JPS5941788Y2

JPS5941788Y2 - 金属製まほうびんの栓構造

Info

Publication number: JPS5941788Y2
Application number: JP12459381U
Authority: JP
Inventors: 武文竹中島
Original assignee: 象印マホービン株式会社
Priority date: 1981-08-22
Filing date: 1981-08-22
Publication date: 1984-12-04
Also published as: JPS5832746U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は金属製まほうびんの栓構造に関するものである
。

従来、金属製まほうびんの栓は、まほうびん本体の口部
外周に設けた雄ネジに螺合するつまみ部と、このつまみ
部の中央に設けられ、まほうびん本体の口部内に深く嵌
合する検子とからなり、検子とまほうびんの口部との気
密性Ｂよび保温性を得るために、この検子の下部外周に
まほうびんの口部内壁面に密着するＯＩＪソング装着
していた。

ところが、内容液の温度が低下してまほうびんの内圧が
負圧となると、上記０１Ｊングが口部の内壁面に装置さ
れ、容易に開栓できないばかりか、無理に開栓しようと
するとＯリングが脱落してしまう欠点がある。

また、金属製まほうびんは内瓶と外瓶とをその口部上端
で接合しているため、口部上端の接合部に粗面ができ、
開栓時にこの粗面が外部に露出して外観を損うばかりか
危険でもあり、後加工が必要であった。

本考案はかかる欠点に鑑みてなされたもので、保温ｉ能
に優れ、開栓、閉栓時の操作がスムーズで、かつまほう
びん本体の口部上端の後加工が不要な金属製まほうびん
の栓構造を提供することを目的とする。

以下、本考案をその実施例である添付図面にしたがって
説明する。

第１図に柘いて、１は金属製内瓶、６は金属製外瓶で、
これら内瓶１と外瓶６とでまほうびん本体を構成し、内
瓶１と外瓶６との間の空間を真空室９としである。

内瓶１と外瓶６とは口部上端でシーム溶接等にて接合さ
れ、内瓶１の口部内面には、上記接合部２より下方に垂
下する筒状の垂壁３と、この垂壁３の下部に内方に向か
って突出する突起４とが設けられ、この突起４に環状の
突条５が嵌合固定されている。

−万、外瓶６の口部外面には、上下２箇所に雄ネジ７．
８が設けられ、上方の雄ネジ７には環状体１０が螺合し
、下方の雄ネジ８には図示しない蓋体が螺合する。

上記環状体１０は上記接合部２を覆うようにパツキン１
１を介して増付けられ、この環状体１０の内面には雌ネ
ジ１２が螺設されている。

栓１３は、外周面に流水路となる縦溝部１４と該縦溝部
１４を除く外周面に上記雌ネジ１２と螺合する雄ネジ１
５とを設け、栓１３の下部外周には上記突条５の上面に
密着するシールリング１６が装着されている。

なε、栓１３の上面には天板１７が固着され、栓１３の
内部に中空室を形成するとともに、この中空室には断熱
材１８が境填されている。

上記栓１３で閉栓する場合には、栓１３の雄ネジ１５を
環状体１０の雌ネジ１２に螺合させ、シールリング１６
を突条５の上面に密着させることにより、流水路を閉鎖
し閉栓する。

また、開栓するには、栓１３を緩めることによりシール
リング１６が突条５から離れ、シールリング１６と突条
５との隙間および栓１３の縦溝部１４により流水路が形
成され、まほうびん本体を傾けることにより注入される
。

な稜、上記実癩例では突条５として、別体からなる環状
部材を内瓶１の突起４に嵌合固定したものを示したが、
この突条５を内瓶１の突起４で代用してもよく、あるい
は第２図に示すととく突条５を環状体１０と一体に設け
てもよい。

このとき、内瓶１の突起４を１個あるいは同一円周上に
複数個設け、環状体１０の突条５をこの突起４に嵌合さ
せれば、環状体１０が回り止めされる。

また、環状体１０のまほうびん本体への固定方法は、上
記実捲例のごとく雄ネジ７との螺合に限らず、強制嵌合
であってもよい。

以上の説明で明らかなように１本考案によれば、口部内
面の深部に突条を周設し、この突条に密着干るシールリ
ングを栓の下部に装着したので、シール部から瓶口まで
の距離が十分にとれ、瓶口部からの熱伝導による熱損失
を極力防止できる。

また、シールリングの当接面を、従来のように口部内壁
面とせず、突条上面としたので、閉栓、開栓時の操作が
スムーズであり、シ・＝ルリングのよじれや脱落がなく
、かつまほうびんの内圧が負圧となった時の開栓困難と
いった問題も解決できる。

さらに、まほうびん本体の上端接合部が環状体で覆われ
るため、接合部端面が粗面であっても外観を損うことな
く、かつ使用者が負傷する危険性がなく、後加工の必要
がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる金属製まほうびんの栓構造の一
部切欠断面図、第２図はその他の実鉋例の一部切欠断面
図である。１・・・・・・内瓶、２・・・・・・接合部、３・・・
・・・垂壁、５・・・・・・突条、６・・・・・・外瓶
、７・・・・・・雄ネジ、１０・・・・・・環状体、１
２・・・・・・雌ネジ、１３・・・・・・栓、１４・・
・・・・縦溝部、１５・・・・・・雄ネジ、１６シール
リング。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】金属製まほうびん本体の口部内面の深部に、内方に突出
した環状の突条Ｅ−一体又は別体で周設し。金属製まほうびん本体の口部上端には、内周面に雌ネジ
を螺設した環状体を上記口部上端を覆うように固定し、
栓には流水路となる縦溝部と該縦溝部全除く外周面に上
記雌ネジと螺合する雌ネジとを設け、かつ栓の下部に上
記突条の上面に密着するシールリングを装着したことを
特徴とする金属製まほうびんの栓構造。