JPS5950581B2

JPS5950581B2 - エレベ−タの制御装置

Info

Publication number: JPS5950581B2
Application number: JP51059827A
Authority: JP
Inventors: 伸夫安西
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1976-05-24
Filing date: 1976-05-24
Publication date: 1984-12-08
Also published as: JPS52143638A

Description

【発明の詳細な説明】この発明はエレベータの制御装置に関するものである。

エレベータの制御回路は多数のリレーで構成され、いわ
ゆるシーケンス回路を構成している。

そして、これらの内のいくつかのリレー接点が接触不良
を起こすと、シーケンスは途中で進行を停止し、かごの
走行、減速、着床等のエレベータ動作が行なわれなくな
る。

従来のシーケンス回路は上記のシーケンス停止が起こっ
た場合、そのままの状態を保持したり、シーケンスの起
点から所定時限で動作する時限リレーが時限満了したこ
とを条件に、エレベータ制御回路をリセットしてかごを
急停止させたりしていた。

そのため、乗客をかご内に閉じ込めてしまういわゆるか
ん詰状態がしばしば発生していた。

この発明は上記欠点を改良するもので、制御回路のシー
ケンス進行中に接点の接触不良を生じたとき、直ちにか
ごを停止させたりすることなく、接触不良の解消を計る
ようにしたエレベータの制御装置を提供することを目的
とする。

以下、図によってこの発明の一実施例を説明する。

図中、十−はエレベータ制御回路の直流電源、１は昇降
路の上下終端の行過制限スイッチ、かごの速度を制限す
る調速機スイッチ、乗場の戸の施錠スイッチ、かごの戸
の閉鎖を検出するスイッチ等を含む安全スイッチ回路、
２は呼びが発生したとき閉成する呼び検出リレー接点、
３はエレベータ管理回路（図示しない）から与えられる
かご走行方向が上昇方向のとき閉成する上昇方向リレー
接点、４は同じく下降方向リレー接点、５は付勢される
とかごを上昇させる上昇運転接触器で、５ａ、５ｂはそ
の常開接点、５Ｃ，５ｄは同じく常閉接点、６は同じく
かごを下降させる下降運転接触器で、６ａ、６ｂはその
常開接点、６Ｃ，６ｄは同じく常閉接点、７は抵抗Ｒ１
，Ｒ２及びコンデンサＣ１とともに構成される停動防止
用の限時動作形時限リレーからなる阻止手段で、付勢さ
れると所定時限後動作し消勢されると直ちに復帰する。

７ａ、７ｂはそれぞれ時限リレー７の常開接点及び常閉
接点、８は時限リレー７と同様に抵抗Ｒ３，Ｒ４及びコ
ンデンサｑとともに構成される接触不良防止用の限時動
作形時限リレーで、時限リレー７の設定時限よりも短い
設定時限を有している。

８ａ、８ｂは時限リレー８の常開接点、８Ｃは常閉接点
、９は時限リレー８の動作を記憶する記憶リレーで、９
ａ、９ｂはそれぞれの常開接点及び常閉接点、１０は付
勢されると直ちに動作し消勢されると所定時限後に復帰
する限時復帰形時限リレーで、１０ａはその常閉接点、
１１は時限リレー８の２回目の動作を記憶する記憶リレ
ーで、１１ａ、１１ｂはその常開接点、１２はリセット
スイッチ、１３はリセットリレーで、１３ａ〜１３Ｃは
その常開接点、１３ｄ、１３ｅは同じく常閉接点である
。

