JPS5945785B2 - 繊維製品の加工方法 - Google Patents

繊維製品の加工方法

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JPS5945785B2
JPS5945785B2 JP55136785A JP13678580A JPS5945785B2 JP S5945785 B2 JPS5945785 B2 JP S5945785B2 JP 55136785 A JP55136785 A JP 55136785A JP 13678580 A JP13678580 A JP 13678580A JP S5945785 B2 JPS5945785 B2 JP S5945785B2
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glycol
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公一 斉藤
辰治 小島
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐火性に富んだ吸水・防汚性能などを有する
繊維製品の製造方法に関する。
繊維とくに合成繊維製品は疎水性が独いため吸水性がな
いとか油汚れなどが落ちにくいなどの欠点がある。
この問題点を解決すべ〈従来、親水化剤を耐火性よく付
着せしめる方法として、たとえばポリエチレングリコー
ルとポリエステル樹脂の共重合物からなる溶液または分
散液中でポリエステル系成形物を浸漬処理する方法(特
公昭47−2512)とか、ポリエチレングリコールの
ジメタクリレートなどの親水性ビニル化合物をパッドも
しくはスプレー処理後、蒸熱処理する方法(特公昭5l
−2559)などがあるが、いずれも操作が煩雑で特殊
設備が必要なばかりでなく短時間で連続的に生産できな
いという問題点があり、従来から周知のパッドドライ法
あるいはスプレードライ法などの簡便な方法で加工する
方法が望まれていた。
一方・″ラドドライ法またはスプレードライ法では、乾
燥過程で被処理物上で処理液が膜状から液滴状に変化し
た後に処理剤が固化するために、処理剤が局在化し、耐
久性の優れた吸水・防汚加工などをすることはできなか
ったのである。
本発明者らは、かかる問題を解決するため、鋭意検討の
結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は次の構成を有する。
(1)繊維製品に、熱水中で凝集する樹脂加工剤ならび
に強酸の弱塩基塩を含む水性溶液または分散液をパッデ
ィングした後、該凝集温度以上で乾熱処理することを特
徴とする繊維製品の加工方法。
(2)繊維製品に、熱水中で凝集する樹脂加工剤を含む
水性溶液または分散液の液温度を、該凝集温度ないしそ
れより20°C高い温度に維持した状態でパッディング
した後、該凝集温度以上で乾熱処理することを特徴とす
る繊維製品の加工方法。
本発明に言う、熱水中で凝集する樹脂加工剤としては、
たとえばポリエステル系繊維製品の場合には、イソフタ
ル酸もしくはテレフタル酸またはそのエステルとアルキ
レングリコールおよびポリアルキレングリコールとのブ
ロック共重合体を主成分としてなる水溶液または水は分
散液などが用いられる。
上記において、アルキレングリコールとは炭素数2〜4
、好ましぐは2〜3のアルキレン基を有するものが一般
的に使用され、たとえばエチレングリコール、フロピレ
ンクリコール、フチレンゲリコール等が挙げられる。
またポリアルキレングリコールとしてはアルキレン基の
炭素数が2〜3のポリアルキレングリコールが好ましく
具体的にはポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールおよびそのランダム共重合体、ブロック共重合
体が好ましく用いられ、分子量的には600〜2000
0望ましくは800〜100OQのものが耐久性のある
吸水・防汚性能を付与する点で適している。
