JPS5956748A - 樹脂封止型半導体装置の - Google Patents

樹脂封止型半導体装置の

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JPS5956748A
JPS5956748A JP58157606A JP15760683A JPS5956748A JP S5956748 A JPS5956748 A JP S5956748A JP 58157606 A JP58157606 A JP 58157606A JP 15760683 A JP15760683 A JP 15760683A JP S5956748 A JPS5956748 A JP S5956748A
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epoxy resin
resin
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Application number
JP58157606A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Iketani
池谷 裕俊
Shiyuichi Suzuki
鈴木 脩一
Naoyuki Kokuni
小国 尚之
Kazutaka Matsumoto
松本 一高
Akiko Hatanaka
畑中 章子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication of JPS5956748A publication Critical patent/JPS5956748A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/28Encapsulations, e.g. encapsulating layers, coatings, e.g. for protection
    • H01L23/29Encapsulations, e.g. encapsulating layers, coatings, e.g. for protection characterised by the material, e.g. carbon
    • H01L23/293Organic, e.g. plastic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、高信頼性を有するエポキシ系樹脂封止型半導
体装置の製造方法に関する。
〔発明の技術的背景およびその問題点〕エポキシ樹脂は
、電気特性、機械特性、耐湿性などが優れているので信
頼性の高い電気絶縁材料として半導体素子、電子部品、
電気部品の制止や含浸などに広く用いられている。特に
半導体素子、たとえば集積回路、大規模集積回路、トラ
ンジスタ、ダイオードなどは極く一部を除きほとんどが
低圧成形用のエポキシ樹脂系組成物を用いて封止されて
いる。従来の電気絶縁材料としてのエポキシ樹脂系組成
物は、エポキシ樹脂とポリアミン、酸無水物、あるいは
フェノール樹脂などの硬化剤を、硬化促進剤として第3
アミンやイミダゾール類を用いて硬化させて使用するの
が最も一般的な方法であった。特に半導体素子の封止の
分野では、耐湿性や信頼性成形性なとの点において最も
優れている。エポキシ樹脂、ノボラック型フェノール樹
脂硬化剤、イミダゾール硬化剤促進剤から成るエポキシ
樹脂系組成物が用いられている。
このエポキシ樹脂系組成物による封止は、金属やセラミ
ックを用いたハーメチックシール方式に転べて、 (1)低価格であること、 (2)大量生産が可能であること、 などの利点がある。しかしながら、反面、信頼性に関し
次のような欠点があった。
(1)樹脂封止型半導体装置に要求される信頼性のレベ
ルの高さに較べ湿気に対する信頼性が劣ること。
(2)樹脂封止型半導体装置に要求される信頼性のレベ
ルの高さに較べ高温時の電気特性が劣ること。
(3)硬化特性、特に潜在硬化性が充分でないこと。
上記湿気に対する信頼性の欠ける原因について次のよう
なことが考えられる。封止したエポキシ樹脂系組成物の
