JPS596803B2 - TiとWを含む複合炭窒化物の製造法 - Google Patents

TiとWを含む複合炭窒化物の製造法

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JPS596803B2
JPS596803B2 JP55102704A JP10270480A JPS596803B2 JP S596803 B2 JPS596803 B2 JP S596803B2 JP 55102704 A JP55102704 A JP 55102704A JP 10270480 A JP10270480 A JP 10270480A JP S596803 B2 JPS596803 B2 JP S596803B2
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JP
Japan
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composite carbonitride
carbonitride
carbonitride containing
nitrogen
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JP55102704A
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JPS5727913A (en
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邦博 高橋
雅也 三宅
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、TiとWを含む複合炭窒化物において脱窒の
ない安定した複合炭化物の製造方法に関するものである
現在WC基の超硬合金の原料としては(WTi)C ,
(WTi Ta) C , (WTi Ta Nb)
Cなどの複合炭化物が用いられている。
またTIC基のサーメットと称されている超硬合金の原
−料吉しても、TiCの外、一部に(WTi)Cなどが
用いられている。
本発明者等はこれらサーメットおよび超硬合金に窒素を
含有させることにより、それら合金の性能を飛躍的に向
上せしめるという提案を行おうとしている。
超硬合金やサーメットで一旦複合炭化物を作りこれら合
金を作製するのは、TiC,WCなどを個々に作り、こ
れを混合し合金を作る方法より、再現性良く性能の良い
合金を得ることができるからである。
同じ考えは窒素を含む合金を作る場合にも適用される。
この場合特に窒素は炭素と異なり遊離するとガス化する
ので逃げ易く、また窒化物は、例えば超硬合金の焼結雰
囲気古して一般的である真空下では、炭化物より数段不
安定なので、より安定な良窒化物の形としておくことが
好ましい。
特にWを含む場合、Wの窒化物は高温では極めて不安定
であるため、一層このことが必要である。
ところが酸素含有量の少ないTiを含む複合炭窒化物を
作ることは工業的に容易でない。
酸素含有量の多い炭窒化物は本発明者等の研究によれば
劣った性能の合金しか得られない。
TICまたはT1を含む複合炭化物は現在T i 0
2を原料として作られていろが、T i O−T i
N−T i C は相互に完全固溶体を形成するので、
酸素含有量の少ない炭窒化物をTi02を原料として作
成することが困難なことは容易に理解されよう。
しからば、そのように優れた特性の期待される炭窒化物
をどのようにして作成したら良いであろうか。
これまでだとWを含む炭窒化物の作成方法として所定の
(Ti W)(C N)となるように原料粉末をホット
プレスしで作成し、これを粉砕して所定組成の(TIW
)(C N)粉末を作る方法、あるいはW,Ti,Cの
混合粉をN2雰囲気中で炭窒化する方法、さらにW,T
i02,Cの混合粉をN2雰囲気中で炭窒化する方法、
またWO3 ,Ti02,Cの混合物をN2雰凪気で
処理し、その後H2雰囲気中で加熱し、さらにN2雰囲
気下で加熱し、(Ti W)(CN)を作る方法がある
これらの方法では、所定のTi,W,C,Nの比率に作
成できるものの、(Ti W)(C N)それ自体が不
安定で両溶体が進まず反応生成物はWCとT i (C
N)となっていたり、また(Ti WXC N)が十
分に固化されていても、酸素含有量が多い炭窒化物とな
っていた。
また、これまでのTiとWを含む炭窒化物を合金中に添
加し,た場合には、炭窒化物中のN2が分解し、合金中
に多量の巣が発生したり、N2が抜けることによる焼結
の不安定をきたしていた。
この原因としでは、(TixWy)(CuNv)zにお
けるX y y) u ,V + Zの適正な値が不明
であることによる。
つまり、(Ti WXC’ N)を作製する際に、W量
を多くするとWNは高温化で不安定なため、N2は分解
したり、WCと(TiW)(CN)が生成してしまう。
またW量を低くし、N2量を十分に固溶させようとして
も(Ti W)(C N)自体が不安定な状態で存在し
ており、合金中に添加した場合にN2が分解してしまう
以上のような点から、本発明者等は、Ti,W,C,N
の適正な範囲を見出すことに鋭意研究を進め次の結論を
得た。
TiとWを含む複合炭窒化物において、分子式を(T
i xWy)(CuNv) zと表わした場合、X,y
,u,v,zの間にx+y=1 , u+v=1 .
0.7<−x≦0.9,0.1≦3,≦0.3 , 0
.7≦U≦0.9,0.1≦V≦0.3,z≦1.0な
る炭窒化物は1500℃まで脱窒の安定した(Ti W
)(C N)であり、合金中に添加した場合、炭窒化物
が微粒となり切削性能に優れた効果をもたらすことがわ
かった。
X≦0.7であると窒素が安定して固溶せず、X≦0.
