JPS5942292Y2 - 車両用ウインドウォッシャ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車両の所定位置に塔載されたウオッシャタ
ンクに対してポンプを介して連通されたホース先端のノ
ズルから車両のウィンドへ向けてウオツシャ液を噴出す
る装置に関する。

一般に、ホースの先端に設けられたノズルが車両のウィ
ンド上方に対し下向きに取りつげられた形状のものにお
いては、ウオツシャ液噴出停止後、ホース内に残留され
たウオツシャ液が自重によってノズルから車両のウィン
ド面に流出する傾向にあった。

このため、ワイパが停止状態にある時に、ホース内に残
留されたウオツシャ液が車両のウィンド面に流出すると
、この流出のウオツシャ液に対し埃などが付着してウィ
ンド面を汚すとともに、視界を妨害する問題点があった
。

この考案の目的は、上記の理由に鑑み、ホース内に残留
されたウオツシャ液の流出を防止しうるウィンドウオッ
シャ装置を提供することにある。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する
。

図中、１は車両後部、２はリアウィンド、３はリアワイ
パである。

次に、リアウィンド２に向けてウオツシャ液を噴出する
装置について説明すると、車両の所定位置に塔載された
ウオッシャタンク（図示しない）に対しモータ・ポンプ
４を介して連通されたホース＆東ポンプ（モータ・ポン
プ）４の吐出口に接続された第１ホース５と、この第１
ホース５に戻しタンク１０を介して接続された第２ホー
ス６とを主体として形成されている。

この第２ホース６の先端にはノズルＴが配設されており
、このノズル７はリアウィンド２の上方中央部に位置し
て車体の一部に対し下向きに固定されている。

上記第１、第２の両ホース５．６を接続するためのジヨ
イント８．９が両端開口部に配設された筒状の戻しタン
ク１０内にはウオッシャ液戻し用のピストン１１が進退
動可能に配設されている。

このピストン１１はばね１２によってポンプ４側へ付勢
されるとともにポンプ４かも第１ホース５を経て戻しタ
ンク１０内に圧送されるウオツシャ液の液圧を受けて前
記ピストン１１がばね１２の付勢力に抗してノズルγ側
へ所定量前進されるものテする。

さらにピストン１１はそのロッド１３が戻しタンク１０
の筒内のほぼ中央部に固着された多孔板１４の中心部を
嵌挿して図中上下方向へ移動案内されるとともに、ロッ
ド１３の先端部および中央部の２箇所に配設された鍔状
のストッパ１５．１６と前記多孔板１４との当接によっ
てピストン１１の移動量が規制されている。

そして、このピストン１１の後退によるウオツシャ液の
戻し量Ｗ１は第２ホース６の上部（第２ホース６上部の
下向き部分から先端のノズル１普でをいう。

）におけるホース内の容量Ｗ２よりも適宜に大きくなる
ように設定されている。

上記戻しタンク１０の外周面の一部にはピストン１１が
ノズルＩ側へ所定量移動した前進時に、このピストン１
１をバイパスする連通路１７を有する大径の外筒部１８
が形成されている。

この外筒部１８の連通路」Ｉは戻しタンク１０に貫設さ
れた複数個の貫通孔１９〜１９によって戻しタンク１０
内に連通している。

上記の構成において、ウオッシャタンク（図示しない）
に接続されたポンプ４の作動時には、ウオツシャ液が第
ｌホース５を経て戻しタンク１０内に圧送される。

すると、ピストン１１は前記ウオツシャ液の液圧によっ
てばね１２の付勢力に抗して第２図に示すように前進す
る一方、ウオツシャ液は連通路１７を経て戻しタンク１
０の多孔板１４を通過した後、第２ホ２ス６内に圧送さ
れ、ノズルＩからリアウィンド２に回げて噴出される。

ソノ後、ポンプ４を停止すると、ピストン１１はばね１
２の付勢力によって第２図に示すように後退し、このピ
ストン１１の後退によって戻しタンク１０および第１ホ
ース５内に残留されたウオツシャ液はポンプ４側へ戻さ
れ、その一部のウオツシャ液がポンプ４を経てウオッシ
ャタンク内に戻される。

一方、第２ホース６内に残留されたウオツシャ液は、前
記ウオッシャタンク内に戻ｇれたウオツシャ液の量に相
当する分だけ戻しタンク１０内に戻される。

このたみ、ウオツシャ液噴出停止後、第２ホース６内に
残留されたウオツシャ液がノズル７よりリアウィンド２
面に流出することがない。

以上例示したように、この考案は、ポンプを作動してウ
オツシャ液をホース先端のノズルから車両のウィンドへ
回げて噴出した後、前記ポンプを停止すると、戻しタン
クに配設されたピストンがばねの付勢力によってポンプ
側へ後退する。

このため、前記ホース内に残留されたウオツシャ液の一
部を前記ピストンの後退によってポンプ側へ戻すことが
できる。

この結果、ホース先端のノズルが車両のウィンドの上方
あるいは側方に、下向きあるいは横向きに取りつげられ
ていても、ホース内に残留されたウオツシャ液の流出を
積極的に防止することができる。

特に、この考案によれば、前記ピストンの後退によるウ
オツシャ液の戻し量は、前記ホース上部の下向き部分か
らホース先端のノズル普での範囲におけるホース内容量
よりも適宜に大きくなるように設定しであるから、前記
ホース上部に残留されるウオツシャ液を、ピストンの後
退によって戻しタンクに確実に戻すことができる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図はウィ
ンドウオッシャ装置全体を示す説明図、第２図はポンプ
の作動時におけるピストンの前進状態を示１断面図、第
３図はポンプの停止時におけるピストンの後退状態を示
す断面図である。 ２・・・リアウィンド、４・・・ポンプ、５・・・第１
ホース、６・・・第２ホース、７・・・ノズル、１０・
・・戻しタン久１１・・・ピストン、１１・・・連通路
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両の所定位置に塔載されたウオッシャタンクに対しポ
   ンプを介して連結されたホース先端のノズルから車両の
   ウィンドへ向けてウオツシャ液を噴出する装置であつ゛
   〔、前記ホースの途上には該ホースと連通して戻しタン
   クを配設し、この戻しタンク内にはばねの付勢力によっ
   て前記ポンプ測へ後退しかつ前記ポンプから前記ホース
   内に圧送されるウオツシャ液の液圧を受けて前記ばねの
   付勢力に抗し前記ノズル側へ前進するピストンを配設す
   る一方、前記戻しタンクの外周には前記ピストンのノズ
   ル側への前進時にこのピストンをバイパスする連通路を
   形成し、しかも前記ピストンの後退によるウオツシャ液
   の戻し量＆Ｌ前記ホース上部の下向き部分からホース先
   端のノズルまでの範囲におけるホース内容量よりも適宜
   に大きくなるように設定しであることを特徴とするウィ
   ンドウオッシャ装置。