JPS5942953Y2 - 洗面器、浴槽等の止水栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は洗面器、浴槽等における止水栓の改良に関す
るものである。

従来の上記洗面器等に装着使用される止水栓はクサリに
連結されているため、タオルの引掛けや手の不用意の動
きによう、止水栓が抜け、使用中の水が放流される欠点
がありら又、チェノが切れたり、錆びたジした場合、見
苦しいばかシでなくタオルや衣類等を汚す原因ともなる
。

又更には、チェノが切れた後、止水栓が紛失したうする
とと又は水圧が高い時非常に抜き難いことがよく起きる
。

この考案は上記の欠点を解消するためになされたもので
あって、可撓性栓体、ロッド、ローラ、スプリング、半
円状スリーブようなる円筒体、ねじ付スリーブと若干の
ナツトようなる改良止水栓を提供することを目的とする
。

本考案による止水栓は、ロッドを押すことによってロー
ラが案内溝に沿って下降し、排水口を閉塞させ、又スプ
リングの反発によってロッドが上昇し、排水口を開放さ
せる機能を持ったものである。

次に図面に基づいて本考案の実施例を説明すれば、第１
図および第３図に示す如く、止水栓はねシｆｔスリーブ
１、スプリング２、断面半円状のスリーブ３，４、ナツ
ト６、ローラ８、ロッド９、ストッパナツト１０、可撓
性栓体１１とつ普みナツト１２とよシなり、排水口の開
閉は、ローラ８を上記半円状スリーブ３．４の内壁に刻
設された案内溝に沿うて移動させることによって達成さ
れる。

第２図は本考案の止水栓が洗面器において閉塞した状態
を示す断面図である。

本考案の止水栓を組立てる際、先づロッド９の下端の細
頚部１３をローラ８の中央孔８ｂにその肩部３０が該ロ
ーラ８に当接するように挿通する。

上記ロッド９の細頚部１３の先端は大径に形成されると
共にローラ８を該頚部１３において回転可能に保持する
Ｃ型保持部材７の嵌着用周溝３１が刻設されている。

次に半円状スリーブ３，４を組合せてなる中空円筒体に
よシ、該ロッド９の下端部とローラ８を抱持する。

上記ローラ８には案内溝５に係合摺動する突起子ｊ８ａ
が対向に設けられている。

上記案内溝５／Ｉ′ｉスリーブ３，４の上段部の内壁に
刻設されたものであって、それ等のスリーブ３．４を組
合せた時、円筒を形成すると共に内壁において上記案内
溝によって連続したＷ型溝が形成される。

第５図はスリーブ３又は４を平坦に延ばした（展開した
）際の案内溝５の形状を示す。

この案内溝の詳細とその作用は以下の本考案の使用説明
において明らかとなろう。

次にスプリング２を上記半円状スリーブ３．４よりなる
円筒体の下端部に挿入し、ついで内周ねじ付スリーブ１
をスリーブ３，４の下端部に螺着せしめる。

これによりスプリング３，４が一体に保持され、又スプ
リング２がそれに内蔵され且つロッド９の下端部が該ス
プリング２の上端部をＭＥＥ＋るのでロッド９は常時上
向き方向に付勢された状態となる。

ナツト６はスリーブ３．４よりなる円筒体の上端部に螺
着され、該スリーブ３，４を一体に保持するものである
。

上記スリーブ３．４の上端部は細頚に形成され、それが
一体に組合せられて円筒体となった際、ロッド９の径よ
り稍大なる孔を形成するのでロッド９はその中で自由に
摺動できる。

１１はロッド９の上端部１８に螺着されたナツト１０を
介して該上端部に固着された可撓性栓体であって、その
上部にはつ１みナツト１２が該栓体１１を装着した状態
で上記ロッド９の上端部１８に螺着されている。

使用の際、上記によって組立てられた止水栓を排水孔内
に装着する。

止水をする場合、つ１みナツト１２を介して栓体１１を
押し下げ排水口に当接せしめればよい。

この場合、止水栓は第３図に示した状態から第２図に示
した状態となる。

即ち、ローラ８を装着したロッド９はスプリング２に抗
して二つの半円状スリーブ３．４からなる円筒体の内壁
に形成された連続案内溝５に沿うて下動する。

次に第２，３及び第５図を参照しつつ案内溝５の作用に
ついて説明をする。

図示せる如く、案内溝５は複数の相隣り合った実質的に
平行の垂直溝２０．２１とこれ等の溝２０．２１の下端
をそれぞれ接続する屈曲溝１９によって構成されている
。

開栓状態においては、上記ローラ８の突起子８ａが案内
溝の頂部、即ち２０ａに係止され放水可能となるが、手
でつ１みナツト１２を押下した時、突起子８ａは溝２０
に沿うて下降し、屈曲溝１９内に導かれる。

この時点で押下刃を解くと突起子８ａが屈曲溝１９の頂
部１９ａに係止するので閉栓状態となる。

ついで上記閉栓状態から開栓状態に移行せしめたい場合
、再度手でつ渣みナツト１２を押下せば、突起子８ａは
屈曲溝１９ｂを経て隣接する垂直溝２１′の真下に移行
する、そこで押下刃を解くとスプリング２の弾発力でロ
ーラ８、ロッド９が上昇する、この時突起子８ａは溝
２１′に沿うて上昇し、遂に頂部２０′ａに係止して開
栓状態となる。

上記から明らかな如く、本考案は手でつ１みナツト１２
を順次押モするだけで開栓、閉栓をすることができるの
で使用上極めて便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の全体斜視図、第２図は本考案の使用状
態を示す断面図であって、閉栓状態を示すものである。 第３図は第２図の開栓状態を示す。第４図は本考案の分
解斜視図、第５図は半円状スリーブの展開図。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） ロッドの上端に固着された可撓性栓体、ロッ
   ドの下部に回動自在に嵌装されたローラ、内壁面に上記
   のローラを案内係止する溝が刻設されている半円状スリ
   ーブよりなる円筒体、該円筒体に内蔵されていて上記の
   ローラとロンドラ上昇方向に付勢するスプリングとより
   なる洗面器、浴槽等の止水栓。
2. （２）上記のローラは対向に突起子が設けられ、その突
   起子が上記案内溝に沿って摺動及び該案内溝内に係止で
   きる如く形成せしめた上記実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の洗面器、浴槽等の止水栓。
3. （３）案内溝が相隣接した一対の垂直溝であって、その
   頂部が円弧状に連続し下端はそれぞれ屈曲溝によって接
   続してなる上記実用新案登録請求の範囲第２項記載の洗
   直器、浴槽等の止水栓。