JPS5942158B2 - 音響実験用建築物 - Google Patents

音響実験用建築物

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Publication number
JPS5942158B2
JPS5942158B2 JP5830175A JP5830175A JPS5942158B2 JP S5942158 B2 JPS5942158 B2 JP S5942158B2 JP 5830175 A JP5830175 A JP 5830175A JP 5830175 A JP5830175 A JP 5830175A JP S5942158 B2 JPS5942158 B2 JP S5942158B2
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JP
Japan
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laboratory
hall
building
vibration isolation
isolation mechanism
Prior art date
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JP5830175A
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English (en)
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JPS51133940A (en
Inventor
喜八郎 久保田
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Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は内部に遮音実験などに用いる実験室を独立に
設けた音響実験用の建築物に関するものである。
従来の音響実験用建築物における実験室は、建築物の−
mlを壁、床など構造躯体によって区画してホールとし
、その内部に対向する壁や床、天井に平行面を設けるこ
とを避け、平面形を五角形にするなど不整形体として設
けたものが多く、良好な拡散音響は得やすいが、不整形
が禍いして、かえって単位床面積に対して有効な実験室
を設けにく(、内部での実験の自由度が小さい。
このため。音響実験用建築物は通常の同規模の建築物に
比較して広い敷地を必要とし、外部からの振動を防止す
る手段も複雑となりがちで、建築費がかさむ欠点があっ
た。
また従来のものは、実験室が建築物の構造躯体と一体ま
たは別体を問わず、全て1つの室をもって構成されてい
る関係上、実験室が広くとも1つの実験室内にて2つ以
上の音響実験を並行してなすことができない欠点もあっ
た。
さらにまた、近時の音響実験の要求を勘案すると、劇場
などの音響のホール効果などよりは、むしろ住居におけ
る騒音などに対する遮音、吸音など建築材料の音響特性
に関する測定実験などに対する要求が増大して来ておシ
、この面からは従来の実験室は外部音響に対する単なる
包囲体(エンクロージャー)にとどまり、音源側と測定
側という基本的な使用形態についてはほとんど何の考慮
モ払われていないものであった。
この発明は上記従来の音響実験用建築物の欠点を排除し
、全く新たな構成を加えることによって、秀れた音響実
験用建築物を提供しようとすることを目的とするもので
、その要旨とするところは、(1)実験室は簡明な整形
直方体の包囲体に形成する。
(2)実験室は、複数の各独立の室で構成し、かつ。
それらを相互に移動装置昇降位置により接離自在とする
(3)実験室の一つは設置される建築物との間に防振機
構を設ける。
ことにあシ、上記各実験室を実験の目的に応じて単独に
使用したシ、あるいは合体させて一室として使用して、
実験の自由度を大きくし、ことに実験の対象となる建築
材料または部材の取扱いを格段に改善しようとするもの
である。
以下この発明を図示の実施例にもとづいて詳細に説明す
るに先たち、まず第1図について本発明の概要をのべる
と、Aは本発明にかかる音響実験用建築物であって、通
常は独立に、あるいは一般の建築物に付属して鉄筋コン
クリート造として構築される。
1はその大部分を占める2階分の高さを有するホール、
2はホール1内の一端がわに位置を定めて設けられる第
1実験室、3は第1実験室2に隣接して接離自在に設け
られる第2実験室、4は第1実験室の直上で3階に該当
する位置に設けられる第3実験室で、以下実験室と称す
る。
5は防振機構、6は第2実験室3の移動装置である。
第2図、第3図におけるBは上記建築物Aのホール1を
除く他の付属屋の部分で、外部出入口につづく前室をは
じめ、各実験室のための準備室、補助実験室、操作室、
階段等からなり、1階部分なり1,2階部分なり2とし
である。
そこで本発明の第1の発明の詳細な説明すると、上記各
実験室2,3.4はいづれも鉄筋コンクリート造として
整形の直方体に構築され、実験室2と3とは建築物Aと
