JPS5947B2 - 合成樹脂シ−トの絞り加工装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば自動車用のインストルメントパネルの製
造に適用される合成樹脂シートの絞り加工装置に関する
。

本願出願人は先にこの種装置として、例えばポリ塩化ビ
ニールその他のレザーシートと、ポリプロピン発泡体そ
の他の発泡体とを上下に貼合せて成る複合シートその他
の合成樹脂シートを両外側の１対の搬送チエン間に張渡
して該チエンにより移送させつゝ、これに先づ加熱軟化
処理と、次で上下の絞り型による絞り加工とを施すよう
にした式のものを提案したが、この場合該絞り加工は深
絞りであり、従つて該シートはこの加工によれば局部的
に伸びを生じて肉厚が不均一となり勝ちである不都合を
伴う。

本発明にかゝる不都合を無くす装置を得ることをその目
的としたもので、合成樹脂シートを、両外側の左右１対
の搬送チエン間に張渡して該チエンにより前方に移行さ
せつゝ、これに先づ加熱軟化処理と、次で上下の絞り型
による絞り加工とを施す式のものにおいて、該１対のチ
エンを該絞り型の閉じ作動に連動して互に内方に幅寄せ
されるものに構成して成る。

本発明の実施例を別紙図面に付説明する。

第１図及び第２図はその１例を示すもので、１は合成樹
脂シートを示し、該シート１は例えばポリ塩化ビニール
その他のレザーシートと、ポリプロピレン発泡体その他
の発泡体シートとを互に上下に貼合せて成る複合シート
から構成される。

該シート１は両外側の左右１対の搬送レール２、２に導
かれる左右１対の搬送チエン３、３間に張渡フ されて
該チエン３、３に伴われて前方に移行されつゝ、この間
先づヒータその他の熱源により加熱軟化処理を施される
と共に次で上下の絞り型４、４により絞り加工されるも
ので、この点は先に提案したものと特に異らない。図面
で５、５は該絞フ リ型４、４を開閉する上下のラムを
示す。尚、該シート１はこの絞り加工に際し、予め別個
に用意されるＡＢＳ樹脂その他の芯材と互に重合結着さ
れて全体として自動車用のインストルメントパネルに得
られるもので、この点も先に提案０ したものと特に異
らない。本発明によれば、該１対のチエン３、３を該絞
り型４、４の閉じ作動に連動して互に内方に幅寄せされ
るべく構成するもので、更に詳述すれば、該チエン３、
３を導く該レール２、２を該絞り型■５４、４の部分に
おいてその前後と分断して前後のガイドバー６、６に支
承される型式とし、かくて該レール２、２は該チエン３
、３を伴いつゝ、該バー６，６に沿つて内外に摺動自在
とし、更に該レール２，２の前後の各端部に、これらを
その上側の前記したラム５と連結する左右１対のリンク
７，７を備える。

かくて該絞り型４，４の閉じ作動における該ラム５の下
動によれば該リンク７，７を介して該レール２，２は互
に内方に押圧摺動され、該チエン３，３はこれに伴われ
て互に内力に幅寄せされ、該シート１は第１図に鎖線示
のようにたるみ状態となるようにした。かくて該シート
１はこのたるみにより絞り加工に備えられて前記した不
都合がない。第３図はその変形例を示すもので、前記し
た左右１対のリンク７，７に代え、左右１対に油圧式そ
の他の作動シリンダ８，８を用意し、該シリンダ８，８
により前記した幅寄せが与えられるようにした。

この場合、該シリンダ８，８は上下のラム５，５と互に
同期して作動すべくそれと同期して圧力流体を供給され
る型式に構成する。このように本発明によるときは合成
樹脂シートに、その絞り加工に際し、たるみを与えられ
るもので、前記した不都合を無くし得られ、更にその幅
寄せ作動は上下の絞り型の閉じ作動に連動する型式とす
るもので、別個に幅寄せする式のものに比し作動を円滑
且確実にする等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の１例の要部の正面線図、第２図は
その平面線図、第３図はその変形例の正面線図である。 １・・・合成樹脂シート、３，３・・・搬送チエン、４
，４・・・絞り型、６，６・・・ガイドバー、７，７・
・・リンク、８，８・・・作動シリンダ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 合成樹脂シートを、両外側の左右１対の搬送チエン
   間に張渡して該チエンにより前方に移行させつゝ、これ
   に先づ加熱軟化処理と、次で上下の絞り型による絞り加
   工とを施す式のものにおいて、該１対のチエンを該絞り
   型の閉じ作動に連動して互に内方に幅寄せされるものに
   構成して成る合成樹脂シートの絞り加工装置。