JP2002030193A - プラスチゾル組成物及びこれを用いた成形物 - Google Patents

プラスチゾル組成物及びこれを用いた成形物

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JP2002030193A
JP2002030193A JP2000217374A JP2000217374A JP2002030193A JP 2002030193 A JP2002030193 A JP 2002030193A JP 2000217374 A JP2000217374 A JP 2000217374A JP 2000217374 A JP2000217374 A JP 2000217374A JP 2002030193 A JP2002030193 A JP 2002030193A
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Jun Izumi
潤 和泉
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Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
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Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散、相溶性に優れ、貯蔵安定性、低粘度、
塗工性といった良好なゾル物性を有し、かつ優れた硬化
膜を成膜出来るプラスチゾル組成物およびその成形物を
提供すること。 【解決手段】塩化ビニル系樹脂またはアクリル系樹脂で
ある樹脂成分(A) 100重量部と、アクリル系単量
体を主成分とする重量平均分子量500〜2,000の
常温で液状のアクリル低分子重合体である可塑成分
(B) 10〜200重量部と、樹脂成分(A)及び/
又は可塑成分(B)の官能基と反応性を有する官能基を
分子中に2個以上有する架橋剤 0.001〜1.0重
量部とを、含有することを特徴とするプラスチゾル組成
物及びその成形物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はプラスチゾル組成物
に関し、更に詳細には、塩化ビニル系樹脂またはアクリ
ル系樹脂に、可塑剤としてのアクリル低分子重合体及び
架橋剤を分散させた、貯蔵安定性、シート等の成形性に
優れたプラスチゾル組成物およびそれを利用した成形物
に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチゾルは、熱可塑性樹脂の微粉末
を可塑剤中に分散させた流動性を有するペースト状ゾル
であり、従来、塩化ビニル系樹脂やアクリル系樹脂等の
ビニル系樹脂のものが知られている。
【0003】このプラスチゾルは、加熱することにより
樹脂粉末と可塑剤が融合して均質な合成樹脂となるた
め、壁装材、床材、人形、玩具、自動車アンダーコーテ
ィング、塩ビ塗装鋼板等の分野で広く使用されている。
【0004】しかし、近年、可塑剤として使用されてい
るフタル酸系化合物が、内分泌撹乱物質との疑いが強く
なり、人体及び環境にやさしい可塑剤が求められてい
る。また、塩化ビニル系プラスチゾル成形物は、他のプ
ラスチック等と共に焼却した際にダイオキシンが発生す
ることが知られており、ダイオキシンの発生量を減らす
ためには、塩化ビニル系樹脂量の削減が有効とされてい
る。
【0005】このため、フタル酸系化合物以外の可塑剤
を用いたプラスチゾルを得る試みや、塩化ビニル系樹脂
に代わる別の樹脂を用い、プラスチゾルを得る試みがな
されているが、種々のゾル物性、例えば可塑剤への分散
性や相溶性、貯蔵安定性、流動性、塗工性等が優れ、か
つ優れた硬化膜を成膜できるようなプラスチゾルが得ら
れていないのが実情であった。
【0006】例えば、アクリル系樹脂についていえば、
ポリエステル系の可塑剤を用いたプラスチゾルが報告さ
れているが、極性のためかアクリル系樹脂とポリステル
系可塑剤の相溶性が悪く、成形後しみだし等の問題が生
じ、自動車部品等高耐久性が要求されるものには使用で
きないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、可塑剤との分散、相溶性に優れ、貯蔵安定性、低粘
