JPH031689Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、グリル付きガスこんろに関する。

〔従来の技術〕

従来の技術としては、たとえば、第３図に示さ
れているように、こんろ部とグリル部を一体化し
た単体形式のグリル付きこんろにおけるグリル部
B′の開閉扉３′がグリル庫の前面に設けられ、水
受皿８′、焼網９′を該開閉扉３′とともに前後方
向にスライドして出し入れする引出式となつてい
るため、焼料理すべき魚等を焼網９′上へ載せた
り、焼網９′上から取出すのに人体が前傾姿勢と
なるので不自然でやりずらく、魚等の焼具合をグ
リル庫内にあるままの状態で見ることはできない
ので、いちいち前方へ引出してその焼具合を見る
必要があるなど実際の使用にあたり不具合な点が
多い欠点があつた。また、従来のグリル付きガス
こんろは、キツチンユニツトのガス台などに載せ
る単体形成となつているので、グリル部B′の開
閉扉３′をグリル庫の前面に設けたものではキツ
チンユニツトがデザイン的にその外観を損ねるも
のであつた。そこで、デザイン的にもすぐれてい
る埋込式キツチンユニツトに対して適用するグリ
ル付きガスこんろのユニツトの出現が要望されて
いたが、未だ開発されていない。

〔考案が解決しようとする課題〕

この考案は以上の欠点を解決し、グリルによる
魚等の焼料理が自然の姿で容易、確実に行いうる
などその使用勝手をよくし、特に、埋込式キツチ
ンユニツトに適用して効果的としたグリル付きガ
スこんろを提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は、こんろ部とグリル部を一体化した
単体のテーブル式のグリル付きこんろ又はグリル
付きガスこんろのユニツトをキツチンユニツトの
天板部分に埋込み設置したグリル付きこんろにお
いて、ガスこんろＡのグリル部Ｂの天板部分のみ
にグリル開口１を設け、該グリル開口１にグリル
の上バーナ２を一体に備えた開閉扉３を設けた技
術的手段を採り、ガスこんろＡにおけるグリル部
Ｂの天板部分を開閉できるようにして上記問題点
を解決したものである。

なお、開閉扉３に両側こんろ部の五徳と一体連
続する五徳６を備えて、デザイン的に斬新とな
し、使い勝手もよくした。

〔実施例〕

以下この考案によるグリル付きガスこんろの一
実施例を図面に基づき説明する。

第１図は、グリル付きガスこんろのユニツトを
キツチンユニツトＣの天板部分に埋込み設置した
グリル付きガスこんろにこの考案を適用した場合
を示し、第２図は、キツチンユニツトＣのガス台
上に載置して使用するこんろ部とグリル部を一体
化した単体のテーブル式のグリル付きガスこんろ
にこの考案を通用した場合を示したものであつ
て、Ａはガスこんろ、Ｂは該ガスこんろＡの略中
央部に設けたグリル部、１は該グリル部Ｂの天板
部分だけに設けたグリル開口、３は該グリル開口
１を開閉せしめる開閉扉で、その内面側にグリル
の上バーナ２を備え、後端部のヒンジ４を支点と
して上部後方へ所定の角度だけ開放保持できるよ
うになしている。５は開閉扉３の先端部に設けた
把手、６は開閉扉３の上面に一体に設けた五徳
で、ガスこんろＡの両側部に設けたこんろ部Ｄ，
D′上の五徳７，７′とで一連の格子状五徳が形成
されるようになつている。８はグリル部Ｂのグリ
ル庫Ｅ内に設置した水受皿、９は焼網、１０はグ
リル部Ｂの点滅操作ボタン、１１，１１′はこん
ろ部Ｄ，D′の点滅操作ボタンである。しかして、
グリル部Ｂの天板部分、すなわち、グリル庫Ｅの
頂面にだけ設けたグリル開口１を開閉扉３の先端
の把手５を持つて開閉扉３を上部後方へ後端のヒ
ンジ４を支点として所定の角度だけ開いて開放し
た後、グリル庫Ｅ内の焼網９上に焼料理すべき魚
等を上面のグリル開口１から入れて載せ、開閉扉
３を閉めグリル部Ｂの点滅操作ボタン１０を操作
して上バーナ２に点火し焼料理するものである。
グリル庫Ｅ内の魚等の焼具合を見るときは開閉扉
３の五徳６の隙間から、あるいは、開閉扉３を上
方に開いてその焼具合を見ることができ、また、
グリル庫Ｅ内の魚等が焼上つたときは、グリル部
Ｂの点滅操作ボタン１０を操作して上バーナ２を
消火し開閉扉３を開いて焼網９上の魚等をグリル
開口１から取出すものである。

〔考案の効果〕

この考案は以上説明したように、ガスこんろＡ
におけるグリル部Ｂの天板部分に設けたグリル開
口１を開閉扉３により開閉する構造としたから、
グリル庫Ｅ内への魚等の出し入れが従来のように
水受皿等を前面へ引出すことなく上方から容易に
行えるので、グリルによる魚等の焼料理が人体が
前傾姿勢となることなく自然の姿で楽に行え、か
つ、魚等の焼具合もグリル庫内にあるままの状態
で見ることができるなど、その使用勝手が頗るよ
いものである。また、グリル部Ｂの天板部分、す
なわち、グリル庫の頂面だけを開閉するものであ
るから、キツチンユニツトのガス台上に載置して
使用するこんろ部とグリル部を一体化した単体の
テーブル式のグリル付きこんろや、グリル付きガ
スこんろのユニツトをキツチンユニツトの天板部
分に埋込み設置したグリル付きこんろに適用すれ
ば、特に、キツチンユニツトの外観を損ねること
はない。更に又、実施態様項については、グリル
部の開閉扉３を閉じた状態でグリル庫Ｅ内の魚等
が外視でき、かつ、開閉扉３を閉じた状態では、
左右のこんろの五徳７，７′と該開閉扉３の五徳
６とが、一体連続してデザイン的にも斬新なもの
とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるグリル付きガスこんろ
の一実施例を示した斜視図、第２図は異なる実施
例の断面図、第３図は従来例の断面図である。 Ａ……ガスこんろ、Ｂ……グリル部、１……グ
リル開口、２……上バーナ、３……開閉扉、６…
…五徳。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 こんろ部とグリル部を一体化した単体のテー
   ブル式のグリル付きこんろ又はグリル付きガス
   こんろのユニツトをキツチンユニツトの天板部
   分に埋込み設置したグリル付きこんろにおい
   て、ガスこんろＡのグリル部Ｂの天板部分のみ
   にグリル開口１を設け、該グリル開口１にグリ
   ルの上バーナ２を備えた開閉扉３を設けたこと
   を特徴とするグリル付きガスこんろ。 両側こんろ部の五徳と一体連続する五徳６を
   備えた開閉扉３である実用新案登録請求の範囲
   第１項記載のグリル付きガスこんろ。