JPS596502B2 - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサの製造方法

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JPS596502B2
JPS596502B2 JP13159476A JP13159476A JPS596502B2 JP S596502 B2 JPS596502 B2 JP S596502B2 JP 13159476 A JP13159476 A JP 13159476A JP 13159476 A JP13159476 A JP 13159476A JP S596502 B2 JPS596502 B2 JP S596502B2
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JP
Japan
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reconstitution
solid electrolytic
electrolytic capacitor
forming
electrolyte
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JP13159476A
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JPS5357456A (en
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禎康 山川
純一 室井
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Marcon Electronics Co Ltd
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Marcon Electronics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は固体電解コンデンサの製造方法に係り、特に低
損失の固体電解コンデンサの製造方法に関する。
一般ニタンタル、アルミニウム、チタンなどの弁作用金
属からなる固体電解コンデンサは、前記弁作用金属の焼
結体に陽極酸化皮膜を形成し、その表面に二酸化マンガ
ン層、グラファイト層、導電層などを順次積層して形成
してなるものであるが、前記二酸化マンガン層を形成す
る場合、陽極酸化皮膜を有する焼結体を硝酸マンガンま
たは硫酸マンガンなどの溶液中に浸漬して含浸し、これ
を取り出して通常は電気炉などの高温雰囲気中で加熱分
解しており、この加熱分解によって劣化した前記陽極酸
化皮膜を修復させるために再化成を行ない、この含浸−
加熱分解−再化成の操作を数回〜士数回繰り返して二酸
化マンガン層を形成している。
前記再化成電解液としては通常リン酸が用いられている
が、このリン酸の一部が二酸化マンガン層の中にそのま
ま残溜するため二酸化マンガンの加熱分解温度によって
この抵抗値が大きく左右へれ、通常第1図に曲MAで示
すように加熱分解温度が400℃のときに最小値を示す
一方、二酸化マンガン中に残溜しない硝酸または酢酸な
どの溶液を再化成電解液として用いると、加熱分解温度
により二酸化マンガンの抵抗値は第1図に曲線Bで示す
ようにほぼ一定であり、かつ抵抗値自体も小さい。
しかし再化成電解液として硝酸または酢酸などを用いた
固体電解コンデンサは同一寸法での静電容量が小さく、
あるいは漏れ電流が大きく低電圧殺にしか使用しえない
という欠点を有していた。
本発明は上記のような欠点を除去するために、再化成電
解液として硝酸捷たは酢酸を用い、途中1〜3回リン酸
を用いて再化成を行なうことにより静電容量を増大させ
、漏れ電流を小さくし、しかも損失も小さくすることの
できる固体電解コンデンサの製造方法を提供せんとする
ものである。
以下、本発明の詳細な説明 ンタル、アルミニウム、チタン、ニオブ、シルコンなど
の弁作用金属からなる焼結体に陽極酸化皮膜を形成し、
これを硝酸マンガン寸たは硫酸マンガンなどの溶液中に
浸漬して前記焼結体に含浸し、これを取り出し高温雰囲
気中で加熱分解し、前記陽極酸化皮膜の表面に二酸化マ
ンガン層を形成する。
しかして、該加熱分解工程で劣化した前記陽極酸化皮膜
を修復するために硝酸または酢酸から゛なる再化成電解
液中で再化成を行なう。
該再化成ハ前記硝酸マンガンまたは硫酸マンガンなトノ
溶液中への含浸一加熱分解一再化成の操作を数回〜士数
回繰り返すことにより繰り返し行なう。
このとき、途中1〜3回リン酸からなる再化成電解液中
で再化成を行なう。
このようにして、含浸一加熱分解一再化成の操作を繰り
返し、途中1〜3回リン酸の再化成電解液中で再化成を
行ない、前記操作を所要回数行ない二酸化マンガン層の
形成と陽極酸化膜の修復を行なったのち、グラファイト
層、導電層を順次積層して形成し、さらに容器に収納す
るか樹脂被覆などの方法で外装を施し固体電解コンデン
サを構成するものである。
本発明はリン酸が二酸化マンガン層と陽極酸化皮膜とを
密着させるバインダーの役目を果たしているととlこ着
目して、硝酸または酢酸とリン酸とを再化成電解液とし
て組み合わせて使用し、硝酸オ*または酢酸からなる再
化成電解液で数回〜士数回再化成を行なううち、途中1
〜3回リン酸の再化成電解液を使用し再化成を行なうこ
とにより損失特性がよく、静電容量を増大させ、かつ漏
れ電流も小さい固体電解コンデンサが得られるものであ
る。
リン酸の再化成電解液中での再化或は2回目以降、最終
回の前回までの何回目に行なってもよいが、本発明者の
実験によれば前半に行なうと少なくとも4回以上行なわ
ないと効果が薄く、4回以上もリン酸で再化成を行なう
と全部リン酸で行なっていた従来と同じように損失特性
が悪くなる。
寸だ、後半に行なっても二酸化マンガン層の形成が相当
