JPS596473Y2 - 携帯時計のキ−ボ−ド部の防水構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は計算機等を有する多ボタンを備える腕時計等
のキーボード部の防水構造に関するものである。

従来、この種の防水構造は多数個のボタン軸にＵミゾを
設けＯリングを装着するとともに、金属ケースに穴明け
された多数個の穴内壁面とでＯリングを締代をもって圧
縮し防水保持するものが一般的であった。

しかも、スイッチ機構を構威せしめるためのボタンの押
圧操作の反撥力は、ボタン設置数のコイルバネや板バネ
等を有するものであった。

しかし、従来のこのような構造では、ボタンの設置数の
ケースへのドリルの穴明加工が必要であり、さらに防水
保持とボタンのスイッチ機構を構威せしめるためにＯリ
ングやコイルバネまたは板バネ等のバネやそれらを固定
させるための部品等がボタン設置数必要でコスト高にな
るという欠点があった。

本考案はかかる欠点を除去するために、ボタン設置数の
Ｏリングやバネ類を使用することなく構威せしめ部品数
を削減しコスト低減化するとともに、かつ、防水構造と
スイッチ機構を構或せしめるための構戊部品は型或可能
な合或樹脂、合威ゴム等の部材でなるために、大量生産
、高能率化がはかられるために、安価なキーボード部の
防水構造が提供できるものである。

以下、本考案の詳細な実施例を説明する。

第１図は本考案の一実施例を示すテ゛ジタル式腕時計の
キーボード部の部分組立断面図である。

モジュール本体１のスイッチ基盤１ａとデジタル表示部
１ｂ上面に合或樹脂等の絶縁材でなる見切板２を搭載し
、しかもスイッチ基盤１ａ上に正負の電極がプリント配
線され、見切板２の上面に設置せられるスイッチゴム３
のスイッチゴム端子３ａとスイッチ基盤１ａの正負電極
のプリント配線部がボタン４の押圧操作によって接触で
きるように見切板２のスイッチゴム端子３ａのニゲ穴２
ａが設けられてある。

前記スイッチゴム３は導電性でしかも弾性を有する合或
ゴム等でなっており、スイッチゴム端子３ａ部の上方向
に備えるボタン４の頭部押圧操作によってボタン４の下
面でスイッチゴム３が押圧さられ、スイッチゴム端子３
がスイッチ基盤１ａ面部まで押圧接触されるとともに、
スイッチ基盤１ａ面上の正負のプリント配線電極部に接
触するためスイッチゴム３の導電性によって結線するも
のである。

ボタン４の頭部押圧力をとり除くと、スイッチゴム３の
弾性によってスイッチ基盤１ａとスイッチゴム端子３ａ
が断線されスイッチゴム３はもとの形状に復元され、以
上のごとくスイッチ機構を構或せしめるものである。

さらに、見切板２、スイツチゴ−ム３の上方向には合成
樹脂等の透明部材でなるガラス５が配置され、ボタン４
の挿入穴５ａには、ボタン４が挿入される。

また、ガラス５の下面部にはスイッチゴム３が装着され
る川型のボックスが形成せられるものである。

モジュール本体１，見切板２，スイッチゴム３の外周部
と前記ガラス５の内径壁面とで位置ぎめされる。

さらに、ガラス５の上面に有する化粧板６の外周ツバ部
６ａとガラス５の外周」型段付部５ｂおよび胴７の内壁
面とでパッキンボックスを構成せしめ、ガラスパッキン
８を径方向に圧縮し防水保持するものである。

弾性部材でなる中枠９は胴７のミゾ７ａと中枠９の少な
くとも２ケ所以上の突起部９ａとで引掛けられる。

環状の中枠９には突起部９ａにバネ性を備えせしめるた
めに突起部９ａに穴９ｂを設けてある。

かくして、中枠９の上面にモジュール本体１のツバＩＣ
がガラス５の上方向に押し」二げられ見切板２，スイッ
チゴム３，ガラス５，化粧板６も同時に上方向に押し上
げられ胴７のツバ７ｂにて位置ギメせられるもので沖枠
９の突起部９ａと胴７のミゾ７ａとによって位置ギメ固
定されるものである。

ゆえに、見切板２とガラス５の間にはさまれた弾性を有
するスイッチゴム３の凸部３ｂは圧縮さられ、多数個の
ボタン４の部分を防水保持されるものである。

以上のごとく、ガラス５のボタン４の設置部にはスイッ
チゴム３の上下方向の圧縮によってガラス５の外径部は
ガラスパッキン８の径方向の圧縮によって防水保持され
るものである。

しかるに前記のごとく構或せられた構造にあっては部品
点数が従来に比較して著じるしく削減されるばかりか、
見切板２，スイッチゴム３，ガラス５，中枠９は合成樹
脂，ゴム等でなるため型による或形加工が可能で大量生
産，高能率化がはかられ、安価な部品生産費となるもの
である。

また、化粧板６は薄板のアルミ材等を利用すれば、多数
個のボタン操作表示等のアルマイト表面処理が可能で装
飾効果も発揮されるばがりが、ボタン４の頭部二ゲ穴３
ｂや形状はプレス抜キ、曲ゲが容易であり、低コストで
製造可能なものとなる。

よって、本考案は、従来の構造に比較し、部品数を大幅
に削減するばかりか本構造の構或せしめる部品は安価に
して製造可能であり、低コストにてキーボード部の防水
構造を提供できるものでその効果は絶大なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示すキーボード部の部分断面
図。 １・・・・・・モジュール本体、１ａ・・・・・・スイ
ッチ基盤、１ｂ・・・・・・デ゛ジタル表示部、２・・
・・・・見切板、２ａ・・・・・・スイッチゴム端子ニ
ゲ穴、３・・・・・・スイッチゴム、３ａ・・・・・・
スイッチゴム端子、４・・・・・・ボタン、５・・・・
・・ガラス、５ａ・・・・・・ボタン挿入穴、６・・・
・・・化粧板、７・・・・・・胴、７ａ・・・・・・ミ
ゾ、８・・・・・・ガラスパッキン、９・・・・・・中
枠、９ａ・・・・・・中枠突起部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モジュール本体のスイッチ基板上にスイッチゴム端子の
   ニゲ穴を形威した見切板を載置して設け、さらに前記見
   切板上に導電性弾性部材の合或ゴム等でなり、スイッチ
   端子を有するスイッチゴムを搭載し、これらスイッチゴ
   ム、見切板、モジュール上側面を合戊樹脂等のガラスで
   カバーし、これによって前記スイッチゴムを見切板とガ
   ラス下面で防水的に圧縮保持すると共に、前記スイッチ
   端子に対応するスイッチゴム上方に複数のボタンを載置
   する為のボタン挿入穴を前記ガラスに形威し、さらに前
   記ガラス上面に径れのボタン穴を有する化粧板を載置し
   、この化粧板によってボタンの抜出しを防止すると同時
   に、胴の内壁面、ガラスの外周部、化粧板外周部とで形
   威される空間にパッキンを設けてなる携帯時計のキーボ
   ード部の防水構造。