JPS5950516B2 - インパクト式ラインプリンタ - Google Patents
インパクト式ラインプリンタInfo
- Publication number
- JPS5950516B2 JPS5950516B2 JP18213680A JP18213680A JPS5950516B2 JP S5950516 B2 JPS5950516 B2 JP S5950516B2 JP 18213680 A JP18213680 A JP 18213680A JP 18213680 A JP18213680 A JP 18213680A JP S5950516 B2 JPS5950516 B2 JP S5950516B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- actuator
- hammer
- hardness
- printing
- wear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Impact Printers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規なインパクト式ラインプリンタに関する。
インパクト式ラインプリンタは、コンピュータi周辺装
置として重要である。
置として重要である。
コンピュータが高性能化、大容量化が進むにつれ高速印
字化が要求される。第1図は、インパクト式ラインプリ
ンタの印字部の構成図である。
字化が要求される。第1図は、インパクト式ラインプリ
ンタの印字部の構成図である。
この動作機構は次のとおりでフある。マグネット13に
よりアマチュア7が吸引されると、アマチュア7と一体
となつているアクチエータ5の先端4によつて、ハンマ
ーの駆動部3を打撃する。この場合ハンマーの回転軸2
を支点としてハンマー印字面1を活字ドラム8に動作夕
させ活字ドラム8とハンマー印字面1との間に挿入され
ている印字用紙11をインクリボン10を介してプリン
トする方式である。これらの機構において問題となるの
は動力を伝達するために接触するアクチエータとハンマ
ーの接触部である。接ク触機構は印字速度が1、000
行/分と高速のため衝撃的に接触摩擦するので、現在は
ハンマーに鉄系材料を用い浸炭焼入処理を施したもの、
またアクチエータには同じく鉄系材料を用い焼入処理を
施したものが用いられている。このプリンタに対5し、
現行の印字速度より速い1、500行/分以上の高速化
が要求されている。このためプリントハンマーの重量を
軽減したチタン合金が用いられるとともに、その耐摩耗
性を付与するために窒化処理が施されている。しかし、
プリントハンマーとしてチタン合金を用い更に窒化処理
したものを適用しても目標寿命(保障回数)10゜回の
印字回数に至るまでに摩耗して印字品質が悪くなり使用
に耐えなかつた。チタン合金の適用は高速化に対し十分
対処できるが、機能寿命としては印字回数10゜回前後
で印字不良となり、目標寿命の1/100以下とまつた
く機能を果さない。
よりアマチュア7が吸引されると、アマチュア7と一体
となつているアクチエータ5の先端4によつて、ハンマ
ーの駆動部3を打撃する。この場合ハンマーの回転軸2
を支点としてハンマー印字面1を活字ドラム8に動作夕
させ活字ドラム8とハンマー印字面1との間に挿入され
ている印字用紙11をインクリボン10を介してプリン
トする方式である。これらの機構において問題となるの
は動力を伝達するために接触するアクチエータとハンマ
ーの接触部である。接ク触機構は印字速度が1、000
行/分と高速のため衝撃的に接触摩擦するので、現在は
ハンマーに鉄系材料を用い浸炭焼入処理を施したもの、
またアクチエータには同じく鉄系材料を用い焼入処理を
施したものが用いられている。このプリンタに対5し、
現行の印字速度より速い1、500行/分以上の高速化
が要求されている。このためプリントハンマーの重量を
軽減したチタン合金が用いられるとともに、その耐摩耗
