JPS595693B2 - 多数本並列糸の巻縮紐化引取分糸方法 - Google Patents

多数本並列糸の巻縮紐化引取分糸方法

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JPS595693B2
JPS595693B2 JP513177A JP513177A JPS595693B2 JP S595693 B2 JPS595693 B2 JP S595693B2 JP 513177 A JP513177 A JP 513177A JP 513177 A JP513177 A JP 513177A JP S595693 B2 JPS595693 B2 JP S595693B2
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将英 矢沢
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は糸の製造工程等において、入手のかかる糸一本
単位に取扱う作業をなくし、少くとも糸の引取に対して
は糸一本単位でなく、数拾本乃至数百本の糸を並列し、
押込巻縮機にかけて肉厚の小さい紐状となつて押込函出
口側から糸の供給速度より桁違いの低速で排出される巻
縮紐を、被覆材で連続的に包んで多くの場合に加熱下に
その形状を固定して引取り、これを巻上げ又は収函しな
がら所定の荷造単位長毎切断して、別の後加工工程にも
たらして水蒸気加熱下に巻縮紐を熱軟化吸湿せしめて静
電防止された状態で、整経・撚糸・管糸巻等の工程に直
結して糸1本単位に分糸することを特徴とする原糸の製
造・加工を一貫しての合理化、コスト低下を目的とした
方法に関するものである。
糸を一本単位で取扱う場合に糸の製造速度が100m/
mn以上に高速化する程大量巻して巻芯の取替頻度を少
くしたいが、之には機械代、動力費が高ぐなる。
即ち巻量が大であることは糸の製造・加工での糸1本当
わの床面積が大となク、機械及び電力代が高く、入手を
多く要しコスト低下を行なう土で望まし〈ない方向であ
る。この点本願の如き被覆巻縮紐化巻取法を糸の製造工
程に採用すれば建物、機械設備費が格安となク、省力面
からもそのコスト低下の効果は頭著である。現在フイラ
メント糸の!当りの値段はフイラメントトウの約2倍で
あるが、本願方法によればフイラメント糸のコストはト
ウのコストに近づいて安価となろう。かくして得られた
被覆巻縮紐を別の後工程に移して所要の処理をすれば全
体としてのコスト低下に大いに役立つものである。本願
で糸とはフイラメント糸、モノフイラメント、フイルム
ヤーン(フラツトヤーン、テープヤーン、スプリツトヤ
ーン)紡績糸等全てが含まれる。
亦本願で巻縮紐とは押込巻縮機の押込函内で繊維密度を
高くして鋭角的所謂巻縮の形を取るものから、繊維密度
が比較的低いために糸は屈曲折たたまれて巻縮紐状とな
るが、屈曲が鋭角的でなく巻縮度の極めて低いものまで
総称してこの用語を用いる。
次に押込巻縮機への給糸速度(糸の製造速度)と紐化速
度との関係を述べる。
押込ローラー幅W7m、巻縮紐の厚さTwIrL、充填
率C,繊維比重DとすればWXTXcXD×0.9=巻
縮紐のd(万d)今W=20.T=8、c=0.3とす
ればナイロン、アクリル等の比重を1.17とした場合
その巻縮紐のdは50.5万dであシ、150d×15
0本=2.25万dで給糸すれば紐の太さは給糸速度の
22.5分の1となり、ポリエステル糸では比重1.3
4として57.9万dで2.25万dで給糸すれば紐の
速度は25.7分の1となる。
即ちポリエステルの後延伸熱処理速度が250m/7n
inとして紐の巻取速度は9.73m/顛となる。若し
ポリエステルのPOy糸の場合の如く2,500rn/
Minで給糸してもW=30、T=10、 c=0.3
とすれば巻取速度は51.8m/―、c=0.25とし
ても62.2m/―で巻取ればよい。何れにしても被覆
巻縮紐化は桁違いの低速化巻取法と云うことができる。
そして押込ローラーに給糸する際、整経された糸は隙間
