JPS594656Y2 - ギヤツヂベツド用床板装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は腰部床板の前後に連結した背部床板並びに脚部
床板を回動させて全体として適宜に起伏させることによ
りベッド上の患者を起き上った姿勢や、恰も椅子に座っ
ている姿勢等にすることができるようにしたベッド、即
ちギヤツヂベッド用の床板装置に関するものである。

このようなベッドに於ける従来の代表的な床板装置は第
１図に示すように連結する夫々の床板Ａの外側に連結部
材Ｂを溶接等によって固着して突設し、該連結部材Ｂの
先端を特殊ねじＣによって互いに回動自在に固定するこ
とにより、腰部床板に対して背部床板並びに脚部床板を
回動自在に連結した構成である。

この為製作に手間がかかり、コストも比較的高い。

本考案はかかる従来の欠点を解消したもので、以下実施
例に基づいて詳細に説明すると次の通りである。

符号１は腰部床板、２，３は夫々該腰部床板１の前後側
に連結する背部床板並びに脚部床板である。

また符号４，４′は前記腰部床板１の前後幅よりも長い
左右一対の連結棒である。

しかして本考案は該左右一対の連結棒４，４′を前記腰
部床板１の左右外側に螺子止め固着すると共に、前記背
部床板２並びに脚部床板３の連結個所を凹凸部の保合に
より該左右一対の連結棒４，４′で回動自在に挾持する
ことを特徴とするものである。

第２図ａ、ｌ）、ｃは本考案の構成の具体例を示すもの
で、第２図ａは前記床板１，２．３を、板体の周縁を折
り曲げて下方が開放した箱状体に構威し、かかる構成の
腰部床板１の左右周縁間に、両端に雌ねじ部５を設けた
補強材兼用の取付棒６を介装して、取付ねじ７によって
連結棒４，４′を該取付棒６により該腰部床板１に固着
すると共に、背部床板２並びに脚部床板３の連結個所左
右周縁間には、かかる左右幅よりも長い取付棒６′を介
装し、該取付棒６′の突出した両端を、前記連結棒４，
４′に形成した係合凹部８に係合することにより回動自
在に挟持するものである。

また第２図すは、ａと異なり°取付棒６，６′を介装せ
ず、腰部床板１の外側に直接前記能ねじ部５を取り付け
ると共に、前記床板２，３の連結個所左右周縁に前記保
合四部８並びに連結棒４，４′に保合凸部９を設け、該
凹凸部の保合により回動自在に挟持するものである。

更に第２図Ｃは、フレーム１０上に板体１１を固定して
床板１，２．３を構成し、該フレーム１０を構成する取
付棒６によって前記連結棒４，４′を固着すると共に、
床板２，３を回動自在に挟持するものである。

このように床板１，２．３の具体的構成並びに連結棒４
，４′の固着構造並びに凹凸部の具体的構成等は適宜で
良い。

尚実施例に於ける符号２４は緩衝部材である。

本考案は以上の通り、左右一対の連結棒４，４′を腰部
床板１の左右外側に螺子止め固着し、同時に背部床板２
並びに脚部床板３の連結個所を凹凸部の係合にまり回動
自在に挾持して、腰部床板１の前後に該背部床板２並び
に脚部床板３を回動自在に連結するものであるので、第
１図に示すような従来の床板装置と比較して、製作、組
立てが容易で、しかも固定機能と共に回動機能を特徴と
する特殊なねじを必要としないのでコストを低減し得る
という特徴がある。

本考案の床板装置は以上の構成に於いて、適宜の床板起
伏機構を介して基台１２に固定してベッドを構成するも
のである。

第４図ａ、ｌ）は床板起伏機構の一例を示すもので、符
号１３は基台１２に立設し、背部床板２を回動自在に支
持する支持腕、１４は該背部床板２の下側に突設した押
上杆、１５は腰部床板１に支持したギヤ付モータ、１６
は該モータにより伸縮する伸縮杆、１７．１８は夫々前
記背部床板２、脚部床板３の適所に突設した連動腕、１
９は該連動腕１７．１８間を連結する連動杆、２０は該
連動腕１８並びに前記基台１２に回動自在に固定した遊
動支持腕であり、かかる床板起伏機構は前記モータ１５
の駆動により伸縮杆１６を伸長させて押上杆１４を介し
て背部床板２を回動上昇させると同時に連動腕１８、連
動杆１９を介して連動腕１７を回動させ、以って脚部床
板３を回動下降させるようにしたものである。

