JPS5950623B2 - 施釉セメント成形品の製造方法 - Google Patents

施釉セメント成形品の製造方法

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JPS5950623B2
JPS5950623B2 JP3345382A JP3345382A JPS5950623B2 JP S5950623 B2 JPS5950623 B2 JP S5950623B2 JP 3345382 A JP3345382 A JP 3345382A JP 3345382 A JP3345382 A JP 3345382A JP S5950623 B2 JPS5950623 B2 JP S5950623B2
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JP
Japan
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cement
glazed
thickener
cement molded
raw material
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JP3345382A
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JPS58151387A (ja
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典 神尾
明子 渡辺
秀則 谷地
正親 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Inax Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、施釉セメント成形品の製造方法に関し、さら
に詳しくは増粘剤を含有する原料組成物から得られた成
形体を前焼成して増粘剤を除いたのち、施釉、焼成、再
水和することによって、ハジキのない平滑で良好な施釉
面を有する施釉セメント成形品を製造する方法に関する
ものである。
施釉セメント成形品は公知であり、この施釉セメント成
品は表面が美麗であり、かつ表面強度や耐久性に優れて
いるといった特徴をもっている。
この施釉セメント成形品は、通常セメント及び各種添加
剤や充てん材からなる原料組成物を流し込、プレス、押
出などの成形法によって成形し、得られた成形体を施釉
して焼成したのち、再水利処理することによって得られ
る。
また、この施釉セメント成形品には、補強用として金属
線を埋め込んだものも知られている。
ところで、前記原料組成物に加えられる添加剤の一つと
して、通常メチルセルロースなどの増粘剤が用いられる
特に押出成形においては、原料組成物に可塑性を付与す
るために、この増粘剤を添加する必要がある。
しかしながら、増粘剤を含有する原料組成物から得られ
た成形体は、成形、養生、硬化の過程において、表面に
増粘剤がブリードアウトしてその薄層が形成されている
ため、そのまま施釉すると釉薬とのヌレが悪く、また施
釉後の焼成時において薄層を形成している増粘剤が分解
することなどにより、施釉面にハジキができて不均一な
表面になるという欠点を生じ、実用上問題があった。
本発明者らは、このような事情に鑑み、ハジキのない良
好な施釉面を有する施釉セメント成形品を得る方法につ
いて鋭意研究を重ねた結果、増粘剤を含有する原料組成
物から得られた成形体を、所定の温度で前焼成すること
によって増粘剤を除いたのち、施釉、焼成、再水和すれ
ば、その目的を達し得ることを見出し、この知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は増粘剤を加えた原料組成物より施釉
セメント成形品を製造するに当り、原料を所望の形状に
成形し、硬化させたのち、200〜600℃の温度で前
焼成することにより増粘剤を除き、次いで施釉焼成、再
水和することを特徴とする施釉セメント成形品の製造方
法を提供するものである。
本発明方法において用いるセメントは、ポルトランドセ
メント、アルミナセメント、高炉スラグセメント、混合
セメントなど通常使用されているセメントから任意に選
ぷ゛ことができる。
また増粘剤としては、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース オキシド、ポリビニルアルコールなどが用いられるが、
特に好適なのはメチルセルロースである。
この増粘剤は、通常セメント100重量部当り1〜3重
量部の割合で用いられ、この量よりも少ないと可塑性が
不足するし、またこの量より多くなると、特に押出成形
においては押出し後に膨張やタレを生じるので不適当で
ある。
本発明方法においては、原料組成物に通常用いられる充
てん材、例えば骨材や無機繊維などを用いることができ
るし、また所望に応じ他の添加剤、例えば減水剤、硬化
促進剤、硬化遅延剤、着色剤なども用いることができる
骨材としては、例えば砂、シェルベン、シャモットなど
の通常セメント骨材として用いられているものを用いる
ことができる。
この骨材の適当な粒度は100μないし2mm程度であ
り、その使用量は、通常セメント100重量部当り、5
0〜150重量部の範囲である。
これよりも量が少ないと十分な強度が得られないし、ま
たこれよりも量が多くなると原料が硬くなりすぎる。
次に無機繊維としては石綿、炭素繊維、ガラス繊維など
補強用光てん剤として慣用されている無機繊維を用いる
ことができる。
このものは原料組成物に適度な滑性を与え、特に押出成