0.5T!Rln位の斜立櫛間に数本宛糸を通して幅方
向に均一の厚さで糸が供給さわると、押込函内で並列糸
は長さ方向に直角に上下ジグザグに折たたまれて巻縮し
、押込函と同一の矩形断面の紐状となつて出口側に定速
排出され、後工程で分糸する際もつれが生じない。
所が押込ローラー手前で給糸に厚さ不同があると、押込
函内で糸が左右に動きつつ紐状化して後工程で分糸に困
難を生ずる。この点はフイラメントトウの巻縮では多く
の場合に紡績原料としてステープルに切断されるのでト
ウに厚さ不同があつて巻縮紐に乱れた絡み合いが生じて
も問題とならないが、糸の場合には押込ローラーの定巾
内に定本数通し、均厚な糸層として供給することが、後
工程の分糸を容易ならしめるために重要事項である。本
願で多数本とは、本願方法で巻取られた巻縮紐は終局的
に撚糸機・管糸巻上げ機・整経機等に直結して分糸され
るので之等の鍾数に合せた本数即ち多くの場合に100
〜200本の糸が並列したものを言う。
糸の荒巻整経ビーム巻きの場合の如く600本位巻く場
合は、上記巻縮紐を数組並列して分糸して荒巻する。勿
論整経本数に合せたわ撚糸機2台分合せて巻縮紐化して
もよい。次に本願で用いる押込巻縮機について述べる。
衣料繊維は50〜250d(デニール)で平均110〜
120dであり、並列本数100〜200本、平均して
150本として並列糸の全dは1〜3万dであり、産業
資材用のカーペツトヤーン、ノイヤコード原糸、フイル
ムヤーンでは600〜2,000dで100本合せて6
〜20万dであつて、紡績原料のフイラメントトウが5
0〜100万dであるのに対比して、並列糸では全dが
小さい形で押込巻縮機にかけられる。そして本願は糸製
造に直結する形で適用されるが、フイラメントヤーンの
製造速度は再生繊維素、アクリル等の湿式紡糸で100
m/Mi<L、アセテート、アクリルの乾式紡糸で20
0〜300m/―、ナイロン、ポリエステルの後延伸で
200〜300m/Min、ポリエステルの半延伸糸(
POy)で2,500m/771i71である。之等の
フイラメント糸が1〜10万d即ちフィラメントトウの
1/50〜1/10の太さで押込巻縮機に給糸される場
合、巻縮紐の排出速度を過度に低速化せず巻取るために
は巻縮紐の厚さが5〜10m!である必要がある。その
理由は本願の被覆巻縮紐は工程末端で巻取るか、折たた
んで函詰めにするのであるが、その際に厚さが大である
程湾曲部で被覆材の内側と外側との張力差から被覆材が
破れたv巻縮紐に乱れが起り、之が後工程の分糸に支障
をもたらす原因となる点からも巻縮紐の厚さは5〜10
帷に薄い必要がある。そして並列糸の全dが小で押込ロ
ーラーの巾が広いと供給系層は薄くな)、押込函内の巻
縮紐の移動摩擦も大となり、之に充分な押圧を与えるた
めに押込ローラー圧を大きくすると薄い糸層の繊維を損
傷するので、経験的に押込ローラー巾20Tmに対し2
〜3万D,巾507mVc対し5〜10万dの糸層を給
糸する必要がある。一方給糸速度が100→200→1
,000m/Minと高速化に伴つて、押込ローラーの
回転数の関係からローラー直径は100→150〜20
0→300〜350m!と大直径となる。
即ち糸の製造工程に直結する場合は高速である程一般に
押込ローラーの直径が大であつて、100〜200本の
糸では糸層が薄い。この点でフイラメントトウの場合の
如く全dが大で、給糸層が厚い場合に採用されている押
込函の先端をドクターブレードとする方式では速度が卦
そくローラー径が小さい場合はよいが、高速で薄い巻縮
紐をうるためにはブレードの先端が尖鋭化し、摩耗し易
く糸がローラー間に喰い込まれて損傷し易くなる。
この押込ローラー直径が大で、給糸の全d/巾の小であ
る:重の困難を打解するため研究を重ねて到達したのが
以下に詳記する本願に有効な押込巻縮機の使用に関する
発明である。
この発明に用いられる押込巻縮機はフイラメント糸の場
合許りでなく、フイラメントトウの場合でも薄い巻縮紐
を作る場合に有効に使用される。即ち第1図に}いて多
条並列糸は押込力を補強するため多くの場合に上下2群