度、塗工性といった良好なゾル物性を有し、かつ優れた
硬化膜を成膜出来るプラスチゾル組成物およびその成形
物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、主にアク
リル系樹脂のプラスチゾル用可塑剤について、種々検討
した結果、特定の分子量範囲にあるアクリル樹脂系の低
分子重合体がアクリル系樹脂を相溶性良く分散させるこ
とができ、架橋剤を配合することでブリードが抑制で
き、アクリル系樹脂のみならず、従来の塩化ビニル系樹
脂の可塑剤としても使用しうることを見出し、本発明を
完成した。
【0009】すなわち本発明は、次の成分(A)、
(B)及び(C) (A)塩化ビニル系樹脂またはアクリル系樹脂である樹
脂成分 100重量部 (B)アクリル系単量体を主成分とする重量平均分子量
500〜2,000の常温で液状のアクリル低分子重合
体である可塑成分 10〜200重量部 (C)上記(A)及び/又は上記(B)の官能基と反応
性を有する官能基を分子中に2個以上有する架橋剤
0.001〜1.0重量部 を含有するプラスチゾル組成物を提供するものである。
【0010】また本発明は、上記プラスチゾル組成物を
用いて調製された成型物を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチゾル組成物は、
樹脂成分である成分(A)を、可塑成分である成分
(B)及び架橋剤(C)に分散させることにより調製さ
れる。
【0012】本発明の成分(A)のうち、塩化ビニル系
樹脂としては、従来よりプラスチゾルに用いられていた
粉末状のものをそのまま用いることができる。
【0013】また、成分(A)のアクリル系樹脂は、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、ノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単独重
合体又は共重合体であり、場合によっては、フェニル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、スチレン、メチルスチレン、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル等の単量体を共重合しても良く、架橋剤との架橋点と
なる(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基含有単量
体、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水
酸基含有単量体、グリシジル(メタ)アクリレート等の
エポキシ基含有単量体等の官能基含有単量体及びジメチ
ルアミノメチルメタアクリレート等のアミノ基含有単量
体等の官能基含有単量体を共重合させ、架橋剤と反応す
る官能基を分子中に有する共重合体が好ましい。但し、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びジビニ
ルベンゼンなどの架橋性単量体を共重合させて架橋重合
体とすることは好ましくない。
【0014】成分(A)のアクリル系樹脂は、懸濁重合
法またはソープフリー乳化重合法により得られたものが
好ましく、その形状は、体積基準平均粒子径0.1μm
以上20μm以下の粉粒状であることが好ましい。粒子
径が、0.1μm未満ではアクリルゾル組成物としたと
きに粘度が極めて高くなり成形性に劣り、20μmを超
える場合は、成形物としたときの強度が十分でない。ま
た、このアクリル系樹脂は、そのGPCによる重量平均
分子量が10万から100万程度であることが好まし
い。重量平均分子量が10万未満であると、プラスチゾ
ルとしての貯蔵安定性が悪くなりやすく、100万を超
えると成形物の強度が低くなりやすい。
【0015】より好ましいアクリル系樹脂としては、ア
ルキル基の炭素数が1〜4のメタクリル酸アルキルエス
テル100重量部に対して、官能基含有単量体を0.1
〜10重量部を共重合させた樹脂が挙げられる。
【0016】本発明の可塑成分(B)は、GPCによる
重量平均分子量が500〜2,000の範囲のアクリル
系低分子重合体であり、常温で液状のものである。重量
平均分子量が500未満では、貯蔵安定性に劣り、成形
