JPS594415B2 - D,l−2− アミノ −1− ブタノ−ルノ コウガクブンカツホウ - Google Patents

D,l−2− アミノ −1− ブタノ−ルノ コウガクブンカツホウ

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JPS594415B2
JPS594415B2 JP1847374A JP1847374A JPS594415B2 JP S594415 B2 JPS594415 B2 JP S594415B2 JP 1847374 A JP1847374 A JP 1847374A JP 1847374 A JP1847374 A JP 1847374A JP S594415 B2 JPS594415 B2 JP S594415B2
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【発明の詳細な説明】 本発明はd−2−アミノー1−ブタノールと1−2−ア
ミノー1−ブタノールの混合物からL一酒石酸を用いて
光学異性体を分離することによりd−2−アミノー1−
ブタノールを分離する方法に関するものである。
d−2アミノー1−ブタノールは医薬品として有用な2
・2’一(エチレンジイミノ)−ジー1−ブタノール
を合成するための中間体として重要な化合物である。2
−アミノー1−ブタノールの2位の炭素原子は不整炭素
であり、d−2−アミノー1−ブタノールおよび1−2
−アミノー1−ブタノールの25種の光学異性体が存在
する。
通常の合成法例えば2−ニトロー1−ブタノールの還元
によつて得られる2−アミノー1−ブタノールはラセミ
体であり、d体およびl体が夫々50%の混合物である
10−般にd体及びl体の混合物からd体及びl体を分
離する方法すなわち光学分割の方法として、例えば(1
)接種法 (2)ジアステレオアイソマーに導く方法15(3)生
物化学的方法 等が知られている。
2−アミノー1−ブタノールの光学分割法に関してはL
一酒石酸と塩を形成せしめることにより、互いにジアス
テレオマ−の関係にある2種の塩す20なわちd−2−
アミノー1−ブタノールー酸性上−酒石酸塩及び1−2
−アミノー1−ブタノールー酸性上−酒石酸塩に誘導し
、これを適当な溶媒を使用して晶析分離する方法が知ら
れている。
例えば溶媒として水、エタノール、無水メタノー25ル
、無水エタノールなどが提案されている。水又はエタノ
ールを使用する方法では1−2−アミノー1−ブタノー
ルのL酒石酸塩が析出し、d−アミノ■1−ブタノール
のL−酒石酸塩は母液中に残る。従つて工業的に有用な
d−2−アミノ■130−ブタノールを高純度で得るこ
とは困難である。一方、無水メタノール又は無水エタノ
ールを溶媒として使用する方法(特公昭45−2252
4号公報参照)が知られているが、この方法ではd−2
−アミノー1−ブタノールのL−酒石酸塩が35より難
溶性塩として析出し、従つて高純度のd−2−アミノー
1−ブタノールが得られる。しかしこの方法はメタノー
ル又はエタノール中の水濃度を1%以下の極度に小さな
値に制限しなければならないため、工業的に実施する場
合に水分濃度を充分管理しなければならないと云う欠点
を生じる。またこの場合&ζ d・1−2−アミノ−1
−ブタノールのL一酒石酸塩の溶媒に対する溶解度が極
めて低いため、充分溶解させるためには多量の溶媒を使
用し、しかも長時間高温に保たなければならない。さら
に前記方法では完全にd・1−2ーアミノ−1−ブタノ
ールのL一酒石酸塩を水分1%以下のメタノールに溶解
したのち冷却して、選択的にd−2−アミノ−1−ブタ
ノールのL一酒石酸塩の固体を効率よく析出させるため
には、充分に冷却することが必要である。この場合、充
分に冷却するとは例えば−5℃〜5℃程度に冷却するこ
とを云い。そのため、工業的には冷凍機等の附属設備を
必要とする。一方、無水のエタノールを溶媒として使用
するときは、メタノールに比べてd−1−2−アミノ−
1−ブタノールのL一酒石酸塩の溶解度が更に低いため
、一層多量の無水エタノールを必要とし、設備が大規模
になるので好ましくない。そこで本発明の目的は、d−
2−アミノ−1ブタノールのL一酒石酸塩とl−2−ア
