JPS596679B2 - 環縫いミシンにおける針糸制御機構 - Google Patents

環縫いミシンにおける針糸制御機構

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JPS596679B2
JPS596679B2 JP52005208A JP520877A JPS596679B2 JP S596679 B2 JPS596679 B2 JP S596679B2 JP 52005208 A JP52005208 A JP 52005208A JP 520877 A JP520877 A JP 520877A JP S596679 B2 JPS596679 B2 JP S596679B2
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JP
Japan
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thread
needle
needle thread
stitch
sewing machine
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JP52005208A
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賢吾 塩見
喜久雄 会田
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Juki Corp
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Tokyo Juki Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は環縫いミシンの針糸制御機構に関するもので
ある。
従来この種ミシン、たとえば第4図に示す二重環縫目を
形成するミシンの針糸は一般的に次のように制御される
即ち針1が下降し布を貫通して針板2下面において針1
先端がルーパー3にかがった一針前の針糸ループ4とル
ーパー糸38とルーパー3とて形成する三角形内に落ち
た後にルーパー3は後退し、第4図Bのように一針前の
針糸ループ4はルーパー3から解放され、この時期まで
針糸に張力を与える糸調子器から針1までの針糸22は
ゆるめられている。
そして第4図Bから第4図Cのように針1はさらに下降
して下死点に達するが、この間針糸22は針1の下降に
関連して糸調子器から針までの間で糸調子器による針糸
挾持圧力によって伸縮力が生じ、この伸張力によって第
4図Bのルーパー3から解放された一針前の針糸ループ
4は第4図Cのように上方に取り上げられる。
つぎに第4図Dのように針1が上昇を始めルーパー3が
前進を始めて、ルーパー3が針糸ループ5を捕捉し、そ
の後針糸ループ5がルーパー3にかかったまま針1は上
昇し、その上死点附近において天秤により、糸調子器に
よって針糸22に附与された張力に対応して二重環縫い
目の糸締めを行なうものである。
そして上記のようなミシンにおいてたとえば薄く伸縮性
のあるニット布地等を、その布地に縫いしわを生じない
ように且つ布地の伸縮性に允分適応できるように縫合す
るには、針糸22に対する糸調子器の圧力を小さくして
糸締まりを弱くする必要があるが、この糸調子器の圧力
を弱くすると次のような欠点が発生して実質的には糸締
まりの弱い縫目が形成できない。
即ち、上述したように第4図Bの状態からCの状態に針
1の下降に関連して針糸が伸張されたさき、糸調子器に
より針糸22に与えられる抵抗力が、一針前の針糸ルー
プ4と布地との摩擦抵抗やそのループの針板部における
屈曲抵抗等の縫目部分の抵抗力よりも小さいと、上記針
1の下降時における伸張力により、針糸は供給源から繰
り出される。
このためルーパー3から解放された一針前の針糸ループ
4は第4図C実線のように引き上げられず、第4図C二
点鎖線4′のようlこ針板下方に残り、次に第4図Dの
ように針1が上昇を始めルーパー3が前進して針糸ルー
プ5を捕捉するとき、前記第4図C二点鎖線Cこ示す一
針前の針糸ループ4′も一諸に捕捉する、いわゆる二度
掛けを生ずる。
これにより布送りが阻害されたり糸切れが生じたりして
所定の二重環縫い目が形成できないと共に、所要の糸調
子器(こよる針糸圧力を小さくした糸締まりの弱い縫目
も形成できない。
また、上記二度掛けを防止するために糸調子器による針
糸の抵抗を大きくすると糸締まりが強くなり所要の糸締
まりの弱い縫目が得られない。
さらに、上記二度掛けを防止するために、針棒天秤の下
降に関連しその下死点附近にどいて、針糸を垂直面に対
しV字状又はW状ζこ屈曲させて天秤による針糸の取り
上げ量を増大するものが提案されているが、このものに
おいても糸調子器による針糸への抵抗力が、前記と同様
に縫目部分における抵抗力よりも小さい場合には、針糸
