JPS5941964B2 - 飛翔性小昆虫捕獲用組成物 - Google Patents

飛翔性小昆虫捕獲用組成物

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JPS5941964B2
JPS5941964B2 JP717481A JP717481A JPS5941964B2 JP S5941964 B2 JPS5941964 B2 JP S5941964B2 JP 717481 A JP717481 A JP 717481A JP 717481 A JP717481 A JP 717481A JP S5941964 B2 JPS5941964 B2 JP S5941964B2
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JP
Japan
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molecular weight
composition
weight
average molecular
flying insects
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JP717481A
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JPS57122005A (en
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守 吉田
央 白井
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はたとえばオンシツコナジラミ(Tria−1e
urcxJes vaporartorurn、半翅
目、コナジラミ科)のような飛翔性小昆虫の捕獲用組成
物に関する。
コナララミ類は半翅目の中でキジラミ、アブラムシ類、
カイガラムシ類の群に属し、戊申は体長1〜3ミリメー
トル程度の小さな昆虫であり、植物の葉裏に多く群がっ
て寄生してアブラムシ、カイガラムシと同様に植物から
多量の汁液を吸い1蜜液を大量に排出する。
これにスス病原菌が繁殖し植物の生育に悪影響を及ぼす
と共に果菜類や観賞植物などの商品価値を著しく損ねて
しまう。
オンシツコナジラミは本来熱帯、亜熱帯の昆虫で原産は
中央アメリカであるが、温室栽培の発展に伴い世界各地
に広まり現在は施設園芸作物の世界的な害虫と言われて
いる。
本邦に於いても160種以上の植物に寄生が確認されて
おり、例えばトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、メロ
ン、カポチャ、イチゴ、インゲン、シュンギク、レタス
等の野菜類やポインセチア、ツクシャ、ベラルゴニウム
、ゼラニウム、ハイビスカス、ヘーベ、7”lJムラ、
クレマチス、ランタナ等の花樹類など主要な施設園芸作
物の殆んどのものに寄生し多大の被害をもたらしている
しかもこのようなオンシツコナジラミは発生回数が多く
、特定の条件下では3〜4週間で1世代を経過し、通常
温室内及びその周囲では卵、幼虫、蛸、成虫などが絶え
ず混光している。
このようなオンシッコナジラミを薬剤によって駆除する
ためには、使用すべき薬剤としては高い殺虫効果を有す
るとともに薬剤抵抗性種の発生に対する対策についても
考慮されたものでなげればならない。
更に施用に当っては特に比較的狭い密閉された温室内で
散布する際の人体に対する毒性や植物に対する害を考慮
しなければならない。
現在のところ上記のような問題点を充分解決するような
薬剤は存在しない。
薬剤の使用に替えて、粘着性捕獲剤をリボン状の紙など
に塗布し、且つオンシツコナジラミに対して誘引性をも
たせるため黄色に着色したいわゆル「ハエトリリボン」
形態のものをオンシツコナジラミが飛翔する温室内に適
当な間隔に吊下けて粘着捕獲する方法が上述の欠点もな
く又捕獲効果も良いことが認められ、近時この方法が広
く用いられようとしている。
−・ニトリ紙や、ゴキブリ捕獲材など衛生害虫を粘着捕
獲するための粘着剤は従来から知られているが、従来公
知の粘着剤は以下に述べるようにオンシッコナジラミの
ように特に軽量の小昆虫捕獲用としては必ずしも適当で
ないことが分った。
即ち、オンシツコナジラミは前述のように体長が1〜3
ミリメートルという非常に小さい飛翔性昆虫であり、従
って粘着層に対する衝突エネルギーも非常に小さい。
このようなものを捕獲するための粘着剤は粘着性と同時
