JPS5941899Y2 - ステアリングの位置調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は運転者の体格、運転姿勢に合った位置にステア
リングホイールを上下に角度調整するチルトと、軸方向
長さ調整のテレスコープの機能を有し、かつ簡単に調整
位置が固定できるステアリングの位置調整装置（こ関す
るものである。

以下本考案の実施例を図面について説明すると、１はブ
レークアウェイブラケットでインストルメントパネル２
に摺動自在に固定されており、また該ブラケット１には
ピン３，３によりアッパーブラケット４が枢着されてい
る。

ピン３はアッパーブラケット４の長穴５を介して該ブラ
ケット４と係合しており、該アッパーブラケット４はピ
ン３に対し長穴５を介して軸方向に移動可能になってい
る。

アッパーブラケット４にはベアリングケース６が固定さ
れており、該ケース６内のベアリングＴには第１アツパ
ーシヤフト８が回転自在に支持されている。

第１アツパーシヤフト８の上部にはステアリングホイー
ル９が固定され、下ｍｃとはスプライン軸１０を介して
軸方向摺動可能に第２アツパーシヤフト１１が連結され
ており、更に第２アツパーシヤフト１１にはユニバーサ
ルジヨイント１２を介してロアーシャフト１３が連結さ
れている。

またロアーシャフト１３の他端はユニバーサルジヨイン
ト１４を介してギヤボックス１５に連結されている。

１６は衝撃吸収機能内蔵のチューブ、１７はカバーであ
る。

１８ ａ ＊ １８ ｂはコネクティングロッドで、そ
れらの一端は枢着ピン１９ａ＞１９ｂを介してブレーク
アウェイブラケット１に枢着されており、他端は夫々ロ
ッキングロッド２０ａ 、２０ｂの一端に枢着されてい
る。

ロッキングロッド２０ａ。２０ｂの他端部はアッパーブ
ラケット４とベアリングケース６に設けたガイド穴２１
に摺動自在にガイドされ、先端はアッパーブラケット４
の外方に突出している。

２２は一端はアッパーブラケツト４に、他端は枢着ピン
１９ｂに取付けられたスプリングで、アッパーブラケッ
ト４をピン３を支点にして上方に回動するよう付勢して
いる。

２３はアッパーブラケット４にネジ２４により固着され
たサポートで、ロッキングシュー２５との間で前記ロッ
キングロッド２０ａ、２０ｂを挟持しており、アッパー
ブラケット４に螺装されたハンドル２６を回動させてそ
のネジ部２７でロッキングシュー２５を押圧すると、該
ロッキングシュー２５とサポート２３の間にロッキング
ロッド２０ａ。

２０ｂを挟着して該ロッド２０ａ、２０ｂをロックし、
アッパーブラケット４の上下の調整位置と、軸方向長さ
の調整位置が固定できるようになっている。

次に作用を説明すると、先ずステアリングホイール９の
チルト位置、テレスコープ位置を調整するには、ハンド
ル２６を回してそのネジ部２７によるロッキングシュー
２５の押圧を解除する。

これによりロッキングシュー２５とサポート２３間に介
在するロッキングロッド２０ ａ 、 ２−Ｏｂのロッ
クが解除され、該ロッド２０ ａ 、２０ ｂは軸方向
に自由に移動できるようになる。

次にステアリングホイール９を持って第１アツパーシヤ
フト８及びアッパーブラケット４を軸方向に移動させる
と、該アッパーシャフト８はスプライン軸１０を介して
第２アツパーシヤフト１１との間隔を第７図に示す如く
縮め、或は間隔を広げて軸方向長さを適当に調整するこ
とができる。

この場合アッパーブラケット４もピン３及び長穴５を介
し、ブレークアウェイブラケット１に対して前記第１ア
ツパーシヤフト８の移動と同じ距離だけ接近、又は遠ざ
けることができる。

次にステアリングホイール９の上下角度の調整をするに
は、アッパーブラケット４をピン３を支点にしてブレー
クアウェイブラケット１に対して例えば第６図の如く上
方に回動させると、ロッキングロッド２０ａはアッパー
ブラケット４のガイド穴２１より外方に突出し、ロッキ
ングロッド２０ｂはガイド穴２１より内方に入る状態で
調整され、また第２アツパーシヤフト１１はロアーシャ
フト１３に対しユニバーサルジヨイント１２を介して傾
く。