硬化物は吸湿性、透湿性を有しており、高温高湿雰囲気
下では外部から水分が封止樹脂硬化物を通って内部に浸
透し、封止された半導体素子の表面にまで達する。一方
、封止樹脂中には、エポキシ樹脂の合成過程で生成した
不純物、加水分解性塩素をはじめ、各原料中に微量のイ
オン性不純物が残存しており、これらを完全に除去する
のは実質的に不可能である。
この水分とイオン性不純物の相互作用によって樹脂封止
された半導体素子の絶縁性の低下、リーク電流の増加な
ど機能低下をもたらすとともに、半導体装置に用いられ
ているアルミニウム電極や配線を腐食し、特性劣化さら
には断線にまで至らしめ、樹脂封止半導体装置の信頼性
低下の大きな原因となっていた。
また、樹脂封止型半導体装置の高温時の電気特性の劣る
原因として次のようなことが考えられる。封止樹脂に含
まれる微量のイオン性不純物や極性物質が高温条件下に
おいては熱運動の活発化とともに動きやすくなり、封止
樹脂の電気特性が低下する。封止樹脂は半導体素子の表
面に密着しているため、素子などに電界が発生した場合
、その部分に密着している封止樹脂内部では電界の作用
によってイオン性不純物や極性物質の可動性が更に促進
され、局部的に著しい電気特性の劣化を生じる。このよ
うにして発生した封止樹脂の電気特性の劣化が逆に半導
体素子の特性に影響を与え、リーク電流の増加など、リ
ーク不良を中心として樹脂封止型半導体装置の高温時に
おける電気特性劣化の大きな原因となっていた。
また、潜在硬化性については、エポキシ樹脂系組成物を
封止用などの用途に供する際に、エポキシ樹脂とエポキ
シ樹脂の硬化剤と硬化促進剤とを前もつて混合し、エポ
キシ樹脂系組成物として保存しておき、必要な時に取り
出して半導体素子の封止などを行うという使用法が一般
的なので、保存中は硬化反応が起らず長期保存が可能で
、使用時には急速に硬化して短時間の硬化作業が可能で
あるという性能が要望される。
従来のエポキシ樹脂系組成物は潜在硬化性に難点があり
、使用時における高温での硬化反応速度と保存時におけ
る低温での硬化反応速度の差が充分に大きくないため、
保存中においてもかなりの速度で硬化反応が進行し、従
って使用直前まで冷蔵庫中に保管して細心の注意ももっ
て管理しなけれはならないなど取扱いが煩雑であった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、このような従来のエポキシ樹脂系組成
物の持つ欠点を改良した優れた耐湿性と高温電気特性お
よび潜在硬化性を有するエポキシ樹脂系組成物を用いて
半導体装置を封止することにより信頼性の高い樹脂封止
型半導体装置を得ることにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成すべく、本発明者らが鋭意研究を重ねた
結果、ノボラック型エポキシ樹脂ノボラック型フェノー
ル樹脂および有機第3ホスフインからなるエポキシ樹脂
系組成物が従来のものに較べ、優れた耐湿性高温電気特
性および潜在硬化性を有するエポキシ樹脂系組成物であ
ることを究明し、特に樹脂封止型半導体装置の封止樹脂
にこれを用いさらに成形条件を適正化することによって
優れた耐湿性と高温電気特性を備えた信頼性の高い樹脂
封止型半導体装置が得られることを見出した。
すなわち、本願第1の発明は、 塩素イオン含有量が10ppm以下、加水分解性塩素の
含有量が0.1重量%以下で、かつエポキシ当量が17
0〜300のノボラツク型エポキシ樹脂と、 軟化点が60〜100℃でかつ常温における水可溶性成
分の含有量が3重量%以下であるノボラック型フエノー
ル樹脂からなる硬化剤と、有機第3ホスフィン化合物か
らなる硬化促進剤と、 を必須成分とし、必要に応じて無機充填剤を配合してな
るエポキシ樹脂系組成物を150℃以上の温度で成形し
て半導体素子を封止することを特徴とするものである。
また、本願第2の発明は前述したエポキシ樹脂系組成物
を150℃以上の温度で成形して半導体素子を封止した
後、更にポストキュアすることを特徴とするものである
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明において用いることのできるエポキシ樹脂は、塩
