JPS5941665B2 - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPS5941665B2
JPS5941665B2 JP5294079A JP5294079A JPS5941665B2 JP S5941665 B2 JPS5941665 B2 JP S5941665B2 JP 5294079 A JP5294079 A JP 5294079A JP 5294079 A JP5294079 A JP 5294079A JP S5941665 B2 JPS5941665 B2 JP S5941665B2
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JP
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resin
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thermoplastic
nylon
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JP5294079A
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JPS55144059A (en
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敏一 村田
均 向井
富治 渡辺
一美 安田
正己 餅原
忠夫 辻
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐可塑剤移行性の優れた熱可塑型アクリル塗
料組成物に関するものである。
さらに詳しくは、熱可塑型アクリル樹脂100重量部に
、固形分でニトロセルロース樹脂40〜60重量部を配
合した熱可塑型アクリル樹脂組成物に対して、ナイロン
樹脂粉末またはポリウレタン樹脂粉末を前記塗料組成物
の全固形分中10〜30重量部配合したことを特徴とす
る非移行性熱可塑型アクリル塗料組成物に関するもので
ある。一般的に、ジオクチルフタレート(DOP)、ジ
ヘプチルフタレート(DHP)、ジオクチルアジペート
(DOA)等の可塑剤をポリ塩化ビニール樹脂およびセ
ルローズ系樹脂に多量に配合して、外部可塑化すること
によつて樹脂素材に柔軟性および弾性を与えることが行
なわれている。
従つて、前記可塑剤を多く含むポリ塩化ビニール樹脂お
よびセルローズ系樹脂に塗膜表面が接触した状態が続く
と、塗膜中に、前記樹脂に配合されている可塑剤が移行
し、塗膜が硬化し、または、粘着性を示して実使用上に
大きな障害をもたらす。
すなわち、塗膜が変形または剥離して外観が損われる問
題がある。また、ポリ塩化ビニール樹脂を除く熱可塑性
樹脂表面に直接、前記樹脂が接触した状態が続くと同様
に移行現象が発生する。特に50℃以上になると、前記
問題点がひどくなる。この可塑剤の移行現象とは、可塑
剤の塗膜中、さらに塗膜面下の熱可塑性樹脂中への拡散
現象である。このため、可塑剤の種類、配合量、環境温
度、圧力等により大きく影響を受ける。一般的には、接
触部分での拡散速度は、可塑剤の配合量が多いほど、ま
た、環境温度および圧力が高いほど移行現象は顕著とな
る傾向がある。
この移行現象を防止するためには、通常、熱可塑性樹脂
、すなわち、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ノリル樹脂等の表面に塗装する塗料であ
る1液型の熱可塑型塗料よりも緻密な塗膜を形成する反
応硬化型塗料(二液型)の方が優れている。しかしなが
ら、反応硬化型塗料の場合は、通常、120℃以上の高
温焼付を要し、被塗装物が熱可塑性樹脂である時には熱
変形を起し、適用でぎない場合が多い。
また、ポリウレタン系塗料等の、高温が必要なく常温硬
化が可能な低温架橋型塗料の場合は、被塗装物がポリス
チレン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂のとき
には、ソルベントクラックが発生し易いので適用しにく
い問題があり、塗料操作(作業性)の煩雑さを免れない
ことになる。このため、反応硬化型塗料は1液型の熱可
塑型塗料よりもコストアツプとなり、使用頻度は多くな
いのが現状である。上記のように従来の熱可塑型塗料で
は、この様な可塑剤の移行現象を防止することが困難で
あり、特に、環境温度が50℃以上になると、この移行
が顕著であつた。
本発明者等は、1液型の熱可塑型塗料を改質し、反応硬
化型塗料と同等またはそれ以上の耐可塑剤移行性の優れ
た熱可塑型塗料を得るものである。
すなわち、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ノリル樹脂等の熱可塑性樹脂に直接塗装で
き、しかも、付着力、耐水性、耐摩耗性、耐薬品性等の
