JPS5959Y2 - パイナツプル用自動皮剥き機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパイナツプルに対する皮剥き及び芯抜きが自動
的に達成化されるように構成したパイナツプル用自動皮
剥き機に関するものである。

従来、パイナツプルの皮剥き及び芯抜きは手動的に操作
する器具を用いて行なうことを通例とした。

然し乍ら、スーパーマーケット等でパイナツプルを販売
するような場合、皮剥き対象となるパイナツプルは極め
て大量であり、従って、これの作業は著しい重労働に属
するばかりでなく、作業の迅速性を欠くため、皮剥きが
販売に追い付かないと云うような事態がしばしば生ずる
ことを余儀なくされた。

本考案は上述した如き在来に於ける問題解消を企図し、
極めて容易かつ迅速なるパイナツプルに対する皮剥き処
理が達成化されると同時に、作業の安全性をも図ったこ
とを特徴とするものである。

以下、本考案の構成を図面について詳細に説明する。

図に於て、１は基台、２は該基台１上に制御杆３及び支
柱４を介して取付けた支持天板である。

５は上端を該支持天板２に対し回転自在に支承させた螺
子軸であって、その下端は基台１の下面に装設したモー
ター６に対し減速機７を介して連動可能に連結されてい
る。

８は上記螺子軸５に螺合させた昇降体であって、その後
端は回転止め目的達成のために上記制御杆３に対し昇降
自在に貫通させである。

９及び１０は該昇降体８の上部及び下部に取付けた蛇腹
状上位カバー及び下位カバーで′あって、上位カバー９
の上端は支持天板２の下面に、また下位カバー１０の下
端は基板１側に夫々固定されており、昇降体８の昇降作
動に伴い該両刃バー９゜１０の伸縮が威され螺子軸５は
常に該両刃バーで覆われた状態に保たれるように構成し
である。

Ａは前記した昇降体８の前端に取付けた刃体であって、
下端の如く構成されている。

１１は中心に芯排出用筒体１２を連設した支持基体であ
って、その外周には下端を刃部とする皮剥き用筒状外刃
１３が垂設されており、また、上記筒体１２の下縁には
、下端を刃部とする芯抜き用筒状内刃１４が該外刃１３
と同心的に垂設されている。

１５はドーナツツ状を呈する抑止板であって、その一端
部には支軸１６が立設されており、かつ該支軸１６の上
端部分は前記支持基体１１に対し摺動自在に貫通されて
いる。

１６ａは該支軸１６の」二端に形成した抜は落ち防止用
頭体である。

尚、上記抑止板１５は筒状外刃１３と筒状内刃１４との
間を昇降自在に移動可能とする如く構成されており、通
常は該両刃１３．１４の刃先と合致する位置におがれる
ように構成されている。

１７．１７は筒状外刃１３の下端寄り両側部に対称的に
固設した翼状刃であって、その下縁にはパイナツプルの
皮を切開くための刃部が形成されている。

Ｂは上記刃体Ａの真下に位置する如く基台１上に載置し
たパイナツプル受は皿、Ｃは該受は皿Ｂを囲繞可能とす
る安全フードであって、該安全フードＣは取付は金具１
８を介して前述した支柱４に対し昇降自在に取付けられ
ている。

１９は該フードＣの正面に取付けた把手である。

尚、該フードＣは・パイナツプル取出しのためにこれを
上昇させた際はモーター６に対する通電が不能化され、
これを降下させた時においてのみモーター６に対する通
電が許容化されるような安全スイッチ（図示してない）
を取付けるものとし、これに依り、刃体Ａを降下させる
時には該刃体Ａの刃部及びパイナツプルは常にフードＣ
に覆われているように構威しである。

第１図に於て、２０は配電盤、２１は操作用スイッチで
あって、該スイッチ２１の操作に基きモー・ター６に対
する通電制御がなされるように或っている。

本考案は以上のような構成を有するものであって、第１
図及び第２図に示す如き状態に於て、安全フードＣを上
昇させると共に、第４図に示す如く頂面及び底面を包丁
等で切断したパイナツプルを受は皿Ｂ上に載置し、然る
後、安全フードＣを再び降下させておく。

以上のような準備完了後、スイッチ２１を操作してモー
ター６を始動させれば、螺子軸５が定位置回転すること
となり、従って、これと螺合する昇降体８は、その後端
に於て制御杆３を介しての回転止め作用が威されている
ため、回転することなく該螺子軸５の螺子溝に沿って次
第に降下することとなる。

