JPS595850Y2 - エキシヨウヒヨウジソウチ

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【考案の詳細な説明】本考案は液晶表示装置に関する。

従来、液晶表示装置に於いては液晶を注入してある液晶
セルを液晶駆動回路等の電子部品間と接続する場合、半
田付又はソケットを使用して主に接続していた。

しかし半田付の場合、上記セルの電極端子数が多くその
数だけ半田付を行なわなければならず故障した場合など
セルの交換が容易でなかった。

またソケットを使用して上記セルの接続を行う場合はセ
ルの交換は容易であっても、ソケット自体が占める占有
空間が大きく、時計等の小型精密機器に於いては不適で
あった。

本考案は係る欠点を取り除き占有空間が小さく且液晶セ
ルの交換が容易な液晶表示装置を得ることを目白勺とす
る。

以下に本考案について実施例の詳細を図面と共に説明す
る。

通常液晶表示装置は第１図に示すようにガラス板１及び
５によりスペーサ２をはさみ液晶セルを構威し、上記セ
ルに液晶３を注入している。

尚、ガラス板１上には金属板電極４が設けられている。

従って上記電極４を設ける為ガラス板１はガラス板５よ
り一般に大きくなっており、液晶セルは凸形になってい
る。

上記液晶を駆動する為上記セルと接合するプリンｌ・基
板やセラミック等の基板を第２図に示すと基板６に上記
セルの凸部が挿入可能なる切り欠き部７を有し、上記セ
ルのガラス板１上に有る電極４に対向して導電性ゴムに
て電極８を基板６より０．５ｍｍ程度の高さに盛り上げ
て設ける。

導電性ゴムを基板６上に設ける方法としては基板６にス
ルーホールを設け、そこに上記導電性ゴムを注入する。

上述した基板と上記セルを接続した場合の断面図を第３
図に示すと基板６の切り欠き部７に上記セルの凸部が挿
入され、ガラス板１上の金属板電極４が基板６に設けら
れた導電性ゴムよりなる電極と接続し、液晶駆動回路よ
りの信号をセル内の液晶３に伝える。

導電性ゴムは弾性が強く従って−ヒ記基板６と上記セル
を押える機構のみで上記セルを上記基板に実装すること
ができ、金属板電極４と導電性ゴムの電極８とは接触不
良を起すこともない。

尚、上記押える機構はネジ止めも可能だし機構的に種々
の方法があるので本考案の説明では省略する。

以上に説明したように本考案に依れば、液晶セルを基板
に押さえる機構のみで上記セルと基板を接続することが
でき液晶表示装置の組立及びセルの交換が容易であり、
また液晶セルの一部を基板の切り欠き部に挿入できる為
占有空間を少さくすることができ小型精密機器に液晶表
示装置を使用可能とすることができる。

更に本考案によれば、液晶セルの電極と接続する導電性
ゴムを回路基板に設けられたスルーホールに植設するだ
けであり、導電性ゴムの植設が非常に簡単であるととも
に、回路基板との電気的接続はこのスルーホールを介し
て直接行なうことができ、別途、電気接続のための構或
が不要で容易に行える。

また、液晶セルにおける各電極との対向もスルーホール
形戊時確定され、導電性ゴムの植設によって左右される
ことがなく、正確に対向できる利点あり有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｌ）は本考案に用いる液晶セルの説明図
、第２図は同基板の説明図、第３図は上記セルと上記基
板を接続した本考案の一実施例の断面図である。１，５・・・ガラス板、２・・・スペーサ、３・・・液
晶、４・・・金属板電極、６・・・基板、７・・・切り
欠き部、８・・・導電性ゴムによる電極。

【実用新案登録請求の範囲】