JPS5946355B2 - 時計の規正機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、輪列により時刻を表示する時計、主として
、規正機構及びスイッチ機構を持っている電池時計の規
正機構に関するものである。

従来、テンプ式の電池時計及び水晶発振式の電子時計に
おいては、針合せの状態にする場合に、巻真を引き出し
て、規正レバにより輪列をロックするとともに、リセッ
トスイッチ又は電源スィッチにより回路的な初期状態を
作り出してやるのが一般であり、規正のための規正レバ
を巻真により、又は巻真により作動する。

部材により作動させ、別に、スイッチバネとスイッチピ
ンの接触を巻真の作動と関係する別の部材の動きによっ
て行なっているのが一般的方法であった。

しかしこの場合には、部品点数も多く機構も複雑であり
、特に、スイッチの作動のタイミングと規正のタイミン
グを適正にすることが困難であった。

本発明は、上記のような従来の欠点を除去するためにな
されたものであり、簡単な機構により、作動の確実な、
加工性の良い規正、スイッチ機構を提供することを目的
としたものである。

以下、図面に示す実施例によって本発明を詳述する。

第１図ａは本発明の第１の実施例の時計の通常作動時の
状態を示す平面図である。

規正レバ２は、規正作動バネ部２ａ及びリセット作動バ
ネ部２ｂを持っており、規正作動バネ部２ａに一体にカ
シメられた規正ピン２ｃは、巻真１の先端と係合してい
る。

又、リセット作動バネ部２ｂの外形形状の一部は、カン
ヌキ３と係合しており、カンヌキ３は、巻真と係合し、
作動させられる。

第１図すは、第１の実施例における、規正及びリセット
の作動状態を示す平面図である。

巻真１を引き出すことにより、巻真１の先端と規正作動
バネ部２ａの係合は解かれ、規正作動バネ部２ａは、そ
のバネ力により、五番歯車５ａを規正する。

又巻真１を引き出すことにより、カンヌキ３が作動し、
リセット作動バネ部はリセットピン６に接触し、回路は
リセット状態となる。

第２図は本発明の第２の実施例を示す平面図である。

規正レバ２の規正作動バネ部２ａ及びリセット作動バネ
部２ｂは、それぞれ、規正伝達レバ７の腕７ａ 、７ｂ
と係合しており、規正伝達レバ７と一体にカシメられた
規正伝達レバピン７ｃは巻真１の先端と係合している。

巻真１を引き出すと、第２図に点線で示す如く、規正伝
達レバピン７ｃと巻真１の先端の係合が解除され、規正
伝達レバ７は、規正レバ２の規正作動バネ部２ａ及びリ
セット作動バネ部２ｂのバネ力により点線の状態に移動
する。

規正レバ２の規正作動バネ部２ａのバネ力により五番歯
車５ａは規正され、輪列はロックされる。

同時にリセット作動バネ部２ｂはバネ力により、リセッ
トピン６と接触し、回路はリセット状態となる。

本発明は上記のように、規正レバを規正作動バネ部とリ
セット作動バネ部の複数のバネ部を一体にして持つ構造
としたため、加工費を低減して、しかも確実な作動を行
なえ、組込性も良いなど、多大な効果を発揮することが
できた。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは本発明の第１の実施例において、その時計の
通常作動時における規正機構の関係を示す平面図、第１
図すは、第１の実施例においてその時計の規正、リセッ
ト時の規正機構の状態を示す平面図、第２図は本発明の
第２の実施例を示す平面図である。 １・・・・・・巻真、２・・・・・・規正レバ、２ａ・
・・・・・規正レバの規正作動バネ部、２ｂ・・・・・
・規正レバのリセット作動バネ部、２ｃ・・・・・・規
正ピン、３・・・・・・カンヌキ、５・・・・・・五番
車、６・・・・・・リセットピン、７・・・・・・規正
伝達レバ、７ａ、７ｂ・・・・・・規正伝達レバの腕、
７ｃ・・・・・・規正伝達レバピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 受、基板等に設けたピンに対する回転中心穴と、巻
   真先端と接触する規正伝達レバピンを有する規正伝達レ
   バと、一端にリセットピン及び規正伝達レバの端部と弾
   性的に当接する接触部を有し、他端に歯車の規正部及び
   、規正伝達レバの前記端部とは別の端部と弾性的に当接
   する接触部との２つの弾性部を有し、これら２つの弾性
   部の間に受、基板等への係止部を形成した規正レバとを
   設け、巻真の押引きに応じて前記規正伝達レバピンを介
   して規正伝達レバを作動し、その両端部で規正レバをそ
   れぞれの目的に応じて動作させる事を特徴とする時計の
   規正機構。