JPS5942050B2 - ステンレス鋼材固溶化熱処理時の冷却方法 - Google Patents

ステンレス鋼材固溶化熱処理時の冷却方法

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JPS5942050B2
JPS5942050B2 JP4642681A JP4642681A JPS5942050B2 JP S5942050 B2 JPS5942050 B2 JP S5942050B2 JP 4642681 A JP4642681 A JP 4642681A JP 4642681 A JP4642681 A JP 4642681A JP S5942050 B2 JPS5942050 B2 JP S5942050B2
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JP
Japan
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cooling
steel material
stainless steel
heat treatment
solution heat
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JP4642681A
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賢司 藤掛
博史 青木
正利 鈴木
豊 恒川
嘉宏 川西
国夫 岡本
幸男 安藤
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Toyota Central R&D Labs Inc
Aichi Steel Corp
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Aichi Steel Corp
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Publication date
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ステンレス鋼材を連続的に移動させつつ固
溶化熱処理を施す際において、鋼材を長手方向に連続的
に送り順次加熱・冷却する際の冷却方法に関する。
図1は、一般的な固溶化熱処理の加熱・冷却装置の概
略を装置内で移送される移送距離における鋼材表面温度
グラフと対応して示すが、図1において、加熱炉1によ
り加熱されたステンレス鋼材3は、金属組織の点から冷
却ゾーン2で950℃から550℃の温度範囲を少なく
とも24゜C/sec以上の冷却速度で冷却する必要が
ある。
一方、冷却ゾーンから出た鋼材3は加熱炉内での変形
や、冷却ゾーン2での不均一な冷却により変形している
ことが多い。
よって、製品として出荷するためには冷却ゾーンを通っ
た後、矯正機を通さなければならない。ここで、鋼材の
変形が大きければ矯正機にスムーズに入れることができ
なくなり、人工と時間を費すことになる。本発明は金属
組織の点から限界冷却速度を満足し、かつ、鋼材の変形
量を小さ<(30mm15m以下)おさえるための冷却
方法を提供するものである。 鋼材の変形を小さくおさ
えるためには、鋼材の全面を一様に冷却する方法、たと
えば、図2|2′に示す冷却水だめ5中の冷却水4の中
に投入、あるいは、加熱された鋼材が冷却ゾーンにすべ
て入った時点で冷却水を噴射する方法も考えられる。し
かし、これらはいずれも冷却装置が大きくなるという欠
点がある。そこで、本発明においては図3に示すように
鋼材の長手方向の一部に冷却水を邑て冷却する方法にお
いて鋼材の変形をおさえる方法、つまり、図4に示す鋼
材3の上面31、下面32に一様に冷却水を蟲てる方式
を基本とする。まず、連続移動する鋼材の上下両面から
一様に冷却水を吹き付ける上記方法においては、本発明
の結果、変形量を矯正機を通すのに一般に許容される値
(30mm/長さ5m当り二以下同じ)以下にするため
には、鋼材表面において950゜Cから100℃までの
温度範囲における冷却速度を200℃/秒以上とする急
激かつ一様な冷却とすることが必要であることが判明し
た。950゜C〜100℃間で200℃/秒という冷却
速度の達成は、もちろんステンレス鋼材の厚さによって
、冷却に必要な冷却水量、噴射方法等を調節する必要が
生ずるが、普通の2〜15mm程度の厚さ以上の鋼材に
ついては、水のジニット噴射による急冷却が少なくとも
必要とされる。
この際、噴射速度は初速1m/秒以上の流速によって行
なうことが好ましく、より好ましくは5m/秒でやるの
がよく、この噴射速度により鋼材表面上に生成する蒸気
膜を破ることができ、冷却速度をさらに高めることがで
き、変形はより小吉することができる。上記温度範囲の
冷却速度が200℃/秒より小のときはこれに反し、鋼
材の変形量(曲がり量)が307nπ/ 5mmを越え
ることが明らかとなった。
これらの関係を図5に、冷却速度(’C/秒)と変形量
Qu+)の関係として図式化して示す。図5から明らか
なように冷却速度200℃/秒を越えると、最大限界変
形量(30mm)以内に変形量を抑えることができる。
なお、図5は、図7(本発明実施例、200℃/秒以上
の急冷却)及び図6(参考対照実症例200℃/秒未満
の比較的緩かな冷却)を基にして作成したものであり。
基本は図3に示すような冷却装置によるものである。図
6は噴霧冷却によって行なわれたもので、表面冷却速度
15〜200゜C/秒を与えたが、この結果の考察から
本発明に有用な次の点が得られる。即ち、噴霧冷却では
、鋼材表面温度の温度勾配が緩やかとなり、また一様な
冷却水の噴霧分布により一様な冷却が行なわれているよ
うに思われるにもかかわらず、変形量は、200うC/
秒以上の急冷却の場合よりもかえって増大し最大限界変
形量を越えること(但し、金属組織形成上に必要とされ
