JPS5941586Y2 - コネクタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコネクターに係り、とりわけ薄板のケーシング
にかしめ取付可能なコネクターに関する。

接続端子の内設された円筒状プラグを有するコネクター
を、厚さ０．４ｍｍ程度の薄板ケーシングに対しかしめ
取り付けする場合には、通常、かしめ効果を持たせるた
め、かしめのなされる部分を深絞り加工などで所定の厚
さを有するように加工している。

例えばプリント基板などが取り付けられる平板状の基板
に対し、これと直交する方向で円筒状プラグを立設し、
この円筒状プラグの下端外周囲を取り囲むようにかしめ
用リングを所定の高さを有して基板に立設しであるコネ
クターを薄板ケーシングにかしめ取り付けする場合には
；ケーシングにかしめ用リングの直径に相当する貫通孔
を深絞り加工で貫通孔の周囲に所定の高さを有する折り
返し部を有するように形成し、この貫通孔にかしめ用リ
ングを嵌合し、かしめを行うことにより円筒状プラグが
軸線方向に移動しないよう固定する。

この場合、円筒状プラグが回転上ないようコネクターの
回り止めを行わねばならないが、この回り止めの方法が
ケーシングの板厚が薄いため困難であった。

例えば、コネクターに基板に突起を設けてこれをケーシ
ングから突出させる方法は、この突起が突出しすき゛る
と美感上好ましくなく、また突出量を小さくすると確実
に回り止めが行いにくいという欠点がある。

あるいは、ねじを用いて回り止めする方法は簡単にかし
め止めするという長所が生かされないこととなり、価格
も高くなるという欠点がある。

本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、薄
板のケーシングにかしめ取り付けを行うコネクターにお
いて、美感を害することなく取り付は後の回り止めが確
実になされ、かつ取り付は作業が簡単であるコネクター
を提供することを目的とする。

以下図面を参照して本考案の一実施例について説明する
。

第１図は本考案によるコネクターの一例を示す外観図で
ある。

図にお・いて符号１１は平板状の基板であり、この基板
１１に対し直交する方向で円筒状プラグ１２が立設され
ている。

この基板１１には、通常、プリント配線のなされたプリ
ント基板（図示せず）などが接続され、円筒状プラグ１
２内には接続端子（図示せず）が内設されている。

また、円筒状プラグ１２の外周囲には接続用のねじが設
けである。

符号１３はかしめ用リングであり、円筒状プラグ１２の
下端外周囲を取り囲むように所定の高さを有して基板１
１に立設されている。

このかしめ用リング１３はその先端を夕Ｈ則方向に折り
曲げてかしめを行いうるよう、先端が幅狭に形成されて
いる（第２図参照）。

符号１４は回り止め用の突起である円筒状プラグ１２を
中心に対称の位置に、基板１１の円筒状プラグ１２の立
設された側の面上にそれぞれ突設されている。

この突起１４の高さは、かしめ用リング１３の先端とほ
ぼ等しい高さを有するよう定められている。

符号１５は突起１４の下端周囲に設けられた逃げであり
、コネクター１０の取り付けを容易にするためのもので
ある。

（第２図参照）。このような構成からなる本考案による
コネクター１０の作用ならびに効果について説明する。

第２図は本考案によるコネクター１０を薄板ケーシング
１６にかしめ取り付けした状態を示す断面図である３ケ
ーシング１６の取り付は箇所には、深絞り加工などによ
り、かしめ用リング１３の直径に相当する貫通孔が穿設
され、この貫通孔の周囲には所定の高さを有する折り返
し部１７が形成されている。

また一対の突起１４．１４が挿通するケーシング１６の
箇所にも、深絞り加工などにより所定の高さの折り返し
部１８を有する小さな貫通孔がそれぞれ穿設されている
。

このようにして穿設された貫通孔に対し、かしめ用リン
グ１３Ｐ３よび突起１４をそれぞれ基板１１の平面が折
り返し部１７．１８に当接するまで押し込んで嵌挿し、
続いてかしめ用リング１３の先端を外側に折り曲げ変形
させてかしめ取り付けを行う。

このようにしてコネクター１０を薄板ケーシング１６に
対しかしめ取り付けすることにより、円筒状プラグ１２
の軸線方向の移動が固定され、かつ突起１４により、コ
ネクター１０の回り止めがなされる。

この場合、かしめ用リング１３の貫通孔には所定の高さ
を有する折り返し部１７が設けられているので、かしめ
用リング１３のかしめ効果を有効に発揮することができ
る。

また突起１４の貫通孔にも所定の高さを有する折り返し
部１８が設けられているので、突起１４がケーシング１
６に当接する面積が大きくなり、コネクターの回り止め
が確実になされる。

また突起１４はかしめ用リング１３の先端とほぼ等しい
高さに形成されているので、ケーシング１６に取り付け
た際、突起１４がケーシング１６の表面から大きく突出
することはなく、取扱い時にじゃまになったり美感を害
したりすることもない。

さらにコネクター１０の取り付けは、−かしめ用リング
１３の先端をかしめるだけで行うことができるので、取
り付は作業はきわめて簡単である。

なお本考案においてはコネクターを薄板のケーシングに
取り付ける場合について説明したが、かしめ用リング１
３の高さに相当する厚さを有する比較的厚い板のケーシ
ングに取り付ける場合にも同様の効果を得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるコネクターの外観図、第２図は本
考案によるコネクターを薄板のケーシングに取り付けた
状態を示す断面図である。 １０・・・・・・コネクター、１１・・・・・・基板、
１２・・・・・・円筒状プラグ、１３・・・・・・かし
め用リング、１４・・・・・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平板状の基板に対しこれと直交する方向で円筒状プラグ
   が立設され、この円筒状プラグの下端外周囲を取り囲む
   ようにかしめ用リングが所定の高さを有して前記基板に
   立設されているコネクターにおいて、前記基板の面上に
   は前記円筒状プラグを中心に対称の位置にかしめ用リン
   グとほぼ等しい高さを有する一対の突起が設けられてい
   ることを特徴とするコネクター。