JPS5942960B2 - プラズマ閉込装置 - Google Patents

プラズマ閉込装置

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JPS5942960B2
JPS5942960B2 JP53103629A JP10362978A JPS5942960B2 JP S5942960 B2 JPS5942960 B2 JP S5942960B2 JP 53103629 A JP53103629 A JP 53103629A JP 10362978 A JP10362978 A JP 10362978A JP S5942960 B2 JPS5942960 B2 JP S5942960B2
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plasma
particle
line
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/02Arrangements for confining plasma by electric or magnetic fields; Arrangements for heating plasma
    • H05H1/10Arrangements for confining plasma by electric or magnetic fields; Arrangements for heating plasma using externally-applied magnetic fields only, e.g. Q-machines, Yin-Yang, base-ball
    • H05H1/11Arrangements for confining plasma by electric or magnetic fields; Arrangements for heating plasma using externally-applied magnetic fields only, e.g. Q-machines, Yin-Yang, base-ball using cusp configuration
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は装核反応の発生を目的とするプラズマ閉込装
置に関し、さらに詳細にいえは磁界によるプラズマ閉込
方式の一形式であるカスプ磁界及び線状開放端を有する
ミラー磁界に付加的に適用するプラズマ閉込装置に関す
る。
ここで、この発明の目的は本質的に粒子損失が大きい開
放端系プラズマ閉込方式に対して粒子損失とこれに伴う
エネルギー損失を抑制し、システム全体としてのプラズ
マ閉込性能を格段に向上したプラズマ閉込装置を提供す
ることにある。
なお、ここで粒子きいうのは特に記述がない限り荷電粒
子を意味する。
この発明の説明の順序として、先ずカスブ磁界とそのプ
ラズマ閉込作用、並びζこ粒子損失について説明する。
第1図はカスプ磁界の基本的な形状の断面図を示すもの
であるが、この第1図に示すように中心線1を軸として
2つの同等な円形コイル2及び3が向い合って配置され
ており、これら円形コイル2及び3には電流記号の如く
同一量の電流が流れている。
これら円形コイル2及び3の起磁力ζζより矢印を記入
した細線のような磁束が発生するが、この磁界は中心線
1上でコイル2及び3の中央である中心点Oでは磁界強
度が零で、そこれら外側へ進むにつれて磁界強度が上昇
するいわゆる絶対最少B形の構成を有する。
なお、円形コイル2及び3の中央にある中央部4上では
磁束は中心点Oより半径方向ζこ放射状に配位されてい
る。
いま、この磁界の中にプラズマを発生させたさすると、
プラズマはその内圧と磁界の磁気圧のバランスする曲面
5及び6で囲撓される領域10の内部に閉じ込められる
この曲面5及び6は中央部4上に円形の線カスプ7を、
中心線1上に点カスプ8及び9をそれぞれ形成するので
