JPS596849B2 - ε−カプロラクタムの回収方法 - Google Patents

ε−カプロラクタムの回収方法

Info

Publication number
JPS596849B2
JPS596849B2 JP51135020A JP13502076A JPS596849B2 JP S596849 B2 JPS596849 B2 JP S596849B2 JP 51135020 A JP51135020 A JP 51135020A JP 13502076 A JP13502076 A JP 13502076A JP S596849 B2 JPS596849 B2 JP S596849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
lactam
oligomer
present
depolymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51135020A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5359687A (en
Inventor
征洋 外村
寧 浜中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP51135020A priority Critical patent/JPS596849B2/ja
Publication of JPS5359687A publication Critical patent/JPS5359687A/ja
Publication of JPS596849B2 publication Critical patent/JPS596849B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyamides (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は環状オリゴラクタム(以下オリゴマ−という)
からε一カプロラクタム(以下ラクタムという)を高収
率で回収する方法に関する。
さらに詳しくは、ε一カプロラクタムの重合によつて得
られるポリカプラミドに含まれるオリゴマ−、あるいは
ポリカプラミドを解重合する際に発生するオリゴマ−を
開環重合し、引き続き解重合してラクタムを回収する方
法に関する。通常、ラクタムを水系で重合する場合ラク
タム、オリゴマ−および重合体との間には重合温度に依
存する平衡関係があるため、重合の結果得られるポリカ
プラミド中にはラクタムおよびオリゴマ−が多量含まれ
ている。
これらラクタムおよびオリゴマ−は通常熱水で抽出する
ことにより、ポリカプラミドから抽出水として分離され
、その抽出水はラクタム回収工程に供給される。この工
程では抽出水を濃縮し、最終的には真空下の蒸留によつ
てラクタムを回収するが、その際、多量のオリゴマ−が
蒸留残渣として残つてくる。蒸留残渣としてはその他、
ラクタムや蒸留時に添加される苛性アルカリの加水分解
作用等により生成したε−アミノーn−カプロン酸(以
下ACAと略す)のアールカリ金属塩などが含まれる。
従来、前記蒸留残渣からラクタムを回収する方法として
、たとえば蒸留残渣を水に溶解してベンゼン、トルエン
、四塩化炭素等の疎水性有機溶媒でラクタムを抽出する
方法、あるいは蒸留残渣をメタノール−水、エタノール
−水の混合溶媒で溶解後、鉱酸で中和し、生成した無機
塩および溶媒を分離後、リン酸を添加して減圧蒸留する
方法などが提案されている。
しかしこれらの方法では蒸留残渣中に主成分として多量
に含まれるオリゴマ−からはラクタムを回収することは
できない。また蒸留残渣を苛性アルカリの存在下で過熱
スチームを吹込みながら解重合する方法もあるが、この
方法もオリゴマ−が安定で解重合しにくく、しかもオリ
ゴマ−が210℃前後で昇華する性質を有するため、装
置の配管を詰めるなど、反応速度上のみならず、操業上
にも大きな欠点がある。本発明者らは以上の欠点を解消
すべく鋭意研究した結果、本発明を完成するに至つた。
すなわち本発明は、オリゴマ−からラクタムを回収する
方法において、オリゴマ−をアルカリ触媒の存在下で加
熱して開環重合した後、引き続いて解重合することを特
徴とするラクタムの回収方法である。
本発明において、オリゴマ−は前記したようにポリカプ
ラミドを熱水抽出し、その抽出水からラクタムを蒸留し
た後の蒸留残渣、またはポリカプラミドを解重合し、ラ
クタムを蒸留した後の蒸留残渣に多量含まれている。
該残渣の成分としては、オリゴマ一が大半を占め、その
他ラクタム、ACAの金属塩などが約30重量%程度占
めている。また本発明において、晶析したオリゴマ一を
用いることができるが、その場合、オリゴマ一単独より
もラクタムが少量混ざつている方がオリゴマ一の昇華が
少ないので好ましい。
本発明において用いるアルカリ触媒としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどのア
ルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩、
炭酸原子数1〜18の脂肪酸のアルカリ金属塩またはア
ルカリ土類金属塩、およびACAのようなアミノ酸のア
ルカリ金属塩などが挙げられる。
次に本発明方法において、まずオリゴマ一を開環重合す
る場合、前記蒸留残渣あるいは晶析したオリゴマ一を常
圧あるいは加圧下、アルカリ触媒 jの存在下に約28
0℃〜350℃の温度で0.5〜3時間加熱すればよく
、回分式、連続式のいずれも採用できる。
なお、開環重合において、少量のオリゴマ一が昇華する
場合があるが、その場合、昇華したオリゴマ一を回収し
再び開環重合に供す こればよく、昇華したオリゴマ一
が最終に得られるラクタムに混入することはない。開環