性を付与するために窒化処理が施されている。しかし、
プリントハンマーとしてチタン合金を用い更に窒化処理
したものを適用しても目標寿命(保障回数)10゜回の
印字回数に至るまでに摩耗して印字品質が悪くなり使用
に耐えなかつた。チタン合金の適用は高速化に対し十分
対処できるが、機能寿命としては印字回数10゜回前後
で印字不良となり、目標寿命の1/100以下とまつた
く機能を果さない。
また耐摩耗性を付与する目的により、これに窒化処理し
たものでも3×10″回の印字回数で寿命となり、目標
寿命を達成することができなかつた。この原因として、
Ti合金に対する窒化層の厚さが約15μmと非常に薄
くしか形成されないためであることが本願発明者らの実
験より明らかとなつた。本発明の目的は、耐摩耗性に優
れたプリントハンマー及びアクチエータを有するインパ
クト式プリンタを提供するにある。
たものでも3×10″回の印字回数で寿命となり、目標
寿命を達成することができなかつた。この原因として、
Ti合金に対する窒化層の厚さが約15μmと非常に薄
くしか形成されないためであることが本願発明者らの実
験より明らかとなつた。本発明の目的は、耐摩耗性に優
れたプリントハンマー及びアクチエータを有するインパ
クト式プリンタを提供するにある。
本発明は、インクリボンを介して印字用紙を活字に強打
させるTi合金よりなるプリントハンマーと、該ハンマ
ーを駆動させるアクチエータとを包含するものにおいて
、前記ハンマーは前記アクチエータと接触する部分にヴ
イツカース硬さが700以上である部材の薄片が固着さ
れており、前−記アクチエータはヴイツカース硬さが5
00以上である部材からなることを特徴とするインパク
ト式ラインプリンタにある。
させるTi合金よりなるプリントハンマーと、該ハンマ
ーを駆動させるアクチエータとを包含するものにおいて
、前記ハンマーは前記アクチエータと接触する部分にヴ
イツカース硬さが700以上である部材の薄片が固着さ
れており、前−記アクチエータはヴイツカース硬さが5
00以上である部材からなることを特徴とするインパク
ト式ラインプリンタにある。
ハンマーのアクチエータに接触する駆動面のヴイツカー
ス硬さは700未満では目標の108回の印字.が達成
できない。
ス硬さは700未満では目標の108回の印字.が達成
できない。
ハンマーの硬さは、高い方が好ましいが、アクチエータ
との組合せを考慮すると1,500以下のヴイツカース
硬さが好ましい。アクチエータのヴイツカース硬さは5
00未満では10゜回の印字が達成できない。特に、こ
れにヴ.イツカース硬さを900以上とする表面処理を
施すとより好ましい。薄片は、0.1〜0.7mmの厚
さが好ましい。
との組合せを考慮すると1,500以下のヴイツカース
硬さが好ましい。アクチエータのヴイツカース硬さは5
00未満では10゜回の印字が達成できない。特に、こ
れにヴ.イツカース硬さを900以上とする表面処理を
施すとより好ましい。薄片は、0.1〜0.7mmの厚
さが好ましい。
0.1mm未満では動作中に割れを発生し、動作の進行
とともに板状のものが破損剥離し著しい摩耗を生じて・
印字不良を招くおそれがあり、また0.7mmを越えて
もその効果は少なく、またプリントハンマーの軽量化に
伴う高速動作を阻害する恐れがある。
とともに板状のものが破損剥離し著しい摩耗を生じて・
印字不良を招くおそれがあり、また0.7mmを越えて
もその効果は少なく、またプリントハンマーの軽量化に
伴う高速動作を阻害する恐れがある。
次にプリントハンマーに組合さつて摩擦するアクチエー
タを硬さHv5OO以上とした上に硬さHv9OO以上
の表面処理を施したものは、アクチエータ硬さと表面処
理の相乗効果によつてより寿命の長いものが得られる。
アクチエータ硬さがHv5OO未満では表面処理硬さH
v9OO以上を有しても摩耗が大きくなる傾向があり、
またアクチエータ硬さがHv5OO以上でも表面処理し
た硬さがHv9OO未満では同じく摩耗が大きくなる傾
