JPS5967939A - 重量物のバランス保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は、Ｘ線透視台における映像部のような重量物の
バランス保持装置の改良に関するものである。

［発明の技術的背景］ 一般にＸ線透視台において、イメージインテンシファイ
ア（以下１．Ｉと略称する）とスポットショット装置と
を搭載した映像部を被検体に対し上下、左右、前後に操
作し得且つ所望の位置で停止できるようバランス保持装
置が用いられている。

また、透視台自体も立位から臥位まで傾動されるような
構造となっている。

このバランス保持装置にはカウンタウェイトを用いたも
のとスプリングを用いたものとがある。

カウンタウェイトを用いた方法では可動部分の全重量に
相当するバランスウェイトを必要とし映像部の上下動に
際し可動部分全重量の２倍の重量を操作することになる
ため操作に大きな力を要し、また天板の下半部はバラン
スウェイトの移動のために場所をとられるので映像部の
可動範囲が制限され診断上不便である。更に、可動部分
の慣性が大きくなり前記所望位置で停止させようとする
とき行き過ぎて停止位置がずれ操作が不円滑になる欠点
がある。

後者のスプリングを用いた方法のものでは、カウンタウ
ェイト方法の欠点は解消し得るが、最近の診断機能を上
げるため大形化した映像用イメージインテンシファイア
の採用、及び多数枚のＸ線フィルムを装填したスポット
ショット装置の採用による大重量物化した映像部を被検
体の腰部から頭部までの行程を移動させた場合、完全に
平衡を保つためには、全行程に対して大きなスプリング
による張力が必要となる。

［背景技術の問題点］ このような大きなスプリングによる張力を得るために、
大規模なスプリングによる平衡装置が必要となり、この
スプリングの設置場所が問題となり、それにより映像部
の移動距離が制限され、また、スプリングの伸縮による
張力の変化を補償する補償機構を必要とする欠点がある
。

［発明の目的コ 本発明の目的は、上記欠点を解消するために、小形スプ
リングを用いて、且つスプリング変位量を小さくすると
ともに、可動部分の重量を従来の約１７２とすることが
でき、始動停止が容易であり、且つ充分な移動行程を得
ることができる重量物のバランス保持装置を提供するも
のである。

［発明の概要］ 本発明は、被懸垂物と重量的に平衡するバランスばね機
構と、このバランスばね機構と前記被懸垂物との間に設
け、両者を連結する索条連結装置と、この索条連結装置
によって前記バランスばね機構と直列に結合され、被懸
垂物の移動に応じて索条連結装置をその移動方向にシフ
トするための駆動用電動機を備えたことを特徴とする重
量物のバランス保持装置である。

［発明の実施例コ 以下、図面を参照しながら本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明のバランス保持装置の概略構成図であ
る。イメージインテンシファイア及びスポットショット
装置を主要構成部とした映像部、被懸垂部１は、吊下ワ
イヤ機構を構成するワイヤ２の一端に固定され更にこの
吊下ワイヤ機構には、平衡用スプリング３がワイヤ２と
直列に設けられており、ワイヤ２の他端は、中間滑車４
を介して巻込み用滑車５に一端を固定して巻きつけられ
ている。この滑車５の回転軸はモータ６の回転軸に固定
され、モークロの回転力は滑車５に伝達され、よって滑
車５の回転方向に応じてワイヤ２を緩ませないで巻込み
または巻戻しできるものである。

平衡用スプリング３の引張力と被懸垂部１の全重量とが
平衡しており、わずかな力で被懸垂部１を容易に上下動
させられる。更に、スプリング３の変位方向にワイＡ７
２を巻戻し又は巻込むように滑車５を回転させることに
よって、スプリング３の変位量を補うものである。

第２図には、第１図に示したバランス保持装置と同一原
理に基づく、他のバランス保持装置の概略構成を示した
ものであり、被懸垂部１が動滑車７に支持固定されてお
り、動滑車７に巻掛けられているワイヤ２の一端は滑車
８を介して平衡用スプリング３の一端に連結され、この
スプリング３の他端は任意の個所に固定されている。ま
た、動滑車７に巻掛けられているワイヤ２の他端は、滑
車９を介して巻込み用滑車１ｏに固定、巻きつけられて
いる。この滑車１０の回転軸はモータ６の回転軸に固定
され、モータ６の回転力は滑車１゜に伝達され、よって
滑車１ｏの回転方向に応じてワイヤ２を緩ませないで巻
込みまたは巻戻しできるものである。

第３図に本発明のバランス保持装置をＸ線透視撮影台に
おけるイメージインテンシファイア及び、スポットショ
ット装置を主要構成部とする映像部１４に対する天井吊
り支持装置に応用した場合の概略構成を示したものであ
る。レール１１に支持された映像部支持装置１２とＸ線
透視撮影台１３を構成する映像部１４とをトモアタッチ
メント１５を介して第３図におけるＡ１Ｂ方向に相対運
動さゼでＸ線撮影及び透視が通常行なわれている。

図において、第２図と共通の部分には同一の符号が付し
てあり、映像部１４はトモアタッチメント１５を介して
動滑車７に支持固定され、この動滑車７に巻掛【プられ
ているワイヤ２の一端は、映像部支持装置１２に内蔵さ
れている固定滑車８を介して一端が任意の個所に固定さ
れている平衡用スプリング３の他全ｉ；に連結されてい
る。また、動滑車７に巻掛けられているワイヤ２の他端
は、映像部支持装置１２に内蔵されている固定滑車９を
介して巻込み用滑車１０に固定、巻きつけられている。