、このような形状の磁界を一般にカスプ磁界き呼んでい
る。
かかるカスプ磁界には多数の変化形が存在するが、最初
は第1図に示すような紡錐状円形カスプ磁界を対象とし
て説明する。
カスプ磁界は絶対最少B形の磁界であるため本質的なM
HD安定性が良好であること、プラズマ密度の高β値化
が容易であるなどといった長所を有している。
他方、カスプ磁界は開放端系の一形式であるため開放端
である線カスプ及び点カスプからの少なからざる粒子損
失があり、これはカスブ損失と呼ばれている。
ここで、このカスプ損失がいかなる機構で発生するかを
第2図によって説明する。
第2図は第1図の線カスブ7近傍を拡大して示したもの
であるが、いま、線カスブ7を通ってプラズマ領域10
から離脱して来た粒子が位置11にあるとする。
第一の場合として磁束と完全に平行に進行して離脱した
粒子について考えると、この粒子の運動と磁束との間の
電磁作用が零であるため、この粒子はそのまま軌道12
を進行してプラズマ領域10から脱出してしまう。
また、第二の場合として磁束に対して完全に平行ではな
いが、磁束に垂直な速、髪成分が磁束に平行な速度成分
に対して充分小さい粒子について考えると、この粒子は
軌道13のようなピッチ角のスパイラル軌道によってプ
ラズマ領域10から脱出してしまう。
さらに、第三の場合として磁束に垂直な速度成分が磁束
に平行な速度成分に対して充分大きい粒子について考え
ると、この粒子は前進するにつれて磁束密度が上昇する
ため、ある位置まで行ったところで磁界に押し戻されて
軌道14を通って線カスプ7近傍からプラズマ領域10
の内部に復帰する。
以上の情況を第1図に示したカスプ磁界の中央面4にお
ける断面図である第3図で示すと、第一の場合の軌道1
2は中心点Oから半径に一致し、第二の場合は軌道13
の旋回中心が中心点0からの半径に一致する。
以上に述べた3つの場合の内、第−及び第二の場合がカ
スプ損失が発生する場合に該当する。
また、カスプ磁界にあっては中心点Oにおける磁界が零
であるため粒子の磁気モーメント断熱不変性が成立せず
、ミラー磁界と比較してより高い確率で粒子が脱出条件
に落あ込むからカスプ損失は極めて大きい。
カスプ損失は磁界強度を上げること、装置の規模を大き
くすることなどにより若干低減させることができるがそ
れでは不充分であり、このため基本形のままのカスプ磁
界は実現可能な範囲では熱核反応の臨界条件に及ばない
のが現在までの情況である。
このカスプ損失を抑制する手段として、線カスプ及び点
カスプ近傍にイオンサイクロトロン周波数近辺の高周波
電界を印加するカスプ高周波ハイブリッド閉込方式が既
に実験されて良好な成績を収めている。
この方式は比較的低エネルギーである粒子に対しては極
めて有効である。
しかしながら、この方式も大きな運動量を有し極く短時
間で高周波電界領域を通過してしまう高エネルギー粒子
に対しては決して有効でない。
この高エネルギー粒子は相対的存在確率は低いがプラズ
マの全エネルギーの相当大さな部分を担っているから、
高エネルギー粒子の脱出を有効に阻止する方法がなけれ
ば閉じ込められこプラズマは急速にエネルギーを喪失し
て熱核反応の持続が困難となる。
現在までのところ、カスプ近傍で高エネルギー粒子の脱
出を有効5こ阻止する方法は見いだされていないから、
他の方法による問題解決が必要である。
この発明はかかる問題解決を目的としてなされたもので
あり、この発明の原理は次のようである。
すなわち、この発明においては線カスプ部分から脱出し
た粒子をその進行方向で待ち受ける偏向磁界を設け、そ
く偏向磁界内で粒子の進行方向を反転させてその粒子を
もと来た方向と逆方向に進行せしめて線カスプ近傍から
再びプラズマ領域内に復帰させるようにプラズマ閉込装
置を構成する。
このような動作原理であるから、粒子のカスプ部分から
の脱出から復帰までの間におけるエネルギー損失は散乱
、輻射等による全体として僅かな値に止まる。
したがって、この発明のプラズマ閉込装置にあってはそ
