JPS5944375B2 - 溶液中のカルシウムの選択的除去方法 - Google Patents
溶液中のカルシウムの選択的除去方法Info
- Publication number
- JPS5944375B2 JPS5944375B2 JP10130281A JP10130281A JPS5944375B2 JP S5944375 B2 JPS5944375 B2 JP S5944375B2 JP 10130281 A JP10130281 A JP 10130281A JP 10130281 A JP10130281 A JP 10130281A JP S5944375 B2 JPS5944375 B2 JP S5944375B2
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- cobalt
- nickel
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- extractant
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、溶液中のカルシウムの選択的除去方法に関す
る。
る。
特に、複数の金属を含有する溶液から選択的にカルシウ
ムを除去する方法に関する。
ムを除去する方法に関する。
例えば、ニッケル、コバルトの抽出分離工程においては
、溶液中のカルシウムが晶出することにより、抽出槽の
内壁にカルシウムが付着し、該付着により内容積が狭く
なり、ひいては、連続操業を不可能としていた。
、溶液中のカルシウムが晶出することにより、抽出槽の
内壁にカルシウムが付着し、該付着により内容積が狭く
なり、ひいては、連続操業を不可能としていた。
このため、溶液中のカルシウムをニッケル、コバルト等
の回収金属とは、別に選択的に回収除去することが要望
されていた。
の回収金属とは、別に選択的に回収除去することが要望
されていた。
本発明は、かかる要望に応じてなされた発明である。
即ち、溶液中のカルシウムを除去する場合において、D
2EHPAでカルシウムを抽出後、硝酸で該抽出剤を洗
浄することを特徴とする溶液中のカルシウムを選択的に
除去する方法に関する。
2EHPAでカルシウムを抽出後、硝酸で該抽出剤を洗
浄することを特徴とする溶液中のカルシウムを選択的に
除去する方法に関する。
以下本発明に関し、詳しく説明する。
本発明は、カルシウムの抽出に関し広く用いられるもの
であるが、以下ニッケル、コバルトを含有する液中のカ
ルシウムの選択的抽出方法を通じて本発明を説明する。
であるが、以下ニッケル、コバルトを含有する液中のカ
ルシウムの選択的抽出方法を通じて本発明を説明する。
ニッケルおよびコバルト含有液中に、カルシウムが01
025〜0.8g/1前後含有する液中から、ニッケル
およびコバルトを回収するに際し、カルシウムを前記金
属回収前あるいは、後の工程において除去することが、
連続操業を可能とする好ましい方法である。
025〜0.8g/1前後含有する液中から、ニッケル
およびコバルトを回収するに際し、カルシウムを前記金
属回収前あるいは、後の工程において除去することが、
連続操業を可能とする好ましい方法である。
カルシウムを選択的に抽出する抽出剤としてはD2EH
PAを用いる。
PAを用いる。
第1図に示すごとく、D2EHPAはpH1,5〜3.
5にすることにより、溶液中のカルシウムを効率よく抽
出できる。
5にすることにより、溶液中のカルシウムを効率よく抽
出できる。
また、Co Niの共抽出を極力少くし、効率よく抽出
するためには、pH2,0〜2.8とすることが好まし
い。
するためには、pH2,0〜2.8とすることが好まし
い。
また、抽出によりpHが低下することを未然に防止する
ためアンモニアイオンを予め溶液中で含有させておく、
これは、pHの緩衝剤として好ましい。
ためアンモニアイオンを予め溶液中で含有させておく、
これは、pHの緩衝剤として好ましい。
アンモニアイオンは、硫酸アンモンとして10〜320
g/11含ませる。
g/11含ませる。
さらに抽出剤と、処理液の液量比は、1/10〜1/2
が好ましい、より好ましくは177〜173である。
が好ましい、より好ましくは177〜173である。
撹拌および時間は、300rpIn−1000rl)m
で2〜10分行う。
で2〜10分行う。
これにより油層と溶液層とが好ましく接触する。
接触後の処理液中のカルシウムはpH=1.5〜3.0
の場合30〜98係除去率が得られる。
の場合30〜98係除去率が得られる。
カルシウムの除去を効率的に行い、同時にニッケル、コ
バルトのロスを最小とする好ましい処理方法としては、
抽出工程でのpH2,0〜3.5とし、カルシウムを最
大限に抽出し、同時に抽出されたニッケル、コバルトは
