JPS597119B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPS597119B2
JPS597119B2 JP51072144A JP7214476A JPS597119B2 JP S597119 B2 JPS597119 B2 JP S597119B2 JP 51072144 A JP51072144 A JP 51072144A JP 7214476 A JP7214476 A JP 7214476A JP S597119 B2 JPS597119 B2 JP S597119B2
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基 家田
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Nippon Gakki Co Ltd
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Nippon Gakki Co Ltd
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Priority to US05/808,388 priority patent/US4145945A/en
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Publication of JPS597119B2 publication Critical patent/JPS597119B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/0033Recording/reproducing or transmission of music for electrophonic musical instruments

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種自然楽器の楽音、その他の合成楽音、効
果音(以下、これらを楽音と総称する)の波形を記憶媒
体に記憶しておき、鍵盤の操作によつて特定の楽音波形
を記憶媒体から読み出して楽音を発生する方式(以下、
記憶再生方式と称す)の電子楽器に関する。
記憶再生方式の電子楽器は、記憶した楽音波形を読み出
して楽音を発生するものであるから、波形合成等により
楽音波形を形成する方式の電子楽器にくらべ、はるかに
忠実に自然楽器等の楽音に類似した楽音を得ることがで
きるという利点を有している。
このため、かかる記憶再生方式にのつとつた電子楽器に
ついて従来から種々提案されているが、自然楽器に匹敵
する優れた演奏性能を備えかつ実用的なものは現在のと
ころ提案されるに至つていない。例えば、特公昭41−
18291号公報に、鍵盤の各鍵に対応して有限長の磁
気テープを設け、これら各磁気テープに各鍵に対応する
楽音を録音しておき、鍵の操作によつて特定の磁気テー
プを選択して再生し楽音を発生させる構成の電子楽器が
開示されている。
しかしながら、この従来技術の電子楽器には多くの改良
すべき点がある。すなわち、ある鍵を操作した場合、該
鍵に対応して設けられた磁気テープの始点(録音領域の
頭)を直ちに再生ヘツドの直下に位置せしめそれから該
磁気テープを走行されて再生しなければならないが、こ
の磁気テープのいわゆる頭出しを鍵の操作に対して実質
的に時間遅れなしに実行するためには極めて複雑な磁気
テープ駆動機構が要求される。特に、楽器の演奏に際し
ては特定の鍵を短時間内に繰り返し操作(押鍵・離鍵)
することがしばしばあるが、このような場合に磁気テー
プの頭出しおよびテープ送りを鍵の操作に迅速に追従さ
せて行なうことは、磁気テープがシリアルアクセス型の
記憶媒体でありかつ物理的運動を伴う関係上、実事上不
可能である。また磁気テープは記録・再生が容易な反面
、ヒステリシス歪や磁気テープの伸びやその磁性面の摩
耗等により再生楽音の音質が劣化するという問題がある
。さらに、鍵と同数の膨大な磁気テープとそれを駆動す
るための機構を設ける関係上、電子楽器が大型かつ高価
になつてしまい実用的見地からも満足できるものではな
い。また米国特許第3098889号明細書に、記憶再
生方式の電子楽器の他の例が示されている。この電子楽
器は、両面に光電物質を付したデイスクの表面を光学的
マスクにより覆つて多数の同心円状の記録トラツクを形
成し、この各トラツクに楽音波形を光学的パターン(透
明部と不透明の明暗パターン)として記憶するようにし
ている。デイスクを回転させて所要のトラツクに光ビー
ムを照射すると、該トラツクに記録された光学的パター
ンにしたがつてデイスク表面に付した光電物質に入射す
る光の量が時間とともに変化し、その結果、デイスク表
面の光電物質の内部抵抗もしくは誘起電圧が変化し該ト
ラツク上に記録せしめられた楽音波形に対応する信号(
楽音信号)が得られる。しかしかかる構成の電子楽器で
は、時間的に振幅やピツチが変化する楽音は得られない
。すなわち、自然楽器、例えばピアノの楽音は打鍵時か
ら消音時まで振幅およびピツチが変化するものであるが
、当該従来技術の電子楽器は特定のエンドレスのトラツ
クを任意位置から繰り返し再生する関係上、各トラツク
に記録できる楽音波形はバースト波形に限られてしまい
、上記の如く振幅やピツチの時間変化をともなう楽音の
記憶再生は不可能である。以上に述べたように、従来技
術の電子楽器は多くの改良すべき問題点を有している。
かかる問題点は、楽音波形の記憶媒体に本質的に起因し
ていると言えるものであり、特に楽音波形の読出速度に
関してはコアメモリ、半導体メモリ等の一般的な高速ラ
ンダムアクセスメモリを採用することによつて一応解決
できる。しかしながら、楽音波形の記憶には相当大きな
記憶容量が必要であり、このような目的にコアメモリ等
を用いるとそれ自体および読み書き周辺回路が極めて高