の母体となるカスプ磁界の線カスプにおけるカスプ損失
がそのまま粒子損失に繋がることがなく、プラズマ閉込
システム全体として粒子損失、エネルギー損失を著しく
抑制することができる。
なお、この発明の原理は後述するようにミラー磁界の線
状開放端にも適用できるが、そのままではカスプ磁界の
点カスプには適用できない。
以上、簡単ではあるがこの発明の具体的な目的と適用限
界を明らかにした。
以下にこの発明の実施の態様と、それぞれにおける具体
的動作原理について説明する。
最初に最も基本的な実施態様から説明する。
第4図及び第5図は第1図及び第3図に示した紡錐状カ
スブ磁界に対して、この発明の装置を適用する場合の態
様を示すものである。
ここにおいて、線カスプ7から脱出した粒子は中央面4
を含む薄いシート状のプラズマを形成するが、それを挾
み付けて磁石40の磁極41及び42が配置され、この
磁極間の空間に中央面4に垂直に磁界43が形成される
ようになっている。
磁界43はプラズマに近い方の縁辺44とプラズマに遠
い方の縁辺45との間に円環状に形成されており、その
磁束密度は中心線1より同一半径においては均等に、ま
た半径方向においては一定もしくは緩やかな磁位傾斜を
持たせるように配位されている。
いま、線カスプTの位置15から1個のイオンが半径方
向へ向って脱出したとする。
このイオンは半径方向の直線軌道16を進行して磁界縁
辺44上の位置17に到達するが、ここからは磁界43
の磁束密度Bと粒子の電荷量q、粒子の質量m、粒子の
速度Vにより決定される曲率半径R=mv/qBなる軌
道18を進行して再び磁界縁辺44上の位置20に到達
するが、前述の磁束密度の均等性により軌道18はその
接線方向が半径方向に直角となる位置を通る半径19に
対して対称性を有するから、位置17に対称である位置
20を通って中心0へ向って半径方向に進行し、軌道1
6に対称な軌道21を通って位置15に対称な位置22
で線カスプ7に突入してプラズマ領域10に復帰する。
なお、粒子が電子である場合には磁界43内での偏向方
向が逆になる。
すなわち、半径方向の直線軌道23を進行する電子は磁
界43内では曲率半径R=mv/qBなる軌道24を通
った後に、半径方向の直線軌道25を中心Oへ向って進
行してから線カスプ7を通ってプラズマ領域10へ復帰
する。
この場合も前述のイオンの例と同じく半径方向の対称中
心線26に対して軌道は左右対称である。
以上、2つの例では説明の都合上その軌道を中央面4上
にとったが、磁束に対して垂直な速度成分を有する粒子
は旋回運動をするため軌道を3次元で表現しなくてはな
らないので、次の例では軌道を中央面4に投影して説明
する。
いま、粒子はイオンであり、線カスプ7からの脱出位置
27、旋回中心2B、旋回軌道29で進行、磁界縁辺4
4に位置30から半径α°の角度をなして磁界43に進
入したとする。
この場合も曲率半径R=mv/qBの軌道31を経て、
その頂点を通る半径方向の対称中心線32ζこ対し位置
30と対称な位置33から半径方向に対し角度−α°で
磁界43から離脱する。
その後、この粒子は旋回中心線34を持つ旋回軌道35
を経て位置36から線カスプTを通ってプラズマ領域1
0へ復帰する。
この場合、磁界43内での粒子の中央面4に対する垂直
方向の運動には必ずしも対称性がないため、1対称中心
線32に対する往路と帰路の対称性は完全なものではな
い。
以上に最も基本的な紡錐状カスプ磁界に対しこの発明を
適用した場合の実施の態様の一例とその動作原理を説明
したが、この装置の目的とするところは線カスプウ)ら
脱出する粒子群が形成するシートプラズマに磁束を垂直
に交叉させ、その縁辺を粒子の進行方向に直角に設定し
た均斉的な磁界を発生させることであり、このようにす
ることによって粒子がイオン、電子のいずれであっても
一旦線カスプを通ってプラズマ領域から脱出した粒子を
その磁界と粒子の相互間の電磁力により偏向して進行方
向を反転させて送り返し、再び線カスプを通ってプラズ
