JPS5948243B2 - 除塵装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水路に設置して水路内を流れるし渣を除去す
る除塵装置に関する。

水路を横断してスクリーンを配置し、該スクリーンに付
着したし渣を昇降駆動されるレーキで掻き上げて水路上
部の排出部に投下する様にした除塵装置において、レー
キとその駆動部とは一般に剛性ある部材で互いに連結さ
れているが、その様な構成の場合レーキとスクリーンと
の間に大きなごみが噛み込んだときに過大な負荷が加わ
って、各構成部材が破損したり駆動装置等が故障したり
する慣れがあった。

本発明はかかる問題点を解消した除塵装置の提供を目的
とし、以下その一実施例を図面に基づいて、説明する。

１は溝状の水路であって、該水路を横切ってスクリーン
２が傾斜姿勢で設けられている。

該スクリーン２は水路１巾方向に多数並設された上下方
向の板体２ａから成っている。

３は該スクリーン２に連続してその上方に延びる案内板
で、その上端から水路１上方に配設された排出コンベア
等の排出部５に向かって掻揚げられたし渣を投下するシ
ュート４が連設されている。

６は、これらスクリーン２及び案内板３の水路流れ方向
前方に位置するピンラックで、これらスクリーン２及び
案内板３と平行な直線状に多数並設されたピン６ａから
成っており、下端のピンが水路１の水面上に位置する様
にスクリーン２の斜め上方に位置している。

該ピンラック６に沿う上昇路７ａ及び該上昇路７ａの前
方に位置する下降路７ｂとを有し、それらの上下両端が
円弧状の接続路７Ｃにて接続された環状の駆動部案内路
７が設けられ、さらにこれら上昇路７ａ及び下降路７ｂ
と平行にレーキアームを昇降案内するレーキアーム案内
路８が設けられている。

９は、下端に前記スクリーン２前面に沿って昇降する掻
き上げ部１０を設けられたレーキアームであって、その
上端に前記レーキアーム案内路８に沿って移動自在に支
持された案内部１１を有している。

１２は前記レーキアーム９の中間部の上端近傍位置で、
その甲間の枢支部１３が揺動自在に支持されたワイパア
ームであって、その下端は前記掻き上げ部１０に達しか
つスクレーパ１４が取付けられている。

該ワイパアーム１２の上部には、前記レーキアーム案内
路８の上端近傍側部に配設されたローラ１６に係合する
カム部１５が設けられている。

このカム部１５の構成並びにローラ１６の配置は、レー
キアーム９がその移動経路上端近傍に達し、掻き上げ部
１０が前記案内板３上端に達した時にカム部１５とロー
ラ１６とが係合し、もってワイパアーム１２が揺動せし
ぬられてその下端のスクレーパ１４にて掻き上げ部１０
上のし渣をシュート４に向かって押し出す様に成されて
いる。

一方、カム部１５とローラ１６との非係金時にはスクレ
ーパ１４が掻き上げ部１０の奥に待機位置する様にワイ
パアーム１２を常時揺動付勢する手段（図示せず）が設
けられている。

１７は前記ピンラック６と係合して前記駆動部案内路７
に沿って移動する駆動部であって、前記レーキアーム９
の前記案内部１１から離間した中間部に連結されている
。

該駆動部１７は前記ピンラック６に噛合するピニオン１
８と、該ピニオンと同芯状に設けられた前記駆動部案内
経路７に係合するローラ１゛９と、ピニオン１８の回転
駆動装置２０とを備えている。

そして、この駆動部１７と前記レーキアーム９との連結
は、前記スクリーン２に対して遠近方向に互いに平行に
配設された前記スクリーン２とはず平行な２枚の板ばね
２２ａ、２２ｂを介してなされている。

すなわち、板ばね２２ａ、２２ｂの上端は駆動部］７下
端の取付座２２に固定され、下端はレーキアーム９に設
けられたばね取付部材２３に固定されている。

該板ばね２２ａ、２２ｂはレーキアーム９をその上端の
案内部］１まわりに掻き上げ部１０がスクリーン２に圧
接する様に揺動付勢しており、かつレーキアーム９の中
間部には前記駆動部１７の取付座２２に係合するストッ
パ２４が突設されている。