る最低限界冷却速度を満たすだけの速かな冷却は前提と
される)。本発明のジニット噴射、冷却による基本的な
表面冷却速度は確保されるが、さらに、このジニット噴
射において、効率的な冷却とより均一な冷却を行なうた
めに、次の事項にも考慮を払うことが好ましい。
第1に、より一様な表面冷却速度を得るため、噴流のピ
ッチをできるだけ細かく分布させること、第2に、冷却
水噴射の初速をIm/秒以上(より好ましくは5m/秒
以上)として鋼材表面に生成する蒸気膜を破壊すること
。この蒸気膜は冷却水が直接に接するのを妨害し表面に
浮いた状態にする。このため冷却効果を低下させるばか
りでなく、一部の冷却水は炉出口側(進行方向に逆行)
へ不安定な液端面を形成しつつ走ることになり、冷却速
度の分布を不安定かつ不均一化することになっている。
第3に、従ってこのような水蒸気膜上に浮遊する冷却水
を冷却帯の方向(進行方向)へ追いやるため、炉出口と
冷却帯との間にエアカーテンを配すること、第4には、
冷却水噴射の角度を鋼材の進行方向に向って適当角度α
だけ傾斜させること、これら第3、第4の事項を付加す
ることにより、冷却水が炉側へ流れることは防止され、
各鋼材表面部分毎における冷却速度の均一化に資するも
のである。本発明により、冷却速度200℃/秒以上の
急冷却を冷却水の均一な噴射により行なうことにより、
ステンレス鋼等の連続固溶化処理における冷却の際の変
形量を小さく抑えることができ、固溶化熱処理ラインを
自動化するための前提的条件を付与する。
なお、本発明においてはステンレス鋼(SUS3O4)
について測定が行なわれたが、同種の固溶化熱処理を症
す他のステンレス鋼材についても、本発明の方法は適用
されうる。なお、第5図に示す、実測値は、SUS3O
4ステンレス鋼アングル(50X50X厚さ3mmX長
さ8m)を1100℃×1分以上加熱保持した後、移動
速度1,6〜2m/分にて送り出して、夫々の冷却速度
にて冷却して測定したものである。
以下、本発明の実施例について説明する。図7において
、鋼材3はローラ91,92により支持されるとともに
、X軸に沿って矢印の方向へ定速移動される。
加熱炉1から出た赤熱鋼材3(1100℃)は吹出し口
81,82から吹出すエアカーテンにより予備冷却され
ると共に移動方向への強い空気流が鋼材表面に形成され
る。第1の冷却水管61(上部)、71(下部)は噴射
ノズル列を細かい定ピンチ(ノズル口径1.2var,
ピッチ25mm)で有し、噴射ノズルの噴射角は、鋼材
軸に直交する面から鋼材移動方向へα度(好ましくはα
=15〜45度)だけ傾斜されている。次いで第2の冷
却水管62.72が第4の冷却水管と同様な構造をもっ
て但し噴射角度は鋼材移動方向に直交して配され、第1
と第2噴射水流は一箇の急速冷却帯を成すように構成さ
れる。この噴射冷却帯の後部にはさらに緩かな冷却帯を
後続させるこさもできる。
このような構成により、急速冷却帯において、図7下部
グラフに示す通り、9508C〜100℃の間の冷却速
度200゜C/秒以上の急速冷却が達成される。この際
、冷却水の噴射速度はIm/秒(好ましくは5m/秒)
以上の初速において、鋼材の移動速度、熱容量(すなわ
ち厚さ)等に依存して、噴射量と共に適宜設定される。
図6(対照例)においては、噴霧冷却のため、所定冷却
速度を十分に与えるのが困難である。
噴霧冷却で十分な冷却速度を得るためにはノズル数を増
加する等の改善が必要である。
【図面の簡単な説明】
図1は、ステンレス鋼の固溶化熱処理工程をX軸上にお
ける各位置の鋼材表面温度と共に示す概念図、図2は、
従来法の一例の概念図、図2は、図2A矢視図、図3は
、本発明の一実症例を示す斜視図、図4は、本発明の一
実施例たるジニット噴射の詳細図、図5は、鋼材表面の
冷却速度(’C/秒:横軸)と変形量(岨/長さ5m当
り:縦軸)との関係を示す図式、図6は、噴霧冷却(対
照FIDを示す概念図、図7は、本発明の図3の実症例
を示す概念図、を夫々示す。 1・・・・・・加熱炉、2・・・・・・冷却ゾーン、3
・・・・・・鋼材、4・・・・・・冷却水、5・・・・
・・冷却水だめ、6761〜63,71〜73・・・・
・・冷却水管、9,91,92・・・・・・送りローラ
、81,82・・・・・・エアカーテン、α・・・・・
・傾斜角。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ステンレス鋼材を長手方向に送り順次加熱・冷却し
    て固溶化熱処理を施す際の冷却方法において、ステンレ
    ス鋼材表面を950℃以上の温度から100℃までの温
    度の間の冷却速度を200℃/秒以上として冷却するこ
    とを特徴とするステンレス鋼材固溶化熱処理時の冷却方
    法。 2 冷却水を噴射初速1m/秒以上の速度をもって噴射
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 冷却水を鋼材の進行方向に向って噴射方向を傾斜さ
    せて噴射する特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方
    法。
JP4642681A 1981-03-31 1981-03-31 ステンレス鋼材固溶化熱処理時の冷却方法 Expired JPS5942050B2 (ja)

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JPS57161022A JPS57161022A (en) 1982-10-04
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6094791A (ja) * 1983-10-28 1985-05-27 株式会社東芝 印刷配線板
JPH0528661Y2 (ja) * 1985-09-18 1993-07-23

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