、スクラビング工程においてpH1,5〜2.0前後と
することにより抽出剤中のニッケル、コバルト値を低下
させる方法があり、この方法を採用することが好ましい
。
バルトのロスを最小とする好ましい処理方法としては、
抽出工程でのpH2,0〜3.5とし、カルシウムを最
大限に抽出し、同時に抽出されたニッケル、コバルトは
、スクラビング工程においてpH1,5〜2.0前後と
することにより抽出剤中のニッケル、コバルト値を低下
させる方法があり、この方法を採用することが好ましい
。
スクラビングで使用する液は、硝酸酸性の液であること
が好ましい。
が好ましい。
カルシウムの溶解度が高いためである。
また該液中のカルシウム、ニッケルコバルト濃度は、抽
出剤中のその濃度より高い値にしておくことが好ましい
実施態様である。
出剤中のその濃度より高い値にしておくことが好ましい
実施態様である。
スクラビング工程あるいは、抽出工程を経た処理抽出剤
は、逆抽出工程において硝酸洗浄することにより抽出剤
中のカルシウムを除去する。
は、逆抽出工程において硝酸洗浄することにより抽出剤
中のカルシウムを除去する。
この工程で使用する硝酸は、50〜300 g/lの濃
度のものが好ましい。
度のものが好ましい。
この工程では、抽出剤と洗浄液の比率を3 / 1〜l
O/1とすることが好ましい。
O/1とすることが好ましい。
また逆抽出においても、硝酸洗浄を2段以上で行うこと
により、抽出剤中へのニッケル、コバルトのロスを防止
し、同時にカルシウムの逆抽出をより完全に行い得る。
により、抽出剤中へのニッケル、コバルトのロスを防止
し、同時にカルシウムの逆抽出をより完全に行い得る。
即ち、100〜3009/11の硝酸を含む液と処理抽
出剤を接触することにより、抽出剤中のカルシウムを1
011!9/l以下、ニッケルを1〜/l以下、コバル
トを10〜/l以下とすることが可能である。
出剤を接触することにより、抽出剤中のカルシウムを1
011!9/l以下、ニッケルを1〜/l以下、コバル
トを10〜/l以下とすることが可能である。
そして、次の逆抽出においては、処理抽出剤と不純物を
含まない硝酸濃度50〜100g/lの洗浄液とを6
/ 1〜10/1で接触させることにより、処理抽出剤
中のカルシウム、ニッケル、コバルトをそれぞれ1■/
l以下となし得る。
含まない硝酸濃度50〜100g/lの洗浄液とを6
/ 1〜10/1で接触させることにより、処理抽出剤
中のカルシウム、ニッケル、コバルトをそれぞれ1■/
l以下となし得る。
また第2段の洗浄液を第1段の逆抽出用の液の1部とし
て用いることがより好ましい。
て用いることがより好ましい。
逆抽出抜液の処理必要液量を減少させ抜液の処理を容易
にするためである。
にするためである。
後液中のコバルト、ニッケルについては、公知の除去手
段により液中よりカルシウムと分離し回収し、ニッケル
、コバルト製錬の原料として供される。
段により液中よりカルシウムと分離し回収し、ニッケル
、コバルト製錬の原料として供される。
以上の処理を行うことζこより以下のような効果が得ら
れる。
れる。
(1)液中のカルシウムを選択的に抽出除去し得るため
カルシウムの晶出により起る反応槽でのスケールトラブ
ルを未然に防止し得た。
カルシウムの晶出により起る反応槽でのスケールトラブ
ルを未然に防止し得た。
(2)特にニッケル、コバルトの溶媒抽出において、ニ
ッケル、コバルトのロスがなく、同時にスケールトラブ
ルが防止し得る効果を得た。
ッケル、コバルトのロスがなく、同時にスケールトラブ
ルが防止し得る効果を得た。
以下本発明の具体的な実施例について示し、さらに本発
明を詳細に述べる。
明を詳細に述べる。
実施例
カルシウム143〜/l、ニッケル50 g/l、コバ
ルト209/l含む液とD2EHPAを含む抽出剤を、
pH2,0において、5:lの比率で接触させた。
ルト209/l含む液とD2EHPAを含む抽出剤を、
pH2,0において、5:lの比率で接触させた。
液温は60℃、撹拌750rpmで5分間行った。
この抽出処理によって、処理液中のカルシウムは、36
〜/lと低下し、後のコバルト、ニッケルの抽出分離工
程におけるスケールトラブルを回避し得た。
〜/lと低下し、後のコバルト、ニッケルの抽出分離工
程におけるスケールトラブルを回避し得た。
さらに、抽出剤中のカルシウムおよび一部抽出されたコ
バルトおよびニッケルを該剤中から除去するため次の処
理を行った。
バルトおよびニッケルを該剤中から除去するため次の処
理を行った。
スクラビング工程では、前記抽出剤をpH=2.0でカ
ルシウム2.5g/13.ニッケル0.96g/71、
コバルト9.55g/13、硝酸70 &/13含む液
とl:5の比率で接触させ、抽出剤中のニッケルを0.