この巻込み用滑車１０は、駆動用モータ６と減速機及び
ブレーキアンドクラッチユニット（図示せず〉とをカッ
プリングによって連結、構成されている。従って、巻込
み用滑車１０はモータ６にブレーキアンドクラッチユニ
ットを付して明朗１し自在として従来のものと同様に手
動によっても映像部支持装置１２を自由に上下させるこ
とができる。

第４図及び第５図に、本発明のバランス保持装置の他の
実施例を示している。以下第１図及び第２図と同一部分
には同一符号を付して示す。

第４図においで、被懸垂部１は、吊下ワイヤ機構を構成
するワイヤ２の一端に固定され、このワイヤ２の他端は
固定滑ＩＩ４を介して平衡用スプリング３を内蔵したバ
ネバランサ１６が連結されている。このバネバランサ１
６は、平衡用スプリング３を容器１７に内蔵、この容器
１７は中空支柱１８内を滑動できるように、容器１７表
面にローラ１９が設けられている。更に、このバネバラ
ンサ１６を支柱１８内を移動させるためのリードスクリ
ュー２０が支柱１８内にバネバランサ１６の移動方向に
沿って設けられており、その一端を、スラスト荷重及び
ラジアル荷重を保持する軸受及び、減速機を含むカップ
リング２６を介してモータ６′に連結されている。更に
リードスクリュー２０には、バネバランサ１６に固定さ
れているナツト２１が螺合される。このような構成によ
って、スプリング３の変位方向にバネバランサ１６を移
動さぜるようにモータ６′によってリードスクリュー２
０を回転させることにより、スプング３の変位量を補う
ものである。尚、平衡用スプリング３の引張力と被懸垂
部１の全重量とが均衡している。

第５図において、被懸垂部１は、任意の個所に一端が回
転自在に支持されたアーム２１の他端に回転自在に軸支
持された動滑車２２にワイＸ？２によって巻掛けられ、
ワイヤ２の他端は、固定滑車２３を介して９１１７巻込
み用滑車２４に固定して巻きつｔプられている。この滑
車２４の回転軸２５は、ブレーキアンドクラッチユニッ
ト及び減速）幾を含むカップリング手段２６を介して、
モータ６の回転軸に連結されている。また、動滑車２２
又はアーム２１は、一端が任意の個所に固定されている
平衡用スプリング３に連結されている。本バランス保持
装置の動作については、上記実施例のバランス保持装置
と同様である。

第６図には、例えば第４図に示したバランス保持装置を
Ｘ線透視撮影台における映像部に対−するスタンド形式
支持装置に応用した場合の概略構成を示したものである
。

第６図において、Ｘ線撮影透視台１３の側方に床面を移
動できるように底部にローラを有したベース上に設けた
支柱１８内に第４図に示したようなバランス保持装置を
内蔵したものである。バネバランサ１６の一端に連結さ
れたワイＡ７２の他端に、固定滑車４を介して映像部１
４を連結したものである。

尚、前述実施例にお【ブるスプリング３の変位に続くワ
イヤ２のモータ６（６’）による巻戻し又は巻込み操作
の駆動制御は、スプリングの変位を例えばマイクロスイ
ッチ等によって検出し、その変位量に基づくザーボ機構
の採用によって追従性を良くする方法が考えられる。

［発明の効果］ 本発明のように、被懸垂物の移動範囲にかかわりなく等
しい張力を有するバネ機構を用いた上下動バランス装置
と、電動機による吊下連結手段の移動調整装置とを直列
に複合結合したバランス保持装置によれば、小形で且つ
バネストローク長の小さいバランス装置によって、被懸
垂物に対する操作力が小さく、始動停止が容易であると
ともに被懸垂物をかなり広範囲に移動させることが可能
である。

また、小型のバネ機構となるため、その設置場所が小ス
ペースひ良くなるとともに、バネの伸縮が小ざくで済む
ために張力変化が小さくなり特別にこの張力変化を補償
するための補償（幾構を設ける必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第４図及び第５図は、本発明による重
量物のバランス保持装置の原理を説明するための構成を
示した図であり、第３図は、第２図に示した本発明によ
るバランス保持装置をＸ線透視眼影台の映像部に対する
天旧吊り支持装置（こ内蔵した場合についての概略構成
図、第６図は、第４図に示した本発明によるバランス保
持装置をＸ線透視撮影台の映像部に対するスタンド形式
支持装置に内蔵した場合についての概略構成図である。 １・・・・・・・・・被懸垂物 ２・・・・・・・・・ワイヤ ３・・・・・・・・・平衡用スプリング４．８．９．２
３・・・・・・・・・固定滑車５．１０．２４・・・・
・・・・・ワイヤ巻込み用滑車６・・・・・・・・・駆
動用モータ ７．２２・・・・・・・・・動滑車 ２　１　　・・・　・・・　・・・　フッ　−　ム代理
人弁理士　間近　憲佑（ほか１名）第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被懸垂物と重量的に平衡するバランスばね機構と、この
   バランスばね機構と前記被懸垂物との間に設け、両者を
   連結する索条連結装置と、この索条連結装置によって前
   記バランスばね機構と直列に結合され、被懸垂物の移動
   に応じて索条連結装置をその移動方向にシフトするため
   の駆動用電動機を備えたことを特徴とする重量物のバラ
   ンス保持装置。