JPS5951503B2 - 注入材 - Google Patents

注入材

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JPS5951503B2
JPS5951503B2 JP9165679A JP9165679A JPS5951503B2 JP S5951503 B2 JPS5951503 B2 JP S5951503B2 JP 9165679 A JP9165679 A JP 9165679A JP 9165679 A JP9165679 A JP 9165679A JP S5951503 B2 JPS5951503 B2 JP S5951503B2
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JP
Japan
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water
weight
cement
ultra
clinker
Prior art date
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Expired
Application number
JP9165679A
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English (en)
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JPS5617955A (en
Inventor
正雄 下田
正恒 菊地
秀雄 早川
初敏 細田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Onoda Cement Co Ltd
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Publication date
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  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は漏水で理つたトンネル、地下水が流れている空
洞および河川、海等の底などの水にグラウト材を注入し
て、グラウト材を短時間に沈澱し、硬化せしめる水中硬
化グラウト材に関するものである。
従来、漏水で理つたトンネル、地下水が流れている空洞
等のように多量の水が存在する所に既知のグラウト材を
打設し、硬化せしめて漏水を止めたり、空洞を一部また
は全部閉鎖することは困難とされている。
また河川、海等のように流水中に既知のグラウト材を打
設し、底面を硬化することは困難とされている。例えば
、普通ボルトランドセメントをグラウト材として使用し
た場合は、大過剰の水の存在する条件下では、注入直後
にかなり希釈されるので、沈降しても硬化が非常に遅く
、特に流水の存在するところでは、ボルトランドセメン
トは流されてしまい、河川等の場合には水質を汚濁する
欠点がある。また11Ca0.7Al2o3、cax2
(x2はハロゲン原子)、3CaO、SiO2、CaS
O、を必須成分とする超速硬性セメントをグラウト材と
して使用した場合は、これを大過剰の水の存在する条件
では、硬化はするが粗大なゲル状になり、硬化性能が非
常に劣る欠点がある。本発明者はこのような欠点のない
グラウト材を得んとして種々研究したところ、ハロアル
ミン酸カルシウムを含有する超速硬性クリンカ粉末の特
定量と高炉セメントとの特定量を混合したものを使用す
るか、または上記混合物にさらに特定量のセツコウを混
合したものを使用すれば、優れた性質のグラウト材が得
られることを知見した。次に種々実験した結果について
説明する。J 実験には第1表および第2表に示す如き
組成および鉱物組成の超速硬性クリンカ粉末、普通ボル
トランドセメントおよび高炉セメントを使用した。
第1および第2表に示した超速硬性クリンカ粉末と普通
ポルトランドセメントあるいは高炉セメントおよびセツ
コウを第3表に示す割合に混合し、これらを水/材料の
重量比−lのスラリーとし、これを水2旧入れたポリバ
ケツ中に約21投入し、投入後5分間バケツ中で攪拌懸
濁させた後静置し、スラリーの沈降伏況および沈降した
スラリーの硬化状況を観察した。
また硬化スラリー物をバケツから取出して径5cm×長
さ10cmの円柱供試体を作成し、一軸圧縮強さを測定
した。これらの結果を第3表に示す。さらに水中におけ
るグラウト材の攪散抵抗性を第3表に示したグラウト材
について試験した。
試験方法は上述のような水を入れたポリバケツにグラウ
トのスラリーを流下し静置の状態で沈降させた物を沈降
後30分に、沈降層上面より1cm離れた所に直径10
cmの3枚羽根付攪拌機を設備し、120rpmの速度
で5分間攪拌して沈降層の状態を観察する方法である。
この試験では第3表に示した超速硬性タリンカと高炉セ
メントに無水セツコウを混合したものは再懸濁すること
がなく攪拌により沈澱物は変化しなかつたが、超速硬性
タリンカまたはポルトランドセメントあるいは各種混合
セメント単独の場合は再懸濁して沈降物は完全に水中に
懸濁した状態になつた。上記実験においてセツコウとし
て無水セツコウのみを使用した場合を例示したが、半水
セツコウまたは二水セツコウを使用した場合もほ・゛同
じ結果が得られた。
本発明はこれらの知見に基くものであつて、ハ・口アル
ミン酸カルシウムを10〜40重量%含有する超速硬性
クリンカ粉末40〜50重量%と、高炉セメント60〜
50重量%と、無水セツコウ、半水セツコウおよび2水
セツコウのうち少なくとも1種のセツコウO〜2重量%
(CasO4換算)とを調合してなる注人材である。
本発明によれば、超速硬性クリンカに含まれる11Ca
0.7A1203.CaX2成分と高炉セメントに含ま
れる3Ca0,Si02成分とを水中に懸濁させた場合
には速やかに反応して、アルミンミ酸カルシウム水和物
が析出し、水中において迅速に硬化するものと考えられ
る。
そしてこの水中に硬化したアルミン酸カルシウム水和物
を攪拌懸濁したものを再度沈降せしめた場合もアルミン
酸カルシウム水和物の硬化性能は殆んど変化しない。こ
れに対し超速硬性クリンカのみを水中に懸濁させた場合
には超速硬性クリンカ粉末粒子表面にカルシウムアルミ
ネート水和物が膜状に生成し、この被膜がその後のカル