マ領域に復帰させることができる。
この場合の粒子の運動は反射と似かよった点があるので
、以下ではこれをレフレクタ磁界と呼ぶ。
以上述べた基本的動作原理に基く装置の実施態様には多
数の変化形があり得ると共に、カスプ磁゛界及び線状開
放端を有するミラー磁界の構成にも多数の変化形があり
得るので、これらの組み合せの全てについて説明するこ
とは困難であり、以下にその代表的な事例について説明
する。
最初にレフレクタ磁界を発生させるためのいくつかの方
式について説明する。
第6図は第4図及び第5図と同じく鉄心を有する磁石を
用いているが、磁極41及び42はプラズマに近い方の
縁辺44から磁石40の奥へ向って間隙が広がるように
構成されており、従ってその磁束密度はプラズマに近い
方でより強く磁石40の奥へ向って緩やかに減少する。
この場合、磁束は第6図に示すように図の上方に向って
張り出す円弧状をなす。
この磁気配位はサイクロトロンやシンクロトロンにおい
て軌道の集束性を向上するために使用されるものであり
、中央面4上を進行する粒子60に対しては中央面4内
での電磁偏向力61のみを与えるが、中央面4から外れ
て進行する粒子62に対しては中央面4に垂直な磁界成
分が中央面4に平行な電磁偏向力63を与え、中央面4
に平行な磁界成分が中央面4に垂直な復元力64を与え
る。
しかして、中央面4に平行な磁界成分は中央面4上では
零である中央面4から遠ぎかるにつれて増加するので、
中央面4から離れた粒子を中央面4に復元させようとす
る集束作用を有し好都合である。
なお、第6図においては中性粒子の捕獲器65とその排
気管66、励磁コイル67.68などレフレクタ磁石を
構成する主要要素が記入されているが、この励、磁コイ
ル67.68を用いないで永久磁石を用いることもでき
る。
このようなレフレクタ磁石の寸法の試算例を示すと、平
均磁束密度B=1.0Wb/m2のとき14.7MeV
の陽子に対する曲率半径RはRに0.54mであり、同
じ<11.2MeVのα粒子に対する曲率半径RはR=
0.47 mであり、磁界43の奥行はその程度の大
きさであれはよいことになる。
また、カスプ磁界用の円形コイル2及び3からの距離で
あるが、カスプ近傍で10 Wb 7m”程度の強度が
ある場合は鉄心を使用しているレフレクタ磁界は鉄心の
磁気飽和を起こさないようにかなりの距離を確保せねば
ならず、実用的にはレフレクタ磁界の半径をカスプ磁界
用コイルの半径のおよそ5倍から7倍に選ぶことが必要
である。
鉄心を用いたレフレクタ磁界の半径を/卦さくするには
、第7図のようにその近傍にカスプ磁界界を弱めるよう
な中和磁界70を発生させる中和コイル71および72
を設けるとよく、この場合にはレフレクタ磁界の半径を
カスプ磁界コイルの半径の3倍乃至4倍程度まで接近さ
せることが可能である。
この中和磁界70は適当に設定することによって通常の
軌道面からの偏位が大きい粒子を捕獲排除するダイバー
タを構成するための要素とすることもできるし、中央面
4に対する粒子の集束性を制御するための機能を持たせ
ることも可能である。
以上の2つの例は鉄心を用いた磁石によりレフレクタ磁
界を発生させる場合について説明したが、このレフレク
タ磁界は鉄心を用いなくとも第8図のように配置された
一群のコイルによって発生させることも可能である。
すなわち、コイル81及び82には同一方向に電流を通
じ、コイル83及び84にはその逆方向に電流を通じ、
中心線1に対するこれらコイルの起磁力の和をほぼ零に
なるように設定する。
このようにすればコイル81.82とコイル83.84
との間の空間にレフレクタ磁界80を発生させ得、その
外部には殆んど磁界の影響を及ぼさないようにすること
ができる。
なお、コイル81及び82の間の間隙は粒子の通1路で
あり、コイル83及び84の間の間隙は中性粒子を逃が
すための通路である。
以上、レフレクタ磁界を発生させるいくつかの方法につ
いて説明したが、次に種々のカスプ磁界や線状開放端を
有するミラー磁界に対してこの発明をどのように適用す