素イメンの含有量が10ppm以下で加水分解性塩素の
含有量が0.1重量%以下であり、かつエポキシ当量が
170〜300のノボラック型であることが必要である
。かかるエポキシ樹脂としては、たとえばフェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂、ハロゲン化フェノールノボラック型エポキシ
樹脂などである。これらエポキシ樹脂は1種もしくは2
種以上の混合系で用いてもよい。上記以外のエポキシ樹
脂、たとえばビスファノールA型エポキシ樹脂んど一般
のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエス
テル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂
、線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、複素
環型エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキシ樹脂などは、上
記エポキシ当量170〜300のノボラック型エポキシ
樹脂に併用した場合に使用することができる。配合量は
ノボラック型エポキシ樹脂に対し50重量%以下が好ま
しい。
上記エポキシ樹脂の塩素イオン含有量、加水分解性塩基
の含有量、エポキシ当量を限定したのは、次の理由によ
るものである。すなわら、かかる樹脂材料で封止される
半導体素子は、一般にアルミニウム電極、アルミニウム
配線、PN接合、MOS構造等を有するものであり、こ
れらは、塩素イオンおよび加水分解性塩素が有機第3ホ
スフィンと共存している場合、極めて特性劣化ないし腐
蝕が多発し、実用的なf信頼性、寿命が得られず、さら
に耐湿性、高温電気特性が悪化することが判明した。本
発明者の検討の結果、かかる問題は塩素イオンおよび加
水分解性塩素の含有量を限定することにより回避しうる
ことができたものである。すなゎち、エポキシ樹脂に対
して塩素イオンの含有量を10ppm以下、加水分解性
塩素の含有量を0.1重量%以下とした場合にはじめて
、実用的な信頼性、寿命が得られる。また、エポキシ樹
脂のエポキシ当量を170〜300と規定したのは、エ
ポキシ当量がこの範囲をはずれると得られる硬化物の機
械的、電気的特性が急速に悪化し、良好な耐湿性、高温
電気特性が得られないからである。
なお、上記塩素イオンおよび加水分解性塩素原子は、エ
ポキシ樹脂製造原料中に含まれているものあるいは原料
エピクロルヒドリン未反応物等エポキシ樹脂に不可避的
に混入してくるものである。
上記エポキシ樹脂系組成物に、難燃性、可とう性などの
特性を付与するときにはエポキシ当量170〜300の
ノボラック型エポキシ樹脂にそれぞれハロゲン化エポキ
シ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂を少量添加することに
よって目的を達成することができる。
上記エポキシ樹脂硬化剤であるノボラック型フェノール
樹脂としては、軟化点が60〜100℃であり、かつ常
温における水可溶性成分の含有量がノボラック型フェノ
ール樹脂に対して3重量%以下であることが必要である
。かかるフェノール樹脂の軟化点がこの範囲をはずれる
と、耐湿性、高温電気特性が悪化すると共に成形作業性
が悪化し本発明の目的からみて不適当である。
さらに常温における水可溶性成分の含有量が3重量%を
上まわると同様に耐湿性、高温電気特性が悪化しこれも
不適当である。こうしたフェノール樹脂を具体的に例示
すると、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラ
ック樹脂、tert−ブチルフェノールノボラック樹脂
、ノニルフェノールノボラック樹脂、などのノボラック
型フェノール樹脂が挙げられる。
上述したエポキシ樹脂とフェノール樹脂硬化剤との配合
比についてはフェノール性水酸基の比が0.5〜1.5
の範囲内にあるときに好ましい特性が得られ、最も好ま
しい特性はフェノール性水酸基対エポキシ基比が0.8
〜1.2の範囲内にあるときに得られる。
