JPS5942951Y2 - 掛蒲団 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は掛蒲団に関する。

従来使用されてきた綿蒲団は綿自体が吸湿性に富んでお
り、吸湿性に対して、例えば昼間不使用時における水分
の発散性が劣り、日光に当てて乾燥しない限り水分のた
め重くなりかさが低く、使用して気持良く臥床すること
ができにくくなる。

絹蒲団は水分を適度に吸収して発散し、高級な蒲団とさ
れているが、かさが出す且つ高価である。

本考案の目的は、従来の蒲団の有する欠点を除去した掛
蒲団を提供するにある。

本考案は、組線かもなる下層１、吸湿性及び水分発散性
に富んだ柔軟なポリウレタンフォームからなる中層２、
及びテトロン登録商標綿の如き化繊綿からなる上層３を
布４にて包被し、キルチング５を施してなることを特徴
とする掛蒲団である。

次に本考案を図面によって詳細に説明する。

図において、本考案の掛蒲団は組線からなる下層１、吸
湿性及び水分発散性に富んだ柔軟なポリウレタンフォー
ムからなる中層２及びテトロン綿の如き化繊綿からなる
上層３を積層して、これを布４にて包被したものにキル
チング５を施してなるものである。

組線は上述した如く適度の吸湿性と水分発散性を有して
おり、更に肌ざわりがすぐれているので使用者の皮膚に
近い下層１として使用するのに適している。

吸湿性及び水分発散性に富んだ柔軟なポリウレタンフォ
ームとは、例えば東洋護誤化学工業株式会社製のマツク
フェザーフォームの如き多孔性材料で適度の吸湿性及び
水分発散性を有すると共に柔軟性を兼備している。

従って使用により吸湿しても不使用時には元の状態にま
で乾燥する。

スマックフェザーフォームは十分な復元性も備えている
のでかさが落ちず中間に位置する心材、即ち中層２とし
て好適である。

化繊綿としてはポリエステル系のテトロン登録商標綿、
アクリル綿がある。

化繊綿は吸湿性が小さく保温性に劣るがかさを保つ役割
をする。

従って上層３に適している。

布４としては綿布が適当な材料である。

例えば図にかいて表生地４ａをコーマサテンの如き綿１
００％の材料で、裏生地４ｂをサンフオライズ加工綿の
如き綿１００％の材料で組合せて縫製することもできる
。

上記の如く積層した積層物を布４を通してキルチング５
を施し本考案の掛蒲団が完成する。

本考案によれば、下記の如き利点がある。

■ 組線が下層にあるから肌当りが良く、軽くて寝心地
が良く、冬は温かく、夏は涼しく、健康、美容等に適し
ている。

■ 掛蒲団が夜間吸湿しても、夕方再び臥床する時には
水分を殆んど発散して使用前の状態に戻っている。

■ 折畳みが自由である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の捌蒲団である。 １・・・下層、２・・・中層、３・・・上層、４・・・
布、・・・表生地、４ｂ・・・裏生地、５・・・縫綴。 ａ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 組線からなる下層１、吸湿性及び水分発散性に富んだ柔
   軟なポリウレタンフォームからなる中層２、及びテトロ
   ン登録商標綿の如き化繊綿からなる上層３を布４にて包
   被し、キルチング５を施してなることを特徴とする掛蒲
   団。