るのか、その実施の態様について代表的な事例の説明を
する。
なお、以下の事例ではレフレクタ磁界を発生させるため
に鉄心を用いた磁石を使用する場合について説明する。
第9図はここに示された断面形状で紙面に垂直かつ連続
的に構成されている直線カスプ磁界であり、4本のカス
プ磁界コイル91,92.93及び94より発生される
カスプ磁界の内部に線カスプ95,96,97及び98
を有するプラズマ領域99が形成されるようになってい
る。
レフレクタ磁石100及び101はそれぞれ線カスプ9
5及び96からのカスプ損失を抑制するため設けられた
ものであり、ここでは省略しているか線カスプ97及び
98に対しても同様なレフレクタ磁石が設けられている
また、第10図は線カスプ95と中心線90を通る中央
面1021こおける断面を示したものであるが、他の3
つの線カスプに対応する中央面においても以下の事情は
全く同一である。
レフレクタ磁石100のプラズマに近い方の縁辺103
とプラズマに託い方の縁辺104との間にレフレクタ磁
界105が発生している。
しかして、線カスプ95を通してプラズマ領域99より
磁束に平行に脱出した粒子は直線軌道106、円近似の
軌道107、直線軌道108を経て再び線カスプ95よ
りプラズマ領域99内へ復帰し、同様に磁束に垂直な速
度成分を有して脱出した粒子は旋回軌道109、円近似
の軌道110、旋回軌道111を経て再び線カスプ92
よりプラズマ領域99内へ復帰する。
なお、第5図と第10図を比較すると明らかであるが、
磁束に平行に進行する粒子において円形カスプの場合に
はレフレクタ磁界中での粒子の速度ベクトルの反転角度
180゜以上になっているが、直線カスプの場合にはこ
れが丁度180°になっており、粒子の進行方向が反転
するというのはこのような状態を指している。
さらに、第11図に別種の形状を有するカスプ磁界に対
するこの発明の実施の態様を示す。
これは第9図と同じ断面形状を有するカスプ磁界が緩か
に前置して全体どじてド〒ナツ状を形成している場合に
ついて、その外観一部分と断面を示すものであり、レフ
レクタ磁界内での粒子の曲率半径に比べてカスプの曲率
半径が充分に大きければ、この場合は近似的に第9図の
直線カスプと同等と考えてよい。
また、第12図に別種の形状を有するカスプ磁界に対す
るこの発明のさらに別の実施の態様を示すが、これは第
9図の直線カスプが有限長である場合に相当する。
しかして、この第12図の例においてはコイル120及
び121が発生するカスプ磁界によりプラズマ領域12
2とその線カスプ123.124及び125が形成され
ているが、線カスプ123とレフレクタ磁石126の関
係は既に述べた紡錐状カスプ磁界と有線カスプ磁界から
類推できるので説明を省略する。
ところで、線カスプ124とレフレクタ磁石127、線
カスプ125とレフレクタ磁石128の関係には若干の
説明を要する。
第13図は線カスプ124を通る中央面129における
断面図であり、コイル120の形状により中央面129
上の磁束では線カスプ124に対し垂直に伸びていをか
両端では彎曲している。
これに対応するため、レフレクタ磁界も両端を第13図
のように彎曲させればよい。
いま、線カスプ124の左端131から脱出したイオン
は軌道132を進行してレフレクタ磁界130内で円近
似の軌道133を通って後に、軌道134を経て線カス
プ124を通してプラズマ領域122内に復帰する。
一方、線カスプ124の右端135を脱出したイオンは
軌道136を通って後にレフレクタ磁界130内に円近
似の軌道137を通って軌道138を進行するが、この
軌道は線カスプ124の右端135をさらに右寄りに外
れているためプラズマ領域122内に復帰することがで
きず、粒子損失となる。
レフレクタ磁界の形状を工夫することによりこの粒子損
失は若干軽減することができるとしても、このような有
限長の直線カスプではその端部における粒子損失を完全
に除去することは困難である。
