JPS597042Y2 - 鋸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鋸の改良にか・わるものである。

従来の鋸は、柄の全長にわたってその表面に籐が巻着さ
れていたので、柄の表面が波形となるために若干の滑り
止め効果を有していた。

しかしながら、籐の表面は滑らかであって滑り易いとい
う性質を有している。

例えば、薄い板や細棒を切断するときは、大きな力を必
要としないから次の如き不都合は、何ら、従来品で起こ
らないのである。

すなわち、厚板や丸太を切断するときには、大きな力で
何回も鋸を引くために手の平に汗が生じてくる。

この結果、従来品では切断中に手が滑るために作業が能
率的に行いえない欠点があった。

本考案は従来品の欠点を除去し、能率的な作業を行い得
る鋸を提供することを目的とするものである。

本考案の鋸の構戊は、柄のほぼ中央部を境として、柄の
前半部の表面に籐１が巻着され、柄の後半部の表面に皮
革２が巻着されていることを特徴とするものである。

ところで、通常の鋸による切断作業には２つの態様があ
る。

その１つは、厚板や丸太を力を入れて切る場合である。

他の１つは、板をその途中の一定の位置まで正確に切断
するような場合である。

そして、柄に対する手の位置は、力を入れて切る場合に
は柄の後半部を握り、切断場所を一定の位置で止めると
いうような正確さを要求される切断の場合には柄の前半
部を握るのである。

手の平に汗が生じてくるのは力を入れて切断作業をする
場合である。

その際には柄の後半部を握っているのであるから、柄の
表面に吸質性のある物質が巻着されていればよい。

また、その物質は力を入れた作業に耐える強さを有して
いなければならない。

このような効果を生ヒさせるため、本考案においては皮
革が用いられているので゛ある。

しかしながら、柄の全長にわたって皮革を巻着した場合
には、皮革が柔軟性を有するために、正確さを要求され
るような作業には不適当である。

そして、正確さを要求される作業をする際には柄の前半
部を握ること・なる。

したがって、柄の前半部には正確さを要求されるのに適
した籐が巻着してある。

籐は柔軟性を有せず表面は波形となるため手の滑りを若
干止める効果があり、かような作業に適した物質である
。

本考案は、上述した如く、厚板や丸太を切断する作業及
び板の切断を一定位置で止めるような正確さを要求され
る作業を共に最良の状態で行いうるという効果を有する
。

また、柄のうち力をいれて握る部分に皮革が巻着してあ
るので、柄の耐久性が増すという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の正面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柄のほぼ中央部を境として、柄の前半部の表面に籐１が
   巻着され、柄の後半部の表面に皮革２が巻着されている
   ことを特徴とする鋸。