に適度のやわらかさを有することが必要であることが分
った。
又飛翔性昆虫の捕獲のためには従来からのノ・ニトリリ
ボンと同様に飛翔空間に粘着層を垂直に保持することが
有効であるが、その際に温室のような比較的高温におい
ても粘着剤のパたれ落ち″を生ずるものであってはなら
ない。
このような1またれ落ち”しないということと前述のや
わらかさという性質はどちらかといえば相矛盾する性質
である。
更に粘着剤は所望の色に着色できるようにそれ自体無色
透明であることが望ましい。
前述の如くオンシツコナジラミ等は特に黄色に対して誘
引性を示すものであるからである。
更に又温室内で使用するためには太陽熱輻射による劣化
や昼夜の温度差に基づく結露による劣化の少ないことが
必要である。
その他粘着剤を紙等の基板に塗布する際の作業性がよい
こと、粘着剤の保管中に分離や沈降の起らないものであ
ることが望ましい。
本発明の目的は、上述のような性状を兼ねそなえ、特に
オンシツコナジラミのような飛翔性小昆虫の捕獲用とし
て有用な捕獲用組成物を提供することである。
即ち本発明の捕獲用組成物は、数平均分子量が600乃
至3000のポリブ重量50〜9フ重量係および重量平
均分子量が20000末端の低分子量アタクチックポリ
プロピレン3〜50重量%よりなることを特徴とする。
本発明においてポリブテンとは、インブチレンを主体と
し一部n−ブテンを含有する石油又は石油化学工業で生
成するブタン−ブテン留分を重合して得られる共重合物
である。
ポリブテンは水素添加されたものであってもよい。
本発明においてはポリブテンの数平均分子量が600乃
至3000のものを用いる。
本発明においてアタクチックポリプロピレン(以下略し
てrAPPJという)とは、アタクチックな分子配列を
持つ非結晶性のポリプロピレンをいう。
このようなAPPはアイソタクチックな分子配列を持つ
結晶化度の高いポリプロピレン(PP)の製造工程で副
産物として数%程度副生される。
APPにはその基になるPPの種類、例えば、プロピレ
ンのホモポリマー又はプロピレンとエチレン等地のモノ
マーとのランダム或いはブロックコポリマー等の相違に
より、また、その製造工程の相違特に溶媒やAPPの分
離温度等によって低分子量のものから非常に高分子量の
ものまで各種のものがあり、物性上も可成り異なるもの
であることが知られている。
本発明に於いては便宜上、重量平均分子量が1000〜
20000未満のものを低分子量APPと称し、また、
重量平均分子量が20000〜50000のもの及びそ
れ以上のものを中高分子量APPと称するが、このうち
、分子量20000未満の低分子量のAPPを用いるも
のである。
概してポリブテンは粘着力と充分なやわらかさを有し、
オンシツコナジラミに対する捕獲能は高いが、これ単独
では基体に塗布して塗布面を垂直に保った場合にたれ落
ちの傾向が強い。
ポリブテンに低分子量APPを特定の組成範囲にて添加
すると前記のたれ落ち性が顕著に改善され、しかも透明
性、耐候性、作業性等の性質にも何ら悪い影響を与えな
いことが分った。
APPは前述のようにPP製造の際の副産物として得ら
れるので、容易に入手でき価格も比較的廉価であるので
好ましい添加剤である。
数平均分子量が600乃至3000のポリブテンと重量
平均分子量が20000未満のAPPからなる組成物に
おいて、APPが3重量%より少ないと、前記たれ落ち
性に対する改善効果が不充分で好ましくない。
又APPが50重量%より多いとコナジラミ捕獲能が低
くなり又粘度が高くなって作業性も低下するので好まし
くない。
なお用いるポリブテンの分子量に従ってAPPの添加量
を変化させることが好ましい。
従ってより好ましくは、例えば数平均分子量が600乃
至1200未満のポリブテンに対して1@記低分子量の
APPを組成物全量に対して5〜50重量係用いるか、
又は数平均分子量が1200乃至3000のポリブテン
に対して、低分子量APPを組成物全量に対して3〜3
0重量係重量囲で用いるのが適当である。
なお数平均分子量が600未満のポリブテンや数平均分
子量が20000以上の中高分子量APPを用いて有効
な捕獲用組成物を得ることもできるが、その場合にはそ
れに適した組成範囲を選択することが必要である。
そのような組成物については本願と同時に別途特許出願
した。
本発明の組成物を用いて飛翔性小昆虫を捕獲するには、
該組成物を紙、プラスチックフィルム1板などの適当な
基材に塗布し、防除すべき小昆虫の飛翔場所に設置する
のが好ましい。