従ってフェノール性水酸基とエポキシ基の比が0.5〜
1.5の範囲内にあるときに特に好ましい結果を与える
エポキシ樹脂系組成物を提供し、またそれにより封止さ
れた樹脂制止型半導体装置についての信頼性もさらにす
ぐれている。
上記硬化促進剤として、特に用いる有機第3ホスフィン
化合物とは、化学式(I)におけるR1〜R3がすべて
有機基である有機第 3ホスフィン化合物であって、 具体的にはトリフェニルホスフ ィン、トリシクロヘキシルホス フィン、トリブチルホスフィン、 メチルジフェニルホスフイン、ジブチルフェニルホスフ
ィンなどが例示される。また、R1が有機ホスフィンを
含む有機基であってもよく、たとえば1,2−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)エタン、ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)メタンなどのビス有機ホスフィン化合物なども同
様に使用できる。しかしてこれらのうちでトリフェニル
ホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフイノ)エ
タン、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタンなどが最も
好ましい。またこれらの有機第3ホスフィン化合物は1
種もしくは2種以上の混合系で用いてもよい。またこの
有機第3ホスフィン化合物の組成比は一般にエポキシ樹
脂分に対し、0.001〜20重量%の範囲内でよいが
特に好ましい特性は0.01〜5.0重量%の範囲内で
ある。この場合、有機第3ホスフィン化合物の添加量を
0.001重量%未満にすると、硬化反応が充分に進行
しなくなり、封止樹脂の機械的強度が主に低下し、かと
いってその添加量が20重量%を越えると、封止樹脂の
耐湿性や電気特性の劣化を招く。
本発明に使用するエポキシ樹脂系組成物は、必要に応じ
て無機質充填剤を添加配合することにより特性や作業性
の改善されたエポキシ樹脂系組成物を得ることができる
。特に成形材料として用いる場合に上記無機質充填剤の
添加配合は熱機械特性の改善に効果がある。このような
無機質充填剤としては、例えば石英ガラス粉末、結晶性
シリカ粉末、ガラス繊維、タルク、アルミナ粉、ケイ酸
カルシウム粉、炭酸カルシウム粉、硫酸バリウム粉、マ
グネシア粉などが挙げられ、これらの中で石英ガラス粉
や結晶性シリカ粉が最も好ましい。しかしてこれらの無
機質充填剤の組成比は、用途や上記樹脂分(エポキシ樹
脂およびエポキシ樹脂の硬化剤)や用いる無機質充填剤
の種類によっても異なるが、たとえばトランスファ成形
に用いる場合には樹脂分100重量部当り150〜40
0重量部程度でよい。また、トランスファ成形に用いる
場合などは無機質充填剤の粒度分布を適当に選択するこ
とにより、特性の良い成形材料をつくることができる。
本発明に使用するエポキシ樹脂系組成物は更に必要に応
じて、例えば天然ワックス類、合成ワックス類、直鎖脂
肪酸の金属塩、酸アミド類、エステル類もしくはパラフ
ィン類などの離型剤、塩素化パラフィン、ブロムトルエ
ン、ヘキサブロムベンゼン、三酸化アンチモンなどの難
燃剤、カーボンブラックなどの着色剤、シランカップリ
ング剤などを適宜添加配合しても差しつかえない。
本発明に使用するエポキシ樹脂系組成物を成形材料とし
て調製する場合の一般的な方法としては、所定の組成比
に選んだ原料組成分を例えばミキサーによって充分混合
後、さらに熱ロールによる溶融混合処理、またはニーダ
−などによる混合処理を加えることにより容易にエポキ
シ樹脂系成形材料組成物を得ることかできる。
本発明の樹脂封止型半導体装置を製造するには上記エポ
キシ樹脂系組成物乃至成形材料を用いて半導体素子を封
止することにより容易に製造することができる。封止の
最も一般的な方法としては低圧トランスファ成形法があ
るが、インジェクション成形、圧縮成形、注型などによ
る封止も可能である。特殊な封止法としては、溶剤型あ
るいは非溶剤型の組成物を用いて半導体表面を被覆する
封止法や、いわゆるジャンクションコーティングとして