価・大形になり、コスト面に支障がある。この発明の一
般的な目的は、叙上の如き従来技術の欠点を改善した記
憶再生方式の電子楽器を提供することである。
この発明の他の目的は、時間的に振幅やピツチが変化す
る楽音を発生できる記憶再生方式の電子楽器を提供する
ことである。
この発明のまた他の目的は、ピアノ等の自然鍵盤楽器と
同等に優れた演奏性能を有する記憶再生方式の電子楽器
を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、小形かつ安価にして多様
な楽音を発生できる記憶再生方式の電子楽器を提供する
ことにある。
これ以外のこの発明の目的は、以下の詳細な説明から明
らかにされる。
しかして、この発明の電子楽器の主たる特徴は、楽音波
形を記憶する手段としてホログラフイメモリを用い、こ
のホログラフイメモリ上の特定位置に鍵盤の各鍵に対応
づけて楽音波形をホログラム像化して記憶せしめた点に
ある。
ホログラフイメモリは、楽音波形情報を小面積内に高密
度に記憶することができ、かつ安価である。またホログ
ラフイメモリはランダムアクセスで高速読み出しが可能
であるため、鍵操作と実質的に時間遅れなしに所要楽音
波形の読み出しができ高い演奏性能を達成できる。しか
も、ホログラフイメモリの高冗長特性のため、楽音波形
の読み出し制御は容易である。かくして、この発明の電
子楽器は、コンパクトかつ安価にして優れた性能を発揮
できる。この発明の一実施態様によれば、楽音波形記憶
用のホログラフイメモリは多数のページのマトリクスに
構成され、該ページマトリクスの各行は鍵盤の各鍵に対
応づけられ、まだ咳ページマトリクスの各列は楽音の時
間経過に対応づけられる。特定の鍵に対応する楽音波形
情報はその時間経過順にページマトリクスの対応する行
の各列ページ上にホログラム像化して順次記憶せしめら
れる。楽音波形の読み出しは、ページマトリクスの特定
の行をコヒーレント光で列方向に順次走査することによ
り達成される。この走査により、当該行上の各列ページ
に記憶されている楽音波形情報は光学像化され、この光
学像は光電変換手段により電気信号に変換される。この
電気信号は所定の信号形態で音響装置に入力され、かく
してこの音響装置から楽音が発生される。またこの発明
の一実施態様においては、操作中の複数の鍵にそれぞれ
対応するページマトリクス上の複数の行が時分割的に多
重走査される。
各行に対する走査は、楽音実時間よりも短かい周期で実
行される。この走査により読み出された各鍵に対応する
楽音波形の光学像は、当該走査タイミングとタイミング
をとつて電気信号に変換される。これらの電気信号はそ
れぞれ実時間ベースに引き伸ばされて音響装置から楽音
として同時的に発音される。このようにして、同時に複
数の鍵に対応する楽音を発生できる複音電子楽器が実現
される。第1図ないし第3図を参照して、この発明の電
子楽器の基本的構成について説明する。第1図において
、10は複数個(N個とする)の鍵を備える鍵盤、20
は鍵盤10の各鍵に対応する楽音波形のホログラム像が
記録されたホログラフイメモリ、30は上記鍵盤10の
操作(押圧)中の1個ないし複数個の鍵に対応する楽音
波形の光学像を上記ホログラフイメモリ20から読み出
す楽音波形読出装置、40はホログラフイメモリ20か
ら読み出された楽音波形の光学像を電気信号に変換する
光一電変換装置、50は光一電変換装置40から出力さ
れる電気信号を楽音に変換する音響装置である。
上記ホログラフイメモリ20は、基本的には、第2図に
示すように、行方向(Y方向)に配列したN本のバンド
領域211〜21Nの集合体である。
各バンド領域21、〜21Nは鍵盤10のN個の鍵にそ
れぞれ対応づけられており、各バンド領域211〜21
Nには対応する有限長の楽音波形(第3図参照)の情報
がコヒーレント光でホログラム像化されて記録されてい
る。各バンド領域211〜21Nの列方向(X方向)軸
は楽音波形の時間軸に対応づけられている。楽音波形の
全期間(第3図のTO)の情報を各バンド領域211〜
21Nの全域に一括して記録することも可能であるが、
楽音波形の読み出し特に時分割読出しや、光学像の電気
信号への変換等の実行を容易にするために、好ましくは
各バンド領域211〜21Nはそれぞれ列方向にM個の
微小領域(以下ページと称す)Pに分割され、ホログラ
フイメモリ20はMXN個のN行×M列のページマトリ
クスに構成される。そして、楽音波形の全期間TOは第
3図に示すように単位期間T−TO/Mに分割され、各
単位期間Tに対する楽音波形情報が各ページPにホログ
ラム像として記憶される。すなわち、ある行のM個のペ
ージPのうちの1列目、2列目、・・・・・・・・・、
M列目のページPには、その行に対応する楽音波形の1
番目、2番目、・・・・・・・・・、M番目の単位期間
Tに対する楽音波形情報がそれぞれホログラム像化され
て記録される。なお、第3図はある楽音波形のエンベロ
ーブを示したものである。各ページPへの単位期間Tに
対する楽音波形情報の記録方式は種々考えられるが、楽
音波形の再生の容易性および確実性を考慮して決定すべ
きである。この好ましい記録方式の一例としては、単位
期間Tの楽音波形を所要の時間間隔でサンプリングし、
これによつて得た各サンプル値を所要ビツト数のデイジ
タル符号に一旦変換し、これら各デイジタル符号を光学
的手段によりドツト実像に変換し、当該単位期間内の全
サンプル値のドツト実像を一定の位置関係に配置してコ
ヒーレント光により一括してホログラム像化して対応ペ
ージPに記録する方式が挙げられる。この方式は、後述
されるこの発明の一実施例において採用される。勿論、
単位期間Tの楽音波形をそのままホログラム像化してア
ナログ的に記録することも可能であるが、後に言及する
ように楽音波形の読み出し操作に困難をともなう傾向が
ある。さて、鍵盤1のある鍵が操作されると、楽音波形
読出装置30はホログラフイメモリ20上の操作された
鍵に対応する行のバンド領域211ないし21N(!)