は供給源から繰り出されてしまい、従って前述したと同
様な欠点が生ずるものである。
この発明は上記従来の欠点を除くことを目的とする。
以下図面によりこの発明の実施例を説明する。
図示実施例は、縁かがり縫目と二重環縫目と形成するミ
シンにおける二重環縫目形成機構に実施したものであり
、第1図に示すように機枠6の上面には二つの糸案内部
7,8と一対の対向する糸調子皿9,10とそれら糸調
子皿間の圧力を調節するつまみ11とを有する周知の第
一の糸調子器12を設ける。
機枠6の左端面には、その端面から離れ下方が前方に向
けて傾斜する直線の案内棒13の上端を支持する支持体
14を設け、案内棒13には、下面に針1を固定し前面
に針棒天秤15とその下方の糸案内16とを設けた針支
持体17を摺動自在に遊嵌する。
18は揺動腕であり先端部を針支持体17に対し軸19
により回動自在に連結すると共lこ、その基部を周知の
機構によりミシン機構に連動して針支持体1Tが案内棒
13に沿って上下動するように揺動する。
20は機枠6の前面に固定した糸案内である。
21は、糸案内20と針棒天秤15との間の針糸22経
路中に設けた第二糸調子器であり、その支持板23は第
1,2.3図に示すように、その平坦な取付部24を機
枠6の前端面にねじ25により固定すると共に、前方に
折曲し且つ上方に突出する支持部26を形成する。
二枚の平坦な外側折曲板27 .28は同形状であり、
上方に設けた取付部29と、中央部の前方端面に下方に
のびるように設けた直線状の糸係合部30と、下方の前
方から上方に向くように設けた鈎部31とを形成する。
内側折曲板32は上方に取付部33を形成すると共に、
下端を前記外側折曲板27,28の鈎部31より下方に
突出させ、さらに外側折曲板27,28の糸係合部30
に対向する方向の直線状の糸係合部34を形成する。
そしてこれら内、外折曲板は第2,3,3A,3B図に
示すように、糸案内20と針棒天秤15との間に針糸2
2の経路に対し、それらの糸保合部30 ,34が互い
に針糸22を挾むように対向させると共に、内側折曲板
32の両側に外側折曲板27,28が間隔をあけて位置
するようにワツシャ−35,36を設けてそれらの取付
部29,33を支持板23の支持部26に対しねじ37
によって固定する。
また内、外折曲板の糸係合部30 ,34は、針棒天秤
15の上死点附近においては第3A図に示すように針糸
22が糸係合部30,34によって水平方向に折されず
直線状態となり、針棒天秤15の下降にともなって第3
B図に示すように針糸22が糸係合部30,34によっ
て水平方向に折曲されるように構成する。
さらに駆動機構等については詳述しないが、このミシン
には第4図に示すような、針1の上下動に関連しそれと
協同して二重環縫目を形成する周知の二重環ルーパーを
有する。
この発明は以上の構成であり、第1図に示す糸調子皿9
,10間の針糸22に対する圧力を極めて小さくして薄
く伸縮性のあるニット布地等を縫成すると、二重環縫目
の糸締めを行なう第2図実線に示す針棒天秤15の上死
点附近においては、縫目と針糸供給源(糸巻き)との間
の針糸22に対して実質的に圧力の小さい第一の糸調子
器12による張力が加わるのみであって、第3,3A図
に示すように第二糸調子器21によって針糸22は曲折
されず、第二糸調子器による張力が加わらないから、糸
締まりのゆるやかな二重環縫目を形成することができる
また第2図実線に示す上死点位置の針棒天秤15が針支
持体17の下降にともなって下降を始めると、針糸22
の針棒天秤15側が下降して、針糸22は第二糸調子器
21部分において、外側折曲板27,28の糸係合部3
0と内側折曲板32の糸係合部34とCこより除々に第
3B図のように水平方向に曲折し抵抗が附与される。
さらζこ針支持体17が下降し第4図Aのように針1が
布を貫通し、その先端がルーパー3にかかった一針前の
針糸ループ4とルーパー糸38とルーパー3とで形成す
る三角形内に落ちた後に、第4図Bのようにルーパー3
は後退して一針前の針糸ループ4はルーパー3から解放
される。
そして第4図Bに示すように一針前の針糸ループ4がル
ーパー3から解放される時期においては、針棒天秤15
は第2図二点鎖線に示すように第二糸調子器21に対し
下方に移動し、第3B図に示すように外側折曲板27,
28の糸係合部30と内側折曲板32の糸係合部34と
により水平方向に曲折され、第二糸調子器21と針1と
の間の針糸22は第一糸調子器12と第二糸調子器21
とによる抵抗力を加えた分の張力、換言すると第4図B
からCに至る針の下降時に一針前のルーパー3から解放
された第4図Bの針糸ループ4を第4図Cのように取り
上げるのに允分な張力が加わって伸張している。
この第4図Bの状態から針1がさらに下降することに関
連し、針より針糸供給源側に抵抗が加わっているために
、第4図Bに示すルーパー3から解放された一針前の針
糸ループ4は、一針前の布を貫通している針糸からそれ
