JPS595645B2 - ヨウユウキンゾクヨウウンパンシヤリヨウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明の対象は、運搬容器の両端が２つの球形支持体を
介して車台上に載っており、かつその上側の中央に閉鎖
可能な充填開口を持っている、れんがで内張すされた運
搬容器を持つ溶融金属用運搬車両である。

このような運搬車両は公知である。

従来公知の・銑鉄混銑車は、通常次のようにして作られ
ている。

すなわち容器が、長手軸線の回りで回されあるいは傾げ
られるならば、運搬容器の上にある充填開口が、同時に
排出開口として使われる。

もちろんこのことは、必然的に特別に構成された支持軸
受においであるいは走行路上において運搬容器の高価な
支持体を必要とし、場合によってはモータ駆動装置を含
む適当な傾斜機構を必要とする。

れんが積を設けられていない運搬車両も公知であり、こ
れらの運搬車両における運搬容器において、排出開口は
底部に配置されており、従ってその際排出のための回転
運動は不要である。

もちろんこのような装置において容器は、はしからはじ
まで延びた固定の車枠上に載っている。

この形式の運搬車両は、溶融金属の運搬には全く適して
いない。

何となれば一方においてはしからはじまで延びた車台の
ため重量が不都合に重く、また他方において運搬容器の
必要な自由膨張が、移動可能な支持点をあらかじめ与え
ても、大きな支持重量によるかなりの摩擦抵抗のために
非常に妨げられるからである。

従って本発明の課題は、排出のために複雑な回転運動や
傾動運動を必要とせず、充填開口や排出開口に容易に近
づき得る運搬車両を提供することである。

さてれんがで内張すされた運搬容器の両端部間において
その下側の側方に、１つあるいは複数の場合によっては
互いに対になった排出開口を設けることによって、上述
したような溶融金属用運搬車両を提供できることがわか
った。

これにより溶融金属は運搬容器の下側から側方に流出す
るようになっているので、溶融金属排出のために、費用
のかかる回転装置あるいは傾動装置を必要としない。

しかも排出開口は側方にあるので、容易に近づくことが
でき、摩耗部分の点検や交換が容易に行なわれる。

本発明の実施例を図面について説明すると、１はれんが
で内張すされた運搬容器で、車台２上に載っており、そ
の両端部間において、上側中央に充填開口３を持ち、下
側の側方に排出開口４を持っている。

５は充填開口３の蓋、６は排出開口４の閉鎖体である。

取付は素子８を介して運搬容器１の両端を保持する鞍形
片７は、球形支持体９を介して車台２上に支持されてい
る。

まず排出開口４の閉鎖体６が閉じられ、かつ開かれた充
填開口３を通して運搬容器１が溶融金属を充填されるこ
とから出発する。

従来運搬容器を空にするために目的位置に、機械的に高
価かつ複雑な回転あるいは揺動運動装置が必要であった
が、一方今や本発明によれば、溶融金属は、閉鎖体６を
開くことによって排出開口４から簡単に任意に取出すこ
とができる。

その際閉鎖体（せんあるいはすべり弁）が、存在する特
別な条件の下で支障ない機能を保証するように、これら
の閉鎖体を作らなければならないということは当然であ
る。

これらの閉鎖体は、本発明の独立した要素でなく、組み
合わされた特徴であり、この特徴の要素に対して特許の
保護を期待するものではない。

なお、２つの車台２０間にある運搬容器１０本発明によ
る支持体によって、運搬容器１の熱膨張率を特に考慮す
る必要がなく、かつ設けられた球形支持体は、通常の軌
道においても運搬車両の支障ない走行を保証し、この運
搬車両のこのような利点は、まさに溶融金属のために従
来の車両形式よりも重大でありかつ確かなものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による溶融金属用運搬車両の横断面図
、第２図は、車両の半分を示す側面図である。 １・・・・・・運搬容器、２・・・・・・車台、３・・
・・・・充填開口、４・・・・・・排出開口、９・・・
・・・支持体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ れんがで内張すされた運搬容器の両端が２つの球形
   支持体を介して車台上に載っており、かつその上側の中
   央に閉鎖可能な充填開口を持っている運搬車両において
   、れんがで内張すされた運搬容器１０両端部間において
   その下側の側方に、１つあるいは複数の場合によっては
   互いに対になった排出開口４が設げられていることを特
   徴とする、運搬容器を持つ溶融金属用運搬車両。