M個のページPを1夕1泪からM列目に向つて順次走査
する。
この走査は、当該M個のページPを全面的にかつ連続的
にコヒーレント光を照射して行なわれる必要はなく、各
ページPの任意の一領域を短時間だけコヒーレント光を
照射すれば足りる。すなわち、ホログラフイメモリは、
ある情報のホログラム像が記録されている領域(この場
合は各ページPに相当する)の任意の一部分にコヒーレ
ント光を照射すれば当該領域全体に記録された情報の光
学像が再生できるという性質いわゆる高冗長性を有する
からである。この性質は、楽音波形読取装置30の光学
系の設計および調整を極めて簡単にする効果をもたらす
。すなわち、各ページPの全面をまんべんなくかつ正確
に走査するためには、この走査を行なうための光学系は
極めて高精度の光偏向手段を必要とすることになる。さ
らに、後述されるように、連続的に走査する必要がある
場合には複数の行のバンド領域21、〜21Nを簡単に
は多重走査できない。さて、上記走査により読み出され
た楽音波形の光学像は、光一電変換装置40により電気
信号に変換される。この光一電変換装置40は、各ペー
ジPから読み出される単位期間Tの楽音波形の光学像を
電気信号に変換するものであるが、各ページPにコヒー
レント光を照射する時間が上述のように単位期間Tより
充分に短かい時間である場合には、該照射時間内に光学
像全体を直ちに電気信号に変換しかつ所要のタイミング
で当該電気信号を出力できるものでなければならない。
このような機能を備える機能デバイスとしては、例えば
米国フエアチャイルド社からCCD2Olの商品名で市
販されているような自己走査形イメージセンサ(チャー
ジーカツプルド・デバイスの一種)がぁる。このデバイ
スl叡基本的には多数個のイメージセンサ素子をマトリ
クス状に配列し、各イメージセンサ素子間をチヤージ・
カツプルド技術により結合したもので、光学像をアナロ
グ的な電荷量に変換して蓄積するアナログメモリとして
の機能を持ち、光学像の特定領域の情報を任意のタイミ
ングでシフトアウトできる。上記光一電変換装置40に
よつて得られた電気信号は、上記コヒーレント光の走査
とタイミングをとられて音響装置50に入力され、ここ
で楽音に変換される。
複音の電子楽器として構成した場合は、上記の楽音波形
の読出しは時分割で実行されるため、光一電変換装置4
0からは読出楽音波形に対応する電気信号が実時間より
も圧縮された時間軸で送出される。したがつて、この場
合には、音響装置50は光一電変換装置40から出力さ
れる電気信号を実時間ベースに時間軸変換する手段を備
える。この手段としては、後述のように独立して動作す
る複数チヤンネルのバツフアレジスタ群が用いられる。
また、上述のように、各ページPに単位期間Tの楽音波
形のサンプル値をデイジタル符号化してからホログラム
像にして記録される場合には、音響装置50はデイジタ
ルーアナログ変換器を備える。以上に述べたように、こ
の発明の電子楽器はホログラフイメモリ上にホログラム
像化して記録した有限時間長の楽音波形情報を読み出し
て、所要の楽音を発生するものであり、次に述べるよう
な多大な利点を有する。
鍵の操作に迅速に応答してホログラフイメモリ上から所
定の楽音波形を読み出し得、また時分割技術の導入によ
り複数の鍵に対応する複数の楽音波形を実質的に同時に
読み出すことができるため、ピアノ等に匹敵する高度の
演奏が達成できる。ホログラフイメモリはランダムアク
セスの読み出しが可能であり、また記録密度を充分に高
くし得るため時間的に振幅やピッチが変化する情報量の
大きい楽音波形情報の記録・読み出しが可能であり、自
然楽器に極めて類似した楽音を容易に発生できる。ホロ
グラフイメモリは、小型軽量であり大量生産が可能で安
価であり、また読出周辺装置は後述の実施例によつて明
らかにされるように簡単かつ安価であるために、小形か
つ安価にして高性能を達成できる。またホログラフイメ
モリは上述のように高冗長性を有し、読出装置の光学系
との相対位置の偏差に対する許容度が大きく、ホログラ
フイメモリの交換等が容易であつて、ホログラフイメモ
リの差替によつて多種類の楽音の発生が可能となる。さ
らにホログラフイメモリは非接触読取し形であるため、
摩耗等による再生楽音の品質の劣化が起らない。これら
の特長は、以下の説明によつてさらに明瞭になるであろ
う。第4図に、この発明による複音電子楽器の一実施例
の全体構成を示す。
この実施例は、説明の都合上同時に10鍵分の楽音を発
生できるように構成されているもので、N個の鍵を備え
る鍵盤100とホログラフイメモリ200と、鍵盤10
0の操作中の1個ないし10個の鍵に対応する楽音波形
情報をホログラフイメモリ200から時分割的に読み出
す楽音波形読出装置300と、上記ホログラフイメモリ
200から読み出された楽音波形情報の光学像を電気信
号に変換する光一電変換装置400と、該光一電変換装
置400から出力される電気信号を実時間ベースの楽音
に変換する音響装置500と、上記装置300,400
,500の動作タイミングをとるタイミング装置600
とから構成されている。上記ホログラフイメモリ200
は、第5図に示すように、NX8OO個のページPをN
行×800列のマトリクス状に配夕1ルたL群のページ
マトリクスM1〜MLの集合体から成る。
各群のページマトリクスM,〜MLは、それぞれ異なる
音質ないし異種の自然楽器等の楽音の記録に割り当てら
れており、ページマトリクスM1〜MLを選択するこ″
とにより異質の楽音を発生できるようになつている。各
ページマトリクスM1〜MLにおける各行は、鍵盤10
0のN個の鍵に1対1に対応づけられている。また各ペ
