JPS5946684B2 - 成形性に優れる冷延鋼板の製造法 - Google Patents
成形性に優れる冷延鋼板の製造法Info
- Publication number
- JPS5946684B2 JPS5946684B2 JP2048076A JP2048076A JPS5946684B2 JP S5946684 B2 JPS5946684 B2 JP S5946684B2 JP 2048076 A JP2048076 A JP 2048076A JP 2048076 A JP2048076 A JP 2048076A JP S5946684 B2 JPS5946684 B2 JP S5946684B2
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- rolled steel
- slab
- low
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、連続鋳造により低炭素、低マンガンのアル
ミキルド鋼スラブを溶製し、そのスラブを圧延して表面
の美麗な成形性に優れた冷延鋼板を低コストで製造する
方法に関する。
ミキルド鋼スラブを溶製し、そのスラブを圧延して表面
の美麗な成形性に優れた冷延鋼板を低コストで製造する
方法に関する。
加工用冷延鋼板には通常、低炭素アルミキルド鋼、なか
んづくコアキルド鋼が用いられる。
んづくコアキルド鋼が用いられる。
このような鋼のし一ドルMn値は通常0.20〜0.4
0係であるが、これを0.05〜0.20%未満に低下
せしめた場合、強度が低下し、延性は向上し、r値は平
均して高くなり、加工用冷延鋼板としての機械的性質が
顕著に改善されることは既に知られている。
0係であるが、これを0.05〜0.20%未満に低下
せしめた場合、強度が低下し、延性は向上し、r値は平
均して高くなり、加工用冷延鋼板としての機械的性質が
顕著に改善されることは既に知られている。
しかし他方S量に対しMn量が低下すると、熱延スラブ
加熱中オーステナイト粒界にFeSが析出し易くなり、
これが熱延に際し赤熱脆性による熱延板表面又は端部に
疵を生せしめる原因となり、Mn/Sの値を余りに小さ
くすることは熱延鋼板および冷延鋼板表面における赤熱
脆化の危険があると考えられてきた。
加熱中オーステナイト粒界にFeSが析出し易くなり、
これが熱延に際し赤熱脆性による熱延板表面又は端部に
疵を生せしめる原因となり、Mn/Sの値を余りに小さ
くすることは熱延鋼板および冷延鋼板表面における赤熱
脆化の危険があると考えられてきた。
発明者の試験研究の結果によると、FeSの析出はMn
/Sが小さい程多く、Mn/Sが大きくなると減少する
が、このFeSが圧延疵や割れにつながるか否かはFe
Sの絶対量によるものと思われ、またFeSの析出量は
Mn / Sの値の他、熱延の場合の加熱温度に大きく
影響されることが判明した。
/Sが小さい程多く、Mn/Sが大きくなると減少する
が、このFeSが圧延疵や割れにつながるか否かはFe
Sの絶対量によるものと思われ、またFeSの析出量は
Mn / Sの値の他、熱延の場合の加熱温度に大きく
影響されることが判明した。
すなわち、周知の通り赤熱脆化は950℃以上の高温域
でオーステナイト粒界に析出したFeSが溶融するため
脆化するものとされ、この徴候が現われると例えば高温
引張試験では引張特性のうち、特に断面収縮率fが減少
し、伸びIJが劣化することが予想される。
でオーステナイト粒界に析出したFeSが溶融するため
脆化するものとされ、この徴候が現われると例えば高温
引張試験では引張特性のうち、特に断面収縮率fが減少
し、伸びIJが劣化することが予想される。
しかるに第1図の高温引張試験結果に示す如<Mn/S
の値による差は比較的低温加熱域では殆どみられず11
50℃では逆にMn / S = 24のものがMn
/ S = 7.1のものに較べEl、fが劣る現象が
みられた。
の値による差は比較的低温加熱域では殆どみられず11
50℃では逆にMn / S = 24のものがMn
/ S = 7.1のものに較べEl、fが劣る現象が
みられた。
上記に基づきさらに実験を重ねた結果、低炭素、低マン
ガンアルミキルド鋼を通常の熱延加熱温度(1250〜
1280℃)よりも低い1100〜1200℃で熱延し
た場合、Mn / Sが10未満のときにも赤熱脆化を
起すことなく良好な表面状況の熱延鋼板が得られること
が確認された。