重合において、添加するアルカリ触媒の量は蒸留残渣1
00部に対し0,1〜100部であり、本発明において
は、該アルカリ触媒によつてラクタムを加水分解 5し
ACAのアルカリ金属塩として存在させるか、あるいは
アルカリ触媒としてACAのアルカリ金属塩を添加する
のが好ましい。次に、以上のようにして得られたポリマ
ーを引き続いて解重合する方法として、真空下あるいは
5過熱スチームの吹込み下、約280℃〜350℃の
温度に保ち、生成するラクタムを順次系外へ送り出すこ
とにより解重合する。
解重合時間は解重合釜の大きさおよび触媒量により異な
る。解重合触媒としては前記開環重合に用いた触媒と同
じ触 4媒を使用でき、その添加量としてはポリマー1
00部に対してO〜200部が好ましい。また前記開環
重合反応において失活していない触媒をそのまま解重合
反応に供することができる。さらに、本発明において、
前記解重合によつて得られた残渣に含まれるアルカリ触
媒を、本発明の開環重合におけるアルカリ触媒として用
いることができる。すなわち、主としてオリゴマ一から
なる蒸留残渣を開環重合し、続いて解重合して得られる
残渣を廃棄することなく、再び主としてオリゴマ一から
なる蒸留残渣に添加することができる。以上述べたよう
に本発明のオリゴマ一をまず開環重合して解重合するこ
とによりラクタムを回収する方法は、従来のオリゴマ一
を直接解重合反応に供する方法に比べて、まずオリゴマ
一が系外へ放出されることがないためラクタムの回収率
を非常に高く、また主としてオリゴマ一からなる蒸留残
渣を得る際、すなわち本発明の前段階であるラクタムを
蒸留する際アルカリ触媒の存在下で行うことが好ましい
ため、前記蒸留残渣中にはアルカリ触媒がすでに含まれ
ており、そのアルカリ触媒をそのまま開環重合および解
重合に用いることができる。
また前記したように、本発明によつて得られた残渣を再
び本発明に利用でき大変経済的である。以下本発明を実
施例および比較例により具体的に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。
なお、実施例中単に部とあるのは重量部を示す。実施例
1 ポリカプラミドの熱水抽出で得られた抽出水に水酸化ナ
トリウムを添加し、水を蒸発させた後、高真空下でラク
タムを蒸留して得られた蒸留残渣100部(ラクタム2
8.5部、オリゴマー70部、その他1.5部)を、常
圧、窒素ガス雰囲気下、320℃で1時間加熱して重合
生成物90部(ポリマー58.5部、ラクタム10.8
部、オリゴマ一20,7部)を得た。
次に得られた重合生成物90部にACAのナトリウム塩
90部を添加して過熱スチーム吹込み下、320℃で3
時間解重合し、ラクタム82.5部が得られ収率は開環
重合中に留出したラクタムを含めて92,5%であつた
。なお、上記操作においてオリゴマ一の昇華はほとんど
みられなかつた。比較例 1 実施例1と同様にして得られた蒸留残渣100部をその
まま過熱スチーム吹込下、320′Cで3時間解重合し
たところ、オリゴマ一が30.3部も昇華留出し、回収
されたラクタムはわずか45.0部であつた。
比較例 2 実施例1と同様にして得られた蒸留残渣100部にAC
Aのナトリウム塩100部を添加した以外はすべて比較
例1と同様にして解重合した。
その結果、オリゴマ一が13、1部昇華留出し、回収さ
れたラクタムは75.5部であつた。実施例 2 実施例1と同様にして重合し得られた生成物90部をそ
のまま、圧力11vtHg下、32『Cで2時間解重合
したところ、オリゴマ一の昇華はほとんど見られず、回
収されたラクタムは82.0部あり、収率は92.0%
であつた。
実施例 3 実施例1と同様にして得られた蒸留残渣100部に乾燥
した晶析オリゴマ−30部とACAのナトリウム塩30
部を添加して、常圧、窒素ガス雰囲気下、320℃で1
時間加熱して生成物159部(ラクタム1部留出)を得
た。
次に得られた生成物159部にさらにACAのナトリウ
ム塩100部を添加し、過熱スチーム吹込み下、320
℃で3時間解重合したところ、オリゴマ一の昇華はほと
んどなく、ラクタムが120部回収され、収率は93.
0%であつた。実施例 4 実施例3において開環重合の前に添加したACAのナト
リウム塩30部の代わりに、実施例1の解重合反応によ
つて得られた残渣30部を添加した以外はすべて実施例
3と同様に操作したところ、オリゴマ一の昇華はほとん
どなく、ラクタムが121.5部回収され、収率は93
,5%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 環状オリゴラクタムからε−カプロラクタムを回収
    する方法において、環状オリゴラクタムをアルカリ触媒
    の存在下で加熱して開環重合した後、引き続いて解重合
    することを特徴とするε−カプロラクタムの回収方法。
JP51135020A 1976-11-09 1976-11-09 ε−カプロラクタムの回収方法 Expired JPS596849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51135020A JPS596849B2 (ja) 1976-11-09 1976-11-09 ε−カプロラクタムの回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51135020A JPS596849B2 (ja) 1976-11-09 1976-11-09 ε−カプロラクタムの回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5359687A JPS5359687A (en) 1978-05-29
JPS596849B2 true JPS596849B2 (ja) 1984-02-15