これに依り刃体Ａも降下し、第５図に示す如くその外刃
１３及び゛内刃１４か゛パイナツツプル内に突入し、外
刃１３に依る皮剥き及び内刃１４に依る芯抜きが同時的
に威されると共に、翼状刃１７，１７に依る皮の二分的
切り開きが威されることとなる。

刃体Ａが一杯に降下した際にモーター６を停止させると
共に、今度は該モーター６を逆回転させる等威して螺子
軸５を逆回転させれば、昇降体８は前と逆に螺子軸５の
螺子溝に沿って上昇する結果、これの上昇完了には刃体
Ａが上方に移動して皮剥き及び芯抜きされたパイナツプ
ルが受は皿Ｂ上に残り、安全フードＣを上昇させること
に依りこれの取出しが許容化されることとなる。

尚、抜き取られた芯は内刃１４内に残存することとなる
が、続いてのパイナツプルに対する上述した如き操作に
基き次々と抜き取られた芯に依り押し上げられ、ついに
は芯排出用筒体１２から押出されるわけであるが、該筒
体１２に適宜パイプを連結しておけば、所定場所に対す
る芯の自動的廃棄が威されることとなる。

また、刃体Ａの昇降範囲はほぼ一定のものであるから、
適宜リミットスイッチを設けることに依り、これの降下
、停止、復元の各作動を自動的に達成させることが可能
である。

以上のような構成を具えた本考案に依れば、パイナツプ
ルに対する皮剥き及び芯抜きが自動的に達成化されるこ
ととなり、従って、在来は如き手作業に依存したものに
比してその作業の著しく容易かつ迅速化されることとな
る。

また、本考案は螺子軸５の外周面は昇降体８の上部及び
下部に取付けた蛇腹状上位カバー９及び下位カバー１０
を介して全面的に隠蔽されるように構成したから、該螺
子軸５にパイナツプルの汁が付着して作動不全を招くと
云うような心配を絶無とする。

更に本考案は、受は皿Ｂ載置空間を囲繞するための安全
フードＣを基台１上に昇降自在に装設しであるから、本
考案の作動時、刃体Ａは該フードＣに依って覆われるこ
ととなり、従って、該刃体Ａの降下に伴い不測の切傷事
故を招くような事態を未然に防止することとなる。

本考案は以上のように構成至簡にして卓越した実用的効
果を奏するものであるから、パイナツプルの自動皮剥き
機としてその利用価値はとみに高いものがある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は正
面図、第２図は本考案の要部機構を示す縦断面図、第３
図は本考案の一部切欠平面図、第４図及び第５図は本考
案の作動を示す説明用縦断面図である。 １・・・・・・基台、２・・・・・・支持天板、３・・
・・・・制御杆、４・・・・・・支柱、５・・・・・・
螺子軸、６・・・・・・モーター、７・・・・・・減速
機、８・・・・・・昇降体、９・・・・・・上位カバー
、１０・・・・・・下位カバー、Ａ・・・・・・刃体、
１１・・・・・・支持基体、１２・・・・・・芯排出用
筒体、１３・・・・・・皮剥き用筒状外刃、１４・・・
・・・芯抜き用筒状内刃、１５・・・・・・抑止板、１
６・・・・・・支軸、１６ａ・・・・・・抜落ち防止用
頭体、１７・・・・・・翼状刃、Ｂ・・・・・・受は皿
、Ｃ・・・・・・安全フード、１８・・・・・・取付は
金具、１９・・・・・・把手、２０・・・・・・配電盤
、２１・・・・・・操作用スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モーター６を介して正逆回転するように威した螺子軸５
   を基台１上に立設し、該螺子軸５には回転止めが威され
   た昇降体８を螺合させ、該螺子軸５の外周面は、昇降体
   ８の上部及び下部に取付けた蛇腹状上位カバー９及び下
   位カバー１０を介して全面的に隠蔽し、更に、皮切開き
   用翼状刃１７゜１７を外側部に対称的に固設した皮剥き
   用筒状外刃１３と芯抜き用筒状内刃１４とを同心的に設
   けかつ両刃１３．１４間を昇降自在に移動可能と、する
   抑止板１５を具えた刃体Ａを、上記昇降体８の前方に固
   設し、また、該刃体Ａの真下には受は皿Ｂを載設すると
   共に、該受は皿Ｂ載設空間を囲繞するための安全フード
   Ｃを、基台１上に昇降自在に設けたことを特徴とするパ
   イナツプル用自動皮剥き機。