JPS5942766Y2 - テレビジヨン中継放送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、送信電力を一定にならしめる自動利得制御ル
ープを有するテレビジョン中継放送装置に関する。

従来よシ用いられてきた自動利得制御ループを有するテ
レビジョン中継放送装置は、第１図に示すような系統で
構成されていた。

第１図に釦いて、中間周波信号入力端子１よシ導入され
た中間周波テレビジョン信号は、自動利得制御機能を有
する中間周波増幅器２で増幅される。

この信号は局部発振器４の出力信号とともに周波数変換
器３に導入され所定の送信周波数に変換される。

しかる後に電力増幅器５で増幅され不用周波数成分を除
去する出力フィルタロを通して送信アンテナ７に導びか
れ放送電波として放射される。

アンテナに導びかれる放信電力の一部は、方向性結合器
等で分岐され、バンドパスフィルタ８（以後Ｂ、Ｐ、Ｆ
と記す）を通してテレビジョン信号に含まれる映像信号
成分のみが取り出される。

この信号は検波器９によυ直流電圧に変換され直流増幅
器１０で増幅され、しかる後に中間周波増幅器２の利得
を制御して送信電力を一定に保っている。

１１は、検波出力の一部を増幅し電力指示計に直流電圧
を供給するための直流増幅器である。

このような自動利得制御ループを有するテレビジョン中
継放送装置では、映像信号を取ジ出すためのＢ、 Ｐ、
Ｆ、 ８がＶＨＦ及びＵＨＦに訃ける高周波フィルタ
であるため製造上特別高度な調整技術が要求され、また
送信周波数専用部分なので量産性に乏しく、更にテレビ
ジョン信号に含まれる音声信号や色副搬送波の除去が不
完全になシやすく、電力指示の誤差の原因となっていた
。

筐た検波器９の検波入力が高周波であるため、検波ダイ
オードとして特殊で高価なものを必要とし、更にダイオ
ードの逆労向低抗が高周波に対しては低くなるためピー
ク検波が理想的に行なわれず、絵柄によって送信電力の
尖頭値が変動しやすい欠点を持っていた。

本考案は、上記欠点を解決したもので、分岐した送信電
力の一部を周波数変換器を通して中間周波テレビジョン
信号に変換し、しかる後に中間周波数帯の映像信号を抽
出するＢ、 Ｐ、 ＦＫ導びく構成をとるテレビジョン
中継放送装置を提供するものである。

以下第２図を参照して本考案によるテレビジョン中継放
送装置の一実施例を説明する。

１２は中間周波入力端子、１３は自動利得制御機能を有
する中間周波増幅器、１４は第１周波数変換器、１５は
局部発振器、１６は電力増幅器、１７は出力フィルタ、
１Ｂは送信アンテナである。

これら１２〜１Ｂはそれぞれ第１図の１〜７と同°じ動
作を行ない、１２より導入された中間周波テレビジョン
信号は、第１の周波数変換器１４で所定の送信周波数に
変換された後電力増幅され送信アンテナ１Ｂより放送電
波として放射される。

方向性結合器等で分岐された送信電力の一部は、局部発
振器１５の分岐出力とともに第２周波数変換器１９に導
びかれ中間周波テレビジョン信号に変換される。

ここで得られた中間周波テレビジョン信号は中間周波数
帯のＢ、Ｐ、Ｆ、２Ｇに供給され、映像信号のみが取υ
出される。

この信号は検波器２１でピーク検波されて直流電圧に変
換され、直流増幅器２２に供給される。

ここで増幅された直流電圧により中間周波増幅器１３の
利得を制御し、送信電力が一定に保たれる。

２３は検波出力の一部を増幅し、電力指示計に直流電圧
を供給する直流増幅器である。

上述の如く、本考案によれば分岐した高周波テレビジョ
ン信号を中間周波テレビジョン信号に変換した後に自動
利得制御信号として映像信号を抽出するよう構成してい
るので従来のように高周波テレビジョン信号から直接映
像信号を抽出する場合と比較して狭帯域でかつＱの高い
Ｂ、 Ｐ、 Ｆ、 ２０を用いることができ調整を容易
とすることができるとともに映像信号のみを正確に抽出
し得、音声信号や色副搬送波の漏れによる送信出力の変
動や電力指示計の指示誤差を除去できる。

また検波器入力が中間周波映像信号であるため検波ダイ
オードとしてごく普通のものを用いることができ、ピー
ク検波特性が良好となシ絵柄による出力変動も極めて小
さくすることができる。

更に自動利得制御信号導出系統が送信周波数に係わ９な
く同一のもので構成できるため、量産性、品質の均−化
及び低コスト化を図ることができる等多くの利点を有し
、その効果は極めて著るしいものである。

なお上述の説明において、第１及び第２周波数変換器１
４．１９の局発信号として同一の局部発振器１５の出力
を用いる場合を説明したが、本考案は、これに限定する
ものでなく、２つの周波数変換器に夫々側の局部発振器
を設ける構成にしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＡＧＣループをもったＴＶ中継放送装置
の一例を示す構成略図、第２図は本考案のＴＶ中継放送
装置の一実施例を示す構成略図である。 １３・・・・・・自動利得制御機能をもつ中間周波増幅
器、１４・・・・・・第１周波数変換器、１５・・・・
・・局部発振器、１６・・・・・・電力増幅器、１９・
・・・・・第２周波数変換器、２０・・・・・・中間周
波Ｂ、Ｐ、Ｆ、、２１・・・・・・検波器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動利得制御機能を有する中間周波増幅器と、この増幅
   器で増幅された中間周波テレビジョン信号を所定の送信
   周波数に周波数変換する手段と、この手段によシ得られ
   た信号を増幅し送信アンテナより電波として放射する手
   段と、この送信電力の一部を分岐する手段と、この手段
   により得られた信号を中間周波数に周波数変換する手段
   と、この手段により得られた中間周波テレビジョン信号
   から映像信号を抽出する手段と、この手段によシ得られ
   た映像信号を検波し前記中間周波増幅器の利得を制御す
   る手段とを具備することを特徴とするテレビジョン中継
   放送装置。