優れた塗膜性能を具備し、さらに、可塑剤の移行に対す
る卓越した耐性を有する熱可塑型アクリル塗料組成物を
提供することを主目的とするものである。本発明に使用
される熱可塑型アクリル樹脂としては、一般の塗料に使
用されているニトロセルロース樹脂と相溶性(親和性)
の良好なメタクリル酸メチル、またはメタクル酸系の(
熱可塑性樹脂用)熱可塑型アクリル樹脂が使用できるが
、樹脂のガラス転移点(Tg)が50℃以上で、クリア
ー塗膜の鉛筆硬度がHB以上のより硬質のものが好まし
い。
また、本発明に使用されるニトロセルロース樹脂として
は、一般市販のものが使用できるが、JISK67O3
−′64分類によるH形二トロセルロース樹脂が好まし
く、H百〜H以硝化度11.5〜12.5%)の範囲の
粘度のものが好適である。
このニトロセルロース樹脂の配合量は、熱争可塑型アク
リル樹脂の固形分に対して、40〜60重量%とするの
が良好である。
40%以下では、移行性に対する有効な改良効果があま
りなく、また60%以上追加しても改良効果に大差なく
、逆に付着性、耐衝撃性等の皮膜強度が低下する。
この様に、ニトロセルロース樹脂を単独添加した場合で
も、耐移行性は改良されるが、さらに、ナイロン樹脂粉
末またはポリウレタン樹脂粉末を併用した場合には最も
顕著なる効果を生じる。特に、環境温度が50℃以上に
なると、ニトロセルロース樹脂を単独添加した場合と比
較して、ナイロン樹脂粉末またはポリウレタン樹脂粉末
をニトロセルロース樹脂と併用した場合は、耐移行性が
著しく改良される。ここで、使用されるナイロン樹脂粉
末または、ポリウレタン樹脂粉末としては、粒度が10
〜80μの範囲のものが塗膜性能、外観、さらに耐移行
性上から好適である。
ナイロン樹脂粉末としては、ナイロン−11またはナイ
ロン−12が好ましく、ナイロン−6やナイロン−66
等のごとき吸水率の大きな樹脂ではそのままでは塗膜化
した際に耐水性、耐湿性等が大巾に低下するので好まし
くないが、耐水化処理を施すことにより、実用に十分供
し得るまた、ポリウレタン樹脂粉末としては、ポリエス
テルポリオールおアクリルポリオール等のポリオールと
、ポリイソシアネートを反応させて成るポリウレタン樹
脂が使用されるが、N,N−ジメチルホルムアミドやア
ルコール系溶剤に可溶の熱可塑型ポリウレタン樹脂はそ
のままでは改良効果があまりないが、不溶化処理を施す
ことにより、実用に十分供し得る一方、ポリエステルポ
リオール−ポリイソシアネート系のポリウレタン樹脂で
は伸び率が50〜300%(ASTMD4l2−68準
拠測定)の範囲にあるものが好適である。即ち、N,N
−ジメチルホルムアミドやアルコール系溶剤には可溶で
はないからである。これらの樹脂粉末の配合量は、熱可
塑型アタリル樹脂とニトロセルロース樹脂とを含む全固
形分中10〜30重量%とするのが良好である。すなわ
ち、耐移行性に関して、10%以下では有効な改良効果
が見られず、30%以上追加しても効果に大差なく、し
かも逆に塗膜強度が低下し、塗膜外観上、好ましくない
状態を生じる。なお、本発明に使用する熱可塑型アクリ
ル塗料は必要に応じて着色顔料、溶剤等を配合し、ロー
ルミル、ボールミル、アトライター等の混合分散機を用
いて充分攪拌混合して懸濁させることによつて製造する
ことができる。なお、セルロース系樹脂とは、酢酸セル
ローズ樹脂(不燃セルロイド)等の半合成高分子物質を
言う。以下に実施例、比較例を挙げて本発明を具体的に
説明する。
実施例 1 熱可塑型アクリル樹脂(アクリデイツクAl9O、日本
ラ化ホールド(株)社製、固形分50%)100重量部
ニトロセルロース樹脂(H−ニトロセルロース、酢酸エ
チル/メチルイソブチルケトン/トルエン=4/1/5
の25%溶液) 100重量部ナイロン−11樹脂粉
末(リルサンESナチユラル、日本リルサン(株)社製
) 20重量部酢酸エチル
35重量部エチルセロソルブ 35重量
部の混合物を、高速攪拌機で均一になるまで混合分散し
て塗料組成物を得た。
この組成物100重量部に対して、シンナ一(酢酸エチ
ル30部、エチルセロソルブ30部、ノルマルブタノー
ル10部、シクロヘキサン30部)100重量部を加え
て希釈してスプレー塗装し50〜60℃×20〜30分
間乾燥する。なお、本実施例で用いられるアクリル樹脂
は、アクリル酸またはメタクリル酸と脂肪族1価アルコ
ールのエステルまたは混合物を重合して得られる共重合
組成物である。比較例 1 実施例1における塗料中のナイロン−11樹脂粉末を全
量除去した塗料組成物とした。
比較例 2 実施例1における塗料中のナイロン−11樹脂粉末を3
重量部に替えた塗料組成物とした。
比較例 3実施例1における塗料中のニトロセルロース
樹脂を30重量部に替えた塗料組成物とした。
比較例 4実施例1における塗料中のニトロセルロース
樹脂およびナイロン−11樹脂粉末を全量除去し、酢酸
エチルおよびエチルセロソルブをそれぞれ20重量部に
替えた塗料組成物とした。
