JPS59501244A - 野菜原料ケ−キから動物向けペ−スト状飼料製造用の合成物を作製する方法、該方法によって得られた飼料及びこれら飼料の分配器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 野菜原料ケーキから動物向けベー スト状飼料製造用の合成物を作製 する方法、該方法によって得られ た飼料及びこれら飼料の分配器 この発明は、野菜原料ケーキ（圧縮塊）がら動物向はペースト状飼料の製造で使 われろ合成物を作製するための方法に関する。

動物特に養魚用の飼料製造において、野菜を原料としたケーキを使うことはすで に試みられている。

しかし、こうした試みは従来、スプレー・ドライ方式で得られる乾燥品の作製に 主に向けられてきた。但しこの方法では、乾燥による濃縮にもかかわらず充分な 蛋白含有量が得られず、蛋白含有量を高めるため通常魚肉が加えられている。こ れは、魚業で捕えた魚で別の魚を養うという矛盾した事態を生んでいろ。又、多 量の工坏ルギーを消費する乾燥後、飼料を魚、特に新鮮な水を必要とする海水魚 へ与える前に、水を補給して元へ戻す必要がある。

このため、乾燥作業や動物にとって必要で飼料中にある程度存在しなければなら ない水分を与える作業を要することなく、適切な蛋白材含有量を持った合成物を 得ることが望まれていた。

本発明によれば、野菜原料ケーキ、乳漿（Ｉ　ａｃｔｏｓｅｒｕｎ　）及び血を 混合し、この混合物に適切なイースト（酵母）又は菌類を接種し、次いでペース ト状となるまで全体を浸軟させることによって上記のような合成物が得られる。

乳漿と血の追加は蛋白質と水分の供給をもたらす他、両物質はこれまで全（使わ れていないもので、しかもチーズ製造工場や層殺場からの排出が厳しい規制と課 税の対象となる公害をもたらすものなので、いっそう有利である。

動物用飼料の作製に層殺場から出る血を使うことはこれまで考えられてはいたが 、血液中の高いロイシン含有量が重大な腎臓障害を引き起し、障害となっていた 。さらに、血の腐敗を防ぐため、飼料に保存剤を加える必要もあった。

注目すべきことに、本発明の方法によれば、ロイシンの含有量を動物用飼料の成 分として使える血と同程度の値にまで低下可能なだけでなく、保存剤を添加しな くとも血を安定化できろという事実が発見された。

従って本発明で得られる合成物は、空気に触れないようにしておけば、保存剤を 添加しなくとも、＋４℃で数ケ月間、冷蔵庫外でも数週間貯えておくことができ る。

又本発明の方法は、血を保存又はサイロ貯蔵するための方法を与えるものである 。

つまり、腐敗し始めた血へ本発明の方法を適用すると、勿論最初の状態へ戻せる わけではないが、その腐敗の進行を止められるという事実が発明された。

野菜原料ケーキとしては、大豆、アブラナ等のケーキが使える。

ケーキ／乳漿／血の混合物を浸軟するための微生物としては、例えばジェオトリ カム・カンディダム（ｇｅｏｔローｃｕｍ　ｃａｎｄｉｄｕｍ　）　イースト等 、その混合物を発酵させられるイースト（酵母）又は菌類ならどんなものでも使 える。

本発明の好ましい実施例において、浸軟される混合物の組成は、乳漿約４０〜４ ３％、血約３２〜３３％、ケーキ約２２〜２６チである。

３７℃に近い温度で、約３０時間攪拌しながら浸軟すると、チーズ様の赤い色を したペースト状合成物が得られ、これから動物用飼料が作られる。

飼料作製のためには、対象の動物に応じ、でんぷん、蛋白質、鉄塩、脂肪、ビタ ミン等が通常の条件下で加えられる。但し、蛋白質特に魚肉の添加は、だいたい 従来法における量の半分である。

作製された使用前の飼料は赤色のペースト状で、これがケースに応じ最適な形で 動物に与えられろ。

魚や両生動物、貝・甲殻動物へ飼料を与える場合、ペーストは後述する押出装置 によって分配される。この押出装置は、よく好まれるミミズ等の虫と似た外観、 色を持つ小さいソーセージ状の飼料を作り出す。

この飼料が水中に落下すると、小形のソーセージはニジマス等大食の魚如よって うのみにされる。

カレイ、シタビラメ、イセエビ等、摂取が遅い魚や貝・甲殻類の場合には、ゼラ チン、脂肪、魚の自己溶解物及び／又は大豆レシチン等から成る結合剤を適切な 有効量だけ飼料の合成物内へ入れるのが好ましい。これによって、小形のソーセ ージが水中で早く溶は過ぎ水を汚染するのが防がれる。

この態様の飼料は、観賞魚へ給餌する場合にも好ましい。アクアリウム（水槽） 内の水の透明度が、重要な因子と見なされているからである。

ペースト状飼料をよ（好まれる外観にして、給餌者の手を汚さずに分配するため には、飼料をフレキシブルで強度の高い素材から成る筒状シース内に詰め、この シースが一方の端部に引張り用の突片を有し、且つそこから離れた位置に除去可 能な接着片で閉じられる少くとも１個の分配口を持つようにするのが好ましい。

