JPS595829Y2 - 炉壁 - Google Patents
炉壁Info
- Publication number
- JPS595829Y2 JPS595829Y2 JP4397979U JP4397979U JPS595829Y2 JP S595829 Y2 JPS595829 Y2 JP S595829Y2 JP 4397979 U JP4397979 U JP 4397979U JP 4397979 U JP4397979 U JP 4397979U JP S595829 Y2 JPS595829 Y2 JP S595829Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- furnace
- heat
- furnace wall
- refractory material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は炉壁の考案に係り、各種窯炉設備における炉体
からの放散熱量を縮減すると共に熱効率を高め得て有利
な操業をなすことのできる新規な炉壁構造を提供しよう
とするものである。
からの放散熱量を縮減すると共に熱効率を高め得て有利
な操業をなすことのできる新規な炉壁構造を提供しよう
とするものである。
熱処理炉、焼或炉、溶解炉その他の各種窯炉設備におけ
る炉壁を形或するに当ってその外面側を断熱煉瓦で形戊
すると共にその内面側を耐火煉瓦で築造することは公知
の通りであり、即ち炉内の高熱雰囲気に曝される部分を
前記のような耐火煉瓦とすることによりその焼損を防止
し、しかも外部大気に接する部分を前記断熱煉瓦とする
ことによって炉体からの熱放散を縮威し熱効率の高めら
れた操業を得しめようとするものである。
る炉壁を形或するに当ってその外面側を断熱煉瓦で形戊
すると共にその内面側を耐火煉瓦で築造することは公知
の通りであり、即ち炉内の高熱雰囲気に曝される部分を
前記のような耐火煉瓦とすることによりその焼損を防止
し、しかも外部大気に接する部分を前記断熱煉瓦とする
ことによって炉体からの熱放散を縮威し熱効率の高めら
れた操業を得しめようとするものである。
ところがこのような従来の炉壁においてもなお相当の熱
放散が避けられず、従って具体的な操業に当っては炉壁
に相当の熱量を蓄熱させた条件下で熱処理することが必
要であって前記耐火煉瓦層の炉壁厚さ方向における温度
勾配も大きいことからその焼損が大きく、更には何れに
しても熱効率の高い操業を行い得ない。
放散が避けられず、従って具体的な操業に当っては炉壁
に相当の熱量を蓄熱させた条件下で熱処理することが必
要であって前記耐火煉瓦層の炉壁厚さ方向における温度
勾配も大きいことからその焼損が大きく、更には何れに
しても熱効率の高い操業を行い得ない。
本考案は上記したような実情に鑑み検討を重ねて考案さ
れたものであって、その具体的な実施態様を添附図面に
示すものについて説明すると本考案による炉壁を採用し
て形或された窯炉の一例は第1図に示す通りであって、
炉床部100両側に炉壁11が形或され又これら炉壁間
の頂部に天井部12が施されることは従来から一般的に
行われているところと同様のものであるが、本考案にお
いては上記したような炉壁11を築造するために第2図
に示すような耐火材或形体1を採用する。
れたものであって、その具体的な実施態様を添附図面に
示すものについて説明すると本考案による炉壁を採用し
て形或された窯炉の一例は第1図に示す通りであって、
炉床部100両側に炉壁11が形或され又これら炉壁間
の頂部に天井部12が施されることは従来から一般的に
行われているところと同様のものであるが、本考案にお
いては上記したような炉壁11を築造するために第2図
に示すような耐火材或形体1を採用する。
即ち該或形体1はその前面の過半域において緩かな傾斜
面13を形或し上記したような炉床部10上に置かれた
被熱物に対して輻射熱を有効に与えるようにされたもの
であるが、斯かる戒形体1の背面中央部には第3図をも
参照して明かなようにボス部14が突設され、このボス
部14には挿通孔15が縦設されたものである。
面13を形或し上記したような炉床部10上に置かれた
被熱物に対して輻射熱を有効に与えるようにされたもの
であるが、斯かる戒形体1の背面中央部には第3図をも
参照して明かなようにボス部14が突設され、このボス
部14には挿通孔15が縦設されたものである。
然しこの第2、3図に示すような耐火材戊形体1を用い
て形或される本考案炉壁構造は第4図に示す通りであっ
て、側壁部11の外面においては断熱煉瓦20を積層し
て形或された断熱層2を形或するが、斯かる断熱層2と
炉体内面側に形或される前記耐火材或形体1による耐火
材層との間に空間部3を形或し、該空間部3に前記した
ボス部14を位置させた状態で築造するものであり、又
前記のような断熱煉瓦層2中に両端を夫々反対方向に折
