JPS594678Y2 - スポ−ツ用跳躍板 - Google Patents

スポ−ツ用跳躍板

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Publication number
JPS594678Y2
JPS594678Y2 JP7362982U JP7362982U JPS594678Y2 JP S594678 Y2 JPS594678 Y2 JP S594678Y2 JP 7362982 U JP7362982 U JP 7362982U JP 7362982 U JP7362982 U JP 7362982U JP S594678 Y2 JPS594678 Y2 JP S594678Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibers
board
jumping
base material
tensile strength
Prior art date
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Expired
Application number
JP7362982U
Other languages
English (en)
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JPS57203946U (ja
Inventor
勝利 柿沢
静雄 中村
勝好 鈴木
Original Assignee
株式会社河合楽器製作所
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社河合楽器製作所 filed Critical 株式会社河合楽器製作所
Priority to JP7362982U priority Critical patent/JPS594678Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は体操その他のスポーツ用跳躍板に関する。
従来、この種跳躍板、例えば体操用のロイター板は、木
材をそのまま跳躍基材として使用するのを一般とし、そ
のため品質にばらつきがあり、乾燥による割れを生じ、
更には疲労が早く、強度も不足する等の欠点があった。
この考案はこのような欠点を解消するのを目的としたも
ので、引張強度が100kg/mm2以上で引張弾性率
が4000kg/mm2以上の炭素繊維またはガラス繊
維もしくは前記両繊維の混合繊維をその繊維を方向をそ
ろえて木材の跳躍基材の表面に貼着したものである。
この考案の実施例を別紙図面について説明すると、1は
平板状のラワンその他の木材からなる跳躍基材、2は引
張強度280kg/mm2、引張弾性率23000 k
g/mm2、線径7μの高強度の炭素繊維を示し、この
繊維2の多数本をその長さ方向に層状にそろえてエポキ
シ樹脂その他の接着剤3を塗布した跳躍基板1の両面4
,5に炭素繊維の繊維方向と跳躍基材1の長さ方向とを
合致させて貼着する。
6は跳躍基材1に貼着した層状の炭素繊維2の上に更に
接着剤で貼り付けた薄いラワンその他の木材である。
このようにして得られた跳躍板7は枕木8を取付けすれ
ば第2図示のような踏切板9が形成される。
炭素繊維2に代え、例えば引張強度150 kg/mm
2、引張弾性率7400 kg/mm2、線径10μの
Eガラス繊維を一方向に引きそろえて使用してもよく、
また炭素繊維とEガラス繊維を混合して使用してもよい
第3図に示すようなロイター板10を形成する場合には
、前記跳躍板7を第4図示のような円弧状湾曲面11.
12を有する一対の型枠13.14間に入れ、例えば1
0kg/mm2の圧力で24時間両面型枠13.14を
締付けてロイター板10の上下部材10a、10bを得
ると共に、前記跳躍板7と同様の構造で長さの短い板材
を、第5図示のような蛇行した湾曲面15.16を有す
型枠17.18間で締付けしてロイター板10の中間部
材10 Cを得、これら部材10 a 、10 b 、
10 Cをねじで組立することによりロイター板10が
形成される。
この考案によって得られた跳躍板7とこれと同寸法の従
来の木材のみからなる跳躍板とのくり返し疲労の変化を
第6図に示した、第6図において、曲線Aは長さ方向に
そろえた引張強度280 kg/mm2、引張弾性率2
3000 kg/mm2、線径7μノ炭素繊維を使用し
た跳躍板の場合及び前記性質の炭素繊維と引張強度15
0kg/mm2、引張弾性率7400kg/mm2、線
径10μのCガラス繊維とを半々の比率で使用した跳躍
板の場合を示し、曲線Bは前記性質のCガラス繊維のみ
からなる跳躍板の場合を示し、また曲線Cはラワン材の
みからなる従来の跳躍板の場合を示す。
従来の跳躍板は荷重がくり返し作用すると応力が曲線C
のように大きく低下するが、この考案の跳躍板は曲線C
よりも低下が少なく、長時間の使用に耐え得ることがわ
がる。
また前記曲線Aを示した前記板の曲げ強度は3770
kg/Cm2を示し、曲線Bを示した前記ガラス繊維使
用の跳躍板の曲げ強度は2300 kg/Cm2を示し
、いずれの跳躍板も従来の木材のみからなる跳躍板の曲
げ強度の553 kg/cm2よりも格段に大きく、従
ってこの考案による跳躍板はこの厚さを薄くでき、丈夫
で軽量な跳躍板を得ることができる。
なお、ガラス繊維は線径より機械的損傷、浸食を受ける
ため、引張強度が大きく異なる。
線径が大きく損傷が多くて通常のガラス繊維よりも引張
強度、引張弾性率が劣るものは、この考案による補強繊
維としては不適である。
市販されている流動成形用FW用等汎用のガラス繊維は
、線径が9〜13μでバラツキを考慮しても引張強度1
00kg/mm2以上、引張弾性率4000 kg/m
rn2以上という条件に適合する。
又炭素繊維のうち低弾性率のタイプの炭素繊維は、引張
強度、引張弾性率が不足している為、充分な補強効果を
なしえず、この考案には不適である。
