JPS594510Y2 - レジスタ等の連動キ−スイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、レジスタ等の連動キースイッチに関するも
のである。

従来、レジスタ等において大型キーとなる連動キースイ
ッチの構造は、第１図および第２図に示す如きものであ
る。

すなわち、金属板等よりなる取付板１にスイッチ２とダ
ミースイッチ３とを取付け、前記スイッチ２の平板状の
ステー４にプラスチックス製のキーボタン５を嵌合固定
し、このキーボタン５にはダミースイッチ３の円柱状の
ステー６に嵌合する摺動部受け７が下方開放状態で形成
されている。

そして、前記ステー６の周囲にはスプノング８が取付け
られて前記キーボタン５を押し上げており、前記ステー
４にもスプリング９が取付けられて前記キーボタン５を
押し上げている。

このスプリング９は前記スイッチ２内に内蔵されている
ときには省略してもよい。

しかして、前記ステー６と前記摺動部受け７との遊びは
製作上の寸法誤差を見込んでＱ、１ｍｍ、すなわち、内
外周の間隔が０．０５ｍｍになるように設定されている
。

このような構造により、大型のキーボタン５のどの部分
を押してもバランスよく全体が移動し、スィッチ２操作
が円滑になされる。

しかしながら、キーボタン５の水平方向の遊びを少なく
するために、ステー６と摺動部受け７との間隔を小さく
しているため、製作時における寸法管理が充分に行なわ
れても使用時における温度変化によりキーボタン５が膨
張収縮し、ステー６と摺動部受け７とがせってしまうこ
とがある。

このような状態になるとキーボタン５の動きがきわめて
悪くなり、機能不良を生じる。

また、機能不良を防ぐためにステー６と摺動部受け７と
の遊びを大きくすると、キーボタン５のがたつきが多く
なり、使用時の感触はきわめて悪くなってしまうもので
ある。

この考案は、このような点に鑑みなされたもので、キー
ボタンをがたつきなく取付けてもその動きが悪くなるこ
とがないレジスタ等の連動キースイッチを得ることを目
的とする。

この考案は、取付板にステーを有する少なくとも一個の
スイッチとステーを有する一個または複数個のダミース
イッチとを取付す、前記スイッチのステーに固定的に嵌
合しつつ前記ダミースイッチのステーに遊動的に嵌合す
るキーボタンを設け、このキーボタンと前記ダミースイ
ッチのステーとの嵌合部を前記スイッチと前記ダミース
イツチとを結ぶ延長線方向に遊びが大きくその延長線と
直交する方向には遊びが小さく設定したことを特徴とす
るものである。

したがって、スイッチのステーに固定的に嵌合するキー
ボタンの遊びはそのステーを中心とする回動方向で゛あ
るが、ダミースイッチのステーとの嵌合部は、そのダミ
ースイッチとスイッチとを結ぶ延長線方向と直交する方
向には遊びが小さく、これにより、キースイッチ自体の
遊びもしくはがたつきをきわめて小さくすることができ
、取付後にキーボタンが膨張収縮してもダミースイッチ
のステーとキーボタンの嵌合部との遊びはダミースイッ
チとスイッチとを結ぶ延長線方向に大きいので、かなり
の寸法変化が生じてもその動きが悪くなることを防止す
ることができるように構成したものである。

この考案の第一の実施例を第３図および第４図に基いて
説明する。

第１図および第２図について説明した部分と同一部分は
同一符号を用い説明も省略する。

本実施例は、摺動部受け、すなわち、ダミースイッチ３
のステー６との嵌合部１０の形状を長孔状としたもので
、この嵌合部１０の短径側の面を直線状の平行にし、そ
の間隔寸法を前記ステー６の外径より０．１ｍｍ程度大
きくしたものである。

この０．１ｍｍの遊びはスイッチ２とダミースイッチ３
とを結ぶ延長線と直交する方向である。

また、その延長線にそった方向の前記嵌合部１０の長さ
は大きく、前記ステー６の外径に対して０゜２〜０．６
ｍｍ ｃ７）隙間、すなわち、片側で０．１〜０．３
ｍｍの隙間をもたせている。

このような構成において、スイッチ２のステー４に対し
てキーボタン５は固定的に嵌合保持されるが、ステー６
と嵌合部１０との遊びはそのステー４を中心とする回転
方向に対してはきわめて小さいので、取付状態における
キーボタン５のがたつきはきわめて小さい。

しかも、温度変化によりキーボタン５が膨張収縮しても
スイッチ２とダミースイッチ３とを結ぶ延長線方向の遊
びは大きいため、ステー６と嵌合部１０との間でせりが
生じることはなく、その動きは円滑である。

つぎに、第５図および第６図に基いてこの考案の第二の
実施例を説明する。

本実施例は二連のもので、中央にスイッチ２が設けられ
、このスイッチ２の両側にそれぞれダミースイッチ３が
設けられているものである。

したがって、きわめて長く形成されたキーボタン５のス
テー６との嵌合部１０は前記実施例と同様な形状である
ため、キーボタン５取付時のがたつきはなく、温度変化
に基づくキーボタン５の変形があってもせりが生じるこ
とはない。

なお、本実施例において、片側の嵌合部１０は大きな遊
びを有するように大径のものとしてもよい なお、前記実施例において、嵌合部１０の長孔状のもの
として説明したが、その形状は角孔であってもよい。

また、キーボタン５が矩形状ではなく、Ｌ字形の場合も
あるが、この場合における嵌合部１０の形状設定はスイ
ッチ２とダミースイッチ３との配置に基いて定めればよ
い。

つぎに、ダミースイッチ３の形状は、接点部分だけを取
り除いたスイッチ２と同一のものが用いられることがあ
るが、このときにおいてもステーと嵌合部１０との関係
は前述のように設定する。

この考案は、上述のように取付板にスイッチとダミース
イッチとを取付け、スイッチのステーに固定的に取付け
られダミースイッチのステーに遊動的に嵌合するキーボ
タンにおいて、ダミースイッチのステーと嵌合部との遊
びをスイッチとダミースイッチとを結ぶ延長線と直交す
る方向に小さく、その延長線方向に大きくなるようにし
たので、取付状態におけるキーボタンのがたつきはきわ
めて小さく、温度変化等があってもキーボタンの動きが
悪くなることはない等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一例を示す縦断側面図、第２図は平面図
、第３図はこの考案の第一の実施例を示す縦断側面図、
第４図はその平面図、第５図はこの考案の第二の実施例
を示す縦断側面図、第６図はその平面図である。 １・・・・・・取付板、２・・・・・・スイッチ、３・
・・・・・ダミースイッチ、４・・・・・・ステー、５
・・・・・・キーボタン、６・・・・・・ステー、１０
・・・・・・嵌合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付板にステーを有する少なくとも一個のスイッチとス
   テーを有する一個または複数個のダミースイッチとを取
   付け、前記スイッチのステーに固定的に嵌合しつつ前記
   ダミースイッチのステーに遊動的に嵌合するキーボタン
   を設け、このキーボタンと前記ダミースイッチのステー
   との嵌合部を前記スイッチと前記ダミースイッチとを結
   ぶ延長線方向に遊びが大きくその延長線と直交する方向
   には遊びが小さく設定したことを特徴とするレジスタ等
   の連動キースイッチ。