1,1′に分れて斜立した櫛2,2″の間隙に定本数宛
通つて案内ローラー3,3″をへて押込ローラー4,4
″に接触面積大なる形で供給されて、圧押されて矩形断
面の押込函5内に押込まれる。この押込函の上下壁には
圧気室6,6′が設けてあり、管7,7″を通して送入
された圧気は押込函先端から押込ローラーの表面に沿つ
てその回転と逆方向に圧気を噴射してそのエアドクター
(噴射気流の吹剥)効果で繊維がローラーと押込函先端
との間に喰い込まれるのを防止する。この場合圧気とし
ては、圧搾空気でも圧蒸気でもよい。その際函先端から
ローラーにそつてローラー回転方向にもれる圧気は、押
込函圧気室の巻縮紐に接しない壁8,8′のローラーと
の接触面積を大きくとるか、又はラビリンス機構を設け
て、そのもれを可及的に少くする。押込ローラーの側面
板9の内側にも図示してないが上下ローラーの接点に圧
気を噴射して繊維の摩擦を防ぐ。押込函内に噴射された
圧気は巻縮紐を通つて,押込函圧気室後方に導びきこれ
に接続した多孔薄肉管10の小孔及び之を包む形で供給
さtlた通気性被覆材11をぬけて外気中に去る。時に
はこの圧気の気流で巻縮紐が不規則な流動を起さしめな
いために、巻縮紐を被覆した後にピンチローラー12,
12′を設けて紐の流動を受け止めこれを阻止して一定
の太さの被覆紐を後方に送る方法を用いる。押込まれた
並列糸層は函内で糸の進行方向に直角にジグザグに折た
たまれて更に函内を上下に折れ曲つて函内を充填しつつ
紐状化し、この巻縮紐は函壁で摩擦抵抗を受けて移動す
る力(実験的に函長を適当に選択すれば函内糸密度は一
定で巻縮紐は押込函後端出口側に定速で押出されも実験
的には糸を構成する繊維の断面が押込函断面の30%を
占める割合(充愼率0.3と呼称する)でj押込函か?
誹出される時は巻縮は鋭角的屈曲となり、充填率が0.
40以上となると押込ローラーの喰い込みが悪くスリツ
プしてその発熱で糸は熱劣下膠着する。
充填率が0.3→0.25と低くなるに従つて巻縮は甘
くなるが0.20位までは巻縮紐のdは略一定で定速で
排出される。
鋭角的巻縮を目的としない場合は、巻縮紐が定速排出す
る限り、繊維充填率は可及的小にとる方が高速運転は容
易である。ピンチローラー12,12″以降は第1図に
比9して図の縮尺度を上げて第2図に示した。ピンチロ
ーラー12,12″をへた被覆巻縮紐はそのまま巻取る
場合もあるが、収縮皮膜で収縮被覆する場合は乾熱又は
水蒸気友熱する。繊維が製造工程末端で乾熱処理されて
冷却しない間に押込巻縮機夕 にかけられた場合は公定
水分の調湿を兼ねて通気性被覆材で包んで水蒸気加熱を
用い、調湿と同時に収縮被覆して巻取る。加熱室13は
乾熱の場合もあり,100〜110℃の蒸気室の場合も
あるが、巻縮の固定を目的とOした場合は130〜14
0℃の圧蒸気を管14をへて送入し、ドレン管15を経
て取去る。
又巻縮の固定は後加程で繰出された巻縮眼の脱被覆分糸
の際の蒸熱に加圧蒸気を用いて行う場合もある。圧蒸気
処理の場合は加熱室入口、出口の管16,17は圧力シ
ール直管である。
この場合入口側ピンチローラー12,12″及び出口側
のピンチローラー18,18/は蒸気圧による巻縮紐の
シール直管内の流動阻止の役目も果す。大気中に導出さ
れた被覆巻縮紐は案内ローラー19,20や記載してい
ないが抵抗棒、トラバースガイド21を経てロール22
上に巻縮紐の幅宛移動して隣りと重ならないように被覆
材張力下に巻取られる。
紐幅は厚さの2倍以上で20〜50?巾あるので直管芯
に1m幅で100kg位巻いても耳崩れは起らない。巻
上げ後更に全体を皮膜による収縮包装すれば荷崩れしな
い。次に巻縮の圧蒸気固定について本出願入の先願発明
特許第697100号との関係について述べる。
同特許の場合は押込函のローラー側の上下先端がドクタ
ープレートである方式を取つているため巻縮紐の厚さは
糸速が40〜50rr1/7ninの場合で10m以上
、100m/嫡位になると20m以上の厚さとなるため
被覆紐は曲げることが不可能に近く、従つて直線的に移