ージマトリクスM1〜MLにおける各列へ楽音波形の時
間軸に対応づけられている。楽音波形の継続期間は説明
の都合上各鍵ともに一律に4秒に決められており、この
4秒間の楽音波形が各行の800個のページPに記録さ
れる。楽音波形の継続期間は、第7図に示すように、5
ミリ秒(−4秒/800)の単位期間に分割され、各ペ
ージP当り1単位期間5ミリ秒の楽音波形情報が記録さ
れる。この各ページPへの楽音波形情報の記録形式はつ
ぎの通りである。各単位期間5ミリ秒の楽音波形は、0
.418マイクロ秒間隔でサンプリングされ、これによ
つて得られた100個のサンプル値はそれぞれ10ビツ
トのデジタル符号、例えばPCM符号に変換される。こ
の100組のデイジタル符号はそれぞれ光学的手段によ
り10ビツトのドツト実像に変換される。そして、この
100組のドツト実像はサンプリング時間順に特定の位
置関係に配置され、コヒーレント光で一括してホログラ
ム像化され対応ページP上に記録される。第6図は、あ
るページPから読み出される楽音波形情報の光学像を説
明する図であり、1ページ分の楽音波形情報は40ビツ
ト×25ビツトの明暗ドットパターンとして再生される
当該ページPに対応する単位期間の最初のサンプルポイ
ントのサンプル値は、第6図に示すように、10ビツト
の細長エリアS1に、第2のサンプルポイントのサンプ
ル値は細長エリアS2に、・・・・・・・・・、99番
目のサンプルポイントのサンプル値は細長エリアS99
に、100番目のサンプルポイントのサンプル値は細長
エリアSlOOにそれぞれ10ビツトの明暗ドツトパタ
ーンとして表われる。上記楽音波形読出装置300は、
上記ホログラフイメモリ200をコヒーレント光で走査
して所要の楽音波形情報の光学像を読み出す光学系30
0Aと、該光学系300Aの動作を鍵盤100の鍵の操
作に対応して制御する制御回路部300Bとに大別され
る。上記制御回路部300Bの鍵盤回路301は、鍵盤
100の各鍵に応動して開閉するキースイツチ群を含み
、鍵盤100の操作中の鍵を示すキーアドレスコードと
、当該鍵の操作(押鍵)時と操作解除(離鍵)時にキー
オン信号とキーオフ信号を発生する。
チヤンネルアサイナ302は、最大同時発音数(本実施
例では10チヤンネル)までのキーアドレスコードとそ
れに対応するキーオン信号を対応づけて記憶できるキー
アドレスメモリと、該キーアドレスメモリの空チャンネ
ルを捜して鍵盤回路301から出されるキーアドレスコ
ードとキーオン信号とをキーアドレスメモリの空チヤン
ネルに記憶する手段とを有する。このキーアドレスメモ
リは、その各チヤンネルの内容がそこに記憶されたアド
レスコードで示される鍵の操作が解除されたときに鍵盤
回路301から出力されるキーオフ信号を受けてクリア
されそれと同時に当該チャンネルからクリア信号がキー
オンメモリ303、列カウンタ305に送出されるよう
に構成されている。上記チヤンネルアサイナ302のキ
ーアドレスメモリの第1チヤンネルから第10チヤンネ
ルの内容すなわちキーアドレスコードとキ−オン信号は
、タイミング装置600から送られる繰り返し周期50
0マイクロ秒のクロツクパルスCKlに同期して順次読
み出され、キーアドレスコードはデイジタルーアナログ
コンバータ(以下D/Aと記す)308に送られ、キー
オン信号はキーオンメモリ303と列カウンタ305に
送られる。すなわち、楽音波形の1単位期間5ミリ秒(
第7図参照)に相当する期間内に、最大10鍵分のキー
アドレスコードおよびキーオン信号が500マイクロ秒
周期で時分割的にD/A3O8およびキーオンメモリ3
03、列カウンタ305に送出される。上記クロツクパ
ルスCKlは、タイミング装置600のマスタクロック
ジェネレータ601から出力されるマスタクロツクによ
つて制御されて動作する分周器等から成るタイミングジ
ェネレータ602から出力される。上記キーオンメモリ
303は、上記チヤンネルアサイナ302のキーアドレ
スメモリの各チヤンネルに対応づけられた10チヤンネ
ル分の1ビツトメモリを有する。
該1ビツトメモリの各チヤンネルは、チヤンネルアサイ
ナ302のキーアドレスメモリの対応チャンネルからの
キーオン信号でセツトされクリア信号でりセツトされる
。このキーオンメモリ303の第1チヤンネルから第1
0チヤンネルの内容はクロツクパルスCKlに同期して
順次読み出され、ゲート304によつてゲートされてD
/A3O6に入力される。このゲート304は、繰り返
し周期500マイクロ秒、パルス幅19.23マイクロ
秒のクロツクパルスCK2によつて開かれる。このクロ
ツクパルスCK2は、タイミング装置600のマスタク
ロツクによつて制御される分周期および単安定マルチバ
イブレータ等から成るタイミングジェネレータ603に
よつてつくられる。上記列カウンタ305は、チヤンネ
ルアサイナ302のキーアドレスメモリの各チヤンネル
に対応づけられた第1チヤンネルから第10チヤンネル
の+1カウンタを備える。
各チャンネルの+1カウンタは、キーアドレスメモリの
対応チャンネルからキーオン信号を受ける毎に+1カウ
ントアツプし、またキーアドレスメモリの対応チヤンネ
ルからクリア信号を受けるとクリアするように構成され
ている。この列カウンタ305の各チヤンネルの+1カ
ウンタの内容は、上記クロツクパルスCKlによつてタ
イミングをとられつつ、上記チヤンネルアサイナ302
、キーオンメモリ303の対応チャンネルと同期して読
み出されD/A3O7に送られる。上記クロックパルス
CKlと、上記チヤンネルアサイナ302、キーオンメ
モリ303、列カウンタ305の各チヤンネルの読出タ
イミングの関係は、第8図に示す通りである。