実施例 2 熱可塑型アクリル樹脂(ヒタロイド1903、日立化成
工業(株)社製、固形分45%)100重量部 黒色顔料(カーボンブラツクFWl、デグサ社製)
3重量部溶剤(酢酸ブ
チル/エチルセロソルブ=3/7)20重量部上記の混
合物をアトライターにて均一に混合分散して(フアイネ
スゲージにて6μ以下)カーボンブラツク分散液を得た
次いで、上記カーボンブラツク分散液 100重量部 ニトロセルロース樹脂(H−ニトロセルロース樹脂、酢
酸ブチルの30%溶液) 70重量部ポリウレタン樹
脂粉末(伸び率9001)粒度20〜60μ)
10重量部酢酸エチル
20重量部エチルセロソルブ
20重量部の混合物を高速撹拌機で均一になるまで混合
分散して、黒色塗料組成物を得た。
この組成物に対して実施例1と同様にシンナ一で希釈し
て、スプレー塗装し、50〜60℃×20〜30分間乾
燥した。なお、本実施例で用いられるアクリル樹脂は実
施例1と同様にして得られ、またポリウレタン樹脂粉末
は、ポリエステルポリオールおよびポリイソシアネート
を反応させて成る共重合組成物である。ここで、ポリエ
ステルポリ」−ルは、アジピン酸、フタール酸、ダイマ
ー酸などの2塩基酸と、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、トリメチロールプロパンあるいはそれ
らの重合アルコールなどの多価アルコールとを反応させ
て成るポリエステル樹脂であり、ポリイソシアネートは
、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソボロンジ
イソシアネートなどのジイソシアネート、これらのジイ
ソシアネートの重合体、あるいは上記のジイソシアネー
トとトリメチロールプロパンや水とを反応させて成るア
ダクト体である。
本実施例においては、ポリエステルポリオールとしては
アビピン酸よりなる2塩基酸とジエチレングリコールよ
りなる多価アルコールとを反応させたものを用い、ポリ
イソシアネートとしてはヘキサメチレンジイソシアネー
トを用いた。次に、実施例1,2、比較例1,2,3,
4を熱可塑性樹脂のうち、代表例としてABS樹脂を被
塗装素材として使用して、塗装後、50〜60℃×20
〜30分間乾燥し、常温にて24時間放置後、以下の塗
膜性能試験にて試験を行ない耐可塑剤移行性、塗膜性能
を評価した。
なお、塗膜性能試験結果における評価基準としての[若
干」は試験温度と圧力の影響で試1験部所の塗膜厚が1
〜2μ減少し、可塑剤の移行により光沢度が未試験塗膜
に比し10〜20%増加するランクを示し、「かなり」
は上記と同様に塗膜厚が4〜6μ減少し、光沢度が40
〜60%増加するランクを示し、「甚だしく」は塩ビシ
ートが素材1達し、塗膜が剥離するランクを示す。
く塗膜性能試験〉 (1)試験項目および試験方法 以上、塗膜性能試験結果における実施例1〜2、比較例
1〜4によつて判るように熱可塑型アクリル樹脂にニト
ロセルロース樹脂を配合した熱可塑型アタリル塗料組成
物に対して、ポリウレタン樹脂粉末またはナイロン樹脂
粉末を更に配合することによつて移行性が防止できる非
移行性熱可塑型アクリル塗料組成物は効果が極めて大き
く、工業的に極めて利用価値が高いものである。
なお、上記実施例においてはナイロン樹脂粉末もしくは
ポリウレタン樹脂粉末を配合するようにしたが、両樹脂
粉末をともに配合するようにしても同様の作用効果が得
られるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱可塑型アクリル樹脂100重量部に、固形分でニ
    トロセルロース樹脂40〜60重量部を配合した熱可塑
    型アクリル塗料組成物に対し、粒度が10〜80μの範
    囲のナイロン樹脂粉末、ポリウレタン樹脂粉末の少なく
    ともいずれか一方を前記塗料組成物の全固形分中10〜
    30重量部配合したことを特徴とする塗料組成物。
JP5294079A 1979-04-27 1979-04-27 塗料組成物 Expired JPS5941665B2 (ja)

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JPS55144059A JPS55144059A (en) 1980-11-10
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NL193426C (nl) * 1981-03-16 1999-10-04 Hunter Douglas Ind Bv Werkwijze voor het aanbrengen van een moffellaklaag op een voorwerp.
JP2014208827A (ja) * 2014-06-09 2014-11-06 大日本塗料株式会社 塗装体

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