動することを特徴としたが、本願では糸が細く本数も後
加工の関係から100〜200本で、全dが小であり、
100777/Mr!L以上の糸速に対応して得られる
巻縮紐の厚さは多くの場合10TWL以下の薄い紐であ
る故、被覆紐は廖動過程で曲げることも可能であり、又
製品は巻取ることも可能である。従つて図示していない
が巻縮固定の圧蒸気室内に紐の厚さに対応して無理でな
い直径のネルソン型配置のローラーを設置し、20〜5
0Tmの紐巾宛横に移動する形をとれば圧蒸気室内にコ
ンパクトFfC2O〜30mの巻縮紐の通路を組み込む
ことは容易であつて、紐のdが小である故短時間で熱セ
ツト可能な故、40〜50777/7mの紐の速度即ち
給糸速度3ρ00m/Ilin位までの巻縮紐化は可能
となる。又かかる高速紡糸の際も分糸工程を別工程とし
た点が実用上大きなメリツトになつている。これらの点
が後述の如く先願との顕著な差異である。本願による被
覆巻縮紐は加エ工場に送られて分糸されるが分糸を順調
に行うためには押込巻縮機に伊給した糸の並列順序の再
現が、特に糸の前後の端部で必要である。
夫には紐の切断端部近くに糸の並列順序を固定した部が
欲しい。その手段として切断を予想される時間に押込ロ
ーラーに給糸される直前で第3図に示す如く櫛を通つた
並列糸31土に着色したホツトメルト糊付糸32を数m
離れて前後1本宛並列糸士にのせて押込ローラーで圧着
せしめて並列糸配列を固定して卦き、巻取る手前で発見
して2本の着色マークの中間で切断すれば、巻縮紐の巻
取速度が低速である故切断は容易であり、巻返しの時に
この着色糸を案内に糸の並列順序を定めて分糸すれば、
紐化の過程並に巻返し過程で巻縮紐に撚がかかつていな
いので分糸作業は順調に行われる。次に被覆巻縮紐から
の分糸について記載する。
50〜100!単位に巻取られた被覆巻縮紐は、そのま
ま別の加工工程にもたらすか、又は荷造りして織布等の
加エ工場に送られて、整経、撚糸、巻返し機等に直結す
る形で、被覆材の張力下に低速に引出されて、先づ水蒸
気加熱帯を通して繊維の二次転移点以上即ち80〜90
℃以上、又はこの工程で巻縮の圧蒸固定をする場合は1
30〜140℃に加熱されて、巻縮紐が熱軟化、吸湿し
て静電防止された状態でピンチローラ一を通し、その直
後脱被覆しつつ、紐状になつた並列糸をほぐし並列糸が
上下ジグザグ案内ローラー上を移動する最初の上向き路
で、並列糸に振動を与えて、巻縮のかたまりをほぐし落
下せしめて、多段の案内ローラー上を転々移動する過程
で次第に速度を大となし巻縮を伸しつつ櫛を通して分糸
して、整経の場合は多条並列したまま、撚糸、管糸等の
場合は1本宛巻取る。
巻縮紐の常温分糸は繊維の絡み合いが強固で強引に分糸
すれば毛羽立ち、静電障害も甚しく分糸は不可能に近い
。無撚の原糸はフィラメントが平行である故、単に合糸
したものの分糸は不可能であるが、巻縮紐化すれば巻縮
抱合性で同一系内のフイラメントは巻縮時に糸1本単位
に抱合する傾向が強く、蒸熱下に繊錐を熱軟化、吸湿し
て卦けば静電障害なく、並列糸の巻縮紐からの解繊及び
糸1本単位えの分糸は極めて順調に進行する。
特に押込ローラー給糸前に糸が個々独立した状態?殿粉
、PVA系、その他の蒸熱軟化性糊剤で糸を軽くサイジ
ングして訃けば、分糸はよジ安全確実に行われる。猶上
述した分糸工程の前J程で被覆巻縮紐のままネルソンロ
ーラ一上を転々移動する過程で染色・漂白・水洗・乾燥
等の加工程を挿入することも可能である。本願方法は糸
の製造工程で、再生繊維素、アクリルその他の湿式紡糸
法の如く紡速100rn/Mm位のものから、アセテー
ト、アクリルの乾式紡糸法の如く紡速200〜300m
/iの場合、及びポリエステルのPOY糸の如く2,5
00?77/Ilin位の高速紡糸まで、各人造フィラ
メント糸の製法に適用さわて、糸1本単位で巻く在来法
の如く高価な機鍼やA手を多くかけることなく、本願に
よれば、100〜200本の並列糸を巻縮紐化して桁違
いの低速で1m巾で100!位の大量巻が可能であわ、
糸の製造コストを極度に低下する許りでなく、糸加工側