上記D/A3O6は、ゲート304を介して受けたキー
オンメモリ303のあるチャンネルの出力(バイナリ信
号)をアナログ電圧に変換して電圧制御型可変周波数発
振器(以下、V/Fと記す)309に周波数制御電圧と
して加える。
D/A3O7は列カウンタ305から読み出されたある
チヤンネルのカウント値(デイジタル信号)をアナログ
電圧に変換してV/F3lOに周波数制御電圧として供
給する。D/A3O8は、チヤンネルアサイナ302か
ら出されたキーアドレスコードと音色セレクタ312か
ら出力される群指定コードとの代数和をアナログ電圧に
変換してV/F3llに周波数制御電圧として加える。
上記音色セレクタ312は、ホログラフイメモリ200
上のL群のページマトリクスM1〜MLのうちのどの群
のページマトリクスから楽音波形情報を読み出すかを指
定するもので、群指定コードは各ページマトリクスM1
〜MLに対して一義的に定まるコードである。上記楽音
波形読出装置300の光学系300Aは、レーザー光源
313と、レーザ光ゲート314と、レーザ光偏向器3
15,316と、拡大レンズ317と、フーリエ逆変換
レンズ318とから成る。
上記レーザ光ゲート314およびレーザ光偏向器315
,316としては、例えば酸化テルル等の透光性の誘電
体バルクとピエゾ素子を組合せたデバイスである公知の
超音波光偏向器が用いられる。この超音波光偏向器の偏
向角は、ピエゾ素子に加えられる制御電圧の周波数によ
つて決まる。上記レーザ光ゲート314は、ゲート30
4が閉じている期間および該ゲート304が開いている
期間でもキーオンメモリ303を読み出しチャンネルの
1ビツトメモリがりセツトされているときは、レーザ光
源313からのレーザ光を大きく偏向して次段のレーザ
光偏向器315への入射を阻止する。ゲート304が開
いてキーオンメモリ303の読み出しチヤンネルの1ビ
ツトメモリがセツトされているときは、レーザ光源31
3からのレーザ光はレーザ光ゲート314を通過してレ
ーザ光偏向器315に入射する。上記レーザ光偏向器3
15はレーザ光ゲート314を介して入射したレーザ光
をホログラフイメモリ200の列方向に偏向する。
次段のレーザ光偏向器316は、前段のレーザ光偏向器
315から出力されたレーザ光をホログラフイメモリ2
00の行方向に偏向する。2段のレーザ光偏向器315
,316で偏向されたレーザ光は、拡大レンズ317を
経てホログラフイメモリ200上のある点に到達する。
上記レーザ光偏向器315,316の偏向角は、それぞ
れV/F3lO,3llの出力電圧の周波数に依存する
。今、セレクタ312によつて第1群のページマトリク
スM1を指定する群指定コードが出され、またチヤンネ
ルアサイナ302の第1チヤンネルのキーアドレスメモ
リに1番目の鍵を示すキーアドレスコード″1 ″が記
憶されているとする。かくして、1回目の第1チヤンネ
ルの読出タイミングが到来すると、列カウンタ305の
第1チヤンネルの+1カウンタからカウント値11″を
示すコードがD/A3O7に入力され、このD/A3O
7の出力によりV/F3lOQ発振周波数が制御される
。同時に、チヤンネルアサイナ302の第1チヤンネル
のキーアドレスメモリの内容がD/A3O8に入力され
、このD/A3O8の出力によりV/F3llの発振周
波数が制御される。かくして、レーザ光ゲート314が
ひらいている期間(クロツクパルスCK2のパルス幅:
19,23マイクロ秒)だけレーザ光がホログラフイメ
モリ200の第1群ページマトリクスM1の第1行・第
1列のページP上に照射される。2回目の第1チヤンネ
ル読出タイミングでは、列カウンタ305の第1チヤン
ネルの+1カウンタが+1カウントアツプしてカウント
値が″2″となるため、ページマトリクスM1の第1行
・第2列のページP上にレーザ光が照射される。
このようにして、第1チヤンネルの読出タイミングが到
来する毎に、ページマトリクスM1の第1行の各列のペ
ージPがレーザ光によつて列方向に順次走査される。こ
の走査は、操作されている第1番目の鍵の操作が解除さ
れてチヤンネルアサイナ302の第1チヤンネルーキー
アドレスメモリ、および列カウンタ305の第1チヤン
ネル+1カウンタがクリアされ、かつキーオンメモリ3
03の第1チヤンネル・1ビツトメモリがリモツトされ
るまで継続する。解のチャンネルについても同様である
。このようにして、ページマトリクスM1〜ML上の最
大10鍵分に対応する10行のページPが当該各鍵の操
作時点から順次、時分割で列方向にレーザ光で走査され
る。ページP上に照射するレーザ光のスポツト径の大小
は楽音波形情報の読出光学像の明るさに影響を与えるが
、該スポツト径のバラツキは読出光学像の精度そのもの
には影響はあたえない。特に本実施例のように、楽音波
形情報をドツト実像に変換してからホログラム像化した
場合は、読出光学像の明暗ドツトを光一電変換装置40
0で識別可能な範囲の明度の光学像が得られる限りレー
ザ光のスポツト径のバラツキは問題とならない。さて、
ホログラフイメモリ200のページマトリクスM1〜M
Lの各ページPから読み出された楽音波形情報の光学像
は、フーリエ逆変換レンズ318によつて実像化され第
6図に示されるドツト配列で光一電変換装置400に入
力される。
この光一電変換装置400は、第6図に示した読出光学
像のドツト配列に対応して40ビツト(列)×25ビツ
ト(行)のマトリクス状にイメージセンサ素子を配夕1
ルた前記CCD2Olと同様の自己走査形イメージセン
サから構成されている。この光一電変換装置400の読
出タイミングは第9図に示されている。1ページ当りは
読出サイクルは500マイクロ秒であり、最初の19.