曲してZ形状とした連繋ロツド4の基端部を埋装し、該
連繋ロツド4の先端部を上記した挿通孔15に挿入して
断熱煉瓦層2とこの耐火材或形体1との間の設定間隔を
一定に保持し、しかも両層1,2の連繋一体化を図るよ
うにされている。
て形或される本考案炉壁構造は第4図に示す通りであっ
て、側壁部11の外面においては断熱煉瓦20を積層し
て形或された断熱層2を形或するが、斯かる断熱層2と
炉体内面側に形或される前記耐火材或形体1による耐火
材層との間に空間部3を形或し、該空間部3に前記した
ボス部14を位置させた状態で築造するものであり、又
前記のような断熱煉瓦層2中に両端を夫々反対方向に折
曲してZ形状とした連繋ロツド4の基端部を埋装し、該
連繋ロツド4の先端部を上記した挿通孔15に挿入して
断熱煉瓦層2とこの耐火材或形体1との間の設定間隔を
一定に保持し、しかも両層1,2の連繋一体化を図るよ
うにされている。
更に上記のようにして構威された両層1,2間の空間部
3に対してはセラミックファイバー5を充填したもので
あり、各或形体1間や断熱煉瓦20間には適宜に目地材
が施されることは一般に行われている通りである。
3に対してはセラミックファイバー5を充填したもので
あり、各或形体1間や断熱煉瓦20間には適宜に目地材
が施されることは一般に行われている通りである。
上記した耐火材或形体1は所要の耐火性を有する材料で
戊形することができるが、キャスタプル耐火材として市
販されているものを用いることにより前記したようにボ
ス部14、挿通孔15或いは傾斜面13の如きを有する
比較的複雑な形状の耐火材戒形体1であっても的確且つ
容易に形或することができる。
戊形することができるが、キャスタプル耐火材として市
販されているものを用いることにより前記したようにボ
ス部14、挿通孔15或いは傾斜面13の如きを有する
比較的複雑な形状の耐火材戒形体1であっても的確且つ
容易に形或することができる。
又その寸法については任意に選ばれるが、一例として高
さが250〜3QQmm、幅が300〜350mm程度
であって、厚みが100〜150mm程度(ボス部は更
に80〜100mm程度突出)として或形することがで
きる。
さが250〜3QQmm、幅が300〜350mm程度
であって、厚みが100〜150mm程度(ボス部は更
に80〜100mm程度突出)として或形することがで
きる。
上記したような本考案によるときは炉壁内面が前記のよ
うな耐火材或形体1で形或され又その外面が断熱煉瓦層
20で形威されるがそれら両層1,2の間にセラミック
ファイバ一層5が形威された3層構造であり、耐火材或
形体1における熱量はセラミックファイバ一層5で遮断
された条件下で断熱煉瓦層2内に設けられるものである
から該耐火層における温度勾配は比較的僅少となり、し
かも炉壁層における蓄熱量も縮減され、又炉壁からの放
散熱量を大幅に減少することができる。
うな耐火材或形体1で形或され又その外面が断熱煉瓦層
20で形威されるがそれら両層1,2の間にセラミック
ファイバ一層5が形威された3層構造であり、耐火材或
形体1における熱量はセラミックファイバ一層5で遮断
された条件下で断熱煉瓦層2内に設けられるものである
から該耐火層における温度勾配は比較的僅少となり、し
かも炉壁層における蓄熱量も縮減され、又炉壁からの放
散熱量を大幅に減少することができる。
即ち一例として厚さ344 mmの炉壁を形戊するに当
って前記した従来技術に従い内面側における230mm
の耐火煉瓦層に対し外面側に114mmの断熱煉瓦層を
形或したものに対し前記したような本考案に従い内面側
に厚さ120mmのキャスタブル耐火材による耐火材或
形体層を形或し外面側には上記した従来技術におけると
同じ厚さ、材質の断熱煉瓦層を形戒すると共にそれら両
層の間において厚さ110mmのセラミックファイバ一
層5を充填形威し、これら2つの炉壁において炉内温度
を同じ< 1400℃程度として鍛造物を加熱処理した
ときの各炉壁における温度分布、放散熱量および蓄熱量
を測定した結果は次表の通りであって本考案によるもの
の有利性を充分に確認することができた。
って前記した従来技術に従い内面側における230mm
の耐火煉瓦層に対し外面側に114mmの断熱煉瓦層を
形或したものに対し前記したような本考案に従い内面側
に厚さ120mmのキャスタブル耐火材による耐火材或
形体層を形或し外面側には上記した従来技術におけると
同じ厚さ、材質の断熱煉瓦層を形戒すると共にそれら両
層の間において厚さ110mmのセラミックファイバ一
層5を充填形威し、これら2つの炉壁において炉内温度
を同じ< 1400℃程度として鍛造物を加熱処理した
ときの各炉壁における温度分布、放散熱量および蓄熱量
を測定した結果は次表の通りであって本考案によるもの
の有利性を充分に確認することができた。
又相当期間に亙る操業結果によっても従来技術のものは
その耐火煉瓦層の内面が相当に焼損するものであるのに