ミノ−ブタノールのL一酒石酸塩との混合物より高純度
のd−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩結晶
を高収率で得ることにある。
本発明の他の目的は、該d−2−アミノ−1ブタノール
のL一酒石酸塩固体を光学分割法により得るに際し、少
い溶媒の使用量で、しかも冷凍機等の附属設備を必要と
しない程に十分高い温度、好ましくは20℃以上、特に
好ましく30℃以上で行う方法を提供するにある。
本発明の他の目的は以下の説明から明らかとなるであろ
う。
本発明によれば、上記目的は1.5〜10重量%の水を
含有するメタノール中でd−2−アミノ−1−ブタノー
ルのL一酒石酸塩とl−2−アミノ−1−ブタノールの
L一酒石酸塩との混合物よりd−2−アミノ−1−ブタ
ノールのL一酒石酸塩の固体を光学分割することにより
達成される。
以下本発明について更に詳細に説明する。本発明におい
ては、前述の通り溶媒として1.5〜10重量%の特定
量の水を含有するメタノールを使用することが、前記目
的を達成するために重要である。
従来の知見によれば、含水アルコールを溶媒として使用
し、d−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩と
l−2−アミノ〜1−ブタノールのL一酒石酸塩との混
合物を光学分割すると、工業的に有用なd−2−アミノ
−1−ブタノールのL一酒石酸塩の固体が析出しなかつ
たり、純度の低いd−2−アミノ−1−ブタノールのL
一酒石酸塩の固体が低回収率で取得されるに過ぎないと
されていた。
例えば含水エタノールを用いた場合、1−2−アミノ−
1−ブタノールのL一酒石酸塩の固体が析出し、d−2
−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩は母液から低
回収率で得られ、その純度は低いものであることが知ら
れている(COmtaPendu253、2704〜5
(1961)参照)。かくして溶媒として水含有量が1
重量%以下、特に実質的に無水の低級アルコールを使用
するとd−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩
が固体として得られることも知られている(特公昭45
−22524号公報参照)。しかるに本発明者らの研究
によれば、前記従来の知見から予想されることとは逆に
、1.5〜10重量%の水を含有するメタノールを溶媒
として使用すると意外にも高純度のd−2−アミノ−1
−ブタノールのL一酒石酸塩の固体が高回収率で得られ
ることがわかつた。
しかも本発明によれば、前記特定の含水メタノールを溶
媒として使用すると、溶媒の使用量が少なくてすみ、晶
析に際して冷却温度も充分高く、冷凍機等の高価な附属
設備を使用することが必要でないという利点を有するこ
とがわかつた。
本発明においてメタノール中に存在せしめられる水の量
は1.5〜10重量%であり、好ましくは2〜5重量%
である。メタノール中に存在させる水の量が2重量%未
満、特に1.5重量%未満では、使用する溶媒の必要量
が多くなり、また高純度の該d−2−アミノ−1−ブタ
ノールのL一酒石酸塩固体を高収率で得るためには、晶
析に際しての冷却温度を−5℃〜20℃程度の十分低い
温度にすることが必要となる不利が生ずる。一方、メタ
ノール中に存在させる水の量が5重量%、特に10重量
%を超えると、該d−2−アミノ−1−ブタノールのL
一酒石酸塩固体の純度が低下し好ましくない。
本発明において水を含有せしめることによる効果は必ず
しも十分に解明されていないが、おそらく1,5〜10
重量%、特に好ましくは2〜5重量%の水の存在はd−
2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩と1−2−
アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩の混合物の溶媒
として用いるメタノール中の躊解度を上げ、かくして使
用する溶媒の必要量を少なくし、また、十分高い温度で
のd−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩の溶
