JPS5948685B2 - 可変クラウンロ−ルの内残圧除去方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、可変クラウンロールに発生するロール内残
圧を除去する方法に関するものである。

可変クラウンロールは第１図に示すように、ロール端部
のロータリジヨイント１に接続された配管２と油圧ユニ
ット３から前記配管２に接続された配管４を有し、配管
２と配管４とはクイックジヨイント （商品名）等の一
対の接続具５，６によって着脱自在に接続され、ロール
と油圧ユニットの接続・切離しが容易とされている。

このような可変クラウンロールは、圧延後１後ロール交
換のために圧延機から引き出されるが、この際接続具５
，６を切離す必要がある。

この後ロールを放置しておくと、圧延により熱せられた
ロールが冷却されロール内の作動油が収縮力を受は内圧
を生しることになる。

この内圧が５〜１０ｋｇ／ｃｍ２になると再度接続具５
．６を接続する際人力では結合することができず、無理
に接続した場合には接続具のシール部材が破損すること
があった。

この発明は、前述のような事情に鑑みて提案されたもの
で、その目的は比較的簡単な構成でロール内部に圧力を
発生させないような内残圧除去方法を提供することにあ
る。

この発明に係る内残圧除去方法は、ロールを圧延終了後
圧延機から引き出すとともにクイックジヨイント等の接
続具を切離し、次いで旧−クリジョイント側配管に取付
けられた管路、例えば上端部が開放され、かつロータリ
ジヨイント側配管に接続された略Ｊ字形状を有する管あ
るいはロータリジヨイント側配管に予め設けられたバル
ブ付のタンク戻り配管にロール内の圧油を導いてロール
内の残圧を除去するようにしたものである。

以下、この発明を図示する実施例に基づいて説明する。

第４図に示すようにクイックジヨイントは、接続具５が
カップラ５Ａ１接続具６がニップル６Ａとされ、カップ
ラ５Ａにはばね部材７によりニップル側に付勢されたカ
ップラスライドスリーブ５Ｂ、ニップル６Ａにはばね部
材８によりカップラ側に付勢されたニップルスライドス
リーブ６Ｂが設けられ、カップラ５Ａにニップル６Ａを
挿入することによりスライドスリーブ５Ｂ、６Ｂが移動
して配管２と配管４とが連通し、カップラ５Ａとニップ
ル６Ａとを切離せば孔９，１０がそれぞれスライドスリ
ーブ５Ｂ、６Ｂにより閉ざされているようになっている
。

圧延終了後このようなりイックジヨイントを切離し、た
だちに第２図に示すような上端部が開放された略Ｊ字形
状を有する管１１を装着してロール内部を開放する。

ここで、管１１には配管４に取付けたニップル６Ａと同
様のニップルを接続しておき、−動作で接続できるよう
にされている。

また、このような開放管の場合には空気の混入、清浄度
の低下を招くおそれがあるため、第３図に示すように配
管２にタンク戻り配管１２を設け、バルブ１３を開けて
ロール内圧油を逃がすようにしてもよい。

前述のとおりこの発明によれば、圧延終了後一対の接続
具を切離しれ後、ロータリジヨイント側の配管に取付け
られた管路にロール内の圧油を逃がすようにしたため、
ロール内圧の上昇を防止することができ接続具の接続が
容易となるとともにシール破れが解消されることになる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は可変クラウンロールと油圧系統を示す概略図、
第２図はこの発明を実施するための装置を示す概略図、
第３図は同様の他の装置を示す概略図、第４図は第２図
における接続具の詳細を示す縦断面図である。 １・・・・・山−クリジョイント、２・・・・・・配管
、３・・・・・・油圧ユニット、４・・・・・・配管、
５，６・・・・・・接続具、５Ａ・・・・・・カップラ
、６Ａ・・・・・・ニップル、５Ｂ・・・・・・カップ
ラスライトスリーフ゛、６・・・・・・ニップルスライ
ドスリーブ、７，８・・・・・・ばね部材、９，１０・
・・・・・孔、１１・・・・・・管、１２・・・・・・
タンク戻り配管、１３・・・・・・バルブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 油圧ユニットからの配管とロール端部のロークリジ
   ヨイントからの配管とが一対の接続具によって着脱自在
   とされた可変クラウンロールを圧延終了後圧延機から引
   き出すとともに前記一対の接続具を切離し、次いで前記
   ロークリジヨイント側の配管に取付けられた管路にロー
   ル内の圧油を導くことを特徴とする可変クラウンロール
   の内残圧除去方法。