JPS596330Y2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高周波加熱器の外装に着脱自在な箱を設け、こ
の箱に料理カード，料理ブックを収納して使い勝手をよ
くすることを目的としたものである。

電子レンジで調理する場合一般の加熱調理と異なるため
どのようなメニューの調理ができるのか不安をいだく人
が多く、その対策として料理読本とか、または料理カー
ドを作ってメニューや料理方法が一読すればわかるよう
にしている。

ところが、この料理読本や料理カードの置場所がなく、
引出の中や他の場所に保管しているため、いざ使用する
時に手近になく不便であり、だいたいの時間設定では秒
速調理である電子レンジにおいては調理効果がきわめて
悪い。

又、電気オーブン機能が付加された高周波加熱器になる
と、なおさら複雑になる。

例えば、電気オーブン時に使用するオーブン皿（図示せ
ず）、庫内のオーブン皿設置高さ、庫内の設定温度、時
間等がメニューによりまちまちであり、使用者としては
手近に本を置いて見る必要があった。

だからと言って外装上側に載せると、電気オーブンの熱
により、本が変色、変形したり、又本自身が蓄熱作用を
起こし、外装の耐熱限界を越えて（通常、外装が熱くな
らないのが好ましいので熱放散を利用して低耐熱塗装の
外装になっている）外装の塗料が本に付着して、遂には
外装がサビてきたりすることさえ生じかねない。

そこで、本考案は料理カードや料理読本を入れる箱を調
理器本体に着脱自在にとり付けることにより、上記欠点
を解消するものであり、以下その一実施例について添付
図面とともに説明する。

調理器本体１の前面開口部には開閉自在な扉２があり、
近傍には操作パネル３上にタイマーツマミ４，５、調理
開始スイッチ押ボタン６、電子レンジ強火調理中表示ラ
ンプ７、弱火用ランプ８、電気オーブン使用中表示ラン
プ９、電気オーブン時の上，下ヒータの切換スイッチ用
ツマミ１０、電気オーブン時庫内温度設定用スイッチツ
マミ１１等がある。

本体１側面には、左側面，右側面各々１対の頭付ビス１
２．１３，１４．１５（１４．１５は図示せず）があり
、第３図に示すように頭部の径ａ，軸部の径ｂとしてい
る。

料理本や料理カード１５を入れた収納箱１６は第４図に
示すように、Ｔ点にてスポット溶接されたＥとＤを、Ｐ
点，Ｑ点，Ｒ点，Ｓ点にてスポット溶接され、針金等に
て構或されている。

収納する料理カードや本１５の大きさによって収納スペ
ース〔ｌ×（ｍＯｒｎ）×ｈ〕を配慮すれば良いのは言
うまでもない。

又、本１５等の入れやすさを考慮すればｍよりｎの方を
大きくすれば良い。

又、本１５の出し入れの際に、収納箱１６が、はずれに
くくするためにｄ，＜ｂ＜ｂ＋α〈ｄ１〈ｄ１＋α〈ａ
と言う寸法の関係にとれば、針金の弾性をうまく利用し
てはずれにくくなる。

又、Ｄの針金の先端部はｄｓ＋’部分より先の方（ｕ１
Ｖ側）は外装取付面より寸法β分のみ離しておく方が、
収納箱１６を頭付ビス１３．１４に引っかける時外装を
傷つけなくてよい。

次に、本考案のポイントである収納箱を構或するものに
ついて述べる。

収納する目的で第６図に示すごとく透明戒形材料にて構
或したもの、第７図に示すようなマガジンラック方式、
第８図に示すようなプラスチックスホルダ一方式等が考
案されてきたが、外装自身が前述のごとき電気オーブン
使用時を配慮すれば第４図に示す実施例の場合の方が良
いのは言うまでもない。

又、材料自身が、電気オーブン使用時の耐熱という点か
らでも本考案のものの方が耐熱的配慮が不必要であるし
、又、収納箱自身の清掃にしても丸ごと水洗いできるし
、料理読本の大きさに対する自由度にしても針金を曲げ
るのみであるから簡単に対処できる。

又、調理器の設置場所の都合によって（本体の両側面に
頭付ビスを設けているので）自由に選択でき、さらに使
い勝手が向上するのは言うまでもない。

以上説明したように、本考案によれば簡単な針金構或に
より、箱が出来、かつ着脱自在であり、常時、料理カー
ド、料理本等を調理器本体の近傍に保管できるので紛失
することがなく、何時でも容易に見ることができ、使用
者にとってきわめて便利である。

さらに秒速調理である高周波調理器それぞれの補助器具
等を組み合せて使う電気オーブン料理等を効果的に使い
こなすことができ、楽しみながら調理できるのである。

また料理本等を収納しても外装の塗料が収納箱により料
理本等に付着せず外装の耐久性があり、頭付ピンを外装
に取り付け、収納箱に引掛部を形或し、ビス，ピンを外
すことなく収納箱が取り外せて料理本や収納箱の清掃保
管が可能である等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す高周波加熱装置の全体
斜視図、第２図は同側面図、第３図は第２図におけるＡ
−Ａ’線断面図、第４図は収納箱の斜視図、第５図は第
１図のＢ−Ｂ’線断面図、第６図〜第８図は従来例を示
す収納箱の斜視図である。 １・・・・・・装置本体、１３．１４・・・・・・頭付
ビス、１５・・・・・・料理カード，料理本、１６・・
・・・・収納箱。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）高周波加熱装置の外装と、前記外装に取り付け料
   理カードや料理ブック等を収納する箱と、前記外装に設
   けられた頭付ピンと、前記箱に形威した引掛部とを備え
   、前記箱は針金材料等の線材で構或し前記引掛部は開放
   開口寸法を頭付ピンの軸径より小さくした高周波加熱装
   置。
2. （２）収納箱の引掛部の開放開口の最小寸法部より切り
   端先端部を外装取付面より離した実用新案登録請求の範
   囲第１項に記載の高周波加熱装置。