解度を下げる効果をもつものと推定される。
本発明において、原料として使用するd−2アミノ−1
−ブタノールのL一酒石酸塩と1−2アミノ−1−ブタ
ノールのL一酒石酸塩の混合物はいかなる方法によつて
調製されたものであつてもよい。またd−2−アミノ−
1−ブタノールのL一酒石酸塩と1−2−アミノ−1−
ブタノールのL一酒石酸塩の混合したものであつてもよ
い。さらにd−2−アミノ−1−ブタノールとl−2ア
ミノ−1−ブタノールの混合物とL一酒石酸塩とを混合
反応せしめ生成した塩であつてもよい。か\る反応にお
いては、メタノール水等の適当な溶媒を使用してもよい
が、1.5〜10重量%の水を含有するメタノール中で
行うことが好ましい。また上記反応を行う場合、d−2
−アミノ−1ブタノールとl−2−アミノ−1−ブタノ
ールの混合物とL一酒石酸との混合順序はいかなる順序
でもよいが、適当な溶媒、好ましくは1.5〜10重量
%の水を含有するメタノール中に先ずL一酒石酸を溶か
し、それにd−2−アミノ−1−ブタノールと1−2−
アミノ−1−ブタノールの混合物とを混合反応せしめる
ことが好ましい。上記方法によ一つて調製されたd−2
−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩とl−2−ア
ミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩との混合物の混合
量比は特に制限を受けないが、2−アミノ−1−ブタノ
ールのd体どl体とが大略1:1の混合物である所謂ラ
セミ体とL一酒石酸との塩混合物は本発明の原料として
好ましい。d−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石
酸塩のl−2−アミノ−1ブタノールのL一酒石酸塩に
対する量比の高い原料は特に好ましい。本発明において
、1.5〜10重量%の水を含むメタノールの上記原料
混合物に対する使用量は、メタノール中の水分の量、上
記原料混合物中のd一2−アミノ−1−ブタノールのL
−酒石酸塩と1−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒
石酸塩の量比によつて異なるが、0.3〜10重量倍が
好ましく、0.5〜5重量倍が特に好ましい。
1。
5〜10重量%の水を含むメタノールの上記原料混合物
の使用量が0.5重量倍未満、特に0.3重量倍未満の
場合には、常圧では完全にとけないか、またとかすため
には温度を高くする必要があり、したがつて圧力も過度
に高くなるから好ましくない。
また、該d−2−アミノ−1−ブタノールのL酒石酸塩
の取得収率を高くすると該固体を含むスラリーの固形物
の濃度が過度に高くなり、工業上の取扱い操作が困難と
なる。また、1.5〜10重量%の水を含むメタノール
の上記原料混合物に対する使用量が5重量倍、特に10
重量倍を超える場合には、該d−2−アミノ−1−ブタ
ノールのL一酒石酸塩の取得収率が低くなるか、取得収
率を高くするためには過度の冷却を必要とするから好ま
しくない。
本発明において、晶析に際しての冷却温度は、溶媒とし
て使用するメタノール中の水の含有量、上記原料混合物
中のd−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩と
l−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩の量比
等により左右されるが、0℃〜60℃が好ましく20〜
50℃が特に好ましい。
上記冷却温度を20℃、特にO℃未満にすると、冷凍機
等の高価な附属設備が必要になり不利である。また上記
冷却温度が50℃、特に60℃を超えると、得られるd
−2−アミノ−1ブタノールのL一酒石酸塩の固体の純
度はよいが、目的とする固体の取得収率が低下するので
好ましくない。かくして本発明によれば、1.5〜10
重量%の水を含むメタノール中でd−2〜アミノ−1−
ブタノールのL一酒石酸塩と1−2−アミノ−1ブタノ
ールのL一酒石酸塩の混合物を光学分割することにより