このように調整された軸方向長さ及び上下の角度を固定
するには、ハンドル２６を前記と逆方向ｌと回してロッ
キングシュー２５をサポート２３に押付けると、その間
に介在するロッキング陥ツド２０ａ、２０ｂはサポート
２３に強く押付けられて軸方向には移動しなくなり、完
全（こロックされる。

従ってステアリングホイール９は調整された軸方向長さ
及び上下角度で固定される。

なお、以上説明した図面でし１アツパーブラケツト４及
びコネクテイング陥ツド１８ａ、１８ｂがブレークアウ
ェイブラケット１に枢着なした場合を説明したが、これ
に代えてブレークアウェイブラケット１とは一体的に固
着される従来公知のコラムチューブに枢着しても差支え
ない。

以上詳細に説明した如く本考案は、アッパーブラケット
がブレークアウェイブラケットに対して、該ブレークア
ウェイブラケットに取付けられたピンに、該アッパーブ
ラケットに形成された長穴を介して増付けられ、またア
ッパーシャフトがスプライン軸を介して結合された第１
、第２のアッパーシャフトからなり、かつステアリング
ホイールが取付けられる第１アツパーシヤフトが、アッ
パーブラケットに枢支されているので、第１アツパーシ
ヤフトが第２アツパーシヤフトに対して伸縮自在で、か
つ第１アツパーシヤフトを枢支するアッパーブラケット
が長穴によりブレークアウェイブラケットに対して移動
可能であるため、チルト操作に加えて、ステアリングシ
ャフトの長さ調節（テレスコ）も可能である。

このように本考案では、ステアリングホイールの軸方向
長さ調整又は上下角度調整の際、軸方間に移動するロッ
キングロッドをアッパーブラケットに固定したサポート
に対してロック又はロック解除を行なう操作が、１個の
ハンドルを緩めたり、締付けたりするだけの極めて簡単
な操作で可能であり、かつ操作も容易で、前記調整は無
段で行なわれ、また構造も極めて簡単で故障の虞れも全
くない等の優れた実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示すステアリングの位置調整
装置を組込んだステアリング装置の側面図、第２図は第
１図のＡ−Ａ拡大断面図、第３図は第２図のＢ−Ｂ断面
図、第４図は第１図のＣ〜Ｃ拡犬断面図、第５図は第１
図のＤ −Ｄ拡大断面図、第６図は第３図の状態から上
方に角度調整した状態を示す側断面図、第７図は第３図
の状態から軸方向の長さを調整した状態を示す側断面図
である。 図の主要部分の説明、１・・・・・・ブレークアウェイ
ブラケット、３・・・・・・ピン、４・・・・・・アッ
パーブラケット、５・・・・・・長穴、７・・・・・・
ベアリング、８・・・・・・第１アツパーシヤフト、９
・・・・・・ステアリングホイール、１０・・・・・・
スプライン軸、１１・・・・・・第２アツパーシヤフト
、１８ａｔ１８ｂ・・・・・・コネクテイロツド、１９
ａ 、１９ ｂ・・・・・・枢着ピン、２０２０ｂ・
・・・・田ツキングロツド、２１・・・・・・ガイ２２
・・・・・・スプリング、２３・・・・・・サポート、
２・・・ロッキングシュー、２６・・・・・・ハンドル
、２・・・ネジ部。 ング １ ド穴、 ５・・・ Ｔ・・・

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定されたブレークアウェイブラケット又はコラムチュ
   ーブに一端が枢着されたアッパーブラケット、該アッパ
   ーブラケットに回転自在に支持されると共に、一端にス
   テアリングホイールを固着したアッパーシャフト、前記
   アッパーブラケットに固着されたサポート、該サポート
   に対設配置され、前記アッパーブラケットに取付けられ
   たハンドルにより前記サポートに押圧されるロッキング
   シュー、前記ブレークアウェイブラケット又はコラムチ
   ューブに一端が枢着されると共に、前記サポートとロッ
   キングシューとの間に介在し、該ロッキングシューがハ
   ンドルにより押圧された際、該サポートにロックされる
   ロッキングロッドとから成り、前記アッパーブラケット
   と前記ブレークアウェイブラケット若しくはコラムチュ
   ーブとの倒れか一方にピンを取付け、該ピンを、前記他
   方に形成した長穴に係合し、前記アッパーシャフトを互
   いにスプライン軸により伸縮自在な第１及び第２アツパ
   ーシヤフトとすると共に、前記ステアリングホイールが
   取付けられた第１アツパーシヤフトを、アッパーブラケ
   ットに枢支してなることを特徴とするステアリングの位
   置調整装置。