向がある。実施例 1 プリントハンマーに市販のチタン合金(Ti一6A1−
4V)を用い、プリントハンマー駆動部に適宜硬さを変
えた鉄系(JIS規格、SKH9及び超硬WC−CO)
からなる厚さ0.25mmの板状薄片を口ー付した。
タを硬さHv5OO以上とした上に硬さHv9OO以上
の表面処理を施したものは、アクチエータ硬さと表面処
理の相乗効果によつてより寿命の長いものが得られる。
アクチエータ硬さがHv5OO未満では表面処理硬さH
v9OO以上を有しても摩耗が大きくなる傾向があり、
またアクチエータ硬さがHv5OO以上でも表面処理し
た硬さがHv9OO未満では同じく摩耗が大きくなる傾
向がある。実施例 1 プリントハンマーに市販のチタン合金(Ti一6A1−
4V)を用い、プリントハンマー駆動部に適宜硬さを変
えた鉄系(JIS規格、SKH9及び超硬WC−CO)
からなる厚さ0.25mmの板状薄片を口ー付した。
アクチエータには鉄系(JIS規格、SCM4)を用い
、焼入焼もどしにより、Hv55Oとした上に硬質クロ
ームめつきを約15μm施したものを用い、実機のイン
パクト式ラインプリンタによつてラインスピード2,0
00行/分で10゜回の印字を行つたときの摩耗試験結
果を第2図に示す。実機において印字品質が悪くなる摩
耗量はプリントハンマーとアクチエータの接触部の総摩
耗量で約150μm以上減寸した場合である。従つて、
どちらか一方が150μm摩耗しても印字不良を起すの
で、接触する両部品間の相対的摩耗を考えなければなら
ない。この結果から明らかなようにプリンタハンマーに
ロー付した板状のものの硬さがHv7OO未満のものは
、ハンマー側のみでも印字不良を起す限界摩耗量150
μmを超え総摩耗量でも約220μmと著しく摩耗する
。これに対し、Hv7OO以上のものは総摩耗量で約8
0〜1001tmと非常に少なく耐摩耗性に優れている
ことがわかる。また硬さをHvl,6OOと著し<硬<
しても耐摩耗性の効果はあまりないことがわかる。次に
ハンマー駆動面に具備させた板状の板厚は、板状の硬さ
Hv7OOとし、板厚を0.05,0.1,0.2,0
.4,0.6,0.8mmに変えて試験した結果、0.
05mmのものは試験中破損し易く摩耗も大きい。0.
1mm以上のものはいずれも摩耗量がほゞ同じであつた
。
、焼入焼もどしにより、Hv55Oとした上に硬質クロ
ームめつきを約15μm施したものを用い、実機のイン
パクト式ラインプリンタによつてラインスピード2,0
00行/分で10゜回の印字を行つたときの摩耗試験結
果を第2図に示す。実機において印字品質が悪くなる摩
耗量はプリントハンマーとアクチエータの接触部の総摩
耗量で約150μm以上減寸した場合である。従つて、
どちらか一方が150μm摩耗しても印字不良を起すの
で、接触する両部品間の相対的摩耗を考えなければなら
ない。この結果から明らかなようにプリンタハンマーに
ロー付した板状のものの硬さがHv7OO未満のものは
、ハンマー側のみでも印字不良を起す限界摩耗量150
μmを超え総摩耗量でも約220μmと著しく摩耗する
。これに対し、Hv7OO以上のものは総摩耗量で約8
0〜1001tmと非常に少なく耐摩耗性に優れている
ことがわかる。また硬さをHvl,6OOと著し<硬<
しても耐摩耗性の効果はあまりないことがわかる。次に
ハンマー駆動面に具備させた板状の板厚は、板状の硬さ
Hv7OOとし、板厚を0.05,0.1,0.2,0
.4,0.6,0.8mmに変えて試験した結果、0.
05mmのものは試験中破損し易く摩耗も大きい。0.
1mm以上のものはいずれも摩耗量がほゞ同じであつた
。
実施例 2プリントハンマーにチタン合金を用い、駆動
部にHv8OOを有するJIS規格SKH9の厚さ0.
25mmの薄片をロー付したものを用い、組合さるアク
チエータにJIS規格SCM4を用いて焼入焼もどしを
行い、実施例1と同様に実機により試験した結果を第3
図に示す。
部にHv8OOを有するJIS規格SKH9の厚さ0.