その為高強度、高弾性炭素繊維が引張強度100kg/
mm2以上、引張弾性率4000 kg/mm2という
条件に適合する。
又この考案では接着剤がこの繊維間に浸透して一種のF
RP層を形成し、これが基材表面にあって補強の役割を
果す。
周知の如く、FRPは繊維に比してこの混合比よりも一
般性能が劣り、例えば炭素繊維含有率60%のCFRP
の引張強度、引張弾性率は共に含有されている炭素繊維
の半分弱となる。
こうした点に鑑み、この考案では接着剤の繊維との混合
比にバラツキがあっても、ゆうに該FRP層が引張強度
、引張弾性率において木材を上回ることが必要で、この
為上述のガラス繊維炭素繊維であることが条件となる。
このようなもとで、従来よりも跳躍板の薄板化、あるい
は高強度化、耐久性向上が可能となる。
以上のようにこの考案によるときは、引張強度が100
kg/mm2以上、引張弾性率4000 kg/mm
2以上の炭素繊維またはガラス繊維もしくはこれらの混
合繊維を、その繊維方向を木材からなる跳躍基材の長さ
方向にそろえて層状に跳躍基材に貼着したので、疲労が
少なく、強度の大きい軽量で丈夫なスポーツ用跳躍板を
得ることができ、さらに木材の跳躍基材の両面に炭素繊
維等を貼着するので、跳躍基材の防水性が向上し、含水
率が安定してひび割れを生じ難い等の効果をも有する。
なお、炭素繊維またはガラス繊維として引張強度100
kg/mm2以上及び引張弾性率4000 kg/mm
2以上のものとしたので、跳躍板とての厚さが薄くなっ
て成型が容易となり、跳躍板として極めて軽量となる。
また繊維の方向を跳躍基材の長さ方向にそろえたことに
よって曲げ強度も増し、くり返し作用応力が低下しない
ものである。
ここで、引張強度及び引張弾性率の限定について、以下
に述べる。
補強繊維は木材よりも引張弾性率が勝れていなければな
らない。
上表の通り、通常のガラス繊維、炭素繊維共に木材を上
回わる引張強度、引張弾性率を有している。
ガラス繊維は線径により機械的損傷、浸食をうける結果
、引張強度は大きく異なる。
通常は9〜10μ、最近では13μが一般化しているが
、このものはバラツキを考えても100 kg/mm2
以上という条件に適合する。
この考案の条件はCガラス、Cガラス、Sガラス等通常
のガラス繊維で市販されている汎用のガラス繊維を想定
しての条件である。
線径が大きく、損傷が多くて、引張強度が通常のガラス
繊維よりも劣るものは、木材と略同じ水準となるものも
あるため条件をつけたものである。
又炭素繊維でも低弾性率のものは、この目的に使用する
補強繊維としては通常のガラス繊維よりも劣り、不適で
あるためこの条件で除き、高強度、高弾性率の炭素繊維
がこの目的に適していることを明確にするために条件を
つけたものである。
この考案ではガラス繊維及び炭素繊維は接着剤により跳
躍基材に貼着されるが、この時接着剤は各繊維間に浸透
して繊維と接着剤のいわばFRP層を形威し、これが基
材を補強する役割を果す。
その為FRPとなった際の引張強度、引張弾性率が実際
には重要であり、このFRP層が木材よりも引張強度、
引張弾性率において勝れていることが必要であるFRP
は樹脂にもよるが、繊維そのものに比べ混合比以下の引
張強度、引張弾性率となるため、繊維重量混合比が1/
2あるいは1/3となっても木材を上回るためにはそれ
ぞれ100 kg/mm2゜4000 kg/mm2以
上の繊維とする必要がある。
なおかつ跳躍板が実際の使用に際して、木材のみの場合
に比べ薄板化してよりしなやかとした上で同程度の強度
をもつこと、あるいは同じ厚みではるかに強度、耐久性
が増すといった効果を得るということを基準として実験
し、経験的に判断した結果として出てきたものがこの条
件である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の分解斜視図、第2図は踏
切板の斜視図、第3図はロイター板の斜視図。 第4図及び第5図はロイター板の部材成型用枠の裁断断
断面図、第6図は跳躍板の特性曲線である。 1・・・・・・跳躍基材、2・・・・・・炭素繊維、3
・・・・・・接着剤、7・・・・・・跳躍板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 引張強度100kg/mm2以上で引張弾性率が400
    0 kg/mm2以上の炭素繊維またはガラス繊維もし
    くは前記両繊維の混合繊維を、その繊維方向を木材から
    なる跳躍基材の長さ方向にそろえて層状に該跳躍基材の
    表面に貼着してなるスポーツ用跳躍板。
JP7362982U 1982-05-20 1982-05-20 スポ−ツ用跳躍板 Expired JPS594678Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7362982U JPS594678Y2 (ja) 1982-05-20 1982-05-20 スポ−ツ用跳躍板

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JP7362982U JPS594678Y2 (ja) 1982-05-20 1982-05-20 スポ−ツ用跳躍板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57203946U JPS57203946U (ja) 1982-12-25
JPS594678Y2 true JPS594678Y2 (ja) 1984-02-10

Family

ID=29869399

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JP7362982U Expired JPS594678Y2 (ja) 1982-05-20 1982-05-20 スポ−ツ用跳躍板

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