は別体の独立構造体としてホール1内に設置される。
まず実験室2はホール1の一方の壁体11に近接して平
面において定位置に設置される包囲体に形成されるが、
実験室3に対向する面では開口21となっている。
22は直上の実験室4に連通する開口部、23は当実験
室への出入口であって、この実験室2全体はホール10
床12上に設けた防振機構5に支持されている。
すなわち防振機構5 &−!Jffi 12と実験室2
の床フレーム24との間に設けた多数の空気バネ51.
51a−付属室Bの1階部分B1に設けた操作装置52
に接続するとともに、建築物Aの躯体に接する部分には
壁体11がわのシール材53.壁体13がわの防振材5
4ヲ介在させて外部からの振動を遮断している。
25は弾性的に支持される実験室2の不必要な振動を制
限するための制止具である。
次に実験室3は実験室2と同様の構成で、実験室2に対
向する面を開口31としてあシ、ホール1内で壁体14
がわに配置され、移動装置6によって実験室2に対して
接離自在に移動可能である。
すなわち、移動装置6は実験室3の全体を載置する台車
61とその車輪62と、実験室2に対して正しく配置さ
れた床12上の一対のレール63゜63と、レール63
.63に平行に設けたラック状軌条64.64と、ラッ
ク軌条64に噛合うピニオンを備え、台車61に設けら
れた駆動装置65.65とから構成されていて、駆動装
置65゜650作動により実験室3をレールに沿って移
動させる。
上記実験室2と実験室3が相互に対向する開口21と開
口31の周囲には、両実験室の一方の端面又は両方の端
面の間に膨縮目在としたエアチューブのシール材55が
固着されておシ、このシール材55も前記操作装置52
に連接されている。
なお32は出入口23と同様の出入口であり1両実験室
2,3の内面の仕上げ仕様は有響型とされている。
以上によって、防振機構5を介してホール1内に設置し
た実験室2&これに隣り合って設置される実験室3とは
移動装置6を介して接離自在であシ、両者の開口部21
.31をそのまま当接させて一体の大型実験室に合体可
能であるとともに、両開口21.23間に被実験体を介
在させるときには両実験室間に遮音特性の実験が可能と
なり、さらに実験室周壁と同様の板体を装着すれば、何
個に吸音材を内装して吸音特性の実験も可能である。
このようにして両者の連設、隔離の選ばれた配置での実
験に供用される。
次に第2の発明の詳細な説明すると、実験室4は上記実
験室とは別個に建築物Aにおいてホール1の上部に固定
して設けられている。
この実験室4は内壁、天井、床の全周に吸音材41を張
りめぐらせた無響室に形成され、床42の中央の部分に
は、下方の実験室2に連通する開口43が形成されてい
る。
44はその開口43のための分割形の床板で、プレキャ
ストコンクIJ−トで作成されており、上方に設けたホ
イスト45の操作により開口43の周囲下方から支持さ
れて閉塞し、または下方実験室2内に吊りおろされて開
放される。
そしてこの床板部分と、出入口46の部分では吸音材4
1は着脱自在にしである。
56は実験室4の開口43下方のダクト下端と実験室2
の上方開口部22の上端との間に設けられるシール材で
、前記シール材55と同様に構成され、実験室2,4の
両立が独立していると連通されたれたときに室内を外部
から遮断する。
以上によって、実験室4は直下の実験室2とは別個に独
立した実験に供用されるとともに、開口430床板44
を開放し、実験室2で準備される実験用板体を吊シ上げ
て装着すれば、上階における床上で発生する衝撃音の下
階への影響や、換気孔における防音処理の実験研究など
可能となる。
したがって、実験室4は階上に設けることで建築面積を
節減しようとするものではな(、全(新しい課題に対処
しようとするものである。
欠に第3の発明の詳細な説明すると、実験室2を支持す
る防振機構5は空気バネ51.51’¥主要部として構
成され、これを操作装置52からの空気の供給量の加減
によって制御することによシ昇降装置としても作動させ
るものである。
これによって実験室2を上昇させて上方の実験室4と連
接させ、両室内を連通させることと、実験室2内の載荷
の多少によって実験室3との床の水平レベルに差異を生
じても画室間の高さの調整をすることが可能である。
上述したような本発明の作用は、構成の説明によって概
略簡明に理解されるものであり、防振機構5についても
、移動装置6についても、特に説明を加えてくり返すに
は及ぼないが、実験の遂行のための関連事項を順に追っ
てのべると、付属室B1の部分には諸資材の搬入搬出の
ために大形の防音扉を備えた出入ロア1が設けられ、出
入ロア1からホール1に通ずる広間は前室72であって
、ここでは実験室2と3の間に介挿する供試体の方向転
換などの準備、取扱いをする。
前室72の一部でホール内を見渡す位置の壁面には前記
操作装置52が設けられておシ、この操作装置52には
移動装置6の遠隔操作装置も組み込むことができる。
73はそのための圧縮空気室、74は音響測定室である
付属室2階B2にはデータ分析室が設けられている。
なおSは階段である。上述のように、この発明は実験室
の形態ヲ整形直方体としたことから、実験室をホール内