本発明においてこれらの化合物をポリエステル系成形物
に付与する場合、ブロック共重合体として付与するが、
少数の具体例を挙げるとテレフタール酸/アルキレング
リコール/ホリアルキレンクリコール、テレフクール酸
メチル/アルキレングリコール/ポリアルキレングリコ
ール、インフタール酸/アルキレンクリコール/ポリア
ルキレングリコール、テレフクール酸/イソフタール酸
/アルキレングリコール/ポリアル+L/ンクリコール
等があるが、これら番こ限定されるものではない。
これらのブロック共重合体の各成分のモル比は前記一般
式の化合物:アルキレングリコール:ポリアルキレング
リコール−1=2〜3:1〜31が吸水性・防汚性の点
から好ましい。
なお該フ宅ツク共重合体は非イオン系もしくはアニオン
系の界面活性剤、好ましくは分子中にエチレンオキサイ
ドを含む非イオン系部分と、アニオン系部分を同時に有
する界面活性剤を用い、水に分散させるとよい。
なお本発明に言う強酸の弱塩基塩とは、硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、第2リン酸アンモニウムなどが
ある。
かかる強酸の弱塩基塩と樹脂加工剤を含む液をパッドあ
るいはスプレー法でポリエステル系成形物(こ付与した
後、前述したように80°C以上、望ましくは120〜
185 ’Cで乾熱処理をするが、場合によっては、比
較的低い温度80〜100’Cで予備乾燥後、120〜
185 ’Cで乾熱処理を行なってもよい。
樹脂加工剤の水は溶液または分散液に強酸の弱塩基塩が
共存しない場合には、処理による効果、たとえば吸水性
、防汚性およびその耐久性はいずれも劣る。
強酸の弱塩基塩は被処理物の乾燥過程で、水分とともに
樹脂加工剤が液滴状に局在化するのに抗する程度の凝集
効果を与えて、樹脂加工剤を被膜状に凝固させるものと
思われる。
ただしこの効果は、処理液の溶解状態や分′散状態が維
持できなくなるほど強いものではなく、乾燥後も熱処理
を経なければ樹脂加工剤の被膜は水洗により脱落する程
度の弱いものであるにすぎない。
なお強酸の弱塩基塩の使用量としては1〜50g/13
がよく、好ましくは3〜10f!/11の範囲がよい。
この範囲より塩の使用量が少ない場合は良好な耐久性を
付与することが難かしく、また、前述の範囲を越えると
、布帛に付着する無機塩の量が多くなりすぎ、風合が粗
硬になり、商品価値を低下させる。
なお塩類としては強酸の弱塩基塩が最もよく、強酸の強
塩基塩、ならびに弱酸の強塩基塩などは本発明の目的を
達成さすために、あまり良好な作用を施さない。
この理由は定かでないが、強酸の弱塩基塩は、加熱分解
し、強酸になり、本発明方法に用いる該加工剤に対し塩
析効果を助長し、かくして、ポリエステル系成形物に対
する該加工剤の付着親和匪を著しく向上させるものと思
われる。
なお、本発明法においては、強酸の弱塩基塩を添加しな
い場合においても、樹脂加工剤を含む水性溶液または分
散液の温度を凝集温度ないしそれより20℃高い温度に
保つことによって同様な効果を得ることができる。
この温度より低いと、繊維製品に対する加工剤の付着性
、耐久四が悪く、本発明の目的を達することができない
また、前述の範囲の温度より高い場合は、撹拌等によっ
ても、パッド液またはスプレー液中で、加工剤が凝集す
ることはさけられず、均一に、ポリエステル系成形物に
1.加工剤を付与することはできない。
なS該加工剤の付着量は、ポリエステル系成形物に対し
0.1〜2.0重量%(有効成分)、望ましくは0.2
〜1.0重量係がよい。
なお該加工剤の付着量が前述の範囲よりも少ないと、吸
水・防汚性能レベルが低く、また前述の範囲よりも多く
なると被処理物がぬるぬるした感じの風合になり、しか
も加工後、手でされると、加工剤が手に付着する傾向が
あり好ましくない。
本発明方法では以上説明したような手段で処理するが、
繊維製品の形体としては繊維の製造段階でもよく、また
ステープル、トウ、フィラメント、紡績糸、などの糸、
綿類、あるいは編物や織物、さらには不織布類、さらに