シウムアルミネート水和物の析出を妨げるために、短時
間に硬化しないものと考えられる。また超速硬性クリン
カ粉末と高炉セメントの混合物にセツコウを添加した場
合のペースト硬化物はセツコウが混合物内割りで5〜1
0%程度で高強度を示すが、本発明のような水中での懸
濁状態を続ければ、水中での硬化性能は劣化する。
とくにセツコウが15%以上添加した場合では硬化性能
は急激に低下する。本発明の組成物では水和過程でエト
リンガイトが生成するが、セツコウの添加量が多い程エ
トリンガイトの生成量は多くなる。しかるにペースト状
態の水和において適量の水が存在するときはエトリンガ
イトの適量な生成は硬化性能に良い影響を与えるが、水
中懸濁下の水和においては生成したエトリンガイトは水
中降下沈澱後硬化に寄与しない。従つて水中での懸濁状
態を短かくし、セツコウを特定量添加すると硬化性能の
優れたものが得られると考えられる。本発明において、
超速硬性クリンカ粉末として(主11CaO.7Al,
O,.CaX,成分を10〜40重量%、好ましくは2
0〜30重量%含有するものを使用することが好ましい
該クリンカ粉末40〜50重量%に対し高炉セメント6
0〜50重量%、更には無水セツコウ、半水セツコウお
よび2水セツコウのうち少なくとも1種のセツコウ0〜
2重量%(CaSO,)とが調合される。第3表から明
らかなように上記クリンカ粉末に高炉セメントを混合す
る場合、その混合量比により一軸圧縮強さに大幅な相違
のあること力神する。
また高炉セメントに代えて普通ポルトランドセメントお
よびフライアツユセメント、シリカセメントを用いると
これら各種セメントを高炉セメントの混合量と同程度(
第3表において各60重量%).用いてもその一軸圧縮
強さに大幅な相違があり、高炉セメントを用いる場合の
強度が格段に大きい。更に高炉セメントを50〜60重
量%混合する際、上記セツコウを所定量(0〜2重量%
)混合すれば硬化速度を大幅に促進することができる。
.即ち第3表において上記高炉セメントと共に無水セツ
コウを2重量%併用するものは最終沈降時および沈降後
硬化開始時間が早く、しかも28日一軸圧縮強度も大き
いこと力梓する。本発明のグラウト材は一液一工程にて
水中に注.・入する。
グラウトを注入するにはスラリー輸送工程においてパイ
プ詰り等を防止するために流動状態が保たれ、しかも打
設個所でゲル化するように調合することが必要である。
本発明のグラウトは超速硬性クリンカ粉末とポルトラン
ドセメントまcたはその混合セメントの配合割合を変え
ることにより所望のゲ化時間のグラウト材を造ることが
できる。実施例 地表面下2〜3mの所にあり、毎分2mの速度で地下水
が流れている砂礫層に、止水を目的とし、地表より穴を
開け、側壁に穴のあいたスラリー注入管を挿入し、超速
硬性クリンカ粉末40重量部と、高炉セメント (B種
)60重量部との混合物に水80重量部を加え混練りし
てスラリーを作り、このスラリーを約1kg/Cm・の
圧力で注入管より約1m3注入した。
注入後1日経過した後、注入個所を堀り返えしたところ
、注入管周囲に半径30〜60”Cm、長さ1mの円筒
状の固結体が出来ていて止水の目的を達していることを
見出した。この固結体を取出し圧縮強さを測定したとこ
ろ、約5 〜10kg/Cm・であつた。これに対し上
記試験と同時に、上記注入管より5m離れた所に上記と
同じ大きさの穴を開け、上記と同じスラリー注入管を挿
入し、これに普通ポルトランドセメント100重量部に
対し水50重量部を加えて混練りして作つたスラリーを
上記と同じ条件で注入し、l日経過した後、注入個所を
堀り返えしたところ固結体は見出されず、注入したセメ
ントは殆んど流されていた。比較例川底に堆積した有機
質へドロの浚渫工事をする際に、川の水質を浚渫工事で
汚濁させないこと、へドロを連続的に速く浚渫すること
および浚渫したへドロの処理を良好にする目的で、浚渫
船より川底のへドロ中に、超速硬性クリンカ粉末30重
量部、早強ポルトランドセメント68重量部および2水
セツコウ2重量部(CaSO,換算)の混合物に対し水
80重量部を添加して混練りしたスラリーを、先端に穴
の開いた注入管により、約2kg/Cm2の圧力でヘド
ロ中に流し込みながらへドロ層約50m・にわたつて約
5m3注入した。
注入後約1時間経過した後浚渫作業を開始したところ、
川の水は汚濁せず、しかも浚渫作業は半日で完了し、浚
渫したへドロもさらさらした粘土状で処理することが非
常に容易であつた。これに対し上記と同じ方法で早強ポ
ルトランドセメント100重量部に水60重量部を添加
して混練りしたスラリーを上記と同じ方法で約30m2
のへドロ層に注入し、注入後1時間で浚渫工事を行なつ
たところ、水質の汚濁は著しくなつたため浚渫を中止し
、早強ポルトランドセメントの硬化を待つて浚渫しなけ
ればならなかつた。
それ故注入後1日経過した後、再び浚渫作業を行なつた
ところ、尚かなりの水質汚濁があり、しかも浚渫したへ
ドロはベトベトした状態で処理作業が容易でなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ハロアルミン酸カルシウムを10〜40重量%含有
    する超速硬性クリンカ粉末40〜50重量%と、高炉セ
    メント60〜50重量%と、無水セツコウ、半水セツコ
    ウおよび2水セツコウのうちの少なくとも1種のセツコ
    ウ0〜2重量%(CaSO_2換算)とを調合してなる
    注入材。
JP9165679A 1979-07-20 1979-07-20 注入材 Expired JPS5951503B2 (ja)

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JP9165679A JPS5951503B2 (ja) 1979-07-20 1979-07-20 注入材

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JPS5617955A JPS5617955A (en) 1981-02-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3033425U (ja) * 1996-07-10 1997-01-28 有限会社サキ電設管理 脱毛防止及び頭皮洗浄用ブラシ

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