の局部的な封止の用途にも用いることができる。エポキ
シ樹脂系組成物乃至成形材料は封止の際に加熱して硬化
させ、最終的にはこの組成物乃至成形材料の硬化物によ
って封止された樹脂封止型半導体装置を得ることができ
る。成形、および硬化に際しては150℃以上に加熱す
ることが必要であり、それ以下の温度では充分な特性を
得ることはできない。成形温度を150℃未満にすると
、樹脂材料が充分な流動性を持たなくなるため、成形硬
化後に歪を生じたり、いわゆる成形物(封止樹脂)表面
にひげやクラック等の表面欠陥を生起し、半導体素子の
耐湿性を損ない、更にひどい時には半導体素子に接施さ
れたボンディングワイヤの断線に至る。また、前記成形
温度を150℃未満にすると、硬化反応が充分進行せず
、封止材料の機械的強度の低下、耐湿性の劣化を招く。
いずれにしてもエポキシ系樹脂組成物の特性を充分に生
かすことができない。前記半導体素子としては、通常用
いられている集積回路、大規模集積回路、トランジスタ
、サイリスタ、ダイオードなどであって特に限定される
ものではない。
更に、本願第2の発明は上述しだエポキシ系樹脂組成物
による半導体素子の封止後、ポストキュアして樹脂封止
型半導体装置を得る。こうしたポストキュアにより、封
止樹脂の硬化反応が充分に進行し、機械的強度、耐湿性
、絶縁耐圧等がより一層優れた樹脂封止型半導体装置を
製造できる。かかるポストキュアは加熱オーブン等で1
50〜250℃で10分間から20時間程度行なえばよ
い。
〔発明の効果〕
本発明によればエポキシ樹脂系組成物により半導体素子
の封止、被覆、絶縁を行なうことによって、優れた特性
および信頼性を付与することができる。すなわち本発明
に使用するエポキシ樹脂系組成物は、優れた特性、信頼
性を有する電気絶縁材料であり、上記エポキシ樹脂系組
成物によって封止、製造された樹脂封止型半導体装置は
優れた特性、信頼性を有する。この点さらに詳述すると 第1に本発明に使用するエポキシ樹脂系組成物は耐湿性
に優れており、これによりアルミニウムなど腐食しやす
い金属の電極、配線を有する半導体素子を封止した場合
、金属の腐食による断線などの不良や、水分によるリー
ク電流の不良などを著しく低減させることができ、優れ
た耐湿性を有する樹脂封止型半導体装置を得ることがで
きる。
第2に本発明に使用するエポキシ樹脂系組成物は電気特
性、特に高温時の電気特性に優れていることである。と
ころで電気絶縁材料の高温時の電気特性は材料の高温体
積抵抗率(高温Pv)によって表すことかでき、従来の
組成物に較べ本発明に係る組成物の場合は高温pvが約
100倍ほど改善されている。従って高温でリーク電流
不良や電気絶縁不良を発生しやすいMOS集積回路その
他の半導体素子を本発明に係る組成物で封止した場合著
しく特性および信頼性が改善され、優れた電気特性、信
頼性を有する樹脂封止型半導体装置を得ることかできる
第3に本発明に使用するエポキシ樹脂系組成物は潜在硬
化性においても優れており、従来の硬化促進剤(イミダ
ゾール類など)がエポキシ樹脂自体を、硬化剤なしでも
、硬化させるのに対し、本発明に使用する硬化促進剤は
エポキシ樹脂自体とは硬化反応を生起せず、エポキシ樹
脂とフェノール樹脂などの硬化剤との高温における反応
に際して触媒効果を及はし、たとえば1000倍以上の
硬化促進効果をもたらす。本発明において特に用いる硬
化促進剤は以上のような特徴を有するために、エポキシ
樹脂系組成物は低温においては硬化反応を起こしにくく
、従って保存性がよく、150℃以上の高温においては
すみやかに硬化する優れた潜在硬化性を有することによ
り優れた特性をもつ樹脂封止型半導体装置を得ることが
できる。
〔発明の実施例〕
次に本発明を、実施例および参考例により更に詳細に説
明する。
実施例1 エポキシ当量240のクレゾールノボラック型エポキシ
樹脂含有(塩素イオン含有量1.0ppm、加水分解性
塩素含有量0.03%)100重量部、分子量750の
フェノールノボラック樹脂(軟化点90℃、水溶性成分
0.6重量%)45重量部、トリフェニルホスフィン1
重量部、石英ガラス粉末350重量部、カルナバワック
ス3重量部、カーボンブラック2重量部から成る組成物
