JPS596075B2 - CdSe光導電膜の製造方法 - Google Patents
CdSe光導電膜の製造方法Info
- Publication number
- JPS596075B2 JPS596075B2 JP52067840A JP6784077A JPS596075B2 JP S596075 B2 JPS596075 B2 JP S596075B2 JP 52067840 A JP52067840 A JP 52067840A JP 6784077 A JP6784077 A JP 6784077A JP S596075 B2 JPS596075 B2 JP S596075B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cdse
- cdte
- photoconductive film
- manufacturing
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はマークリーダおよびカードリーダなどに使用す
るための、Teを添加したCdSe光導電膜の製造方法
に関する。
るための、Teを添加したCdSe光導電膜の製造方法
に関する。
CdSe光導電膜は感度、応答性の点で非常にすぐれて
いるが、温度特性あるいは電界強度依存性が悪いという
欠点がある。
いるが、温度特性あるいは電界強度依存性が悪いという
欠点がある。
これは、電子のトラップレベルが浅くかつ多く存在する
ことを意味している。CdSe光導電膜のトラップレベ
ルはBe空位によるものと考えられ、これをなくすため
には■族元素の添加が一つの方法としてある。
ことを意味している。CdSe光導電膜のトラップレベ
ルはBe空位によるものと考えられ、これをなくすため
には■族元素の添加が一つの方法としてある。
従来、酸素雰囲気中での熱処理やCdSeとBeとの共
蒸着という方法が試みられていたが、前者は光電流を小
さくすることから望しくなく後者はBeの蒸発量の制御
が困難であつた。このためCdSe粉末とTe粉末とを
配合して蒸着することを行なつたが、CdSeの蒸気圧
はTeの蒸気圧に比較して低くこれらを同一温度で蒸発
させるときは、初期においてTeは大部分が蒸発してし
まう。このため基板面近傍ではTeが過剰となり、表面
近傍ではBe空位を十分に埋ることができなかつた。本
発明の目的は上記欠点を解消することである。
蒸着という方法が試みられていたが、前者は光電流を小
さくすることから望しくなく後者はBeの蒸発量の制御
が困難であつた。このためCdSe粉末とTe粉末とを
配合して蒸着することを行なつたが、CdSeの蒸気圧
はTeの蒸気圧に比較して低くこれらを同一温度で蒸発
させるときは、初期においてTeは大部分が蒸発してし
まう。このため基板面近傍ではTeが過剰となり、表面
近傍ではBe空位を十分に埋ることができなかつた。本
発明の目的は上記欠点を解消することである。
本発明の上記目的は、CdSeに対してCdTeをモル
比(xとする)で0<X<0.17の範囲内で混合し一
つの蒸発源として蒸着することを含む、CdSe光導電
膜の製造方法によつて達成することができる。本発明者
は、Be空位を十分に埋めることが可能で、かつCdS
eの蒸気圧に近い蒸気圧の化合物について種々の調査を
行なつた結果、CdTeが有効であることが判明した。
そこでCdSe粉末とCdTe粉末との混合物を一つの
蒸発源とし、蒸着したところ膜中にTeが均一に分布し
、Ip/Idが108にも達する高感度な膜が得られた
。
比(xとする)で0<X<0.17の範囲内で混合し一
つの蒸発源として蒸着することを含む、CdSe光導電
膜の製造方法によつて達成することができる。本発明者
は、Be空位を十分に埋めることが可能で、かつCdS
eの蒸気圧に近い蒸気圧の化合物について種々の調査を
行なつた結果、CdTeが有効であることが判明した。
そこでCdSe粉末とCdTe粉末との混合物を一つの
蒸発源とし、蒸着したところ膜中にTeが均一に分布し
、Ip/Idが108にも達する高感度な膜が得られた
。
−CdSeとCdTeとの蒸着速度は蒸着中ほぼ一定で
あり従つて基板上の蒸着層中におけるCdSeとCdT
eとの蒸着量は初期と終期とにおいて変わらない特徴を
有する。
あり従つて基板上の蒸着層中におけるCdSeとCdT
eとの蒸着量は初期と終期とにおいて変わらない特徴を
有する。
CdTeのうちの微量のTeがCdSeのBe空位に埋
めるのに役立ち、大部分のTeはCdTeとして、蒸着
膜に含まれる。CdTeはそれ自体光導電性があるが、
抵抗がCdSeと比べて小さいので暗電流を増加させる
。従つてCdTeの配合比は、第1図に示すように、0
.17モル以上ではCdTeによるIp/Idを低下さ
せる影響が著しくなる。なお基板温度に対する工p/工
d の関係は、第2図に示すように、温度300℃まで
はIp/Idが緩かに増加し、300℃以上ではほぼ一
定となるので、300℃以上が好ましい。実施例 粒度−40メツシユのCdSe粉末約41に、これと等
しい粒度のCdTe粉末約0.5yを配合してモル比約
0.10の混合物とし、これを一つのボートに入れ、こ
のボートの上方に55×55×0.65mmのAl2O