23マイクロ秒(クロツクパルスCK2のタイミング)
間でホログラフイメモリ200から読み出された1ペー
ジ分の楽音波形情報の光学像を電荷量に変換して蓄積す
る。
そして、次の19.23マイクロ秒間で1行目の40ビ
ツト分(第6図のエリアS1〜S4に相当する分で、当
該ページに記録される楽音波形の単位期間の初めの4サ
ンプルポイントに対するサンプル値)の蓄積電荷がバイ
ナリの電気信号に変換されてシリアルにシフトアウトさ
れる。以下同様にして19.23マイクロ秒当り40ビ
ツト分づつ蓄積電荷に対応するバイナリ信号がシリネル
にシフトアウトされる。この光一電変換装置400の動
作タイミングは、タイミング装置600のマスタクロツ
クパルスに同期して動作するドライブパルスジエネータ
605から出力されるドライブパルスによつて制御され
る。光一電変換装置400から出力されたシリアル信号
は、音響装置500に入力される。
この音響装置500は、光一電変換装置400から送ら
れるシリアル信号を10ビツトのパラレル信号に変換す
るシリアル−パラレルコンバータ(以下、S/Pと記す
)501と、時間軸変換を行なうためのバツフアメモリ
502と、デイジタルーアナログコンバータ(以下D/
Aと記す)503と、増幅器504と、スピーカ505
から成る。S/P5Ol&@.光一電変換装置400か
ら上述したように1チヤンネル当り500マイクロ秒の
間に読み出されたシリアルな楽音波形情報(第9図)を
10ビツト毎にパラレル信号に順次変換して次々に出力
する。この場合、光一電変換装置400からは第1チヤ
ンネル〜第10チャンネルに関する楽音波形情報が50
0マイクロ秒毎に時分割で読み出されるので、これに対
応してS/P5Olからも500マイクロ秒間隔で各チ
ャンネルのパラレル変換された楽音波形情報が第11図
aに示すように順次時分割出力される。バツフアメモリ
502は、S/P5Olから500マイクロ秒間隔で時
分割出力される各チャンネルの楽音波形情報をそれぞれ
取り込んで各チヤンネル毎にパラレルに出力するもので
、1つのチヤンネルについて具体的に述べると、S/P
5旧からは該チヤンネルの楽音波形情報が5ミリ秒(5
00マイクロ秒×10チヤンネル)間隔で500マイク
ロ秒間出力されるため、バツフアメモリ502はこの楽
音波形情報を5ミリ秒間隔で書き込み、この書き込んだ
楽音波形清報をその後の5ミリ秒の間(すなわち、次に
楽音波形情報を書き込むまでの間)において連続して読
み出す動作を繰り返すものである。
このバツフアメモリ502は、第10図に示すように計
20個の100ワード×10ビツトのレジスタ1A,1
B,2A,2B,・・・・・・・・・,10A,10B
と、これら各レジスタのアドレス制御および読み書きタ
イミング制御を司どるコントローラ506から成る。
ベアをなすレジスタ1A,1B、レジスタ2A,2B1
レジスタ3A,3B,・・・・・・・・・、レジスタ1
0A,10Bはそれぞれチヤンネルアサイナ302の第
1チヤンネル、第2チヤンネル、第3チヤンネル、・・
・・・・・・・、第10チヤンネルに対応している。タ
イミング装置600のマスタクロツクパルスに同期して
動作するタイミングジェネレータ604から送られるタ
イミングパルスによつて、コントローラ506の動作タ
イミングがとられる。このバツフアメモリ502の各レ
ジスタ1A〜10Aの読み書きタイミングは第11図B
,cに示される。すなわち、S/P5Olから第1チャ
ンネルに関する楽音波形情報が出力されるタイミング(
500マイクロ秒間)では、第1チヤンネルレジスタ1
Aが書込みモードに設定されて、このレジスタ1Aに第
1チヤンネルに関する楽音波形情報(ホログラフイメモ
リ200上の読み出されたページに記憶されている10
0サンブル値を示す100ワードデータ(10ビツト/
ワード))が500マイクロ秒の間に次々と書き込まれ
る。このレジスタ1Aへの書き込みが終了すると、レジ
スタ1Aは読出しモードに設定されて、上記のようにし
て書き込んだ第1チヤンネルに関する楽音波形情報の1
00個のサンプル値データが早いサンプル点のサンプル
値データから順々に50マイクロ秒間隔で5ミリ秒に亘
つて読み出される。以下同様に、S/P5Olから第2
チヤンネル、第3チヤンネル、・・・・・・・・・、第
10チヤンネルに関する楽音波形情報が出力されるタイ
ミングにおいては、第2チヤンネルレジスタ2A1第3
チヤンネルレジスタ3A1・・・・・・・・・、第10
チヤンネルレジスタ10Aがそれぞれ500iイクロ秒
の間書込みモードに設定され、その後5ミリ秒の間読出
しモードに設定される。そして、再びS/P5Olから
第1チヤンネルに関する楽音波形情報が出力されるタイ
ミングになると、このとき第1チヤンネルレジスタ1A
は未だ読出しモードになつているので(レジスタ1Aが
読出しモードに設定されてから4.5ミリ秒しか経過し
ておらずその読出しが完了していない)、今度は第1チ
ャンネルレジスタ1Bが500マイクロ秒の間書込みモ
ードに設定されて、このレジスタ1Bに第1チヤンネル
に関する楽音波形情報が書き込まれることになる。この
レジスタ1Bの書込みモードが終了すると、レジスタ1
Bは5ミリ秒の間読出しモードに設定されて、書き込ん
だ第1チヤンネルに関する楽音波形情報が読み出される
。また、S/P5Olから第2チヤンネル、第3チヤン
ネル、・・・・・・・・・、第10チヤンネルに関する
楽音波形情報が出力されるタイミングにおいても、上述
の第1チャンネルの場合と同様に、第2チヤンネルレジ
スタ2B1第3チヤンネルレジスタ3B,・・・・・・
・・・、第10チヤンネルレジスタ10Bがそれぞれ5
00マイクロ秒の間書込みモードに設定され、その後5
ミリ秒の間読出しモードに設定される。このように、S
/P5Olから出力される各チヤンネルの楽音波形情報
はそれぞれ対応するチヤンネルレジスタ1Aと1B、2
Aと2B、・・・・・・・・・、10Aと10Bに交互
に書き込まれ、そして各レジスタ1Aと1B12Aと2
B1・・・・・・・・・、10Aと10Bからはそれぞ
れ各チヤンネルの楽音波形晴報が連続して読み出される