特に組成物をリボン状の紙に塗布しこれをロール状に巻
き込んだものをプラスチックなどで作った円筒状容器に
入れて取扱いに便利なものとし、使用時にはそのロール
状リボンを円筒容器から引出すようにした、いわゆる「
バエ) IJ IJボン状」にするのが好ましい。
組成物を塗布する基台そしてラシャ紙又はクラフト紙が
好適である。
塗布に際しては組成物を加熱したり或いは適当な溶媒に
溶解して粘度を調節して行えば良い。
しかし、本発明の組成物の使用法については必ずしも制
限はなく飛翔性小昆虫の捕獲材として種種の態様にて使
用することができる。
本発明の飛翔性小昆虫捕獲用組成物は、小昆虫を粘着捕
獲するものであって、昆虫を薬剤によって死滅せしめる
場合のように、人体や動植物に害を及ぼすことがなく、
温室のような密閉された場所でも安心して使用すること
ができるし、しかも薬剤抵抗性種を発生せしめるという
ような欠点も全くない。
本発明の組成物は、特にオンシツコナジラミのような非
常に軽量な小昆虫に対して優れた捕獲能を示し、又これ
を・・ニトリリボン状にして垂直に保持してもたれ落ち
るという欠点もない、又耐候性が強く、太陽輻射や結露
によって劣化することも少なく、温室のような比較的高
温度高湿度の場所においても長寿命を維持することがで
きる。
又組成物はそれ自体無色透明であるので、たとえば台紙
を着色するなどの手段によって任意の色に容易に着色す
ることができ、昆虫の種類によって好ましい色を選択す
ることができる。
更に又台紙に塗布する時の作業性も良好であり、材料も
比較的安価であるので、全体として非常に経済的である
本発明の組成物は、オンシツコナジラミのようなコナジ
ラミ科の飛翔性小昆虫の他、有用アブラムシ類、スリラ
プス類、・・工類、カメムシ類、蚊などの他の飛翔性小
昆虫捕獲にも有効に使用できる。
次に本発明の組成物の性能を評価する方法について説明
する。
(1)コナジラミ捕捉能 黄色紙に試料液を、片面当り100 t /Cr!の量
だけ両面に塗布し、捕捉の状態を肉眼観察し、下記の基
準に従ってオンシツコナジラミに対する捕捉性を評価す
る。
(結果は5連の平均値)○ 捕捉性優れ離脱するもの殆
んど無し △ 捕捉されても離脱するもの有 1割未満× 捕捉さ
れても離脱するもの多い1割以上←)たれ落ち試験 黄色紙(3,8X 15Crn)に試料液を、片面当り
100 t /critの量だけ両面に塗布し、室温に
1日放置後、50℃の雰囲気中に2゛4時間吊し、試料
液の残存量を測定する。
○ 残存85%以上 △ 残存60〜85係 × 残存60%以下 (3)透明性 試料液を混合、黄色紙に塗布し、色調の変化を肉眼で観
察する。
○ 無色透明で色調変化なし × やや白濁して色調に雲りを生ずる。
実施例 第1表に示す数平均分子量に有するポリブテン及びAP
Pを用い、同表で示す割合で調製した組成物について、
コナジラミ捕捉能、たれ落ち性、透明性をテストした。
その結果を第1表に示す。本発明の組成物は、コナジラ
ミ捕捉能、たれ落ち性及び透明性のいずれの点において
も優れていることが示されている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 数平均分子量が600乃至3000のポリブテン5
    0〜97重量%および重量平均分子量が20000未満
    の低分子量アタクチックポリプロピレン3〜50重量%
    よりなる飛翔性小昆虫捕獲用組成物。 2 数平均分子量が600乃至1200未満のポリブ重
    量50〜95重量係および重量平均分子量が20000
    未満の低分子量アタクチックポリプロピレン5〜50重
    量係よりなる特許請求の範囲第1項記載の飛翔性小昆虫
    捕獲用組成物。 3 数平均分子量が1200乃至3000のポリブチフ
    ッ0〜9フ重量係および重量平均分子量が20000未
    満の低分子量アタクチックポリプロピレン3〜30重量
    %よりなる特許請求の範囲第1項記載の飛翔性小昆虫捕
    獲用組成物。
JP717481A 1981-01-22 1981-01-22 飛翔性小昆虫捕獲用組成物 Expired JPS5941964B2 (ja)

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JPS57122005A JPS57122005A (en) 1982-07-29
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