を充分に混合した後、加熱ロールで混練し、次いで冷却
してから粉砕してエポキシ樹脂系成形材料を調製した。
比較のため上記組成においてトリフェニルホスフィンの
かわりに2−エチルイミダゾール4重用部を用いて他は
同様にして比較用のエポキシ樹脂系成形材料(比較例1
a)を調製した。
さらにエポキシ当量400のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂100重量部、無水へキサヒドロフタル酸30重
量部、トリフェニルホスフィン2重量部、石英ガラス粉
末300重量部、カルナバワックス5重量部、カーボン
ブラック2重量部から成る組成物を用いて他は同様にし
て比較用のエポキシ樹脂系成形材料(比較例1b)を調
製した。
実施例2 エポキシ当量200のフェノールノボラック型エポキシ
樹脂(塩素イオン含有量3,6ppm、加水分解性塩素
含有量0.06重精%)200重量部、臭素化エポキシ
ノボラック樹脂(塩素イオン含有量7.5ppm、加水
分解性塩素含有量0.08重量%)20重量部、分子量
800のクレゾールノボラック樹脂(軟化点98℃、水
溶性成分0.6重量%)100重量部、トリフェニルホ
スフイン2重量部、石英ガラス粉末700重量部、カル
ナバワックス5重量部、三酸化アンチモン50重量部、
カーボンブラック3重量部、を混合してエポキシ樹脂系
組成物とし、これを実施例1と同様の方法で処理してエ
ポキシ樹脂系成形材料を調製した。
上記組成においてトリフェニルホスフィンを、2−ヘプ
タデシルイミダゾール4重量部にかえて他は同様にして
エポキシ樹脂系成形材料(比較例2)調製し、比較用試
料とした。
このようにして得た実施例1、2および比較例7a、7
b、8の成形月料を用いて175℃3分間の成形条件で
、評価用は試作したMOS集積回路装置を低圧トランス
ファ成形し、更に180℃6時間の後硬化を行って樹脂
封止型半導体装置を得た。各100個の樹脂封止型半導
体装置についてそれぞれ (1)120℃高温高圧水蒸気中に放置する耐湿試験(
PCT…プレッシャクッカテスト)。不良判定はアルミ
ニウム配線の断線を検出して行った。
(2)120℃高温高圧水蒸気中で電圧15V印加する
耐湿試験(バイアスPCT)。不良判定はアルミニウム
配線の断線を検出して行った。
(3)150℃の高温オーブン中でフィールド領域のソ
ースとドレイン間に電圧10V印加し、高温での電気特
性の劣化による不良発生を調べた。不良判定はリーク電
流が1μA以上になつた時を検出して行った。各試験の
結果をそれぞれ第1表〜第3表に示す。
実施例3 エポキシ当量220のタレゾールノボラック型エポキシ
樹脂(塩素イオン0.5ppm,加水分解性塩素0.0
4重量%)100重量部、分子量700のフェノールノ
ボラック樹脂(軟化点84℃、水溶性成分1.0重量%
)40重量部、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)
エタン1重量部、結晶性シリカ粉末400重量部、カル
ナバワックス2重量部、ステアリン酸カルシウム2重量
部、カーボンブラック2重量部から成る組成物を実施例
7と同様の方法で処理してエポキシ樹脂系成形材料を調
製した。
また上記組成において1,2−ビス(ジフェニルホスノ
イノ)エタンのかわりにベンジルジメチルアミン2重量
部を用いて他は同様にしてエポキシ樹脂系成形材料(比
較例3)を調製した。
このようにして得た実施例3、比較例3の成形材料を用
いて、180℃2分間の成形条件でトランジスタ装置を
低圧トランスファ成形し、その後170℃8時間の後硬
化を行って樹脂封止型トランジスタ装置を得た。各10
0個の樹脂封止型トランジスタ装置についてそれぞれ(
1)120℃高温高圧水蒸気中でベース、エミッタ間に
30Vの逆バイアスを印加する耐湿試験(バイアスPC
T)を行った結果を第4表に示した。
(2)150℃の高温オーブン中でベース、エミッタ間
に30Vの逆バイアス含印加する高温リーク電流試験(
BT試験)を行った結果を第5表に示した。
実施例4 エポキシ当量175のフェノール7ノボラック型エポキ
シ樹脂(塩素イオン6.8ppm、加水分解性塩素0.