かかる床板起伏機構は単なる一実施例であって、本考案
の床板装置は、従来の床板装置と同様に適宜の床板起伏
機構によって支持してベッドを構成するようにしても良
いことは勿論である。

尚、本考案は連結棒４，４′を前記床板１，２．３の左
右外側に構成しているので、以下の実施態様に示す通り
、該連結棒４，４′を単なる床板１，２．３の連結部材
としてだけでなく、ベッドの構成要素その他の支持部材
として積極的に使用することができる。

例えば第５図ａは、連結棒４，４′の背部床板２側を長
く構成し、その端部にヘッドボード２１を取付可能とし
たもの、第５図すは連結棒４，４′の上側に挿入孔２２
を形威し、該挿入孔２２に差込式側柵２３の脚部を挿入
して固定可能としたものである。

このように本考案は連結棒４，４′をヘッドボード２１
や側柵２３あるいはイルリガートルスタンド等の支持部
材としても積極的に使用することもでき、この場合には
基台１２をかかる支持部材とする必要がなく、また従来
の様にこＪ’Ｌらの支持部材として使用する床板支持枠
を必要としないので、ベッド全体の構成を簡素化し、重
量を軽減し得るという効果がある。

本考案は以上の通り、腰部床板の前後側に極めて合理的
な構成で背部床板並びに脚部床板を回動自在に連結する
ものであり、製作が容易であると共にコストを低減し得
るという特徴を奏すると共に、これら床板を連結する連
結棒はへラドボードや側柵等のベッドの構成要素や、イ
ルリガートルスタンド等の支持部材どしても使用するこ
とができ、ベッド全体の構成を簡素化し得るという特徴
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の床板装置の要部説明図、第２図ａ、ｌ）
、ｃは本考案の構成部材の実施例説明図、第３図は本考
案の床板装置の外観説明図、第４図ａ。 ｂは本考案の床板装置を用いて構成したベッドの一例説
明図、第５図ａ、ｌ）は連結棒を支持部材として使用し
た実施態様を示す説明図である。 符号Ａ・・・・・・床板、Ｂ・・・・・・連結部材、Ｃ
・・・・・・ねじ、Ｄ・・・・・・床部支持枠、１・・
・・・・腰部床板、２・・・・・・背部床板、３・・・
・・・脚部床板、４，４′・・・・・・連結棒、５・・
・・・・雌ねじ部、６，６′・・・・・・取付棒、７・
・・・・・取付ねし、８・・・・・・係合凹部、９・・
・・・・係合凸部、１０・・・・・・フレーム、１１・
・・・・・板体、１２・・・・・・基台、１３・・・・
・・支持腕、１４・・・・・・押上杆、１５・・・・・
・モータ、１６・・・・・・伸縮杆、１７．１８・・・
・・・連動腕、１９・・・・・・連動杆、２０・・・・
・・遊動支持腕、２１・・・・・・ヘッドボード、２２
・・・・・・挿入孔、２３・・・・・・側柵、２４・・
・・・・緩衝部材。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）腰部床板と、該要部床板の前後側に連結する背部
   床板並びに脚部床板と、該腰部床板の前後幅よりも長い
   左右一対の連結棒とから構威し、該左右一対の連結棒を
   前記腰部床板の左右外側に螺子止め固着すると共に、前
   記背部床板並びに脚部床板の連結個所を凹凸部の保合に
   より該左右一対の連結棒で回動自在に挟持することを特
   徴とするギヤツヂベッド用床板装置。
2. （２）連結棒は背部床板側を長く構威し、その端部にヘ
   ッドボードを取付可能としたことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のギャツヂベッド用床板装置
   。
3. （３）連結棒の上側に差込式側柵の脚挿入孔を形成した
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   ギヤツヂベッド用床板装置。