JPS594456Y2 - コネクタの端子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電路を構成する板ターミナル用コネクタに関
するものである。

従来の板タイプコネクタの端子においては、たとえば、
第１図および第２図に示すように、雌端子基板ａ自身の
外壁すをばね材として用いるものや、第３図および第４
図に示すように、雌端子基板ａの外壁すにカンチレバー
Ｃの接触片で接触圧を得るものが一般的である。

しかし、第１図および第２図に示すタイプの場合は、適
当に小さな接触圧を得るには寸法精度が厳しくなり、一
般には、かなり大きな挿抜力によることになる。

また第３図および第４図に示すタイプの場合は、カンチ
レバーＣの寸法を適当に選ぶことによって任意の接触圧
を得ることはできるが、第４図中の雄端子板ターミナル
ｄのｘｙ方向への振動に対し、実質的に、一点支持のた
め、接触点が容易に移動し、金属酸化進行によるフレッ
ティングコロ−ジョンが発生し易い欠点がある。

本考案の主な目的は、前述の挿抜力が小さく、がっ、振
動に伴なって発生するフレッティングコロ−ジョンに強
い板ターミナル用コネクタの端子を提供するにある。

以下、本考案の一実施例について、第５図および第６図
を参照しながら説明する。

第５図および第６図において、１は雌端子基板で、雄端
子板ターミナル７と嵌合するようになっている。

２ａおよび２ｂはカンチレバ一式の接触片で、前記基板
１の両側からそれぞれ起立してさらに対向するようにわ
ん曲された２つの外壁弾性腕３ａと３ｂに各別に設けら
れ、がっ、該接触片２ａと２ｂはそれぞれの前記弾性腕
３ａと３ｂから各別に下降して該弾性腕３ａと３ｂの長
手方向の相反する一端から他端方向に該基板１に向って
延びており、また前記板ターミナル７の挿入方向Ａに対
して、接触片２ ａ 、２ ｂの下端がターミナル２の
中心線上に来るように若干角度傾いている。

４および５は図示していない電線被覆および導体を固定
するための爪であり、６は前記板ターミナル７の挿入信
頼性を上げるとともに接触の信頼性を高めるための隆起
底部である。

第５図および第６図に示すように構成された板ターミナ
ル用コネクタの端子においては、カンチレバ一式の接触
片２ ａ 、２ ｂの板ターミナル７との接触位置は、
該ターミナル７のほぼ中心線上にあり、かつ、距離でｌ
だけ離れている。

したがって、第３図および第４図に示した従来のものに
比し、板ターミナルの振動による障害を防止することが
できる。

また接触片２ａと２ｂはカンチレバ一式であって、それ
ぞれ雌端子基板１に向って延びたものから構成されてい
るので、挿抜力は小さなものとなる。

このように、本考案は、接触子をカンチレバ一式とし、
かつ、相反する方向に降下させるとともに、板ターミナ
ルの挿入方向に対して僅かな角度だけ傾けであるから、
板ターミナルの挿抜力が小さく、かつ、振動に伴なって
発生するフレッティングコロ−ジョンに強いものとなる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の板タイプコネクタ端子の一例を示した平
面図、第２図は第１図の側面図、第３図は同じくもう一
つの例を示した平面図、第４図は第３図の正面図、第５
図は本考案の一実施例を示した平面図、第６図は第５図
の正面図である。 １・・・・・・雌端子基板、２ａ、２ｂ・・・・・・カ
ンチレバ一式％式％

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 雌端子基板の両側からそれぞれ起立してさらに対向する
   ようにわん曲された２つの外壁弾性腕と、これら弾性腕
   から各別に下降して該弾性腕の長手方向の相反する一端
   から他端方向に前記基板に向ってそれぞれ延びているカ
   ンチレバ一式の接触片とを備え、かつ、該接触片が雄端
   子板ターミナルの挿入方向に対して僅かな角度だけ傾い
   ていることを特徴とするコネクタの端子。