に備える建築物であっても敷地をことさら太き(とる必
要もなく、建築物の内部構造も実験室が不整形体による
従来構造よりも簡単となる。
また実験室を。定位置の室と移動自在な室との2部分か
ら構成し。
それら室を1つまたは2つに分けて使用できるので、そ
の利用範囲は分離不可能な1つの実験室を備えた従来構
造よシもきわめて広く、合体による実験室における実験
の自由度もきわめて大となシ、実験室としての諸機能も
千金であるなどから、試験体の大小成は規模に関係な(
種々の音響実験を別々に或は同時に実施できる利点を有
する。
また定位置の室は防振機構をもって階上の無響実験室と
連通できる構成となっているから、建築物における上下
階の音響実験を行うことができ、建築物の内外にて発生
する振動の影響なく精密な実験ができる。
更にまた防振機構を空気ばねなもって構成したことから
、空気の供給量を加減することによってこれに支持され
る実験室の高低位置を自由に調節でき、画室の床の水平
レベルが合い易くなシ、かつまた内装試料の偏荷重に対
しても水平調節が容易となるなどの特長を有する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の1実施例を示すもので、第1図は縦断
立面図、第2図は第1図■−■線断面図。 第3図は第1図■−■線断面図、第4図は第1図IV−
IV線断面図である。 1・・・・・・ホール、2・・パ゛第1実験室、3・°
°・・・第2実験室、4・・・・・・第3実験室、5・
・・・・・防振機構、6・・・・・・移動装置、12・
・・・・・ホールの床、41・・・・・・吸音材、44
・・・・・・床板、55・・・・・・シール材、61・
・・・・・台車、62・・・・・・車輪、63・・・・
・・軌条、A・・・・・・建築物、B・・・・・・付属
用。 4゜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 建築物内部に設けたほぼ2階分の高さを有するホー
    ル内に、それぞれ直方体の包囲体からなシ。 対向する面を開口とした2つの実験室を上記ホールとは
    独立状態に配設し、第1実験室は防振機構に支持されて
    ホール内定位置に設置されるとともに、第2実験室は移
    動装置上に載置されて第1実験室に対して接離目在に構
    成したことを特徴とする音響実験用建築物。 2 建築物内部に設けたほぼ2階分の高さを有するホー
    ル内に、それぞれ直方体の包囲体からなシ、対向する面
    を開口とした2つの実験室を上記ホールとは独立状態に
    配設し、第1実験室は防振機構に支持されてホール内定
    位置に設置されるとともに、第2実験室は移動装置上に
    載置されて第1実験室に対して接離自在に構成するとと
    もに、上記建築物の第1実験室の上階部分には第3実験
    室を固設し、該第3実験室の一部を着脱可能として第1
    実験室と連通及び遮断自在としたことを特徴とする音響
    実験用建築物。 3 建築物内部に設けたほぼ2階分の高さを有するホー
    ル内に、それぞれ直方体の包囲体からなり、対向する面
    を開口とした2つの実験室を上記ホールとは独立状態に
    配設し、第1実験室は防振機構に支持されてホール内定
    位置に設置されるとともに、第2実験室は移動装置上に
    載置されて第1実験室に対して接離自在に構成し、上記
    建築物の第1実験室の上階部分には第3実験室を固設す
    るとともに、上記第1実験室を支持する防振機構の主要
    部に空気バネを用い、その作動圧縮空気の供給計を制御
    する操作装置を設け、第1実験室を第2ならびに第3実
    験室に対して高さ調節自在としたことを特徴とする音響
    実験用建築物。
JP5830175A 1975-05-16 1975-05-16 音響実験用建築物 Expired JPS5942158B2 (ja)

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JP5830175A JPS5942158B2 (ja) 1975-05-16 1975-05-16 音響実験用建築物

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JPS51133940A JPS51133940A (en) 1976-11-20
JPS5942158B2 true JPS5942158B2 (ja) 1984-10-12

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6192516A (ja) * 1984-10-11 1986-05-10 宮下 瑞男 魚槽兼用水耕栽培装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6192516A (ja) * 1984-10-11 1986-05-10 宮下 瑞男 魚槽兼用水耕栽培装置

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