時にブリードしやすい。また、重量平均分子量が2,0
00を超えると、樹脂成分(A)と均一に混合しにく
い。
【0017】このような低分子重合体は、前記の樹脂成
分(A)のアクリル樹脂に用いられる単量体を、連鎖移
動剤として作用する物質、例えば、メチルメルカプタ
ン、エチルメルカプタン、ブチルメルカプタン、ドデシ
ルメルカプタン、メルカプトプロピオン酸、チオグリコ
ール酸メチル、チオグリセロール、2−メルカプトエタ
ノール、n−ドデシルメルカプタン、チオグリコール酸
等の存在下で、熱重合開始剤又はUV重合開始剤により
重合させることで得られる。
【0018】また、この低分子重合体は、前記の樹脂成
分(A)のアクリル樹脂に用いられる単量体を、連鎖移
動剤の存在下又は非存在下で、高温加圧下による熱重合
させることでも得られる。
【0019】この低分子重合体のうち、好ましいものと
しては、アルキル基の炭素数が1〜2の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルと官能基含有単量体との共重合体
からなるアクリル低分子量重合体を挙げることができ
る。特に、メチル(メタ)アクリレート及び/又はエチ
ル(メタ)アクリレート100重量部に対して、官能基
含有単量体を5〜100重量部共重合させることにより
得られたものであることが好ましい。
【0020】本発明の架橋剤(C)は、樹脂成分(A)
の官能基又は可塑成分(B)の官能基と反応性を有する
有機基を、分子内に2個以上有する化合物であり、例え
ば、分子内にイソシアネート基を2個以上有するイソシ
アネート化合物、分子内にエポキシ基を2個以上有する
エポキシ化合物等である。架橋剤として用いるイソシア
ネート化合物としては、具体的には、トリレンジイソシ
アネート(TDI)、トリレンジイソシアナート、リジ
ントリイソシアネート、クロルフェニレンジイソシアナ
ート、ジイソシアニルジフェニルメタン、ヘキサメチレ
ンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナー
ト、イソホロンジイソシアネート、水添されたジフェニ
ルメタンジイソシアネートなどのイソシアネートモノマ
ー及びこれらイソシアネートモノマーをトリメチロール
プロパンなどと付加したイソシアネート化合物やイソシ
アヌレート化物、ビュレット型化合物、さらには公知の
ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール、ア
クリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイ
ソプレンポリオールなど付加反応させたウレタンプレポ
リマー型のイソシアネート等を挙げることができる。
【0021】また、架橋剤として用いるエポキシ化合物
としては、具体的には、N,N−ジグリシジルアニリ
ン、N,N−ジグリシジルトルイジン、m−N,N−ジ
グリシジルアミノフェニルグリシジルエーテル、トリグ
リシジルイソシアヌレート、N,N,N’,N’−テト
ラグリシジルアミノフェニルメタン、N,N,N’,
N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、1,
3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロ
ヘキサン等を挙げることができる。
【0022】本発明のプラスチゾル組成物は、前記樹脂
成分(A)、前記可塑成分(B)及び前記架橋剤(C)
を含有しているが、少なくとも樹脂成分(A)又は可塑
成分(B)のどちらかに一方に官能基を有している。
【0023】本発明のプラスチゾル組成物の製造は、常
法に従い、樹脂成分(A)100重量部と架橋剤(C)
の0.001〜1重量部を、可塑成分(B)の10から
200重量部に分散せしめることにより行われる。特
に、樹脂成分(A)100重量部に対して可塑成分
(B)を10〜150重量部、架橋剤(C)を0.01
〜0.5重量部とすることが好ましい。
【0024】こうして得られるプラスチゾル組成物は、
一般的なプラスチゾルの成形方法に従って成形し、目的
とする成形品を得ることができる。例えば、シート状の
成型物を得るためには、プラスチゾル組成物配合物を適
当な厚みのポリエステルフィルム上に、例えば厚み0.