ガンアルミキルド鋼を通常の熱延加熱温度(1250〜
1280℃)よりも低い1100〜1200℃で熱延し
た場合、Mn / Sが10未満のときにも赤熱脆化を
起すことなく良好な表面状況の熱延鋼板が得られること
が確認された。
本発明は上記知見に基づくものであり、プレス成形性に
優れ、表面疵のない冷延鋼板を低コストで生産する方法
の開発を目的とするものであって。
優れ、表面疵のない冷延鋼板を低コストで生産する方法
の開発を目的とするものであって。
シードルMn値0.05〜0.20チ未満(好ましくは
Mn 0.10〜0.15%)で4 <Mn / S
< 10に調整された低炭素アルミキルド鋼を連続鋳造
によりスラブとし、これを1100〜1200℃の温度
範囲に加熱し、熱延することを特徴とし、これを常法に
より冷延し焼鈍を施して冷延鋼板とする製造法を要旨と
する。
Mn 0.10〜0.15%)で4 <Mn / S
< 10に調整された低炭素アルミキルド鋼を連続鋳造
によりスラブとし、これを1100〜1200℃の温度
範囲に加熱し、熱延することを特徴とし、これを常法に
より冷延し焼鈍を施して冷延鋼板とする製造法を要旨と
する。
本発明において、特に連続鋳造法を用いる理由は、次の
とおりである。
とおりである。
本発明の如<Mn量の低い溶鋼の場合、コアキルド鋼は
、リム層形成のためのリミングアクションによりMnが
酸化し、スラブ単位におけるMn/Sの値が変動するが
、連続鋳造法によるレードルキルド鋼は、スラブ毎のM
n/Sの値が安定し、熱延スラブ加熱温度管理が容易に
なる。
、リム層形成のためのリミングアクションによりMnが
酸化し、スラブ単位におけるMn/Sの値が変動するが
、連続鋳造法によるレードルキルド鋼は、スラブ毎のM
n/Sの値が安定し、熱延スラブ加熱温度管理が容易に
なる。
又02%の増加に伴う酸可溶性A1%のバラツキが小さ
く、コアキルド下注鋼塊にくらベスラブ毎の機械的性質
の変動が少なくさらにコストの低い点にある。
く、コアキルド下注鋼塊にくらベスラブ毎の機械的性質
の変動が少なくさらにコストの低い点にある。
スラブの熱延加熱温度を上記の如く限定する理由につい
ては前に触れたが、 4 < Mn / S < 10
の領域の場合、シードルMn値0.05〜0.20%未
満と低い場合でも、所定範囲内での低温加熱は加工用冷
延鋼板の機械的性質を改善する傾向を示す(第2図、第
3図)。
ては前に触れたが、 4 < Mn / S < 10
の領域の場合、シードルMn値0.05〜0.20%未
満と低い場合でも、所定範囲内での低温加熱は加工用冷
延鋼板の機械的性質を改善する傾向を示す(第2図、第
3図)。
また加熱燃料原単位を低くする面からも推奨される。
またMn/Sが4を越え10未満の領域での赤熱脆性に
よる表面疵発生防止のため、加熱温度は1200°C以
下とする必要がある。
よる表面疵発生防止のため、加熱温度は1200°C以
下とする必要がある。
なお加熱温度が1100℃より低い場合はAl、Nの固
溶状態が保てない。
溶状態が保てない。
本発明方法は前記連続鋳造でスラブにする溶鋼のし一ド
ルMn値を、従来のコアキルド鋼のMn値にくらべて著
しく低い0.05〜0.20%未満の範囲に制限するも
のであるが、この場合Mn%と冷延鋼板の加工性を示す
各種特性値との間には良い関係がみられ、Mnを低下す
ることにより例えば第3図、第4図に示すように、YP
、TSが低下し、Elz n s r値が増し、いずれ
も良好な特性となる。
ルMn値を、従来のコアキルド鋼のMn値にくらべて著
しく低い0.05〜0.20%未満の範囲に制限するも
のであるが、この場合Mn%と冷延鋼板の加工性を示す
各種特性値との間には良い関係がみられ、Mnを低下す
ることにより例えば第3図、第4図に示すように、YP
、TSが低下し、Elz n s r値が増し、いずれ
も良好な特性となる。
本法のMn量は上記良好な特性と共に前記低温加熱によ
って赤熱脆性に基く製品欠陥を防止し得る範囲に限定し
た。
って赤熱脆性に基く製品欠陥を防止し得る範囲に限定し
た。
なお第3図のテストに使用した鋼のMn以外の成分のし
一ドル分析値を第1表に示す。
一ドル分析値を第1表に示す。
次に本法の実施例について述べる。
第2表に示すし一ドル成分を持つし一ドルキルド鋼を連
続鋳造法によりスラブとなし、それぞれにつきスラブ加
熱温度を1280℃の高温加熱および1180℃の低温
加熱により熱延を実施した。