。これにより、楽音波形読出装置300によつて各チャ
ンネル時分割で1チャンネル当り500マイクロ秒でホ
ログラフイメモリ200から読み出された楽音波形清報
は、バツフアレジスタ502で楽音波形の実時間ベース
(5ミリ秒)に引き伸ばされることになる。なお、この
バツフアメモリ502において、各チヤンネルレジスタ
を2系列設けているのは次の理由による。
上述したように、レジスタに楽音波形情報を書?込むの
に500マイクロ秒を要し、この間はレジスタの読み出
しができない。したがつて、もし各チャンネルレジスタ
が1系列だけの場合には、レジスタの書き込み中は読み
出しができないことにより、この間バツフアメモリ50
2から出力される楽音波形情報が途切れてしまう問題が
生じる。このために、この実施例では各チャンネルレジ
スタを2系列設けて、交互に書き込み/読み出しを行な
うようにして上記の問題を解決しているのである。とこ
ろで、各チヤンネルレジスタ1A,1B,・・・・・・
・・・,10A,10Bの上述した動作はコントローラ
506によつて制御される。
コントローラ506は、第11図B,cに示すように、
各レジスタ1A〜10Bを書込みモードおよび読出しモ
ードに設定するための制御信号を各レジスタ1A〜10
Bに対してそれぞれ出力するとともに、また書込みモー
ドにおける書込みアドレスおよび読出しモードにおける
読出しアドレスをそれぞれ指示するアドレスデータを各
レジスタ1A〜10Bに対してそれぞれ出力するもので
ある。バツフアメモリ502からパラレルに出力される
各チヤンネルの楽音波形情報(実時間ベースに引き伸ば
された楽音波形)は加算合成されてD/A5O3に供給
され、このD/A5O3でアナログ電圧に変換されてか
ら増幅器504に入力されて増幅され、スピーカ505
から楽音として再生される。
ここで、鍵盤100の3個の鍵が同時に操作されている
ときの動作を第12図において説明する。
今、13番目の鍵が操作されてそれに対するキーアドレ
スコードおよびキーオン信号がチヤンネルアサイナ30
2の第1チヤンネルのキーアドレスメモリに記憶される
とし、またそれ以前から17番目の鍵と20番目の鍵が
操作されておりそれらに対応するキーアドレスコードと
キーオン信号がそれぞれチヤンネルアサイナ302の第
2、第3チヤンネルのキーアドレスメモリに記憶されて
いるとする。そして、13番目の鍵が操作された時点で
、列カウンタ305の第2チヤンネル、第3チヤンネル
の+1カウンタはそれぞれり1 ″、″41Iまでカウ
ントアツプしているとする。このような状態で、チヤン
ネルアサイナ302が第1、第2、第3、・・・・・・
・・・第10チャンネルを順次読み出すと、ホログラフ
イメモリ200上のセレクタ312によつて指定された
特定のページマトリクスM1ないしMLの第13行・第
1列のページP、第17行・第21列のページP、第2
0行・第41列のページPがクロツクパルスCK2に同
期してレーザ光で順次走査され、当該各ページPに記録
された楽音波形情報の光学像が順次読み出される。同時
に列カウンタ305の第1チヤンネル、第2チヤンネル
、第3チャンネルの+1カウンタがそれぞれ+1カウン
トアツプする。このようにして読み出された13番目、
17番目、20番目9鍵に対応する楽音波形情報の光学
像は、光一電変換装置400によつてシリアルのバイナ
リ電気信号に変換され、さらにS/P5Olによつて1
0ビツトのパラレル信号に変換され、それぞれバツフア
メモリ502の第1チヤンネル、第2チヤンネル、第3
チヤンネルのレジスタ1A,2A,3A(または1B,
2B,3B)に書き込まれる。かくして各レジスタ1A
,2A,3A(または1B,2B,3B)には、対応ペ
ージに記録された楽音波形の100個のサンプル値を示
す100ワードデータ(10ビツト/ワード)が記憶さ
れる。各レジスタ1A,2A,3A(または1B,2B
,3B)は、書き込みサイクルが終了すると直ちに読み
出しサイクルを実行し、各サンプル値を示すデータを実
時間ベースでD/A5O3に送出する。ついで、チヤン
ネルアサイナ302によつて再度第1チヤンネル、第2
チヤンネル、第3チヤンネル、・・・・・・・・・、第
10チヤンネルが順次読み出されると、当該ページマト
リクスM1ないしMLの第13行・第2列、第17行、
第22列、第20行・第42列のページPがレーザ光で
順次走査される。そして列カウンタ305の第1チヤン
ネル、第2チヤンネル、第3チャンネルの+1カウンタ
がそれぞれ+1カウントアツプする。以下同様にして、
セレクタ312によつて指定されたページマトリクスM
1ないしMLの第13行、第17行、第20行の各列ペ
ージPに記録された楽音波形情報が順次読み出されて音
響装置500から楽音として再生される。なお、スピー
カ505からは13番目、17番目、20番目の鍵に対
応する楽音の混合音が出されることは云うまでもない。
前記実施例においては、鍵の操作の強弱に関係なく発音
される楽音の振幅およびピツチは一定であるが、電子楽
器において周知0技術を導入することにより、鍵の操作
の強弱に応じて発生楽音の振幅レベルおよびピツチを制
御するいわゆるタッチレスポンス、アフタコントロール
を可能とし得る。
例えば、鍵盤回路301を操作された鍵の操作(押圧)
の強さに対応した鍵タツチ信号を発生するように一部構
成を変更し、他方、D/A5O3をバツフアメモリ50
2の各チヤンネルレジスタに対応して10チヤンネル分
設け、各チヤンネルのD/A5O3の出力を可変利得増
幅器を介して増幅器504に入力するように構成する。
そして前記タツチ信号をチャンネルアサイナ302を介
して対応するチヤンネルの可変利得増幅器に加え、該可
変利得増幅器の利得を対応する鍵のタツチ信号によつて
制御する。このようにすれば、鍵の操作の強?に応じて
当該鍵に対応する発生楽音の振幅を制御できる。同様に
、例えば可変利得増幅器に代えでまたその前後に周知の
CCD(チヤージ・カツプルド・デバイス)等の可変遅
延素子を設け、上記タツチ信号によつて可変遅延素子の
転送りロツクの周波数を制御することにより、鍵の操作
の強弱に応じて発生楽音のピツチを制御することも可能
