JPS5950085B2 - 積層薄膜固体電解コンデンサ - Google Patents

積層薄膜固体電解コンデンサ

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JPS5950085B2
JPS5950085B2 JP50100777A JP10077775A JPS5950085B2 JP S5950085 B2 JPS5950085 B2 JP S5950085B2 JP 50100777 A JP50100777 A JP 50100777A JP 10077775 A JP10077775 A JP 10077775A JP S5950085 B2 JPS5950085 B2 JP S5950085B2
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JP
Japan
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thin film
solid electrolytic
electrolytic capacitor
valve metal
dielectric oxide
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Expired
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JP50100777A
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昭彦 吉田
敦 西野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は容積効率の優れたモノリシック回路に組込み可
能な積層薄膜固体電解コンデンサに関するものである。
一般に薄膜固体電解コンデンサは、第1図に示すように
スパッタリング、蒸着などによりガラスあるいはセラミ
ック基板1上に形成したタンタルアルミニウム、チタン
、ジルコニウム、ハフニウムのような弁作用を有する金
属またはそれらの合金あるいはシリコン、ゲルマニウム
のような金属の薄膜2の表面に誘電体酸化物薄膜3を生
成し、その上に熱分解、電解、化学析出、スパッタリン
グなどの方法で半導体的性質を有する金属の酸化物より
なる固体電解質層4を生成させ、さらに金、アルミニウ
ムなどを蒸着して対向電極5を生成させて構成されてい
る。
このようなコンデンサの容量Cは次式により算出される
ここでεは誘電率、Sは表面積、lは厚さである。
この式から明らかなように、コンデンサの容量は誘電体
の面積が大きいほど大きくなる。
このため、IC用超小形コンデンサとしては、焼結型タ
ンタルチップコンデンサ、積層セラミックチップコンデ
ンサが用いられてきた。
このようなコンデンサに比較して、タンタル、アルミニ
ウム、チタンなどの薄膜固体電解コンデンサはその容量
が表面積Sに支配され、容積効率から考えて遠く及ばな
いものであった。
このようなことが、薄膜固体電解コンデンサが焼結およ
び積層セラミックチップコンデンサに太刀打ちできない
致命的な原因となっていた。
しかしながら、これら焼結型、セラミック積層チップコ
ンデンサにしても、その容積はIC回路に比較すると非
常に大きなものとなり、従来ではIC外付けとして用い
られている。
このような現状を考えると、モノリシックIC回路内に
組込め、かつ容量容積効率の高い薄膜固体電解コンデン
サの開発が強く要求されることになる。
しかじなが゛ら、第1図に示した従来の薄膜固体電解コ
ンデンサの容量Cは誘電体酸化物薄膜3の誘電率ε、膜
厚l、面積Sに支配され、膜厚lを薄くすれば容量は大
きくなるが、素子の耐圧を考えた場合、第1化成電圧/
使用定格電圧=3が最高であり、膜厚は使用定格電圧に
支配されてしまう。
このようなことから、容量を大きくするためには、面積
Sを大きくするより対策がなかった。
しかし、従来の構成では、大きくするにも限度があり、
上述の要求に応じられないといった欠点をもつものであ
った。
本発明は以上のような従来の欠点を除去するものである
以下、本発明を一実施例の図面、第2図〜第6図により
説明する。
まず、第2図、第3図において、6はガラス、セラミッ
クなどの基板であり、この基板6上には弁作用金属薄膜
7を形成し、その上に誘電体酸化物層8を形成し、その
上に固体電解質層9を形成し、さらにその上に誘電体酸
化物層10を形成し、さらにその上に弁作用金属薄膜1
1を形成して積層型としたものである。
この構成の積層薄膜固体電解コンデンサの製造工程につ
いて第4図により説明する。
なお、ここでは弁作用金属としてタンタルを用いた場合
について説明する。
まず、第4図Aに示すように、ガラス、あるいはセラミ
ック基板6上にスパッタリング、蒸着によりタンタル薄
膜7を形成する。