5mm程度で塗布した後、120℃程度の温度で、5分
間程度加熱溶融すればよい。
【0025】また、本発明のプラスチゾル組成物には、
酸化防止剤、顔料、充填剤、難燃剤、紫外線吸収剤など
を適量配合してもよく、その効果を損なわない範囲で可
塑成分(B)以外の可塑剤を添加しても良い。
【0026】以上のようにして得られた本発明のプラス
チゾル組成物は、分散性や相溶性が良く、また、貯蔵安
定性、流動性、塗工性等のゾル物性が優れたものであ
り、しかも優れた硬化膜を成膜できるものである。
【0027】よって本発明のプラスチゾル組成物は、従
来のプラスチゾルに代え、壁装材、床材、レザー、鋼板
アンダーコート材、缶コート、フィルム、工業部品、電
気絶縁部品、玩具・雑貨、自動車内装材、マーキングフ
ィルム等の成形のために使用することができる。
【0028】
【実施例】次に製造例、比較製造例、実施例、比較実施
例及び試験例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、
本発明はこれらに何ら制約されるものではない。
【0029】製造例1 アクリル低分子重合体(可塑成分)の合成:温度計と窒
素導入管と還流冷却管を備えた1リットルの四つ口フラ
スコに、単量体であるエチルメタアクリレート60重量
部と、チオグリコール酸メチル15重量部、ジメチル
2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)1重
量部を投入し、窒素雰囲気下85℃で5時間反応させ
た。この結果、GPCによる重量平均分子量が1,90
0のアクリル低分子重合体が得られた。
【0030】製造例2 アクリル低分子重合体(可塑成分)の合成:温度計と窒
素導入管と還流冷却管を備えた1リットルの四つ口フラ
スコに、単量体であるエチルアクリレート95重量部及
びアクリル酸5重量部、3−メルカプト1,2−プロパ
ンジオール15重量部及びジメチル2,2’−アゾビス
(2−メチルプロピオネート)1重量部を投入し、窒素
雰囲気下80℃で5時間反応させた。この結果、GPC
による重量平均分子量が1,200のアクリル低分子重
合体が得られた。
【0031】製造例3 アクリル低分子重合体(可塑成分)の合成:温度計と窒
素導入管と還流冷却管を備えた1リットルの四つ口フラ
スコに、単量体であるメチルメタアクリレート60重量
部、n−ドデシルメルカプタン30重量部及びジメチル
2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)1重
量部を投入し、窒素雰囲気下85℃で5時間反応させ
た。この結果、GPCによる重量平均分子量が600の
アクリル低分子重合体が得られた。
【0032】比較製造例1 アクリル低分子重合体の合成:温度計と窒素導入管と還
流冷却管を備えた1リットルの四つ口フラスコに、単量
体である2−エチルヘキシルアクリレート100重量
部、n−ドデシルメルカプタン20重量部及びジメチル
2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)0.
1重量部を投入し、窒素雰囲気下65℃で5時間反応さ
せた。この結果、GPCによる重量平均分子量が3,0
00のアクリル低分子重合体が得られた。
【0033】製造例4 アクリル微粉体(樹脂成分)の合成:温度計と窒素導入
管と還流冷却管を備えた1リットルの四つ口フラスコに
メチルメタアクリレート100重量部、水400重量
部、ポリビニルアルコール1重量部、過酸化ラウリル1
重量部を仕込んで予備乳化した後、窒素雰囲気中攪拌し
ながら80℃に昇温し重合した。この結果、GPCによ
る重量平均分子量300,000、体積基準平均粒子径
6μmの粉粒状アクリル系重合体を得た。
【0034】製造例5 アクリル微粉体(樹脂成分)の合成:温度計と窒素導入
管と還流冷却管を備えた1リットルの四つ口フラスコに
メチルメタアクリレート95重量部、メタクリル酸5重
量部、水400重量部、ポリビニルアルコール1重量
部、過酸化ラウリル1重量部を仕込んで予備乳化した
後、窒素雰囲気中攪拌しながら80℃に昇温し重合し
た。この結果、GPCによる重量平均分子量300,0
00、体積基準平均粒子径15μmの粉粒状アクリル系
重合体を得た。
【0035】製造例6 アクリル微粉体(樹脂成分)の合成:温度計と窒素導入
管と還流冷却管を備えた1リットルの四つ口フラスコに
メチルメタアクリレート100重量部、水900重量
部、過硫酸カリウム1重量部を仕込んで、窒素雰囲気中
攪拌しながら80℃に昇温して3時間重合した。この結
果、GPCによる重量平均分子量300,000、体積
基準平均粒子径0.6μm、ソープフリー乳化重合によ