は、シートやフィルム類でもよい。
なお繊維の場合は異形断面のほうが丸断面よりも、さら
に性能向上の点でよい。
以上、ポリエステル系成形物の吸水加工を例に詳しく説
明してきたが、ポリアミド、ポリアクリロニl−IJル
系成形物、それらの混用品等の場合も同様の加工方法を
とることにより、同様の効果を得ることができる。
たとえば吸水加工の場合は樹脂加工前に次のものを用い
るとよい。
すなわち、ポリアミド系成形物の場合は、(1)ポリオ
キシアルキレン(アルキル基の炭素数は2〜3)単位を
含有するポリアミド誘導体、(2)ポリオキシアルキレ
ン(アルキレン基の炭素数2〜3)単位を官有するジグ
リシジルエーテル、および(3)ポリオキシアルキレン
(アルキル基の炭素数は2〜3)単位を含有するジアミ
ンあるいは炭素数8〜18のアルキレンアミン、または
炭素数8〜18のアルキル基を有する第4級アンモニウ
ム塩からなる加工剤などを用いると、本発明の目的とす
る耐久性に優れた吸水・防汚性能を付与することができ
る。
次に、ポリアクリロニトリル系成形物の吸水加工の場合
は、ポリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールアクリ
レート類またはポリアルキレン(炭素数2〜3)グリコ
ールアクリレート類とアクリロニトリルを主体とする共
重合体などを用いるとよい。
以下、具体的な実施例でもって、さらに本発明の詳細な
説明する。
実施例 1〜3、比較例 1〜5 通常のポリエステル系繊維からなる加工糸織物を、テレ
フクール酸:エチレングリコール:ポリエチレングリコ
ール(分子量2000)=1:2.7:6.2のモル比
でブロック共重合し、ノニルフェノールのエチレンオキ
サイド6モル付加物をスルホン酸ソーダ化した界面活性
剤で水に10%分散液(有効成分10%)になるように
調整した加工剤が20g/l、塩化アンモニウム59/
13からなる水分散液を作製し、該水分散液の凝集温度
(45℃)よりも低い30°Cで、パッテングし、(絞
り率=100%)、次いで100°Cで予備乾燥後、1
80℃で30秒間、熱処理を施し、極めて洗たく耐久性
に優れた吸水・防汚性能を有する布帛を得た(実施例1
)。
さらに本実施例中の塩化アンモニウムの代わりに、硫酸
アンモニウムを同量用いたもの(実施例2)、第2リン
酸アンモニウムを同量用いたもの(実施例3)を、各々
別個に、あとは実施例1さ同様の条件で加工したところ
、いずれも実施例1と同様に、極めて洗たく耐久性に優
れた、吸水・防汚性能を付与することができた。
次に比較例として、本実施例中の強酸の弱塩基塩の代わ
りに、塩化ナトリウムを同量用いたもの(比較例1)、
硫酸ナトリウムを同量用い/こもの(比較例2)、酢酸
すl−IJウムを同量用いたもの(比較例3)、ギ酸カ
リウムを同量用いたもの(比較例4)および塩類を添加
しないもの(比較例5)を各々別個に、あとは本実施例
と同様の条件で加工したが、いずれも本実施例の如き、
洗たく耐久性に優れた吸水・防汚性能を付与することは
できなかった。
洗たく方法:中性洗剤を29/l!用い、家庭用洗たく
機で浴比1:50.40′Cで30分間洗たく後、10
分間すすぎ洗いを行ない脱水乾燥した。
吸水性測定法:水滴滴f法によった。
すなわち、ビーカ上に試料をのせ、輪ゴムでおさえた後
、試料の上方から注射針の水滴を1滴滴丁し、試料上の
水滴玉が消んるまでの時間を測定した。
防汚性測定法:前記の汚れ剤5 ccと水200cc、
さらにスチールボール10個を500ccのポットに入
れ、その中に水に濡らした5CrrL×10crrLの
試料4枚を入れ、L aund−D−meterで60
°C×30分処理する。
次に汚染した試料を家庭用洗たく機の弱条件でアニオン
系洗剤2g/11.40℃×12分なる条件で1回読た
くする。
洗浄した試料を乾燥後、ハンター型色差計でL値を測定
し、次式により汚染率を求めた。
汚れ剤 E sso automat ic Tran