進行しているのであ1り効果があらわれない。
したがって、リン酸の再化成電解液での再化或は前記操
作の略中間で行なうのが最も効果的であった。
実施例 直径5.3朋、長さ8.6mmに成形したタンタル焼結
体をリン酸水溶液中で電圧85V.DC、時間5h陽極
酸化を行ない、表面に陽極酸化皮膜を形成したのち該焼
結体を乾燥し、ついで表1に示す濃度の硝酸マンガン水
溶液を含浸する。
つぎに硝酸マンガンを含んだ焼結体を300〜350℃
の温度で10分間加熱分解して二酸化マンガン層を形成
する。
そしてこの加熱分解によって劣化した前記陽極酸化皮膜
を修復するため表1の再化成電解液を用いて再化成する
この含浸一加熱分解一再化成の操作を10回繰り返し、
途中6回目の再化成をリン酸水溶液を用いて行なった。
上記の製造方法により得られた本発明の実施例のタンタ
ル固体電解コンデンサ(定格電圧2 0 V。
DC)と従来の参考例(I)(定格電圧間)、従来の参
考例(■)(定格電圧間)との特性比較を第2図〜第5
図に示す。
すなわち、第2図は同一寸法形状の焼結体を用いて得ら
れた静電容量の平均値とバラツキを示すもので、実施例
が最も静電容量が大きく、かつバラツキも少ないことが
わかる。
第3図は温度に対応する損失の変化を示すもので、これ
も実施例が最も損失が小さく変化も少ないことがわかる
第4図は温度Qこ対応する漏れ電流の変化とそのバラツ
キを示すもので、実施例は最もその値が小さくかつバラ
ツキも少ない。
第5図は周波数に対応するインピーダンスの変化を示す
ものであるが、これも参考例(I)および参考例(II
)に比し、実施例は最もインピーダンスが小さく変化も
少ない。
したがって、いずれの特性においても実施例は参考例(
1)および参考例(II)に比し各特性値が良好で、か
つバラツキも少なく、安定した特性を示すことがわかる
以上、詳述したような本発明によれば弁作用金属からな
る焼結体に陽極酸化皮膜を形成し、これを硝酸マンガン
または硫酸マンガンなどの溶液中に浸漬して含浸し、高
温雰囲気中で加熱分解し、前記陽極酸化皮膜の表面に二
酸化マンガン層を形成し、しかるのち硝酸才たは酢酸か
らなる再化成電解液中で再化成を行ない、との含浸−加
熱分解−再化成の操作を数回〜士数回繰り返し、このと
き途中1〜3回の再化成をリン酸からなる再化成電解液
中で行なうことにより、同一焼結体での静電容量を増大
させ漏れ電流を小さくし、しかも損失も小さくすること
ができるなど、実用的利益の犬なる特性の安定した固体
電解コンデンサの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は再化成電解液を変えた場合の加熱分解温度に対
応する二酸化マンカンの抵抗値の変化を示す曲線図、第
2図〜第5図はいずれも本発明の一実施例に係るタンタ
ル固体電解コンデンサと従来の参考例によるタンタル固
体電解コンデンサとの特性比較を示すもので、第2図は
同一寸法形状の焼結体での静電容量の平均値とそのバラ
ツキを示す特性図、第3図は温度に対応する損失の変化
を示す曲線図、第4図は温度に対応する漏れ電流の変化
を示す曲線図、第5図は周波数に対応するインピーダン
スの変化を示す曲線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 弁作用金属からなる焼結体に陽極酸化皮膜を形成す
    る手段と、該手段ののち前記焼結体を硝酸マンガンtf
    Cは硫酸マンガンなどの溶液中に浸漬して含浸する手段
    と、該手段で含浸した硝酸マンガンまたは硫酸マンガン
    などを高温雰囲気中で加熱分解し前記陽極酸化皮膜の表
    面に二酸化マンガン層を形成する手段と、該手段ののち
    硝酸または酢酸からなる再化成電解液中で再化成を行な
    い前記陽極酸化皮膜を修復する手段と、該手段ののち前
    記含浸−加熱分解−再化成の操作を数回〜士数回繰り返
    し、該再化成のうち途中1〜3回の再化成をリン酸から
    なる再化成電解液中で行なう手段と、該手段ののち前記
    二酸化マンガン層に積層してグラファイト層、導電層を
    順次形成し、さらに外装を施す手段とを具備したことを
    特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。 2 弁作用金属がタンタルであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の固体電解コンデンサの製造方法
    。 3 リン酸からなる再化成電解液中での再化成を数回〜
    数十回繰り返す場合の中間で行なうことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の固体電解コンデ
    ンサの製造方法。
JP13159476A 1976-11-04 1976-11-04 固体電解コンデンサの製造方法 Expired JPS596502B2 (ja)

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JPS5357456A JPS5357456A (en) 1978-05-24
JPS596502B2 true JPS596502B2 (ja) 1984-02-13

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DE3801729A1 (de) * 1988-01-21 1989-07-27 Siemens Ag Verfahren zum herstellen von fest-elektrolytkondensatoren

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JPS5357456A (en) 1978-05-24

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