70g/ljから0.19g/11と、コバルトを7.
0j;l/lから1.9/lに低下させた。
ルシウム2.5g/13.ニッケル0.96g/71、
コバルト9.55g/13、硝酸70 &/13含む液
とl:5の比率で接触させ、抽出剤中のニッケルを0.
70g/ljから0.19g/11と、コバルトを7.
0j;l/lから1.9/lに低下させた。
該洗浄後液は、前記抽出工程の処理液とした。
逆抽出工程では、硝酸230g/l含む液と接触させる
ことにより、抽出剤中のカルシウムを500■/lから
lO■/lに低下させ、ニッケルを190■/lから1
■/l、コバルトを1.9g/lからlO■/lに低下
し得た。
ことにより、抽出剤中のカルシウムを500■/lから
lO■/lに低下させ、ニッケルを190■/lから1
■/l、コバルトを1.9g/lからlO■/lに低下
し得た。
さらに前記抽出剤中のカルシウム、コバルト、ニッケル
を低下させるために、不純物を含まない硝酸75 ji
/lの液で逆抽出を行い、抽出剤中のカルシウム、コバ
ルト、ニッケルをいずれも1m9/l以下になし得た。
を低下させるために、不純物を含まない硝酸75 ji
/lの液で逆抽出を行い、抽出剤中のカルシウム、コバ
ルト、ニッケルをいずれも1m9/l以下になし得た。
以上の処理工程においても、硝酸を使用したため、カル
シウムによるスケールトラブルはなく連続操業が可能で
あった。
シウムによるスケールトラブルはなく連続操業が可能で
あった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、D2EHPAによる、液中のカルシウム、コ
バルト、ニッケルの抽出曲線を示す。
バルト、ニッケルの抽出曲線を示す。
Claims (1)
- 1 溶液中のカルシウムを除去する場合においてD2E
HPAでカルシウムを抽出後、硝酸で該抽出剤を洗浄す
ることを特徴とする溶液中のカルシウムを選択的に除去
する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10130281A JPS5944375B2 (ja) | 1981-07-01 | 1981-07-01 | 溶液中のカルシウムの選択的除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10130281A JPS5944375B2 (ja) | 1981-07-01 | 1981-07-01 | 溶液中のカルシウムの選択的除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS583937A JPS583937A (ja) | 1983-01-10 |
JPS5944375B2 true JPS5944375B2 (ja) | 1984-10-29 |
Family
ID=14297011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10130281A Expired JPS5944375B2 (ja) | 1981-07-01 | 1981-07-01 | 溶液中のカルシウムの選択的除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5944375B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8841342B2 (en) | 2002-08-09 | 2014-09-23 | Vital Health Sciences Pty. Ltd. | Carrier |
US9168216B2 (en) | 2005-06-17 | 2015-10-27 | Vital Health Sciences Pty. Ltd. | Carrier comprising one or more di and/or mono-(electron transfer agent) phosphate derivatives or complexes thereof |
US9314527B2 (en) | 2010-03-30 | 2016-04-19 | Phosphagenics Limited | Transdermal delivery patch |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60115893U (ja) * | 1984-01-12 | 1985-08-05 | 関塚 司 | ホツパ−装置 |
CN114486377A (zh) * | 2022-01-27 | 2022-05-13 | 上海晶盟硅材料有限公司 | 一种用vpd机台提取晶片表面的脏污的方法 |
-
1981
- 1981-07-01 JP JP10130281A patent/JPS5944375B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8841342B2 (en) | 2002-08-09 | 2014-09-23 | Vital Health Sciences Pty. Ltd. | Carrier |
US9168216B2 (en) | 2005-06-17 | 2015-10-27 | Vital Health Sciences Pty. Ltd. | Carrier comprising one or more di and/or mono-(electron transfer agent) phosphate derivatives or complexes thereof |
US9314527B2 (en) | 2010-03-30 | 2016-04-19 | Phosphagenics Limited | Transdermal delivery patch |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS583937A (ja) | 1983-01-10 |
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