JPS595684Y2 - 手摺端部の取付部の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は昭和５５年９月１６日、同一出願人により出願
した特願昭５５−１２８２２７号（特開昭５７５６５０
４号）のズボンにおいて、ズボン着用時におけるバンド
締付周部より上方胴回り部のずり落ち等による形状のく
ずれを防止する胴回り上部の形体保持具に関するもので
ある。

本考案を使用するズボンＡは、股上部上端のウエスト回
り（上端バンド部）１の裏面に縫着した腰裏布２の下端
縁３下方で、ズボンを着用した時、身体の下腹部を通り
腹背部に至る周面と対応する左右前身布４，５、左右後
身布６，７の裏面適所（図は左右前身布、左右後身布の
縫着線に沿ってその側方位置の場合を示す）に、下腹部
圧接用バンドＢを挿脱自在に装着するバンド通し布体８
，８・・・・・・を縦方向にして両端部を縫着すると共
に、該バンド通し本体８，８・・・・・・の夫々の上方
で腰回り１の裏面に本考案の保持具係着用ボタン９，９
・・・・・・を縫着する。

次に本考案の形体保持具につき説明すると、第２図より
靭性のある合威樹脂板等を縦方向に長い略長方形状とし
た保持板本体１０は、上部中心に、片側方に開口する適
巾の切欠溝１１に連通する係着用透穴１２を穿設し、該
透穴１２の縦方向中心線Ｘ−Ｘ上の下方適所に、前記バ
ンド適し布体８の縦方向の長さに対応する長さを有する
切欠線１３を設け、該切欠線１３の上下両端にＴ形状を
なす如く直角方向の横溝１４．１４’を穿設し、形体保
持具Ｃを構威する。

叙述の構或より或る形体保持具Ｃは、前記ズボンＡのバ
ンド通し布体８の夫々の上面に形体保持具Ｃを当接し、
切欠線１３を通しバンド通し布体８を形体保持具Ｃの前
面に引き出し、バンド通し布体８の上端部１５及び下端
部１５′を横溝１４．１４’に挿嵌すると共に、切欠溝
１１を通り、透穴１２内に保持具係着用ボタン９の背面
のボタン取付糸部を挿入して形体保持具ＣをズボンＡに
着脱自在に保持し、形体保持具Ｃ，Ｃ・・・・・・を装
着したバンド通し布体８，８・・・・・・に、側方より
順次下腹部圧接用バンドＢを挿入し、ズボンＡをはき、
身体の下腹部を該バンドＢにより心持ち張る如く締付け
、従来の如くカギホックを係合し、前方チャック（又は
ボタン）を閉して、ウエスト回り１の外周を外側バンド
で締めてズボンＡを着用する。

本考案は主として準肥満体用及び肥満体用のズボンに使
用するもので、着用者の体形が準肥満体から肥満体にな
るに従ってウエスト寸法を大きくし、かつ股上を深くす
るので着用した時は腹部がすっぽり入って一見楽なよう
に感ずるが、身体の動きに伴ってズボンがずり落ち易く
不体裁となり、又ウエスト回り（上端バンド部）が腰部
の高い位置にあるので着用時、下腹部に締りがなく、何
となく不安定な感じを持つものであり、これ等の問題を
解消するためズボンの裏側でウエスト回りより下方に下
腹部圧接用バンドを装着する方法が考えられるが、この
場合も該バンドとウエスト回り間は、ズボンのゆるみや
ずり落ち等により形状がくずれたり、しわがよったりし
て外観上極めて不体裁となることが多い。

然し本考案の形体保持具をズボンに装着することにより
下腹部圧接用バンドとウエスト回り間は、該保持具によ
りずり落ちたり、ゆるみによるしわが生ずることがなく
常に形崩れのない状態でズボンを体裁よす着用すること
が出来る等、実用上優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を装着するズボンの股上部を展開した状
態の裏面図、第２図は本考案の正面図である。 Ａ・・・・・・ズボン、Ｂ・・・・・・下腹部圧接用バ
ンド、Ｃ・・・・・・形体保持具、８・・・・・・バン
ド通し布体、１０・・・・・・保持板本体、１１・・・
・・・切欠溝、１３・・・・・・切欠線、１４，１４′
・・・・・・横溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 股上部内側に設けたバンド通し布体８，８・・・・・・
   に挿通する下腹部圧接用バンドＢを挿脱自在に装着する
   ズボンＡに着脱自在に係着する、靭性を有する合或樹脂
   板等を縦長の略長方形状とした保持板本体１０の、縦方
   向の中心線Ｘ−Ｘ上の上部に、側方に開口する適巾の切
   欠溝１１に連通する係着用透穴１２を穿設し、その下方
   でＸ−Ｘ線上の適所にバンド通し布体８の縦方向の長さ
   に対応する長さを有する切欠溝１３を設け、該切欠線１
   ３の上下両端部に連通してＴ形状に横溝１４．１４’を
   穿設したことを特徴とするズボンの腰回り上部の形体保
   持具。