05重量%)100重量部、分子量500のフェノール
ノボラック樹脂(軟化点65℃、水溶性成分12重量%
)48重量部、トリフェニルホスフィン0.1重量部を
混合してエポキシ樹脂系組成物をに調製した。
上記組成においてトリフェニルホスフィンのかわりにジ
メチルアミノメチルフェノール0.2重量部を用いて他
は同様にしてエポキシ樹脂系組成物(比較例4)を調製
した。
このようにして得た実施例4、比較例4のエポキシ樹脂
系組成物を用いて集積回路装置を注型し、170℃で5
時間硬化させて樹脂封止型集積回路装置を得た。各10
0個の樹脂封止型集積回路についてそれぞれ、 (1)120℃の高圧水蒸気中で15Vのバイアス電圧
印加試験 (2)150℃の高温オーブン中で15Vのバイアス電
圧印加試験 を行った結果を第6表、第7表に示す。
また上記実施例4、比較例4のエポキシ樹脂系組成物に
有機溶剤を加えて粘度を下げて溶液とし、たれを用いて
集積回路装置の表面にコーティングを行った。溶剤除去
後180℃で5時間硬化させて、樹脂で被覆された半導
体装置を得た。各100個の試料について150℃の高
温オーブン中で15Vのバイアス電圧印加試験を行った
結果を第8表に示す。
実施例5 第9表及び第10表に示したエポキシ樹脂とフェノール
ノボラツク樹脂、トリフェニルホスフィン、2−メチル
イミダゾール、石英ガラス粉末、三酸化アンチモン、カ
ルナバワックス、カーボンブラック、シランカップリン
グ剤(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)
を第11表、第12表に示す組成(重量部)に選び、各
組成物をミキサーによる混合、加熱ロ−ルによる混練を
行うことによって、比較例を含め11種のトランスファ
成形材料を調製した。
このようにして得た成形材料を用いてトランスファ成形
することにより、MOS型集積回路を樹脂封止した。封
止は高周波予熱器で90℃に加熱した成形月料を175
℃で2分間モールドし、更に180℃で3時間アクタキ
ュアすることにより行った。上記樹脂封止型半導体装置
各100個について次の試験を行った。
(1)120℃、2気圧の水蒸気中で10V印加してア
ルミニウム配線の腐食による断線不良を調べる耐湿試験
(バイアスPCT)を行い、その結果を第13表に示し
た。
(2)100℃のオーブン中でオンセットゲートMOS
FET回路にドレイン電圧5V、オフセットゲート電圧
5Vを印加して電気特性の劣化によるリーク電流不良を
調べる試験(MOS−BT試験)を行い、リーク電流が
初期値の100倍以上に増加した場合を不良と判定して
その結果を第14表に示した。
実施例6 実施例5に示した材料を用いて第15表に示した組成物
を調製した。(数字は重量部を示す。)実施例5と全く
同様にして樹脂封止型半導体装置各100個をつくり、
120℃、2気圧の水蒸気中に放置してアルミニウム配
線の腐食による断線不良を調べる耐湿試験(PCT)を
行い、その結呆を第16表に示した。
rNyI6¥ζ 川崎市幸区小向東芝町1番地東 京芝浦電気株式会社総合研究所 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩素イオン含有量が10ppm以下、加水分解性
    塩素の含有量が0.1重量%以下で、かつエポキシ当量
    が170〜300のノボラック型エポキシ樹脂と、 軟化点が60〜100℃でかつ常温における水可溶性成
    分の含有量が3重量%以下であるノボラック型フェノー
    ル樹脂からなる硬貨剤と、有機第3ホスフィン化合物か
    らなる硬化促進剤と、 を必須成分とし、必要に応じで無機充填剤を配合してな
    るエポキシ樹脂系組成物を150℃以上の温度で成形し
    て半導体素子を封止することを特徴とする樹脂封止型半
    導体装置の製造方法。
  2. (2)塩素イオン含有量が10ppm以下、加水分解性
    塩素の含有量が10ppm以下で、かつエポキシ当量が
    170〜300のノボラック型エポキシ樹脂と、 軟化点が60〜100℃でかつ常温における水可溶性成
    分の含有量が3重量%以下であるノボラック型フェノー
    ル樹脂からなる硬化剤と、有機第3ホスフィン化合物か
    らなる硬化促進剤と、 を必須成分とし、必要に応じて無機充填剤を配合してな
    るエポキシ樹脂系組成物を150℃以上の温度で成形し
    て半導体素子を封止した後、ポストキュアすることを特
    徴とする樹脂封止型半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61181816A (ja) * 1985-02-06 1986-08-14 Sumitomo Bakelite Co Ltd 変性エポキシ樹脂の製造方法
WO2020080115A1 (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 封止用樹脂組成物及び半導体パッケージ

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