シースの引張り用突片を間に挟み込んで引っ張る圧縮手段を備えた分配器が７− スに内圧を与え、接着片が取り除かれた後この内圧によって飼料を分配口から外 へ押し出す。

好ましい実施例では、使用時のシースが水平に配置され、その外周下面に沿って 一連の分配口を有する。

従って、多数の小さい飼料ソーセージを同時に分配できる。

水槽中の観賞魚へ給餌するとき、飼料は、乳頭状スポイト等の注入器やシリコン シール材を分配するのに用いる注射器によって分配されるが、あるいは端部片を 持った圧縮可能なチューブ内に詰められろ。

本発明の飼料は特に、次のような動物へ与えるのに適しているニ ー養魚・養殖魚にジマス、シタビラメ、カレイ、ウナギ等）、 一科学研究の目的で生育されている魚、両生動物、−食用ガエル、 一貝・甲殻動物全般、特に食用ザリガニ、イセエビ、−観賞魚、 一ミンク等捕獲用に生育されている肉食動物、餌を与えないと多量の淡水魚を食 べ荒らす。

本発明の飼料は魚釣り用の寄せ餌や糸餌にも使える。

この場合には、結合剤の含有量を高め、本発明で得られた６人工ミミズ等”の形 ができるだけ長く保たれるようにする。

以下、本発明を例に沿って更に詳しく説明する。

（例１） ニジマス用飼料の作製 この飼料作製は次の３段階から成るニ ー浸軟用に選んだ微生物の培養、 −この微生物の助けで行５浸軟、 これによって”チーズ”が得られる、 −このチーズからの飼料作製。

ａ）イーストの培養 ５００ゴの４８時間培養液が、無菌状態で次のように得られる。エルレンマイヤ −（三角）フラスコに含まれた無菌のサブ−ロー（５ａｂｏｕｒａｕｄ’）培地 又は同等培地４．５を内に、選択した微生物例えばジェオトリカム・カンデイダ Ａ　（ｇｅｏｔｒｉｃｕｍ　ｃａｎｄｉｄｕｍ　）を接種し、フラスコを綿製の 栓で閉じた後、通常微生物に適した温度、例えばこの例では２６℃で攪拌しなが ら４８時間放置する。

ｂ）ケーキ／乳漿／血混合物の浸軟 ２重壁のヨーグルト型攪拌タンク内に、次の重量比で形成された混合物を導入す る。

チーズ工場からの新鮮な乳漿４０〜４３％；かき混ぜない血（血糊と血漿）３２ 〜３５％；微細に粉砕された焙焼大豆ケーキ２２〜２６％。

そしてこの混合物に、上記段階ａ）で得られた４８時間培養液１３．５ｔを接種 する。

タンクの２重壁に温水流が通され、タンク内の温度を３７℃に保つ。

この状態で３０時間放置される。最初約７．２のｐＨ値は、最初の１４時間に約 ５へ下がる。

この酸性ｐＨ値は、浸軟段階で得られる赤色チーズ状の合成物の特性を維持する ことに原因していると考えられる。

こうして得た赤色チーズは、空気から遮断して少（とも４〜５ケ月、＋４℃で、 そのままの状態に保つ。

Ｃ）飼料の処方 赤色チーズは、野菜ケーキから得られる従来品と比べそれ自体はるかに有利な合 成物であるが、動物のニーズに応じてそのでんぷん、蛋白質、鉄塩及び脂肪含有 量を調整するため、各種の添加物を加えて処方する必要がある。例えばニジマス の場合、下記のものが混合されるニー赤色チーズ７０％ 一押出成形トウモロコシ１４％ 一魚肉１０％ 一魚油４．６０％ 一ビタミン混合物１チ ービタミン００１５％ 一メチオニン０３チ こうして得られた飼料の蛋白含有量は約３８〜４０Ｌｌ）で、魚肉の添加量は１ ０％℃あるのに対し、従来しま同じオーダーの蛋白含有量を得るのに４５〜５０ ％の魚肉を加える必要があった。

この赤色ペーストの形で、気密ノくノケージ好ましく（まポリプロピレン又はそ の地回等の）゛ラスチック材料製の筒状シース内にバックされろ。ノシツケージ についで（ま後幼期のサケ用飼料の作製 上記の例１で得た赤色チーズから、次の処方ペーストが作られる 一赤色チーズ６９％ 一トウモロコシ４％ 一魚肉２０％ 一脂肪６％ 一ビタミン混合物１％ ここで加えられる脂肪は一魚油と大豆レチニンの混合物から形成される。

次いでこの処方ペーストが、例１で述べたようにバッカレイ用飼料の作製 赤色チーズ６２チと以下の組成を持つ添加物混合物３８％を含むように、飼料が 処方されるニー魚肉７８襲 一ビタミン混合物１．５０％ 一魚油１６５０チ ー大豆しクチニン４チ こうして得た処方ペーストに、ゼラチンと野菜の脂肪から成る結合剤を５％加え る。結合剤には、魚の自己溶解質をさらに含めてもよい。