しかしながら、この粒子損失はレフレクタ磁界を用いな
かった場合の粒子損失に比べれば相当に小さな値である
から、このような用途に対してもレフレクタ磁界は有用
性を失なっていない。
ここで、線状開放端を有するミラー磁界に対しこの発明
を適用する場合の代表例としてYEN−YANコイル1
40及び141によるミラー磁界における実施例を第1
4図に示す。
カスプ磁界界とミラー磁界には多くの相違点はあるが、
第14図のミラー磁界の場合には閉じ込められたプラズ
マ領戟142の開放端143,144は有限長の線カス
プ(こ近似な形状を成している。
線カスプの場合は巾が極めて薄い線であるが、このミラ
ー磁界の場合はある巾を持った線であり、そこから流出
するシートプラズマは線カスプから流出するシートプラ
ズマより厚さが厚いがその性格は互いに近似しているの
で、レフタフタ磁界により粒子損失を抑制することが可
能である。
第14図のレフレクタ磁石145及び146がこのよう
な形状となるのは、磁界縁辺を粒子の進行方向に直角に
交叉するようOこ設けるためである。
なお、この場合も前述の有限長直線カスプの場合と同様
に端部に若干の粒子損失が発生することは避けられない
以上に述べた第4図、第9図、第12図及び第14図の
各事例においてはシートプラズマは平面状であり、第1
1図の事例ζこおいてはシートプラズマは円筒面状であ
るが、最後にシートプラズマが円錐面状である場合(こ
ついて述べる。
第15図は中心線1を軸とする円形コイル150,15
1により発生させられた紡錐状カスブ磁界の一種であり
、閉じ込められたプラズマ領域152から線カスプ15
3を通して流出するシートプラズマ154は中心線1上
の点155を頂点とし、線カスブ153を通る円錐面1
56をその中央面として形成し、レフレクタ磁石157
はこれを挾み込む位置に設置する。
このような構成とする目的は、一旦レフレクタ磁界に反
射されて戻された粒子が再びプラズマ中を突破して反対
側のレフレクタ磁界に飛び込む過程を際限なく繰り返す
ことを阻止することにある。
円錐面155と半径方向のなす角度が小さい場合、又は
レフレクタ磁界の半径が粒子の曲率半径を無視できるほ
ど大きい場合にはこの装置の機能は紡錐状カスプ磁界の
場合と近似している。
なお、この構成の場合にはタスプ磁界から伸びる磁束は
できるだけ円錐面155に平行となるよう配位されなけ
ればなら、ない。
以上において、カスプ磁界の線カスプ及びミラー磁界の
線状開放端からの粒子損失に対してレフレクタ磁界と呼
ぶこの発明装置が発生させる磁界が有効ンこ作用して、
最終的な粒子損失を抑制させ得ることをいくつかの事例
によって説明したが、これらの事例は代表的なものを取
り上げたに過ぎず、これらの事例によってこの発明の範
囲が限定されるものではないことは勿論である。
ところで、現実にはレフレクタ磁界の適用に当っては粒
子損失の抑制にも自ずから限界がある。
すなわち、線カスプが無端末に構成されている場合の一
粒子軌道分析では粒子損失を零となし得るが、現実には
多数の粒子が飛び交うために粒子間の相互作用によりあ
る確率で軌道が散乱される。
しかして、この確率は粒子密度の2乗に比例し、粒子エ
ネルギーの2乗に反比例するから、低エネルギー粒子を
できるだけ線カスプから出さないようにし、線カスプか
ら外部のレフレクタ磁界が関与する軌道空間を空虚に保
つことがレフレクタ磁界の効果を高めるために有益であ
り、高周波電界印加方式などの他の方式と組み合せて使
用することが望ましいと考えられる。
以上、要するに開放端系のプラズマ閉込磁界において開
放端の粒子損失がシートプラズマの形態をとる場合、こ
の発明を適用してプラズマ閉込装置を構成することによ
り粒子損失を著しく低減することができ、熱核反応の発
生、維持のために必要な条件により近付くことができる
【図面の簡単な説明】
第1図は紡錐状カスプ磁界とその内部に閉じ込められた
プラズマを示す断面図、第2図は線カスプからの荷電粒
子の脱出機構を説明するための線カスプ部分の断面図、