次にこの回路の動作を説明する。

リセットスイッチ１２は閉成され、リセットリレー１３
は付勢されて接点１３ａ〜１３Ｃは閉成し、接点１３ｄ
、１３ｅは開放している。

管理回路で上り方向が指示されると、上昇方向リレー接
点３が閉成し、上記安全回路のスイッチがすべて閉成さ
れると安全スイッチ回路１は閉成する。

呼びが発生すると呼び検出リレー接点２が閉成する。

時限リレー７．８は復帰しているから接点７ｂ、ｓｃは
閉成している。

ここで＋−１−２−７ｂ−８ｃｍ３−５−−の回路で上
昇運転接触器５が付勢され、図示しないエレベータ制御
回路が動作して、かごは上り方向に動き出そうとする。

しかし、この制御回路内で接触不良があると、制御回路
のシーケンスは正常に進行しないから、かごは目的階に
到達せず、上り方向接触器５は付勢されたままとなる。

接点５ａ、５ｂは閉成しているから、時限リレー７．８
は時限をカウントし、それぞれ抵抗Ｒ１，Ｒ３を経て、
コンデンサＣ１，Ｃ２を充電する。

設定時限が経過すると、時限リレー８は動作し、接点８
ａは閉成して記憶リレー９は手勢され、接点９ａの閉成
により自己保持する。

同時に、接点９ｂが開放するので、時限リレー１０は時
限のカウントを開始する。

時限リレー８の動作により接点８Ｃは開放するため、接
触器５は消勢され、エレベータ制御回路はリセットされ
る。

接触器５が消勢されると、接点５ｂは開放し、接点５ｄ
は閉成するため、コンデンサＣ２の電荷はＣ２Ｒ４５ｄ
６ｄＣ２の回路を通じて放電する。

これにより、時限リレー８は復帰し、接点８Ｃは閉成し
、接触器５は再び付勢される。

そして、さきに制御回路に発生した接触不良を解消する
ため、制御回路のシーケンスが再開される。

もし、接触不良が解消すれば、かごは起動し、呼びのあ
る階に着床する。

階に着床すると呼びは打ち消され、接点２は開放するた
め、接触器５は消勢する。

接触器５の消勢により接点５ａは開放し接点５Ｃが閉成
し時限リレー７はリセットされる。

もし、接触不良が解消しなければ、接点５ｂの閉成後、
設定時限が経過すると時限リレー８は再び動作する。

このとき、前回の時限リレー８の動作により記憶リレー
９は自己保持しており、接点９ｂは開放して時限リレー
１０は復帰し、接点１０ａは閉成している。

そのため、＋−１０ａ−８ｂ−１３Ｃ−１１−−の回路
により、記憶リレー１１は付勢され、接点１１ａの閉成
により自己保持する。

同時に接点１１ｂも閉成するので、接触器５は再び付勢
され、接触不良の解消が再び試みられる。

これでもまだ接触不良が解消しなかった場合、すなわち
、接点５ａが閉成してから設定時限が経過しても、接点
５ａが開放しなかった場合は、時限リレー７は動作し、
接点７ａの閉成により自己保持する。

同時に接点７ｂは開放するため、以後接触器５は復帰し
たままとなり、かごは動がなくなる。

スイッチ１２を開放すると、リセットリレー１３は消勢
され、接点１３３〜１３Ｃは開放して時限リレー７．１
１及びリレー９はリセットされ、接点１３ｅは閉成して
時限リレー１０はリセットされる。

このようにして、制御回路に接触不良が発生してシーケ
ンスが進行しないときは、再度同様のシーケンスを進め
、これが２回行なわれてもなお接触不良が解消されなけ
れば、シーケンス停止のまま保持させる。

一般にリレー接点の接触不良は、引続いて発生する可能
性は、単発の接触不良の発生の可能性に比較して、極め
て低率である。

そのため、連続２回の接触不良解消の試行により、リレ
ーの接触不良に伴う不具合はほとんど除去されるものと
見てよい。

また、再動作によっても解消しないような不具合に対し
ては無駄に再動作が繰り返されるのを阻止できる。

このような不具合は人為処置を必要とするが、複雑なエ
レベータの電気回路にあって、不具合部分が時限リレー
７に関係する部分に限定されるので、不具合を速やかに
解消することができる。

なお、実施例では、接触不良解消動作を２回として説明
したが、これは１回で゛もよく、また２回以上でもよい
ことはもちろんである。

この発明は以上述べたとおり、呼びが発生すると複数個
の接点を所定の順序で動作させてかごを呼びに応答させ
るように動作する制御回路を有するエレベータの制御装
置において、複数個の接点の一部もしくは全部が動作し
てから所定時間経過してもかごがまだ呼びに応答してな
いとき、制御回路を所定の順序で再度動作させる試行回
路を設け、この試行回路が所定回数動作したとき阻止手
段によって試行回路の動作を阻止するようにしたので、
制御回路の接点が接触不良を起こしたとしても、再動作
により接触不良を解消でき、かご内に乗客を閉じ込める
等の不具合を大幅に減少させることができるものである
。

また、再動作によっても解消しないような不具合に対し
ては、阻止手段を設けたので、無駄に再動作が繰り返さ
れるのを阻止することもできる。

このような不具合は人為処置を必要とするが、複雑なエ
レベータの電気回路にあって、阻止手段が動作している
ことにより、関係部分が限定されるので、調査が容易に
なり、不具合を速かに解消させることができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明によるエレベータの制御装置の一実施例を
示す回路図である。１・・・・・・安全スイッチ回路、２・・・・・・呼び
検出リレー接点、３・・・・・・上昇方向リレー接点、
４・・・・・・下降方向リレー接点、５・・・・・・上
昇運転接触器、６・・・・・・下降運転接触器、７・・
・・・・停動防止用限時動作形時限リレー（阻止手段）
、８・・・・・・接触不良防止用限時動作形時限リレー
、Ｒ１−Ｒ４・・・・・・抵抗、Ｃ１，Ｃ２・・・・・
・コンデンサ、９・・・・・・記憶リレー、１０・・・
・・・限時復帰形時限リレー、１１・・・・・・記憶リ
レー、１２・・・・・・リセットスイッチ、１３・・・
・・・リセットリレー〇

Claims

【特許請求の範囲】

１呼びが発生すると複数個の接点を所定の順序で動作
させてかごを上記呼びに応答させるように動作する制御
回路を有するものにおいて、上記複数個の接点の一部も
しくは全部が動作してから所定時間経過したとき動作す
るタイマ一手段と、このタイマ一手段が動作しても上記
かごが上記呼びに応答しないとき上記制御回路を再度上
記所定の順序で動作させる試行回路と、この試行回路が
所定回数動作したことを検知して上記試行回路の動作を
阻止する阻止手段とを備えたことを特徴とするエレベー
タの制御装置。