高純度のd−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸
塩を高収率で取得できる。
メタノール中の水の含有量とd−アミノ−1−ブタノー
ルのL一酒石酸塩の回収率及びその純度を比較すると表
1の通りになる。前記表−1からも明らかなように、本
発明における特定の含水率のメタノールを溶媒として使
用することにより、高純度d−2−アミノ−1−ブタノ
ールのL一酒石酸塩を高回収率で得ることが出来ること
が出来る。
かくして本発明方法によつて得られたd−2ーアミノ−
1−ブタノールのL一酒石酸固体は常法により容易に高
純度のd−2−アミノ−1−ブタノールを遊離させ取得
することができる。
かかる方法としては、例えば水または水と水溶性有機溶
媒との混合溶媒中に該固体を溶解もしくは懸濁させた後
水酸化カルシウム等、アルカリ土類金属水酸化物、もし
くは酸化カルシウム等、アルカリ土類金属酸化物を加え
て、d−2−アミノ−1−ブタノールを遊離させ、生成
した酒石酸カルシウムアルカリ土類金属の酒石酸塩を沢
別し得られたf液を分別蒸留する方法がある。以下実施
例を掲げ、本発明を具体的に説明する。
実施例 1水分2%を含有するメタノール239部に攪
拌しながら150部のL一酒石酸を溶解し、その後ラセ
ミ型2−アミノ−1−ブタノール89部をゆつくり加え
、出来た溶液を60℃に加熱し、生成した2−アミノ−
1−ブタノールの酸性L酒石酸塩を完全に溶解する。
しかる後、攪拌を続けながら60℃/Hrの降温速度で
冷却し、溶液の温度が50℃になつた所で、こん跡量の
d−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩で種付
けし、さらに同一降温速度で40℃まで冷却し、溶液を
40℃に保つたままで1時間攪拌放置する。得られたd
−2−アミノ−1−ブタノールのL−酒石酸塩を沢過し
、50℃、1mmHgabs下で1昼夜乾燥させる。得
られた結晶の重量は118部であり、比旋光度〔d]甘
=22.6は(C5、H2O)であつた。X線回析によ
るd−L体純度は91%であり、使用したd−2−アミ
ノ−1−ブタノールの内90%がd−2−アミノ−1−
ブタノールのL一酒石酸塩として得られた(以後回収率
と称する)。該結晶50部を100部の水に溶解した後
、26部の水酸化カルシウムを添加し、20℃で20m
m攪拌した後沢過する。得られた母液を濃縮後、理論段
9段の充填塔で蒸留し、18.5部のd−2−アミノ−
1−ブタノールを得た。このものの比旋光度〔α〕甘=
8.7ルであり、0.2%の水分を含有していた。実施
例 2 水分2%を含有するメタノール239部に攪拌しながら
150部のL一酒石酸を溶解し、その後ラセミ型2−ア
ミノ−1−ブタノールをゆつくり加え、出来た溶液を6
0℃に加熱し、生成した2アミノ−1−ブタノールのL
一酒石酸塩を完全に溶解する。
しかる後、攪拌を続けながら40℃/Hrの降温速度で
冷却し、溶液の温度が50℃になつた所でこん跡量のd
−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩で種付け
し、さらに同一降温速度で20℃まで冷却する。得られ
たD2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩を沢過
し、50℃、1mmHgabs下で1昼夜乾燥させる。
得られた結晶の重量は118部であり、比旋光度〔D,
)ド=22.81(C5、H2O)であつた。X線回析
によるD.L体純度は92%であり、回収率は91%で
あつた。実施例 3 水分2%を含有するメタノール239部に攪拌しながら
150部のL一酒石酸を溶解し、その後ラセミ型2−ア
ミノ−1−ブタノールをゆつくり加え、出来た溶液を6
0′Cに加熱し、生成した2アミノ−1−ブタノールの
L−酒石酸塩を完全に溶解する。
しかる後、攪拌を続けながら40℃/Hrの降温速度で
冷却し、溶液の温度が50℃になつた所で、こん跡量の
d−2−アミノ−1ブタノールのL一酒石酸塩で種付け
し、さらに同一降温速度で30℃まで冷却する。得られ
たD2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩を沢過
