JP3592066B2 - 管内へのロボット挿入回収装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は管内へのロボット挿入回収装置に関し、詳しくは、管内部の状態を観察あるいは検知するためのロボットをスムーズに管内に挿入し、回収するために使用される管内へのロボット挿入回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
下水管路内の状態を観察したい場合、管路内が満水状態であると有人観察は無理で、照明装置を付したテレビカメラや各種センサを搭載したロボットを管内に送り込み、遠隔操作による観察によらざるを得なくなる。
【0003】
この場合管内へのロボット挿入には例えば特開平8−65846号に開示されているように、管内に挿入ガイド筒を分岐管から挿入し、このガイド筒からロボットを送り込んでいくことが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、管内が満水で殆ど無加圧の場合は問題はないが、満水でしかも水圧がある場合、水圧に押されロボットの挿入が非常に困難か不可能となる問題があった。
また、ロボット部分が管内に挿入できても、ガイド筒からロボットを管内に突き出すための力がケーブルだけでは到底得られず、満水高圧状態での使用ができないといった問題があった。
もっとも、この場合ロボットを長いロッドで管内に突き出せば良いが観測を終了後ロボットの回収が水流と水圧の影響を受け非常に困難となる問題があった。
この発明は上記問題点を解消することを目的としてなされたものであり満水高圧状態の管路であっても、容易にロボットの挿入回収が行なえる装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明の管内へのロボット挿入回収装置は、本管に設けられた分岐管から前記本管に挿入されるロボット側面にあてがわれる、該ロボットの半周以下の外周を管軸に沿ってほぼ全長にわたって覆うことの出来る長さに板状体を湾曲した形態に成形されたロボット保持具と、該ロボット保持具の長さ方向後端から前記分岐管の長さ以上の長さを有して前記ロボット保持具に一体に取り付けられた案内ロッドと、該案内ロッドのロボット保持具側先端において、先端側が前記ロボットのケーブルを案内ロッド側に押さえ、後端側が前記ケーブルを案内ロッドから遠ざける方向に押さえる二個一対のガイドローラを直列配置したことを特徴とするものである。
【0006】
満水高圧状態の管内にロボットを挿入する場合、案内ロッドの剛性を利用出来るので、かなりの高水圧でもこれに抗して挿入可能となる。
また、ロボットを回収する場合、ロボット保持具と二個一対のガイドローラの共同により容易に回収できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態を説明する。
図1はこの発明の実施の一形態を示す側面図、図2は同正面図、図3は図1のX−X線断面図である。
【0008】
図1、図2において管内へのロボット挿入回収装置1は、ロボット2側面にあてがわれるロボット保持具3と、案内ロッド4とロボット2に付属するケーブル2Aをガイドするガイドロール5A、5Bとからなる。
【0009】
上記ロボット保持具3は、図3に示すようにロボット2外周の半周以下の外周を管軸に沿ってほぼ全長にわたって覆うことの出来る長さに板状体を湾曲した形態に成形されている。
【0010】
また、ロボット保持具3の先端3Aにはロボットの放出、回収を容易にする案内補助具6が必要に応じ設けられ、また、後端3Bの内側にはロボット2を押し込む時に係合するストッパ3Cが設けられる。
【0011】
上記図示例は、ロボット2が断面円形をなす場合を示したが、断面方形の場合であっても図4に示すように同様に実施できる。
案内ロッド4は、本管Pに接続された分岐管P1(図5)の長さ以上の長さを有して、ロボット保持具3の長さ方向後端3Bに取り付けられている。
【0012】
そして案内ロッド4のロボット保持具側先端4Aに設けられたガイドロール5A、5Bは先端側5Aが前記ケーブル2Aを案内ロッド4側に押さえ、後端側5Bが前記ケーブル2Aを案内ロッド4から遠ざける方向に押さえるよう二個一対に直列配置して構成されている。
【0013】
なお、図2では図の輻輳を避けるためケーブル2Aは省略されている。
次に、上記管内へのロボット挿入回収装置の使用状態を説明する。
図5はロボット挿入前の状態、図6はロボットを管内に放出直後又は回収直前の状態を示す断面図、図7はロボット送入時に使用される止水機の断面図である。
【0014】
図5に示すように、本管Pの分岐管継手P2に予め接続された補修弁P3に分岐管P1を接続し、ロボット保持具3にロボット2をセットして分岐管P1内に挿入する。
【0015】
次いで分岐管P1の開口端に図7に示すような止水機7を取り付け案内ロッド4とケーブル2Aの外周を水密にシールする。
この止水機7は案内ロッド4が挿通される貫通孔7Aと、ケーブル2Aを挿通する貫通孔7Bを有する基板7Cと、この基板7Cと水密に接合され他端に分岐管P1と接合可能なフランジ8Aを有する短管8と、該短管8内に設けられ、ケーブル2Aを繰り込むときに使用される送入ロール8B及び案内ガイド4用ガイド8Cと、止水機7より管外側に支持台9上に設けられたケーブル2Aを引き込む時に使用される引き込みロール10からなり、止水機7の貫通孔7Aには貫通孔7A内周と案内ロッド4外周との間を摺動可能にシールするグランドパッキン7Dが設けられ、貫通孔7Bにはケーブル2A外周との間をシールするOリング7E、7Eが設けられて構成されている。なお、図中7Fは、Oリング7Eから浸出する水を排出する水抜孔を示す。
【0016】
そして上記止水機7によるシールが完了した後、図6に示すように補修弁P3を開きロボット2を挿入する。
このとき、分岐管P1内には本管P内の水圧が加わり、ロボット2及びロボット保持具3には押し戻す方向に力が加わるが、案内ロッド4を支持して水圧に抗して押し込めば、ロボット2を分岐管P1から管P方向に押し出して行くことができる。