9であると複合炭窒化物自体が脆化する。
y≦0.1であると複合炭窒化物自体が脆化し、y≧0
.3であると窒素が安定して固溶せず、WCと(Ti
WXC N)が生成してしまう。
U≦0.7であり、■≧0.3であると窒素が抜けやす
くなり、U≧0.9で、■≦0.1であると窒素固溶の
効果がなくなり、複合炭窒化物自体は合金中に添加され
た場合、微粒とならず粗大化してしまう。
2≧1.0である複合炭窒化物にフリーカーボンが存在
してしまう。
さらにこれら組成の炭窒化合物を作成するにあたって、
最終の製造工程に1400〜1800°Cの真空処理を
施すことによって、酸素含有量の少ない、しかも脱窒の
ない安定な(Ti WXC N)を作成することができ
る。
真空処理をすることによって、炭窒化物中に含有してい
ろ酸素はCO,C02ガスとして放出され、さらに不安
定なる過飽和のN2は抜けて、十分固溶したN2が残り
、(’riWXC N)自体が安定な状態で存在する。
次に実施例について述べる。
〔実施例 1〕 窒化チタン9.6重量%、炭化チタン14.1重量係、
炭化タングステン76.3重量係を混合、1800°C
で1時間ホットプレスを行った後粉砕して、複合炭窒化
物を作成した。
分析結果この複合炭窒化物の組成は(Tio.7.Wo
.25)(Co.7oNo.3o)1であった。
その後この炭窒化物を1500℃で1時間真空処理を行
った。
上記複合炭窒化物49.4重量係、Tao.75Nb
o, 2.CI9.1重量係、WC 2 1. 7重量
係、Co9.8重量係を計取し、アセトンを加えて超硬
ボールを用いステンレス製ボールミルにより湿式で混合
した。
この混合粉末に対しカンファを3重量係加え2t/cm
tで型押した。
この型押体を1425℃、1時間、1 0−2Torr
の真空下で焼結を行った。
焼結前と焼結後の窒素量を分析した結果、ほとんど脱窒
は行っていなかった。
〔実施例 2〕 粒径0.3μのWO3粉末に0.2μのTiO2粉末と
カーボン粉末を複合炭化物としてTic:WCを7:3
(モル比)になるように配合しボールミルにて粉末が結
集しないように配慮しながら混合を行なった。
これらの混合物を1 1/一の圧力にて型押したのち粉
砕して、粒径1m7ILy.下の造粒粉を作った。
これらの造粒粉をN2雰囲気(1気圧)中で1600℃
に加熱された回転炉内を通して反応を行なわしめ、さら
にこの反応中間生成物を上記回転炉を用いてH2雰囲気
(1気圧)中で1800℃にて反応を行わしめた。
この1800℃反応後の炭化物の分析値は全炭素量9.
15重量%、遊離炭素量0.09重量%、酸素量0.1
0重量%、窒素量0.83重量%であった。
この炭窒化物をさらに上記回転炉を用いてN2雰囲気(
1気圧)中で1800゜Cに加熱した。
このN2中加熱によって全炭素量9.00重量係、遊離
炭素量0.37重量贋、酸素量0.06重量係、窒素量
1.2重量%となった。
この時のN/( C+N)モル比は10.7モルチであ
る。
この炭窒化物を1500°C,1時間、10−2Tor
rの真空下で処理した。
この炭窒化物原−料を66.7重量%、T a ( N
b)CI8.0重量%、Co9.0重量係を配合し、
アセトンを加えて、超硬ボールを用いステンレス製ボー
ルミルにより湿式で混合した。
この混合粉末に対し、カンファを3重量係加え、2t/
cutで型押した。
この型押体を1425℃、1時間、10−2Torrの
真空下で焼結を行なった。
焼結前と焼結後の窒素量を分析した結果ほとんど変らな
かった。
〔実施例 3〕 実施例1の真空処理された炭窒化物原料を20.0重量
係、WC60.0重量係、NbC9.O重量%、Col
l.0重量係を配合し、アセトンを加え、超硬ボールを
用いステンレス製ボールミルにより湿式で混合した。
この混合粉末に対しカンファを3重量%加え、2t/c
utで型押した。
この型押体を1400℃、i時間、1 0−2Torr
の真空下で焼結を行い、焼結前と焼結後の窒素量を分析
したところ変らなかった。
さらにできた合金の組織を観察したところ、炭窒化物は
平均1μの粒度であった。
またこの合金についてSNP432の切削試験用の試料
を作成し、正面フライスで下記条件のもとて切削試験を
行なった。
被 削 材:SCM3 切削速度: 2 0 0 m/miyt 切込み量:3mm 送 り 量二〇、116mm/刃 切削時間:8分 比較試料の組成:60.O重量%WC 13.0重量%TaC 15・O重量係( T i 0.5wQ,q )C12
.0重量係C。
その結果、本発明合金は熱亀裂本数が3本、比較材料は
10本であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 I TiとWを含む複合炭窒化物の分子式が一般に(
    TixWy)(CuNv)zと表わされx,y,u,v
    ,zの間にx+y=I J u+v=1 .0.7≦X
    ≦0.9,0.1≦y≦0.3,0.7≦U≦0.9,
    0.1≦■≦0.3,z≦1.0なる関係があることを
    特徴とするTiとWを含む複合炭窒化物の製造において
    、TiO。 ,WOs ,TtN,Tic,WC ,カーボン粉末を
    所定の組成となるように原料を秤量、配−合し、真空炭
    イ―窒化等の工程を経た後、最終の製造工程に1400
    °C〜1800℃の温度範囲で真空処理を施すことを特
    徴とするTiとWを含む複合炭窒化物の製造法。
JP55102704A 1980-07-25 1980-07-25 TiとWを含む複合炭窒化物の製造法 Expired JPS596803B2 (ja)

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