25mmの薄片をロー付したものを用い、組合さるアク
チエータにJIS規格SCM4を用いて焼入焼もどしを
行い、実施例1と同様に実機により試験した結果を第3
図に示す。
図に示す如く、アクチエータ硬さがHv75Oになると
、目標寿命の108回印字でも150μm以下の摩耗量
を示し、108回以上の印字回数が達成される。しかし
、さらに耐摩耗性の優れたものを開発すべく、これらの
アクチエータに硬質クロームめつき処理を15μm施し
試験した。その結果を第4図に示す。図に示すように硬
質クロームめつきを施すと、アクチエータ部材の硬さが
Hv4OOであるものを除き目標寿命に対し満足した耐
摩耗性が得られることがわかる。以上の如く、本発明に
よれば、耐摩耗性が優れ、印字品質が低下することなく
108回の印字ができるすぐれた効果を有する。
、目標寿命の108回印字でも150μm以下の摩耗量
を示し、108回以上の印字回数が達成される。しかし
、さらに耐摩耗性の優れたものを開発すべく、これらの
アクチエータに硬質クロームめつき処理を15μm施し
試験した。その結果を第4図に示す。図に示すように硬
質クロームめつきを施すと、アクチエータ部材の硬さが
Hv4OOであるものを除き目標寿命に対し満足した耐
摩耗性が得られることがわかる。以上の如く、本発明に
よれば、耐摩耗性が優れ、印字品質が低下することなく
108回の印字ができるすぐれた効果を有する。
第1図はインパクト式ラインプリンタの印字部分の構成
図、第2図はプリントハンマーの摩耗試験結果を示す棒
グラフ、第3図及び第4図はアクチエータの摩耗試験結
果を示す棒グラフである。 1・・・・・・印字面、2・・・・・・回転軸穴、3・
・・・・・駆動部、4・・・・・・打撃面、5・・・・
・・アクチエータ、7・・・・・・アマチユア、8・・
・・・・活字ドラム、9・・・・・・活字、10・・・
・・・インクリボン、11・・・・・・印字用紙、12
・・・・・・プリントハンマー 13・・・・・・マグ
ネツト。
図、第2図はプリントハンマーの摩耗試験結果を示す棒
グラフ、第3図及び第4図はアクチエータの摩耗試験結
果を示す棒グラフである。 1・・・・・・印字面、2・・・・・・回転軸穴、3・
・・・・・駆動部、4・・・・・・打撃面、5・・・・
・・アクチエータ、7・・・・・・アマチユア、8・・
・・・・活字ドラム、9・・・・・・活字、10・・・
・・・インクリボン、11・・・・・・印字用紙、12
・・・・・・プリントハンマー 13・・・・・・マグ
ネツト。
Claims (1)
- 1 インクリボンを介して印字用紙を活字に強打させる
Ti合金よりなるプリントハンマーと、該ハンマーを駆
動させるアクチエータとを包含するものにおいて、前記
ハンマーは前記アクチエータと接触する部分にヴイツカ
ース硬さが700以上である部材の薄片が固着されてお
り、前記アクチエータはヴイツカース硬さが500以上
である部材からなることを特徴とするインパクト式ライ
ンプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18213680A JPS5950516B2 (ja) | 1980-12-24 | 1980-12-24 | インパクト式ラインプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18213680A JPS5950516B2 (ja) | 1980-12-24 | 1980-12-24 | インパクト式ラインプリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57105372A JPS57105372A (en) | 1982-06-30 |
JPS5950516B2 true JPS5950516B2 (ja) | 1984-12-08 |
Family
ID=16112962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18213680A Expired JPS5950516B2 (ja) | 1980-12-24 | 1980-12-24 | インパクト式ラインプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950516B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2612307B2 (ja) * | 1988-05-28 | 1997-05-21 | 株式会社日立製作所 | 受電用ガス絶縁開閉装置 |
-
1980
- 1980-12-24 JP JP18213680A patent/JPS5950516B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2612307B2 (ja) * | 1988-05-28 | 1997-05-21 | 株式会社日立製作所 | 受電用ガス絶縁開閉装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57105372A (en) | 1982-06-30 |
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