第3図は第1図のカスプ磁界において線カスプを含む平
面での断面図、第4図及び第5図は紡錐状カスプ磁界に
対するこの発明の実施例を示す断面図の一部と線カスプ
を含む平面での断面図の一部、第6図はこの発明装置を
鉄心を用いて達成した場合の実施例の断面図、第7図は
第4図の実施例にカスプ磁界を中和するコイルを設けた
実施例の断面図、第8図はこの発明装置を鉄心を用いず
に構成した場合の実施例の断面図、第9図及び第10図
は直線状カスプ磁界に対するこの発明の実施例を示す中
心線に直角な断面図の一部と線カスプを含む平面での断
面図の一部、第11図は直線状カスプ磁界が緩かに彎曲
している場合に対するこの発明の実施例を示す図の一部
とその断面図、第12図は直線状カスプ磁界が有限長で
ある場合に対するこの発明の実施例を示す図の一部とそ
の断面図、第13図は第12図の実施例)こおいて線カ
スプを含む平面での断面図の一部、第14図は線状開放
端を有するミラー磁界に対するこの発明の実施例を示す
図、第15図はシートプラズマが円錐面を形成する紡錐
状カスプ磁界に対するこの発明の実施例を示す断面図で
ある。 2.3,150,151・・・・・・円形コイル、10
゜99.122.142,152・・・・・・プラズマ
領域、7.95〜98・、123〜125,153・・
・・・・線カスプ、8,9・・・・・・点カスプ、12
,13,16゜18.21 .23,25,29,35
,106〜111.132〜134,136,137・
・・・・・軌道、40・・・・・・磁石、41 、42
・・・・・磁極、43・・・・・・磁界、60,62・
・・・・・粒子、6L63・・・・・・電磁偏向力、6
4・・・・・・復元力、65・・・・・・捕獲器、66
・・・・・・排気管、67.68・・・・・・励磁コイ
ル、70・・・・・・中和磁界、71.72・・・・・
・中和コイル、81〜84,120,121・・・・・
・コイル、80,105゜130・・・・・・レフレク
タ磁界、91〜94・・・・・・カスプ磁界コイル、1
00,101 .126〜128゜145.146,1
57・・・・・・レフレクタ磁石、140.141・・
・・・・YEN−YAN コイル、154・・・・・・
シートプラズマ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カスプ磁界又はミラー磁界に開じ込められたプラズ
    マの内部より線カスブ部分又は線状開放端部分を通って
    脱出した荷電粒子群によって形成されたシート状荷電粒
    子流に対し、磁束を前記シート状荷電粒子流に垂直に設
    定しかつその占有領域の縁辺を前記シート状荷電粒子流
    の進行方向に直角に交叉するような偏向磁界装置を設け
    、前記シート状荷電粒子流が前記偏向磁界装置内に進行
    して進行する間に偏向磁界と荷電粒子の相互間の電磁偏
    向力により当該荷電粒子を半円ないし半円近似の軌道を
    通って進行方向を反転した後にこの偏向磁果から離し、
    前記シート状荷電粒子流領域内を前記偏向磁界装置への
    進入とは逆方向に進行させて再び前記線カス′プ部分又
    は線状開放端部分を通って元のプラズマ内部へと復帰す
    るように構成したことを特徴とするプラズマ閉込装置。
JP53103629A 1978-08-25 1978-08-25 プラズマ閉込装置 Expired JPS5942960B2 (ja)

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JP53103629A JPS5942960B2 (ja) 1978-08-25 1978-08-25 プラズマ閉込装置
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US4430290A (en) 1984-02-07

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