なお、前記板ばねは、必ずしもスクリーン２と平行であ
る必要はなく、また互いに平行であれば３枚以上でも良
い。

次に動作を説明すると、前記駆動部１７の回転駆動装置
２０を駆動すると、ピンラック６と噛合するピニオン１
８が回転し、駆動部１７が駆動部案内路７の上昇路７ａ
に沿って上昇し、板ばね２２ａ、２２ｂを介してレーキ
アーム９が上昇せしめられ、掻き上げ部１０がスクリー
ン２に沿って上昇し、スクリーン２に付着したし渣が掻
き上げられる。

この掻き上げ動作中に掻き上げ部１０とスクリーン２と
の間に大きなごみが噛み込んだ場合には、第２図に示す
如く、その噛み込みによって板ばね２２ａ、２２ｂの付
勢力に抗して掻き上げ部１０をスクリーン２から押し上
げる様な力が作用し、この力によって比較的容易に板ば
ね２２ａ、２２ｂは平行状態で変形して掻き上げ部１０
がスクリーン２から離間する様に、レーキアーム９が案
内部１１まわりに揺動し、噛み込みの激化が回避され、
レーキアーム９や駆動部１７に過大な負荷が加わるのが
回避される。

さらに駆動部１７が上昇路７ａに沿って上昇し、その上
端近傍まで達すると、第３図の如く掻き上げ部１０が案
内板３及びシュート４の上端に臨むと共にワイパアーム
１２上部のカム部１５がローラ１６に係合してワイパア
ーム１２が揺動せしめられ、スクレーパ１４によって掻
き上げ部１０上のし渣がシュート４に向かって押し出さ
れ、排出部５に投下される。

その後駆動部１７は円弧状の接続路７Ｃを経て下降路７
ｂに沿って下降する。

このとき、この下降路７ｂは上昇路７ａより前方に位置
しているので、駆動部１７と連結されているレーキアー
ム９は当然案内部］１まわりにスクリーン２から離間す
る方向に揺動し、掻き上げ部１０はスクリーン２と離間
した状態でその下端まで下降し、そこで駆動部１７が接
続路７Ｃを経て上昇路７ａに入るごとによって掻き上げ
部１０が再びスクリーン２に圧接し、し渣を掻き上げる
姿勢となり、以後上記の動作を繰り返すことによりスク
リーン２に付着したし渣が除去される。

なお、以上の実施例では駆動部１７の構成としてピンラ
ック６に噛合するピニオン１８を備え、このピニオン１
８の回転駆動によって移動するものを示したが、これに
限定されるものではなく、無端回動チェノや回転ねし軸
等で移動する他の駆動手段を用いても良い。

本発明の除塵装置によれば、以上の説明から明らかな様
に、上端案内部が案内路に沿って移動可能ならびに揺動
可能に支持されたレーキアームと昇降駆動部とを、スク
リーンに対して遠近方向に互いに平行に配設された複数
枚の板ばねで連結しているので、レーキアーム下端の掻
き上げ部とスクリーンとの間に大きなごみが噛み込んだ
場合には、その噛み込み力によって板ばねの付勢力に抗
してレーキアームがスクリーンから離間する方向に退避
揺動し、従って過大な負荷が加わって各構成部材が破損
したり駆動装置等が故障したりする惧れがなくなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は全体の概略正
面図、第２図は大きなごみを噛み込んだ状態を示す概略
部分正面図、第３図は掻き上げ部上のし渣の投下状態を
示す概略部正面図である。 １・・・・・・水路、２・・・・・・スクリーン、３・
・・・・・案内板、４・・・・・・シュート、５・・・
・・・排出部、６・・・・・・ピンラック、７・・・・
・・駆動部案内路、７ａ・・・・・・上昇路、７ｂ・・
・・・・下降路、８・・・・・・レーキアーム案内路、
１０・・・・・・掻き上げ部、１１・・・・・・案内部
、１２・・・・・・ワイパアーム、１４・・・・・・ス
クレーパ、１５・・・・・・カム部、１６・・・・・・
ローラ、１７・・・・・・駆動部、１８・・・・・・ピ
ニオン、１９・・・・・・ローラ、２０・・・・・・回
転駆動装置、２２ａ、２２ｂ・・・・・・板ばね。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水路を横断して配置されたスクリーンとはパ平行に
   配設された案内路に沿って移動可能並びに揺動可能に上
   端案内部が支持され下端の掻き上げ部が前記スクリーン
   に沿って昇降するレーキアームを設け、前記スクリーン
   とはパ平行な移動経路に沿って昇降する駆動部を設け、
   該駆動部と前記レーキアームとを前記スクリーンに対し
   て遠近方向に互いに平行に配設された複数の板ばねを介
   して連結したことを特徴とする除塵装置。