形においては押出を容易にするとともに、押出し後のタ
レを抑制する役割を果している。
この無機繊維は、成形方法によって使用量が異なるが、
押出成形においてはセメント100重量部当り、4〜6
重量部の割合で用いるのが好ましい。
この量よりも少ないと押出成形後タレを生じるし、また
この量よりも多いと組成物が硬くなりすぎて、押出が円
滑に行われなくなる。
本発明方法において用いる眼科組成物は、前記の各成分
の混合物に、水を加えて十分混練することにより調製さ
れる。
この水の量は、併用される添加剤により左右されるが、
通常セメント100重量部当り、25〜40重量部の範
囲が望ましい。
この量より多くなるとタレを生じるので好ましくない。
本発明方法においては、このようにして得られた増粘剤
含有原料組成物を、流し込やプレス又は押出などの成形
法によって所望の形状に成形し、硬化させたのち、20
0〜600℃の温度で前焼成して増粘剤を除く必要があ
る。
前焼成温度が200’C未満では増粘剤を充分に除くこ
とができなく、また600℃を越えるとセメントの結晶
が崩壊する。
次に、このようにして増粘剤を除いた成形体を施釉する
釉薬としては、例えばガラス粉末とフリットからなる基
剤に、亜鉛華、ジルコンなど慣用の助剤を加え、さらに
所望に応じ無機顔料を加えたものを用いることができる
この釉薬は、スプレー塗装、浸せき、スクリーン法など
任意の手段でセメント成形体表面に施こされる。
このようにして施釉したセメント成形体は、次に焼成さ
れる。
この際の焼成温度と焼成時間は、釉薬の種類によって左
右されるが、通常650〜900℃の範囲の温度、5〜
180分の間の時間が選ばれる。
この焼成物は次いで再水利処理する必要がある。
この再水利は、水中養生、蒸気養生のいずれでもよく、
水中養生の場合は、常温で数日ないし数10日間水中に
浸せきして行われ、また蒸気養生の場合は40〜60℃
で数時間ないし数日、又はオートクレーフ沖数気圧のも
とに数時間保持することによって行われる。
本発明方法はまた、金属線で補強された施釉セメント成
形品の製造に対しても適用しうる。
本発明方法により得られる施釉セメント成形品は、表面
強度及び耐久性に優れ、その上表面にハジキがなくかつ
美麗であって、建材、エフステリア材として好適である
特に水と接触する個所で利用するものとして適している
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 第1表に示すような組成の原料組成物1,2を調製した
のち、押出成形機〔宮崎鉄工■製、MV−FM改良型〕
を用い、長尺中空成形体(寸法12X 25mm、中空
部4X9mm)を製造した。
この成形体を1日間湿ったウェスで覆って放置し、さら
に1日間室温で養生したのち、約15cmの長さに切断
した。
次にこの成形体を電気炉に入れ、200℃、250℃、
400℃、600℃においてそれぞれ15分間前焼成し
た。
次いでこの前焼成物の表面に、第2表に示すような組成
の釉薬1,2を塗布し、電気炉に入れ、850℃におい
て20分間焼成した。
この焼成により、セメント成形体表面に美麗で透水性の
ない黒色のガラス質膜が形成された。
この焼成物を20℃の水中に3週間浸せきすることによ
り再水和させたのち、恒温恒湿槽(20℃、95%R0
H,)中で3日間放置した。
このようにして得られた施釉セメント成形品について施
釉面のハジキの有無を調べた。
その結果を第3表に示す。
なお、ハジキ有無の判定は次の基準に従った。
ハジキ有無の判定基準; ○: ハジキがまったくないもの △: ハジキが若干あるもの ×: ハジキが多くあるもの また、比較のために、前焼成温度を150℃に代える以
外は、まった〈実施例と同様にして施釉セメント成形品
を作成し、施釉面のハジキの有無を調べた。
その結果も第3表に示す。注1)小野田セメント■製普
通ポルトランドセメント 2)勝野窯業原料■製粒度250μm500μm3)伊
奈製陶■製衛生陶器破砕物、粒度590μm以下

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 増粘剤を加えた原料組成物より施釉セメント成形品
    を製造するに当り、原料を所望の形状に成形し、200
    〜600℃の温度で前焼成することにより増粘剤を除き
    、次いで施釉、焼成、再水和することを特徴とする施釉
    セメント成形品の製造方法。
JP3345382A 1982-03-03 1982-03-03 施釉セメント成形品の製造方法 Expired JPS5950623B2 (ja)

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JPS58151387A JPS58151387A (ja) 1983-09-08
JPS5950623B2 true JPS5950623B2 (ja) 1984-12-10

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60161382A (ja) * 1984-01-27 1985-08-23 株式会社イナックス 施釉セメント製品の製造方法
JPS62132784A (ja) * 1985-12-03 1987-06-16 日本セメント株式会社 施釉無機硬化体の製造方法

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JPS58151387A (ja) 1983-09-08

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