対し本考案によるものはその焼損程度が甚だ少いことを
知った。
その耐火煉瓦層の内面が相当に焼損するものであるのに
対し本考案によるものはその焼損程度が甚だ少いことを
知った。
以上説明したような本考案によればこの種窯炉設備にお
ける放散熱量を大幅に縮減し、又その蓄熱量をも相当に
減少し得るものであるからそれらの何れからしても熱効
率の高い熱処理操業を実現し得るものであることは明ら
かであり、しかも中間にセラミックファイバ一層5を充
填形或するものであっても炉内面側の耐火材或形体1が
その背面側におけるボス部14に対し炉体外面側におけ
る断熱煉瓦層に埋装された連繋ロツド4を以て有効に連
繋させて組付けられたものであるから炉壁構造が著しく
安定且つ強固に形或され、耐火材層内外面間における温
度差が僅少となることとも相俟って焼損が少く耐用性に
優れた炉体を形或し得るなどの作用効果を有しており、
実用上その効果の大きい考案である。
ける放散熱量を大幅に縮減し、又その蓄熱量をも相当に
減少し得るものであるからそれらの何れからしても熱効
率の高い熱処理操業を実現し得るものであることは明ら
かであり、しかも中間にセラミックファイバ一層5を充
填形或するものであっても炉内面側の耐火材或形体1が
その背面側におけるボス部14に対し炉体外面側におけ
る断熱煉瓦層に埋装された連繋ロツド4を以て有効に連
繋させて組付けられたものであるから炉壁構造が著しく
安定且つ強固に形或され、耐火材層内外面間における温
度差が僅少となることとも相俟って焼損が少く耐用性に
優れた炉体を形或し得るなどの作用効果を有しており、
実用上その効果の大きい考案である。
図面は本考案の実施態様を示すものであって、第1図は
本考案による炉壁を用いて形或される炉体の一例を示し
た斜面図、第2図はその耐火材戒形体についての正面側
から見た斜面図、第3図はその背面側から見た斜面図、
第4図は本考案による炉壁構造を示した部分的断面図で
ある。 然してこれらの図面において、1は耐火材戒形体、2は
断熱煉瓦層、3は空間部、4は連繋ロツド、5はセラミ
ックファイバー、11は炉壁、13は傾斜面、14はボ
ス部、15は挿通孔、20は断熱煉瓦を示すものである
。
本考案による炉壁を用いて形或される炉体の一例を示し
た斜面図、第2図はその耐火材戒形体についての正面側
から見た斜面図、第3図はその背面側から見た斜面図、
第4図は本考案による炉壁構造を示した部分的断面図で
ある。 然してこれらの図面において、1は耐火材戒形体、2は
断熱煉瓦層、3は空間部、4は連繋ロツド、5はセラミ
ックファイバー、11は炉壁、13は傾斜面、14はボ
ス部、15は挿通孔、20は断熱煉瓦を示すものである
。
Claims (1)
- 炉体内面側に耐火材或形体層を形或すると共に該炉体外
面側に断熱煉瓦層を形威したものにおいて、前記耐火材
或形体層の背面にボス部を突設し、又該耐火材戊形体層
と断熱煉瓦層との間にセラミックファイバー充填層を形
或し、しかも前記断熱煉瓦層に一端部を取付けられた連
繋部材により上記ボス部を連結し耐火材戒形体層と断熱
煉瓦層との連繋を図って或る炉壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4397979U JPS595829Y2 (ja) | 1979-04-05 | 1979-04-05 | 炉壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4397979U JPS595829Y2 (ja) | 1979-04-05 | 1979-04-05 | 炉壁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55144998U JPS55144998U (ja) | 1980-10-17 |
JPS595829Y2 true JPS595829Y2 (ja) | 1984-02-22 |
Family
ID=28919420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4397979U Expired JPS595829Y2 (ja) | 1979-04-05 | 1979-04-05 | 炉壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS595829Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-04-05 JP JP4397979U patent/JPS595829Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55144998U (ja) | 1980-10-17 |
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