でもクリールから糸1本単位に引出す設備、人手が省略
されて人造繊維の製造・加工―貫して省資材、省エネル
ギー、省力の面からコスト低下のメリツトは極めて大で
ある。
次に本出願入の先願発明である特許第679100号に
対して本願の新規性を要約して追補する。
1本願方法は糸の製造工程に直結した巻取方法として採
用され、糸の製造速度と桁違いの低速で多条並列糸の被
覆巻縮紐として巻取られるので100〜3,000m/
m−の高速で適用できる。
之に対し該特許では糸の供給は分糸という余り高速化で
きない作業と糸の供給が直結しているので100Tn/
Min以上の高速の糸供給には適用できない。2本願で
は巻縮紐の被覆材は循環使用されない。
従つて被覆材の選択が具る。3本願の押込巻縮は高速糸
の多条並列低速化巻取りを目的とした糸の折たたみ手段
にすぎず、巻縮糸を含めてあらゆる用途の糸に適用され
る。
4本願では巻縮紐の厚さは5〜107mと薄く、巾も2
0〜100mとせまいので被覆巻縮紐の移動過程で曲面
を通過することも亦巻縮紐の巻取も可能である。
実齢口 高密度ポリエチレン膜を20m巾にスリツトし並列して
延伸熱処理された. 1,000d×75本のフィルム
ヤーンが160m/―で走行する過程で、之と同一の表
面速度で回転するローラー巾50wr1×直径150T
wtの押込巻縮機にかけ、第1図に示した圧気室付エア
ドクター方式の押込函内を通して、繊維充填率0.3、
厚さ107m×巾50?巻縮紐となし、押込函後半の外
壁小孔を通じて噴射圧気を外部に排出して後、収縮性ポ
リオレフィン膜に拡げれば網状膜となる長さ15mの切
れ目を入れた皮膜で紐の全周以上を包み、紐の形状を維
持する矩形断面管を通しつつ、加熱で膜の重なり部をシ
ールすると同時に皮膜の横方向を収縮せしめて、紐が網
状膜で包まれた形となし、次に管の後半外冷部で網状膜
を寸法安定化した後直管巻芯上にトラバースしながら1
m巾で100Kf単位に巻取り切断した。
紐の太さは128万d、巻取速度9.4Ve(給糸速度
の17.1分の1)、糸1本当り糸量1.33!であつ
た。
この巻取られた紐を整経機手前で図示していないが高さ
107m×巾50wmの矩形断面9多孔管並列4組の中
に夫々被覆紐を1組宛通し、之等を105℃の圧蒸気室
を貫通せしめることにより、蒸気が多孔管及び網状膜の
通気孔をへて巻縮紐中に滲透し、巻縮紐が蒸熱で100
℃に加熱された状態で出口ピンチローラーで引出された
。この4組の被覆紐を並列して被覆膜を夫夫切開いて別
に引取り、75本×4=300本の糸は夫々分糸してビ
ームに巻き取つて、夫々1,000d×6本/吋、10
0Kfのビーム巻を得た。別に引取つた切開皮膜は雑用
紐として用いることができた。尚、本実施例で興味ある
事実を発見した。
即ちフイルムヤーンは押込巻縮機内で強い巻縮応力をう
けてスプリツトすることである。従つて巻縮機に送入す
る前に突起表面上を摺動せしめて皮膜を傷けて卦けば、
巻縮時にスプリツトが増大する。スプリツトヤーンは張
力下に細巾化するので6.0〜6.5wm巾、1,00
0dのフイルムヤーンは相互重ならない形では4本/吋
以上の密度には整経できないが、押込巻縮機を通すとス
プリツトヤーンとなる故、6〜10本/吋密度の整経も
可能である事実を確認した。猶300〜600mの広巾
1軸延伸膜も案内具を用いて押込ローラー巾に縮幅して
巻縮すると拡幅可能な広巾スプリツトウエブが得られた
工業材料用糸の製造・加工のコスト低下上本願は特に重
要である。実施例 2 ポリエステルのPOY糸を本文記載の如く本願方法で多
数本並列して被覆巻縮紐化して巻取ることができる。
そして該巻縮紐は巻単位毎に分糸後、後延伸して後撚糸
機等に直結して巻取ることもできるが、本例ではPOY
管糸として1本毎巻取つたものを原料とした。POY糸
250d×150本を整経して巾300?の熱ローラー
上を転々移動する間に、並列延伸し、澱粉・PVA系糊
剤を噴霧サイジング・乾燥・熱処理して150d×15
0本の糸として200m/Mr!tの速度で走行する並