Family

ID=15142043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51135020A Expired JPS596849B2 (ja) 1976-11-09 1976-11-09 ε−カプロラクタムの回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS596849B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5021094A (ja) * 1973-05-18 1975-03-06
JPS5035183A (ja) * 1973-07-09 1975-04-03
JPS5087495A (ja) * 1973-12-10 1975-07-14

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5021094A (ja) * 1973-05-18 1975-03-06
JPS5035183A (ja) * 1973-07-09 1975-04-03
JPS5087495A (ja) * 1973-12-10 1975-07-14

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5359687A (en) 1978-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5136057A (en) High yield recycle process for lactide
AU640589B2 (en) Purifying glycolide and lactides using high pressure gas stream
TW341569B (en) Preparation process and purification process of dimeric cyclic ester of α-hydroxycarboxylic acid
CA2226850A1 (en) Process for the recovery of caprolactam from waste containing nylon
JPH051776B2 (ja)
EP3256460B1 (en) Method for manufacturing lactide
JPH111471A (ja) ポリアミドの解重合
JPS596849B2 (ja) ε−カプロラクタムの回収方法
US4892624A (en) Workup of distillation residues from the purification of caprolactam
US5266706A (en) Solvent scrubbing recovery of lactide and other dimeric cyclic esters
JPH11302208A (ja) ポリエチレンテレフタレートからテレフタル酸およびエチレングリコールを回収する方法
US4105686A (en) Process for deactivating toluene diisocyanate distillation residue
JP4075089B2 (ja) ラクチドの製造方法
JPS6016420B2 (ja) ビニルピリジンの回収方法
EP0041751B1 (en) Process for the purification of 2-pyrrolidone
US3403170A (en) Process for the preparation of hexahydrophthalic acid and anhydride
US4202828A (en) Process for separation of naphthoquinone and phthalic acid
JPH0225893B2 (ja)
US5769959A (en) Process for removing insoluable N-vinyl amide polymer from equipment
JPH0632775A (ja) ナイロン6の解重合方法
US2862027A (en) Process for recovery of acids
JP2731816B2 (ja) クレゾールの精製方法
JPS6020377B2 (ja) ε−カプロラクタムの製造方法
JPH0710834A (ja) ラクタムの回収方法
JPH0354649B2 (ja)