,基板を水平におき、ペルシャー内の真空度を10−5
T0rrとしてボートを加熱し、CdSeとCdTeと
の蒸着速度を約1000A/Mmとなるように蒸発させ
、この間基板温度は310℃に保つた。
めるのに役立ち、大部分のTeはCdTeとして、蒸着
膜に含まれる。CdTeはそれ自体光導電性があるが、
抵抗がCdSeと比べて小さいので暗電流を増加させる
。従つてCdTeの配合比は、第1図に示すように、0
.17モル以上ではCdTeによるIp/Idを低下さ
せる影響が著しくなる。なお基板温度に対する工p/工
d の関係は、第2図に示すように、温度300℃まで
はIp/Idが緩かに増加し、300℃以上ではほぼ一
定となるので、300℃以上が好ましい。実施例 粒度−40メツシユのCdSe粉末約41に、これと等
しい粒度のCdTe粉末約0.5yを配合してモル比約
0.10の混合物とし、これを一つのボートに入れ、こ
のボートの上方に55×55×0.65mmのAl2O
,基板を水平におき、ペルシャー内の真空度を10−5
T0rrとしてボートを加熱し、CdSeとCdTeと
の蒸着速度を約1000A/Mmとなるように蒸発させ
、この間基板温度は310℃に保つた。
CdSeとCdTeとの混合物を約10分間蒸発させて
、膜厚約1、1μの蒸着膜を得た。この蒸着膜をつけた
基板をN2雰囲気中で温度約700℃において1時間熱
処理した後、このCdSe−CdTe蒸着膜をエツチン
グし、次にリフトオフ法によつてNiCr−Au電極を
形成した。得られたCdSe−CdTe光導電膜を照度
10001x′(′Ip/Idを測定した値は1.0×
108であつた。
、膜厚約1、1μの蒸着膜を得た。この蒸着膜をつけた
基板をN2雰囲気中で温度約700℃において1時間熱
処理した後、このCdSe−CdTe蒸着膜をエツチン
グし、次にリフトオフ法によつてNiCr−Au電極を
形成した。得られたCdSe−CdTe光導電膜を照度
10001x′(′Ip/Idを測定した値は1.0×
108であつた。
第1図は本発明の方法による光導電膜の
CdTe/CdSeモル比対1p/Idの関係を示すグ
ラフであり、第2図は本発明の方法による光導電膜の基
板温度対1p/Idの関係を示すグラフである。
ラフであり、第2図は本発明の方法による光導電膜の基
板温度対1p/Idの関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 1 CdSeに対してCdTeをモル比(xとする)で
0<x<0.17の範囲内で混合し一つの蒸発源として
蒸着することを含む、CdSe光導電膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52067840A JPS596075B2 (ja) | 1977-06-10 | 1977-06-10 | CdSe光導電膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52067840A JPS596075B2 (ja) | 1977-06-10 | 1977-06-10 | CdSe光導電膜の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS543484A JPS543484A (en) | 1979-01-11 |
JPS596075B2 true JPS596075B2 (ja) | 1984-02-08 |
Family
ID=13356539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52067840A Expired JPS596075B2 (ja) | 1977-06-10 | 1977-06-10 | CdSe光導電膜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS596075B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57208041A (en) * | 1981-06-16 | 1982-12-21 | Toshiba Corp | Photoconductive target and its manufacture |
JPH0443143A (ja) * | 1990-06-08 | 1992-02-13 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 異形袋織エアーバッグ |
WO1994004396A1 (en) * | 1992-08-19 | 1994-03-03 | Teijin Limited | Air bag of high bursting strength |
-
1977
- 1977-06-10 JP JP52067840A patent/JPS596075B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS543484A (en) | 1979-01-11 |
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