る粉粒状アクリル系重合体を得た。
【0036】実施例1 製造例4のアクリル微粉体100重量部と、製造例2の
アクリル低分子重合体65重量部、N,N,N’,N’
−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン0.3重量
部を容器に取り、撹拌混合してアクリルゾル組成物E−
1を得た。
【0037】実施例2 製造例5のアクリル微粉体100重量部と、製造例2の
アクリル低分子重合体65重量部、N,N,N’,N’
−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン0.3重量
部を容器に取り、撹拌混合してアクリルゾル組成物E−
2を得た。
【0038】実施例3 塩ビ樹脂(鐘淵化学株式会社製/商品名:PSH31)
100重量部と、実施例2のアクリル低分子重合体65
重量部、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−
キシレンジアミン0.3重量部を容器に取り、撹拌混合
し塩ビゾル組成物E−3を得た。
【0039】実施例4 製造例5のアクリル微粉体100重量部と、製造例3の
アクリル低分子重合体65重量部、N,N,N’,N’
−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン0.3重量
部を容器に取り、撹拌混合しアクリルゾル組成物E−4
を得た。
【0040】実施例5 製造例5のアクリル微粉体100重量部と、製造例1の
アクリル低分子重合体65重量部を容器に取り、撹拌混
合しアクリルゾル組成物E−5を得た。
【0041】実施例6 製造例6のアクリル微粉体100重量部と、製造例2の
アクリル低分子重合体65重量部、N,N,N’,N’
−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン0.3重量
部を容器に取り、撹拌混合しアクリルゾル組成物E−6
を得た。
【0042】実施例7 製造例5のアクリル微粉体100重量部と、アクリル低
分子重合体(商品名UP1010、東亞合成株式会社
製;Mw1,300)65重量部を容器に取り、撹拌混
合しアクリルゾル組成物E−7を得た。
【0043】比較例1 製造例4のアクリル微粉体100重量部に製造例1のア
クリル低分子重合体65重量部、N,N,N’,N’−
テトラグリシジル−m−キシレンジアミン0.3重量部
を容器に取り、混合しアクリルゾル組成物C−1を得
た。
【0044】比較例2 製造例5のアクリル微粉体100重量部、比較製造例1
のアクリル低分子重合体65重量部、N,N,N’,
N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン0.3
重量部を容器に取り、混合しアクリルゾル組成物C−2
を得た。
【0045】比較例3 製造例5のアクリル微粉体100重量部、ジオクチルフ
タレート(DOP)65重量部、N,N,N’,N’−
テトラグリシジル−m−キシレンジアミン0.3重量部
を容器に取り、混合しアクリルゾル組成物C−3を得
た。
【0046】比較例4 製造例5のアクリル微粉体100重量部、フタル酸イソ
ノニルベンジル65重量部、N,N,N’,N’−テト
ラグリシジル−m−キシレンジアミン0.3重量部を容
器に取り、混合しアクリルゾル組成物C−4を得た。
【0047】試験例1 組成物の貯蔵安定性:前記実施例1〜7及び比較例1〜
4のアクリルゾル組成物について、混合直後の組成物の
粘度(23℃、B型粘度計)と20℃3日放置後の粘度
(23℃、B型粘度計)について、表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】実施例8 アクリルゾル成形物の作成:実施例1で得られたアクリ
ルゾル組成物E−1を、厚み50μmのポリエステルフ
ィルム上に、厚み0.5mmで塗布した後、120℃で
6分間加熱溶融してシートを作成した。
【0050】実施例9〜14 アクリルゾル成形物の作成:実施例2〜7で得られた組
成物E−2〜7について、実施例8と同様にシートを作
成した。
【0051】比較例5〜8 アクリルゾル成形物の作成:比較例1〜4で得られたゾ
ル組成物C−1〜C−4について、実施例8と同様の方
法でシート化を試みた。C−1及びC−4はシートが得
られたが、C−2及びC−3は、加熱後もゾルの状態で
シート状物は得られなかった。
【0052】試験例2 前記実施例8〜14及び比較例5、7、8について、常
態での破断伸び及び破断強度を、JIS K−7127
に準じて測定を行った。結果を表に示す。
【0053】
【表2】
【0054】実施例8〜14及び比較例5、7、8のシ