し、50℃、1mmHgabs下で1昼夜乾燥させる。
得られた結晶の重量は97部であり、比旋光度〔α〕甘
=22.5量(C5、H2O)であつた。X線回析によ
るd−L体純度は90%であり回収率は73%であつた
。実施例 4 水分2%を含有するメタノール239部に攪拌しながら
150部のL一酒石酸を溶解し、その後ラセミ型2−ア
ミノ−1−ブタノールをゆつくり加え、出来た溶液を6
0℃に加熱し、生成した2アミノ−1−ブタノールのL
一酒石酸塩を完全に溶解する。
しかる後、攪拌を続けながら60℃/Hrの降温速度で
冷却し、溶液の温度が50℃になつた所で、こん跡量の
d−2−アミノ−1ブタノールのL一酒石酸塩で種付け
し、さらに同一降温速度で30℃まで冷却する。得られ
たD2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩を沢過
し、50℃、1mmHgabs下で1昼夜乾燥させる。
得られた結晶の重量は103.6部であり、比旋光度〔
α〕甘=22.51(C5、H2O)であつた。X線回
析によるd−L体純度は90%であり、回収率は78%
であつた。実施例 5 水分2%を含有するメタノール239部に攪拌しながら
L一酒石酸150部を溶解し、その後89部のラセミ型
2−アミノ−1−プタノールをゆつくり加え、出来た溶
液を60℃に加熱し、生成した2−アミノ−1−ブタノ
ールのL一酒石酸塩を完全に溶解する。
しかる後、攪拌を続けながら10℃/Hrの降温速度で
冷却し、溶液の温度が50℃になつた所で、こん跡量の
d−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩で種付
けし、さらに同一降温速度で10℃まで冷却する。得ら
れたd−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩を
沢過し、50℃、1m77!Hgabs下で1昼夜乾燥
させる。得られた結晶の重量は114.4部であり、比
旋光度〔α〕甘−23.00(C5、H2O)であつた
。X線回析によるd−L体純度は94%であり回収率は
90%であつた。実施例 6 水分2%を含有するメタノール239部に攪拌しながら
L一酒石酸150部を溶解し、その後89部のラセミ型
2−アミノ−1−ブタノールをゆつくり加え、出来た溶
液を60℃に加熱し、生成した2−アミノ−1−ブタノ
ールのL一酒石酸塩を完全に溶解する。
しかる後、攪拌を続けながら20℃/Hrの降温速度で
冷却し、溶液の温度が50℃になつた所で、こん跡量の
d−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩で種付
けし、さらに同一降温速度で10℃まで冷却する。得ら
れたd−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩を
沢過し、50℃、1mmHgabs下で1昼夜乾燥させ
る。得られた結晶の重量は111.6部であり、比旋光
度〔α〕背=22.61(C5、H2O)であつた。X
線回析によるd−L体純度は91%であり回収率は85
%であつた。実施例 7 水分3.55%を含有するメタノール239部に攪拌し
ながらL一酒石酸塩150部を溶解し、その後89部の
ラセミ型2−アミノ−1−ブタノールをゆつくり加え、
出来た溶液を60℃に加熱し、生成した2−アミノ−1
−ブタノールのL一酒石酸塩を完全に溶解する。
しかる後、攪拌を続けながら10、℃/Hrの降温速度
で冷却し、溶液の温度が40℃になつた所で、こん跡量
のd−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩で種
付けし、さらに同一降温速度で20℃まで冷却する。得
られたd−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩
を沢過し、50℃、1mmHgabs下で1昼夜乾燥さ
せる。得られた結晶の重量は107.9部であり、比旋
光度〔α〕甘=22.91(C5、H2O)であつた。
X線回析によるd−L体純度は93%であり回収率は8
4%であつた。実施例 8 水分2%を含有するメタノール400部に攪拌しながら