続鋳造法によりスラブとなし、それぞれにつきスラブ加
熱温度を1280℃の高温加熱および1180℃の低温
加熱により熱延を実施した。
熱延温度および以降の工程は通常の冷延鋼板と同一手法
により製造した。
により製造した。
冷延鋼板の機械的性質を第3表に示すがMn値の低い方
が非常に良好となることが認められる。
が非常に良好となることが認められる。
また同一組成スラブであればスラブ加熱温度の低下によ
り機械的性質は向上し、その向上の程度は低Mn材の方
が顕著である。
り機械的性質は向上し、その向上の程度は低Mn材の方
が顕著である。
表面疵についてはMn/Sの小さい人材を1280℃の
高温加熱した場合に発生するが加熱温度を1180℃と
することによりこれは防止された。
高温加熱した場合に発生するが加熱温度を1180℃と
することによりこれは防止された。
以上の如く本発明は、連続鋳造により低炭素、低マンガ
ンのアルミキルド鋼スラブを溶製し、そのスラブを圧延
して表面の美麗な成形性の優れた冷延鋼板を低コストで
製造出来る工業的に優れた製造法である。
ンのアルミキルド鋼スラブを溶製し、そのスラブを圧延
して表面の美麗な成形性の優れた冷延鋼板を低コストで
製造出来る工業的に優れた製造法である。
第1図、第2図はMn/S値の異る低炭素アルミキルド
鋼の、f 、El値の高温引張試験結果を示す。 第3図、第4図は低炭素アルミキルド鋼におけるMn%
の変化と加工特性の関係を示す。
鋼の、f 、El値の高温引張試験結果を示す。 第3図、第4図は低炭素アルミキルド鋼におけるMn%
の変化と加工特性の関係を示す。
Claims (1)
- 1 し−ドルMn値0.05〜0.20%未満で4 <
Mn / S < 10に調整された低炭素アルミキル
ド鋼を連続鋳造によりスラブとし、これを1100〜1
200℃の温度に加熱し熱延を行ったのち常法により冷
延、焼鈍することを特徴とする成形性に優れる冷延鋼板
の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2048076A JPS5946684B2 (ja) | 1976-02-25 | 1976-02-25 | 成形性に優れる冷延鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2048076A JPS5946684B2 (ja) | 1976-02-25 | 1976-02-25 | 成形性に優れる冷延鋼板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52102867A JPS52102867A (en) | 1977-08-29 |
JPS5946684B2 true JPS5946684B2 (ja) | 1984-11-14 |
Family
ID=12028274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2048076A Expired JPS5946684B2 (ja) | 1976-02-25 | 1976-02-25 | 成形性に優れる冷延鋼板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5946684B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5449930A (en) * | 1977-09-28 | 1979-04-19 | Nippon Steel Corp | Prevention of surface cracking of cast strip for electromagnetic steel |
US5123971A (en) * | 1989-10-02 | 1992-06-23 | Armco Steel Company, L.P. | Cold reduced non-aging deep drawing steel and method for producing |
-
1976
- 1976-02-25 JP JP2048076A patent/JPS5946684B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52102867A (en) | 1977-08-29 |
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