ートについて、各種有機溶剤に室温(約25℃)で24
時間浸漬した後の、各シートの状態を観察した。結果を
表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】
【発明の効果】本発明のプラスチゾル組成物によれば、
分散性や相溶性、貯蔵安定性、流動性、塗工性等のゾル
物性が優れ、しかも優れた硬化膜を成膜することができ
る。
【0057】しかも、本発明プラスチゾル組成物の樹脂
成分としてアクリル系樹脂を選択した場合に得られる成
型物は、これを焼却してもダイオキシン等のハロゲン化
炭化水素が発生することなく、安全性も高いものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 133/00 C09D 133/00 133/06 133/06 133/12 133/12 B29K 27:06 B29K 27:06 33:00 33:00 Fターム(参考) 4F071 AA24 AA31 AA33 AA42 AC12 AC19 AH03 AH11 AH12 BA08 BB02 BC01 BC07 4F205 AA15 AA21 AB06 AC06 AG01 AH70 GA07 GA08 GB01 GB02 GC06 GF24 4J002 BD04W BG00W BG00X BG04W BG04X BG05W BG05X BG06W BG06X CD133 CD143 CK033 CK043 CK053 ER006 EU196 FD143 FD146 GC00 GH00 GL00 GM00 GN00 GQ01 HA08 4J038 CD022 CG002 CG141 CG142 DB052 DB122 DB392 DG112 DG132 DG222 DG262 GA03 GA07 GA09 KA03 KA08 KA20 NA21 NA27 PB02 PB05 PB06 PB07 PB09 PC02 PC08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C) (A)塩化ビニル系樹脂またはアクリル系樹脂である樹
    脂成分 100重量部 (B)アクリル系単量体を主成分とする重量平均分子量
    500〜2,000の常温で液状のアクリル低分子重合
    体である可塑成分 10〜200重量部 (C)上記(A)及び/又は上記(B)の官能基と反応
    性を有する官能基を分子中に2個以上有する架橋剤
    0.001〜1.0重量部 を含有することを特徴とするプラスチゾル組成物。
  2. 【請求項2】 樹脂成分(A)が粉粒状のアクリル系樹
    脂である請求項第1項記載のプラスチゾル組成物。
  3. 【請求項3】 樹脂成分(A)が懸濁重合法またはソー
    プフリー乳化重合法により得られたものである請求項第
    1項または第2項記載のプラスチゾル組成物。
  4. 【請求項4】 樹脂成分(A)が、平均粒子径0.1か
    ら20μm、GPCによる重量平均分子量が100,0
    00〜1,000,000のメチルメタアクリレートを主
    成分とする粉粒状のアクリル系樹脂である請求項第2項
    または第3項記載のプラスチゾル組成物。
  5. 【請求項5】 可塑成分(B)が、結合アルキル基の炭
    素数が1〜2の(メタ)アクリレートからなるアクリル
    樹脂を主成分とするものである請求項第1項乃至第4項
    記載のプラスチゾル組成物。
  6. 【請求項6】 樹脂成分(A)100重量部に対して可
    塑成分(B)10〜150重量部であることを特徴とす
    る請求項第1項記載のプラスチゾル組成物。
  7. 【請求項7】 請求項第1項乃至第6項の何れかの項記
    載のプラスチゾル組成物を用いて調製されたことを特徴
    とする成型物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102005052130A1 (de) * 2005-10-28 2007-05-03 Röhm Gmbh Spritzbare Akustikmassen
JP2009108136A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Three M Innovative Properties Co (メタ)アクリル系フィルムおよびこれを用いたマーキングフィルム
CN114426789A (zh) * 2020-09-22 2022-05-03 中国石油化工股份有限公司 一种聚氯乙烯粉末涂料

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