ロボット2が完全に本管P内に入り、ケーブル2Aを送入ロール8Bの操作で繰り込めば、図6に示すように、ロボット2はロボット保持具3で半周部分しか保持されていないことと、ロボット2の下端がロボット保持具3下端より管内に突出していくので、水流によって離れ自然に管内下流へと流れて行く。
【0017】
従って、接続ケーブル2Aを繰り出していけばその繰り出し量に応じた範囲の検査等が可能となる。
次に、検査等が終了しロボット2を回収する場合は、図6に示した状態からケーブル2Aを引き込みロール10の操作で引き込み、ロボット2をロボット保持具3に引き寄せて行く。
【0018】
ケーブル2Aは、案内ロッド4先端の二つのガイドローラ5A、5Bでガイドされ、ロボット2の先端をロボット保持具3に押し付ける方向に力を作用させる。
【0019】
同時に、水流はロボット保持具3で遮られるのでロボット2はロボット保持具3に沿うように近づく。
その後、案内ロッド4を引き上げ、ロボット2及びロボット保持具3が補修弁P3を通過すれば補修弁P3を閉じる。
【0020】
補修弁P3を閉じれば管Pの水圧は遮断されるので、以後の取り外しは容易に行なえる。
次に、上記実施の形態の具体例を説明する。
水圧が7.5Kg/cm2となる下水本管に75mmφのフランジ付き管を分岐管として接続した。
使用したロボットは直径60mm長さ250mmの円筒状カメラロボットで、ロボット回収装置は、内径65mm長さ300mmの半筒状のロボット保持具に直径13.8mm長さ3mの案内ロッドを溶接により接続したものである。
上記円筒状カメラロボットを管内へのロボット挿入回収装置に保持させ、前記分岐管内に挿入し、分岐管の開口部を止水機でシールし、補修弁を開いたところ、水圧により最大12Kgfの反力があったが、これに抗する押し込み力を加えれば、人力でなんの障害もなくロボットを本管内に送入できた。
また、ケーブルを引き込み牽引力を加えた状態で案内ロッドを引き抜いたところ、容易に補修弁までカメラロボットを引き上げることができた。補修弁を閉じた後の分解回収作業は容易にできた。
【0021】
なお、管内へのロボット挿入回収装置を用いずにロボットを分岐管内に送入しようとしたが、ケーブルが自在に変形して送入圧力が全く伝わらず、逆に水圧によりロボットが分岐管から押し出されてしまい、送入は到底不可能であった。
【0022】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、水圧の高い管であっても容易にロボットを管内に送入することができ、またロボットの接続ケーブルを二つのガイドロールでロボット保持具へ押さえつけるように引き寄せるので回収も容易となる等の効果を有する。
【0023】
さらに、構造も簡単なため製造も容易であり、実施も容易であるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す側面図である。
【図2】この発明の実施の一形態を示す正面図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】図1の他の実施の形態のX−X線断面図である。
【図5】この発明の管内へのロボット挿入回収装置の使用状態説明図である。
【図6】この発明の管内へのロボット挿入回収装置の使用状態説明図である。
【図7】この発明の管内へのロボット挿入回収装置に組み合わせて使用される止水機の断面図である。
【符号の説明】
1 管内へのロボット挿入回収装置
2 ロボット
2A ケーブル
3 ロボット保持具
3A ロボット保持具の先端
3B 長さ方向後端
3C ストッパ
4 案内ロッド
4A 案内ロッド先端
5A 先端側ガイドロール
5B 後端側ガイドロール
6 案内補助具
P 本管
P1 分岐管
Claims (1)
- 本管に設けられた分岐管から前記本管に挿入されるロボット側面にあてがわれる、該ロボットの半周以下の外周を管軸に沿ってほぼ全長にわたって覆うことの出来る長さに板状体を湾曲した形態に成形されたロボット保持具と、該ロボット保持具の長さ方向後端から前記分岐管の長さ以上の長さを有して前記ロボット保持具に一体に取り付けられた案内ロッドと、該案内ロッドのロボット保持具側先端において、先端側が前記ロボットのケーブルを案内ロッド側に押さえ、後端側が前記ケーブルを案内ロッドから遠ざける方向に押さえる二個一対のガイドローラを直列配置したことを特徴とする管内へのロボット挿入回収装置。
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JP2767698A JP3592066B2 (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 管内へのロボット挿入回収装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JPH11222123A JPH11222123A (ja) | 1999-08-17 |
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ID=12227573
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JP2767698A Expired - Fee Related JP3592066B2 (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 管内へのロボット挿入回収装置 |
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1998
- 1998-02-10 JP JP2767698A patent/JP3592066B2/ja not_active Expired - Fee Related
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