Cこ連なり布上面を渡って針1に達する針糸22を介し
、針1が下死点に達するまでの間に第4図Cの実線のよ
うに上方にとり上げられる。
さらに第4図Cのように針1が上昇を始めルーパー3が
前進して、ルーパー3が針糸ループ5を捕捉し、このと
き一針前の針糸ループ4はルーパー3の通過経路より上
方にあるからルーパー3により捕捉されないので二度掛
けは生じない。
なお、上記実施例においては第一と第二の糸調子12,
21を各別に設け、針糸に対し糸締め時には第一糸調子
器12のみによる張力を附与し、針下降時の下死点附近
においては第一と第二の二つの糸調子器Cこよる張力を
附与するものを示したが、他の実施例として第一糸調子
器12を設けずに、第二糸調子器21の内、外折曲板2
7,28y32を、糸締め時においては針糸22をわず
かに折曲して小さな抵抗力を与え、針下降時の下死点附
近においてはそれより多く折曲させて大きな抵抗力を与
えるように設けたり、または第二糸調子器21を設けず
に、第一糸調子器12による針糸22への圧力を、糸締
め時には小さくし、針下降時の下死点附近においてはそ
れより大きくなるようζこ針の上下動に関連して二段階
に変化するように設けても、前記実施例と同様の針糸制
御を行なうことができる。
また上記実施例においては、第二糸調子器21を針の下
降に関連させて針糸22を水平方向に曲折して抵抗を附
与する構成とし、且つ第二糸調子器21を針俸天秤15
と第一糸調子器12との間の針糸22を経路中に設けた
構成のものを示したが、他の実施例として、この構成の
第二糸調子器21に代えて、針下降時の下死点附近にお
いて針棒天秤15より針糸供給源側の針糸22が繰り出
されないように、摩擦部材による抵抗附与手段としたり
、または機械的、電気的手段等によって積極的に押圧挾
持するように設けたり、またはこれらの第二糸調子器に
相当する糸制御手段を針1と針棒天秤との間の針糸経路
中に設けても、前記実施例と同様の針糸制御を行なうこ
とができる。
さらに、上記実施例においては、二重環縫目について記
載したが、これらの針糸制御機構を単糸環縫目を形成す
るミシンに実施しても同様の針糸制御を行なうことがで
きる。
以上のようにこの発明は、環縫いミシンにおいて、針下
降時の下死点附近において糸環捕捉体が解放した一針前
の針糸ループを取り上げるに要する摩擦抵抗を針と供給
源間の針糸に与え天秤の針糸取り上げ時において上記摩
擦抵抗より小さい摩擦抵抗力を天秤と供給源間の針糸に
与える制御体を設けることにより、ルーパーから解放さ
れた一針前の針糸ループをルーパーの運動軌跡より上方
に取り上げることができるので、二度掛けを防止して常
に確実に環縫目を形成することができると共Jこ、糸締
め時における針糸張力を極めて小さくすることが可能と
なり糸締まりの弱い環縫目を形成することができるので
、薄く伸縮性の大きいニット布地等を、その布地に縫い
しわを生じないように且つ布地の伸縮性に充分適応でき
るように縫合することができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は針棒と糸調子器部分とを示す部分斜視図、第2
図は第1図の略正面図、第3図は第二糸調子器の第2図
I−ml視図、第3A,3B図はそれぞれ第3図のA
A,B B断面図、第4図A〜Dは二重環縫目の形
成順序を示す説明図である。 1は針、15は針棒天秤、21は第二糸調子器、12は
第一糸調子器、22は針糸である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 針糸を保持し上下動する針と、針糸を取り上げ供給
    する天秤と、被縫物を移動する送り手段と、針に協同し
    縫目を形成する糸環捕捉体とにより被縫物に環縫目を形
    成する環縫いミシンにおいて、天秤と供給源間の針糸に
    対し、針棒の上下動に関連して、針糸に曲折抵抗又は摩
    擦抵抗を機械的又は電気的手段により、針下降時の下死
    点附近においては糸環捕捉体が解放したー縫目前の針糸
    ループを取り上げるに要する抵抗力を与え、天秤の針糸
    取り上げ時においては、上記抵抗よりも小さい抵抗力を
    与える制御体とを備えた針糸制御機構。
JP52005208A 1977-01-20 1977-01-20 環縫いミシンにおける針糸制御機構 Expired JPS596679B2 (ja)

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JPS5391853A JPS5391853A (en) 1978-08-12
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JPS63115985U (ja) * 1987-01-20 1988-07-26

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