このタンタル薄膜7をリン酸、シュウ酸などの溶液を用
いて陽極化成し、第4図Bに示すように誘電体酸化物層
であるTa2058を生成する。
さらに、熱分解、電解、化学析出、スパッタリングなど
によって第4図Cに示すようにMnO2などの固体電解
質9を生成させる。
そして、第4図りに示すように固体電解質層9上にスパ
ッタリングあるいは蒸着によりタンタル薄膜11を生成
させる。
このようにしてタンタル薄膜11を+、固体電解質層9
を−にして適当な電圧を印加し、固体電解質層9とタン
タル薄膜11の界面でタンタルの固体陽極化成を行って
、第4図Eに示すように誘電体酸化物層であるTa20
510を生成させる。
たたし、この時、高湿度下で行うと、陽極化成の電流効
率が高い。
第5図にスパッタリングによるタンタル薄膜11の二酸
化マンガン(MnO2)9による固体陽極化成の挙動を
示す。
この図面から明らかなように2〜3時間で生成されたT
a20510の漏れ電流は一定値に近づいている。
なお、生成されたTa205の容量とTa205の生成
が17A/Vで行なわれることから計算すると、固体陽
極化成の電流効率は〜0.01%である。
ただし、第6図で示すように高温雰囲気中で化成を行う
と電流効率は若干上昇する。
そして、このようにして生成したTa20511は湿式
のものより多少tanδが高くなるがコンデンサとして
は充分に成立する。
以上のように構成された積層薄膜固体電解コンデンサは
、第2図に示すように弁作用金属薄膜7と11を正極、
固体電離質層9を負極にすれば、固体電解コンデンサの
誘電体酸化物層8,10の面積Sが2倍になったことに
なり、このコンデンサの容量Cは となり、従来のコンデンサの2倍の容量とすることがで
きる。
次に本発明の一実施例を示す。
コーニング7059ガラス基板6の上にスパッタリング
により1μ厚のタンタル薄膜7を生成させ、この上に0
.05%クエン酸溶液を用いて室温で30分、50Vの
陽極化成皮膜8を形成し、その後、反応性スパッタリン
グにより厚さ3000〜10000人のMn029を生
成し、さらにその上に1μ厚のタンタル薄膜11をスパ
ッタリングによって生成させ、その後、タンタル薄膜1
1を正に、MnO29を負に保ち、50Vの電圧を印加
して定電圧化成を2時間行った。
ただし、この化成は湿度80%で行った。
この化成により、タンタル薄膜11とMnO29の界面
にTa20510が生成する。
そして最後にリード付けを行って特性測定した結果を従
来例(第1図のもの)と比較して下表に示す。
以上のように本発明の積層薄膜固体電解コンデンサは従
来の2倍の容量を得ることができ、しかも下地に必要な
基板の面積は従来と同じであり、二次元的構造をもつ薄
膜コンデンサであるにもかかわらず容量の容積効率の非
常に大きなものとなり、モノリシック回路に組込みも可
能となり、工業的価値の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の薄膜固体電解コンデンサを示す断面図、
第2図は本発明の積層固体電解コンデンサの一実施例を
示す断面図、第3図は同斜視図、第4図A−Eは同コン
デンサの製造工程を示す断面図、第5図は同コンデンサ
の固体陽極化成の挙動を示す電流一時間特性図、第6図
は同固体陽極化成時の湿度に対する特性図である。 6・・・・・・基板、7・・・・・・弁作用金属薄膜、
8・・・・・・誘電体酸化物層、9・・・・・・固体電
解質層、10・・・・・・誘電体酸化物層、11・・・
・・・弁作用金属薄膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 基板上に形成されかつ上面に誘電体酸化物層を形成
    した第1の弁作用金属薄膜と、この弁作用金属薄膜の誘
    電体酸化物層上に形成した固体電解質層と、この固体電
    解質層上に形成されかつ固体電解質層と接するように誘
    電体酸化物層を形成した第2の弁作用金属薄膜とにより
    積層体を構成し、前記第1、第2の弁作用金属薄膜を接
    続して正極とし、前記固体電解質層を負極としたことを
    特徴とした積層薄膜固体電解コンデンサ。
JP50100777A 1975-08-19 1975-08-19 積層薄膜固体電解コンデンサ Expired JPS5950085B2 (ja)

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JPS5223654A JPS5223654A (en) 1977-02-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0514984B2 (ja) * 1985-01-23 1993-02-26 Sony Corp

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