sm 1sson f 1uid300.9 コールタール 3g ポルトランドセメント 5g ”スーパーザブ(花王石鹸) 5g 以上をよく混合する。
該汚染率が10%以丁であれば一般に防汚性は優れてい
る。
実施例 4 通常のポリエステル系繊維からなるスパンニラトラテレ
フタール酸:エチレングリコール:ポリエチレングリコ
ール(分子量4000)=1 :2.5 : 10のモ
ル比でブロック共重合し、ナフタレンスルホン酸ソーダ
のエチレンオキサイド20モル付加物で水に10%分散
液(有効成分10安になるように調整した加工剤を20
9/l用い、該加工剤の凝集温度である47′Cにパッ
ド浴を加熱し、次いで、絞り率が100%になるように
パッテングを行ない、100℃で予備乾燥後、180℃
で30秒間熱処理を施し、耐久性に富んだ吸水、防汚性
能を付与した(実施例4)。
−さらにパッド浴の温度を60′Cにし、あとは実施
例4と同様の条件で加工したところ、実施例4と同様に
、極めて耐久性に優れた吸水・防汚性能を有する編地を
得ることができた(実施例5)。
次tこ比較例として、パッド浴の温度を凝集温度よりも
低い常温の30°Cとしたもの(比較例6)、凝集温度
よりも極めて高い75′Cとしたもの(比較例7)で、
あとは本実施例と同様の条件で加工したが、前者は、洗
たく耐久性の乏しいものになり、また後者は、パッド浴
中での加工剤の凝集が著しく、不安定な分散液となり、
均一なパッテングができず、したかつて編地に対し、均
一な吸水・防汚性能を付与することはできなかった。
実施例 6 ナイロン6ジャージ(2段両面編目付280g/ m
)を、(1)骨格がナイロン6からなるポリアミドと分
子量1000のポリエチレングリコールのブロック共重
合体、(2)分子量1000のポリエチレングリコール
部分を有するジグリシジルエーテル、(3)分子量10
00のポリエチレングリコール部分を有するジアミン・
どモル比にして1:1:lに混合した親水樹脂加工剤が
209/Cm酸アンモニウムが5j9/lからなる水分
散液を作製し、該水分散液の凝集温度(65’C)より
も低い30°Cでパッテングしく絞り率100%)、次
いで100°Cで予備乾燥後180 ’Cで30秒間熱
処理を施し、極ので洗たく耐久性に優れた吸水性能を付
与できた。
実施例 7 通常のアクリロニトリル系繊維からなる天竺(目付to
og/m)を、分子量1000のエチレングリコールを
含有するジメタクリレートとアクリロニトリルが各々8
0重量係、20重量係からなる親水樹脂加工剤(20%
水溶液) 21/1、硫酸アンモニウム5!9/13か
らなる水分散液(凝集・析出温度70°C)を30℃で
パッテング(絞り率110%)し、次いで100°Cで
予備乾燥後、150 ’Cで乾熱処理を行ない、洗たく
耐久性に優れた吸水性、防汚性能を付与した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維製品に、熱水中で凝集する樹脂加工剤ならびに
    強酸の弱塩基塩を含む水性溶液または分散液をパッディ
    ングした後、該凝集温度以上で乾熱処理することを特徴
    とする繊維製品の加工方法。 2 繊維製品に、熱水中で凝集する樹脂加工剤を含む水
    性溶液または分散液の液温度を、該凝集温度ないしそれ
    より20℃高い温度に維持した状態でパッディングした
    後、該凝集温度以上で乾熱処理することを特徴とする繊
    維製品の加工方法。
JP55136785A 1980-10-02 1980-10-02 繊維製品の加工方法 Expired JPS5945785B2 (ja)

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JPS6236488U (ja) * 1985-08-23 1987-03-04
JPH0596979U (ja) * 1992-05-29 1993-12-27 花王株式会社 テープカセット

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