この結合剤は、シタビラメやイセエビの飼料を製造する場合にも適している。

（例４） 飼料の分配方法 飼料の分配方法を、次の添付の図面に示す。

第１図は下から見た飼料カー）　ＩＪツジの図；第２図は分配装置を示す図；及 び 第３図はカートリッジが装填され、使用状態にある分配装置を示す図である。

更に詳しく説明すれば、飼料１はポリプロピレン製で例えば直径１０〜１２■の 筒状シース２内に入れられ、このシースには使用状態で下側となる面に多数の分 配口３が設けられている。これらの分配口は、シース／飼料の組体から成る飼料 カートリッジが実際に使用されるまで、図中点線で示したような除去可能の接着 リボンで塞がれる。又、シース２は引張り用突片４を有する。

分配装置は一方の面が開いたケース５ａで形成され、この開放面側にはしご状の カートリッジ支持体が延びている。ケース５は２本の圧縮ローラ６と巻取りシャ フト７を有し、巻取りシャフトは毎分数回転の回転速度を持つ１２Ｖ電動モータ （図示せず）によって駆動される。

カートリッジ１−２の使用時には、接着リボンを剥がし、給餌すべき魚が泳いで いる水面の上方に配置された支持体５ｂの上にカートリッジ１−２を置き、次い で引張り用突片４を両圧縮ローラ６の間に摺り込ませ、シャフト７の周囲に数回 転して巻きつける。これでモータ始動の準備が整ったので、突片をモータ駆動に 伴いシャフト７によって引張ると、カートリッジの端部が両ローラ６に挟まれて つぶれ、内部圧力が発生する。この内部圧力が分配口３を通じ飼料をシースから 押し出すと同時に、小形の赤色ソーセージ８が多数順次形成される。これら赤色 ソーセージはある長さに達すると水中へ落下し、そこで魚が非常に好むミミズ等 虫と似た外観を呈する。

同様の構造体を観賞魚の給餌用に作り、給餌者がいないときは、タイミング装置 等によってモータの始動を制御することもできる。

以上のどと（本発明の方法によれば、汚染物質−血と乳漿−を回収し、これで動 物の給餌に必要な蛋白質と水分を与えるという極めて有利なペースト状飼料を得 ることができる。乾燥段階が不要なため、輸送コストの増加と比べそれよりはる かに経済的であり（乾燥による脱水コストが１を当り１．１０仏フランとすると 、輸送水のコストは１を当りわずか００８仏フラン）、さらに使用前製品に水を 加え元に戻す必要もない。

尚、得られる製品の赤色とそれに与えられる形状は、給餌を促進させる上で重要 な因子である。

国際調量報告

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．野菜原料ケーキから動物用飼料の製造時に使われる合成物を作製する方法に おいて、該ケーキを乳漿及び血と混合し、この混合物にイースト又は菌類を接種 し、混合物を浸軟させることから成る方法。 ２、野菜原料ケーキと乳漿に血を混合し、この混合物にイースト又は菌類を接種 し、混合物を浸軟させることから成る血の保存方法。 ３、上記野菜原料ケーキが大豆ケーキである請求の範囲第１又は２項に記載の方 法。 ４、　上記混合物にジェオテリカム・カンディダム（ｇｅｏ−ｔ　ｒ　ｉ　ｃｕ ｍ　ｃａｎｄｉｄｕｍ）７ｆ接種される請求の範囲第１〜３項のいずれか１項に 記載の方法。 ５、浸軟のため放置される上記混合物が、乳漿約４０〜４３チ、血約３２〜３５ チ、ケーキ約２２〜２６％を含む請求の範囲第１〜４項のいずれか１項に記載の 方法。 ６、　上記浸軟が約３７℃で、はぼ３０時間、攪拌しながら行われる請求の範囲 第１〜５項のいずれか１項に記載の方法。 ７、　請求の範囲第１〜６項のいずれか１項に記載の方法で得られた、新規な工 業品としての合成物。 ８、請求の範囲第７項による合成物から作製された魚、貝・甲殻動物、両生動物 及び肉食動物用の飼料。 ９、　ゼラチン、脂肪、魚の自己溶解物及び／又はレシチンから成る有効量の結 合剤を含む請求の範囲第８項に記載の飼料。 １０　ペースト状態で得られ、使用時までこの状態で保存される請求の範囲第８ 又は９項に記載の飼料。 １１　一方において、強度が高（フレキシブルな素材から成り、その中に飼料が パックされる筒状シース２を含み、該シースは一端に引張り用突片４を有し且つ この一端から離れて少くとも１個の分配口３を有し、他方において、突片４を間 に挟んで引っ張るような圧縮ローラ６を備え、これに伴ってシース２中に内部圧 力を発生させ、この力で分配口３から飼料を押し出す分配器を含んだ、請求の範 囲第１０項に記載のペースト状飼料分配用組体。 １２、上記シース２が使用状態において水平に配置され、さらに上記シース２が その外周の下面に一連の分配口３を有する請求の範囲第１１項に記載の組体。