列糸を、第1図に示した上下75本宛夫々櫛を通して、
同速で回転する巾20m×直径200wnのローラーを
もつ押込巻縮機にかけ、押込函は第1図に示したエヤド
タノ一付、高さ87mX巾20wnの矩形断面の押込函
内に押込み、繊維充填率0.3で太さ57.9万dの巻
縮紐となし、該押込函後端に之と同形断面の薄肉多孔管
を接続し、この多孔管を包む形で巾76TW1の綿寒冷
紗を供給し、管末端から排出する巻縮紐の全周56Tm
を包んで余分207mが紐の上側で2重に重なる形とな
し、第1図のピンチローラー12,12″で挟み、噴射
圧気を外部に排出せしめると共に気流による巻縮紐の流
動を阻止し、かつ次の蒸気加熱室からの巻縮紐に働く蒸
気圧により紐が逆に押し出さわるのを防止しつ憎2図入
口側圧力シール矩形管16をへて135℃の飽和圧蒸気
室13中に導入し、圧蒸気室中に設置したローラーに案
内さわて6mの通路を経て、出口圧力シール管17をへ
て、ピンチローラー18,18゛で巻縮紐の圧蒸気によ
る押圧を阻止しながら後方に7.8m/7!1tn(熱
セツト時間46秒)で引取り、直管巻芯上にトラバース
しながら1m巾、100Kf単位に巻取り切断した。
之を別の撚糸工場に送や、1.75m/―で引き出し、
105℃の蒸気室を通して巻縮紐を軟化、吸湿、静電防
止した状態で、脱被覆し布は別に引取ると共に押込巻縮
機手前で、着色糸接着で糸配列を固定した点を案内に糸
の配列を定めて、分糸すると同時に巻縮を伸して、15
0錘のリング撚糸機に直結して200T/mの撚をかけ
て44.9m/7!Wtで錘別に巻取つた。
この巻縮糸は仮撚乾熱セツト法と異り染色むらなく、寸
法安定性が高く、織布の風合もより柔軟で特徴ある巻縮
固定糸であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願のエアードクター方式押込巻縮機にかけて
被覆紐化して引取る部の拡大略図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 糸を一本単位に取扱うことなく、多数本並列せしめ
    て押込巻縮機にかけて押込函内で巻縮紐となすことによ
    り、糸の移動速度を桁違いに低速化し、押込函出口から
    の排出巻縮紐を被覆材で連続的に包んで、そのままか又
    は所要の処理を施したのち該被覆材の張力下に引取り所
    定単位長毎に切断して、別の後加工工程にもたらし、被
    覆巻縮紐を脱被覆しつつ後加工に直結して一本単位に分
    糸することを特徴とする多数本並列糸の巻縮紐化引取分
    糸方法。 2 特許請求の範囲1の方法を実施するに当り、押込巻
    縮機として、その矩形断面をもつ押込函の上下壁に圧気
    室を設け、押込函上下壁のローラー側先端からローラー
    表面に沿つてローラーの回転方向と逆方向に圧気を噴射
    せしめる如くなした押込巻縮機を用いその噴射圧気の吹
    剥効果で繊維がローラーと押込函先端との間隙に喰込ま
    れるのを防止し、噴射圧気は巻縮紐の中を通つて押込函
    の後方にて外気に排出せしめることを特徴とする多数本
    並列糸の巻縮紐化引取分糸法。 3 特許請求の範囲1の方法に於いて、押込函出口から
    の排出される巻縮紐を被覆材にて連続的に包むに当り、
    通気性被覆材を用いて包み、これを100℃以上の圧蒸
    気室を通し巻縮の圧蒸気加熱固定処理を施したのち被覆
    材の張力下に引取り、所定長に切断することを特徴とす
    る多数本並列糸の巻縮紐化引取分糸方法。 4 特許請求の範囲1の方法において、後加工工程に於
    いて被覆巻縮紐を脱被覆分糸するに当り、被覆巻縮紐を
    水蒸気加熱帯を通して、巻縮紐が熱軟化吸湿して静電防
    止された状態で、脱被覆しつつ後加工に直結して巻縮紐
    から並列糸を引出し一本単位に分糸することを特徴とす
    る多数本並列糸の巻縮紐化引取分糸方法。
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