である。さらに前記実施例においては、ある鍵の操作が
解除されると直ちに楽音の再生が停止してしまうが、こ
のような不自然さは容易に改善できる。
例えば、鍵の操作が解除されたのちも一定時間だけチヤ
ンネルアサイナ302のキーアドレスメモリ、キーオン
メモリ303の1ピツトメモリの状態を保持し、当該鍵
に対応するホログラフイメモリ200の走査を持続させ
る。さらに、上記タツチ信号に所望のデケイ特性を付与
し、該タツチ信号によつて上記可変利得増幅器の利得を
制御するように構成すれば、発生楽音に所望のデケイ特
性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明による電子楽器の基本的構成を示す
プロツク図、第2図は第1図におけるホログラフイメモ
リの一構成例を示す図、第3図は第2図に示すホログラ
フイメモリの各ページへの楽音波形情報の記録形式を説
明するための楽音波形のエンベローブを示す図、第4図
はこの発明による電子楽器の一実施例の全体構成を示す
プロツク図、第5図は第4図におけるホログラフイメモ
リの構成を示す図、第6図は第5図に示されたホログラ
フイメモリの各ページから読み出される楽音波形情報の
光学像のドツトパターンの概念図および第4図における
光一電変換装置として用いられるイメージセンサのイメ
ージセンサ素子の配置図、第7図は第5図に示したホロ
グラフイメモリの各ページへの楽音波形情報の記録形式
を説明するための図、第8図は第4図におけるチヤンネ
ルアサイナのチヤンネル割り当てタイミングを示すタイ
ムチヤート、第9図は第4図の光一電変換装置の読み出
しタイミングを示すタイムチヤート、第10図は第4図
のバツフアメモリの構成を示す概略プロツク図、第11
図aはS/P5Olの時分割出力を示すタイミングチヤ
ート、同図B,cは第10図に示したバツフアメモリの
各チャンネルのレジスタの書き込みおよび読み出しモー
ドのタイミングを示すタイムチヤート、第12図は第4
図に示したこの発明の電子楽器における楽音波形情報の
時分割読出しと時間軸変換を説明するタイミングダイア
グラムである。 10,100・・・・・・鍵盤、20,200・・・・
・・ホログラフイメモI八 30,300・・・・・・
楽音波形読出装置、300A,300B・・・・・・楽
音波形読出装置300の光学系および制御回路、301
・・・一鍵盤回路、302・・・・・・チャンネルアサ
イナ、303・・・・・・キーオンメモリ、304・・
・・・・ゲート、305・・・・・・列カウンタ、30
6,307,308,503・・・・・・デイジタルー
アナログコンバータ、309,310,311・・・・
・・電圧制御形可変周波数発振器、313・・・− レ
ーザ光源、314・・・・・・レーザ光ゲート、315
,316・・・・・・レーザ光偏向器、318・・・・
・・フーリエ逆変換レンズ、400・・・・・・光一電
変換装置、500・・・・・・音響装置、501・・・
・・・シリアルーバラレルコンバータ、502・・・・
・・バツフアメモリ、504・・・・・・増幅器、50
5・・・・・・スピーカ、600・・・・・・タイミン
グ装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の鍵を備える鍵盤と、該各鍵に対応する有限長
    の楽音波形の情報を記憶した記憶媒体と、該記憶媒体か
    ら上記鍵盤の複数の鍵のうち操作された鍵に対応する楽
    音波形情報を読み出す楽音波形読出装置と、該楽音波形
    読出装置によつて読み出された楽音波形情報を所望の形
    態の電気信号に変換する信号変換装置と、該信号変換装
    置から出力される電気信号を楽音に変換する音響装置と
    を具備して成る記憶再生方式の電子楽器において、上記
    記憶媒体はホログラフイメモリであり、該ホログラフイ
    メモリの上記各鍵に対応づけられた領域に当該鍵に対応
    する楽音波形情報がコヒーレント光でホログラム像化さ
    れて記録せしめられ、上記楽音波形読出装置は上記ホロ
    グラフイメモリ上の上記鍵盤の操作された鍵に対応する
    楽音波形情報が記録されている領域にコヒーレント光を
    照射して当該領域に記憶されている楽音波形情報の光学
    像を生じさせる光学系を含み、上記信号変換装置は上記
    光学像を電気信号に変換する光一電変換装置であること
    を特徴とする電子楽器。 2 特許請求の範囲第1項記載の電子楽器において、上
    記ホログラフイメモリ上には上記各鍵に対応する楽音波
    形情報がディジタル符号化されたのちホログラム像化さ
    れて記録されており、また上記音響変換装置はディジタ
    ル−アナログコンバータを含むことを特徴とする電子楽
    器。 3 特許請求の範囲第1項記載の電子楽器において、上
    記ホログラフイメモリは多数のページをマトリクス状に
    配列したページマトリクスに構成され、該ページマトリ
    クスの各行は上記鍵盤の各鍵に対応づけられ、該ページ
    マトリクスの各列は記録すべき各楽音波形の時間軸に対
    応づけられ、上記ページマトリクスの各行に配列する各
    列のページには当該行に対応する楽音波形の単位期間分
    の情報がホログラム像化されて記録されていることを特
    徴とする電子楽器。 4 特許請求の範囲第3項記載の電子楽器において、上
    記光学系はコヒーレント光を発生するコヒーレント光源
    と、該コヒーレント光源から出されるコヒーレント光を
    偏向する光偏向手段とを含み、また上記楽音波形読出装
    置はさらに制御回路部を含み、上記光偏向手段は当該制
    御回路部の制御の下に上記コヒーレント光を偏向し、も
    つて上記鍵盤の操作された鍵に対応する上記ページマト
    リクスの特定の行に配列されたページ上を当該鍵の操作
    時点からの時間経過にしたがつて当該ページマトリクス
    の列方向に上記コヒーレント光で順次走査することを特
    徴とする電子楽器。
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