、実施例2で得られた結晶100部を加え、溶液を沸点
(約66℃)まで加熱し、液を還流させながら完全に溶
解させる。
しかる後、攪拌を続けながら40℃/Hrの降温速度で
冷却し、20℃まで冷却し、20℃に保つたまま1hr
攪拌放置する。得られたd−2−アミノ−1−ブタノー
ルのL一酒石酸塩を沢過し、50℃、1mmHgabs
下で1昼夜乾燥させる。得られた結晶の重量は89.3
部であり、比旋光度〔d〕甘=23.98(C5、H2
O)であつた。X線回析によるd−L体純度は99%以
上であり、回収率は96.2%であつた。該結晶50部
を100部の水に溶解した後、26部の水酸化カルシウ
ムを添加し、20℃で20mm攪拌した後▲過する。得
られた母液を理論段9段の充填塔を用いて濃縮蒸留し、
2−アミノ−1−ブタノール留分18.5部を得た。該
留分はガスクロマトグラフイ一では他の成分を含有せず
、カールフイツシヤ一法で0.3%の水分を含有してお
り、比旋光度は〔d〕甘=9.6水であつた。実施例
9 水分5%を含有するメタノール239部に攪拌しながら
150部のL一酒石酸を溶解し、その後ラセミ型2−ア
ミノ−1−ブタノール89部をゆつくり加え、出来た溶
液を60℃に加熱し、生成した2−アミノ−1−ブタノ
ールのL一酒石酸塩を完全に溶解する。
しかる後、攪拌を続けながら20℃/Hrの降温速度で
冷却し、溶液の温度が40℃になつた所でこん跡量のd
−2−アミノ1−ブタノールのL一酒石酸で種付けし、
さらに同一降温速度で30℃まで冷却する。得られたd
−2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩を沢過し
、500C1mmHgabs下で1昼夜乾燥させる。得
られた結晶の重量は63.2部であり、比旋光度〔α〕
甘=23.1は(C5、H2O)であつた。X線回析に
よるd−L体純度は94.5%であり、回収率は70%
であつた。比較例 1 水分0.3%を含有するメタノール239部に攪拌しな
がら150部のL一酒石酸を溶解し、その後、89部の
ラセミ型2−アミノ−1−ブタノールをゆつくり加える
ラセミ型2−アミノ−1ブタノールの滴下途中で析出物
が生じるので、さらに水分0.3%を含有するメタノー
ル160部を追加し、ラセミ型2−アミノ−1−プタノ
ールの滴下を続ける。出来た溶液を60℃に加熱し、生
成した2−アミノ−1−ブタノールのL−酒石酸塩を完
全に溶解する。しかる後、攪拌を続けながら40℃/H
rの降温速度で冷却し、溶液の温度が40℃になつた所
で、こん跡量のd−2−アミノ−1−ブタノールのL一
酒石酸塩で種付けし、さらに同一降温速度で20℃まで
冷却し、20゜Cに保ちながら1hr攪拌放置する。得
られたD2−アミノ−1−ブタノールのL一酒石酸塩を
沢過し、50℃、1mmHgabs下で1昼夜乾燥させ
る。得られた結晶の重量は60部であり、比旋光度〔α
〕甘−23.00(C5、H2O)であつた。X線回析
によるd−L体純度は94%であり、回収率は47.2
%であつた。実施例2と比較して非常に回収率が低いこ
とがわかる。比較例 2 水分15%を含有するメタノール239部に攪拌しなが
ら150部のL一酒石酸を溶解し、その後ラセミ型2−
アミノ−1−ブタノール89部をゆつくり加え、出来た
溶液を60℃に加熱し、生成した2−アミノ−1−ブタ
ノールのL一酒石酸塩を完全に溶解する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1.5〜10重量%の水を含有するメタノール中で
    d−2−アミノ−1−ブタノールのL−酒石酸塩と1−
    2−アミノ−1−ブタノールのL−酒石酸塩との混合物
    よりd−2−アミノ−1−ブタノールのL−酒石酸塩の
    固体を分離することを特徴とするd・4−2−アミノ−
    1−ブタノールの光学分割法。
JP1847374A 1974-02-18 1974-02-18 D,l−2− アミノ −1− ブタノ−ルノ コウガクブンカツホウ Expired JPS594415B2 (ja)

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